ヒントは前回、光牙が使ったある技に関連するキャラがいる学園です
半蔵学院を訪れた光牙たちは彼らに重傷を負わせた犯人であり、自分の姉や幼馴染たちが選抜メンバーを務める
新・蛇女子学園の生徒達と遭遇する
自分を連れ戻すのが目的であるとつげ、焔たちに襲いかかった姉たち
さらにそこに自分がライバルと認めた佐介を倒した男、蒼馬が現れた
佐介を倒したという蒼馬の力を確かめるべく戦いを挑んだ
蒼馬の実力は自分と五角、もしくはそれ以上か?
しかしそれ以上に驚いたのは蒼馬の転身時の姿だった
その姿から漂ってきたのは妖魔のような力だった
そしてその猛威を振るう蒼馬に対抗すべく奥の手を使うもそれも簡単に破られた
しかし、突然蒼馬たちは上からの指示で撤退していき
光牙たちの戦いは一先ずおあずけにされたのだった
ブウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!!!
エンジン音をあげながら
「…あいつはいったい何者なんだ……」
ふと光牙は半蔵学院に行った時に闘った蒼馬のことを考えていた
「輝光士モードの俺にあれだけのダメージを与えるとは」
自分の攻撃にも動じず、五角に渡り合った蒼馬の戦闘力は並みの忍とは比べものにならなかったのは戦って感じ取れた
身体能力、分析力、判断力、行動力
どれをとっても相当なものだった
「それにあの時。奴からは妖魔に似た気配を感じた。俺の推察が正しければあいつ、元は普通の人間で人為的に妖魔を体内に埋め込まれた可能性がありそうだな。おそらくそんなことする奴は1人だけ」
その時、光牙の脳裏に1人の人物が浮かび上がる
「(道元、奴しかな)」
もしそうなら奴から妖魔の気配を感じとれたことにも納得がいく話である
しかし、光牙の悩みはそれだけに止まらなかった
それは蒼馬との闘いの最中起きたあの苦しさであった
あの感覚を光牙は何度か体験していた
内に眠る覇王竜の力で暴走した時と同じ感覚
「(まさか、俺に施された封印術が弱まり始めているのか?)」
光牙はそれらが自分の中の覇王光竜の封印が弱まり始めているのかと感じ、危機感を覚えていた
♪~♫~ ♬~♪~
「っ?」
と、その時。突然、スマフォから着信音が鳴り響く
「この着信音は……」
この着信音、光牙には聞き覚えがあった
光牙はスマフォの着信ボタンを押し、耳に当てた
「珍しいな。お前が俺に電話してくるなんて…なんの用だ?」
ブォォォォン!ブォォォォォォォォォ!!!
今、光牙はとある場所に向かっていた
理由は先ほどの電話にある
ブロロロロロロロロロロ…キキィィィィィィィィ!
「っ…」ブンブン
目的地に到着した光牙はかぶっていたヘルメットを取り外すと、目的地であるとある建物を眺めた
光牙はとある学園に来ていた
「ここが破軍学園……あいつのいる学園か」
光牙は
『はい、どちら様でしょう?』
するとコールボタンの横のモニターから学園関係者が映った
「すまないがここを開けてもらいたい」
『えっ?い、いきなりなんですか?』
「俺はこの学園に用があってきたんだ」
『で、でも~そんなアポは確認できn『おー来か、光坊、待ちくたびれてたよ!』さ、西京先生!?』
光牙の対応に係り員が困まっていると
そこに割り込んできたのはロン毛で頭の後ろに大きなリボンをつけ
着崩した着物を纏う柄な女性だった
さらにその女性は光牙を見るなり親しげな態度で、光牙のことを「光坊」と呼んだ
「呼び出したのはそっちだろうが、文句をいうな寧音」
光牙も知り合いなのかタメ口で話しかけた
『あっ、あの~。この方って西京先生のお知り合いですか?』
『そうそう、うちが呼んだの。ついでにくーちゃんにも許可はもらってるから、通してあげてね~♪うちはくーちゃんと一緒に理事長室で待ってるから~』
『あっ、ちょっと西京先生!?』
勝手に話しを進められた上に要件だけ済ますとそそくさといなくなってしまった
『まったくもう…あっ、しっ、失礼しました。…ではどうぞお通りください』
係り員がゲートを開け、光牙が通れるようにした
光牙は問を潜ろうとするとふと歩みを止めて係り員に話しかけた
「あいつ、いつもあんな感じか?」
『えっ?あっあはははは……まぁ』アセアセ
「はぁ………変わらないなあいつも」
昔から彼女を知っている光牙は呆れたように頭を抱えながら校内に入っていった
「しかし、理事長室はどこだ?あいつめぇ…理事長室で待ってるつもりなら場所くらい教えろというに…」プンスカ
光牙は寧音が待つと言っていた理事長室に向かおうとするも
その肝心の場所を聞かされなかったため、どこに行けばいいのかちんぷんかんぷんだった
とりあえず、それらしいとこに行けばいいと思い歩く光牙だったが
すでにその姿を見た生徒達が学園に見知らぬ人が入ったという事態に続々とやじうまが集まってきた
「ねぇ、あの人誰かしら?」
「うちの学園の人じゃないわよね?」
「でもなんかイケメン~♪」
周りから(主に女子)はこしょこしょ話やら自分を見て騒ぐ女子生徒たちが
「(ちっ、面倒だな)」
まるで自分が見せ物にでもなったかのように向けられる視線に鬱陶しさを感じていると
ドカァァァァァァァァン!
「うん?」
突然向こうの方から爆発音が
「なんだ?」
「大変だぁぁ!また紅蓮の皇女と
「またかよ?懲りないよなあの二人」
「どうせまた黒鉄のことで揉めてんだろ?」
光牙がキョトンとしていると男子生徒たちの会話が耳に入り、聞き耳を立てているとどうやら生徒同士が喧嘩を始めたらしい
理事長室が分からずイラついていた光牙は暇つぶしがてらその様子を見に行くことにした
爆発が起きた付近にたどり着いた光牙はキョロキョロとあたりを見回していると
突然また爆発が起こり、それにより発生した煙の中から大剣を持った長い髪の女の子と
その子より少し背が低く、長い髪の彼女とは対照的に小太刀を持ったショートヘアの女の子が現れた
「あ~もう!いっつもいっつも私のこと馬鹿にして!今日という今日は許さないわよ!」
「それはこちらのセリフです。まったく、そんなあなたといつも一緒にいなければならないお兄様のことを思うと不憫でなりません」
「なんですってぇぇぇ!!もう怒ったわ!!」
「返り討ちにしてやります!」
二人は互いにぶつかりあう
「(ほう、あの小娘どもなかなかやるな)」
なんとなくあの二人を見ていると焔と、彼女がライバルと認める飛鳥を思い浮かべる
そんな風に思いながら二人の戦いをギャラリーたちとともに遠くから見ていると
「ステラ、珠雫。二人ともやめなって!!」
他の生徒達よりも前に立ち、二人を止めようとするものが
「双天を穿せ、煉獄の炎!!」
竜を模様した6つの火柱が発生し、それが大剣に集まり、巨大な竜を象る
「
「ステラだめだってそんな大技をこんなところで!!」
しかしステラは珠雫の兆発で完全に頭に血が上り、我を忘れていた
そして案の定、珠雫はそれをかわしていく
「逃がさない!!」
追撃をするステラの攻撃をかわす珠雫だったが
「しまっ!?」
「っ!?」
「「「「「「「「うわあぁぁぁぁぁ(きゃあぁぁぁぁ)!!!」」」」」」」」
珠雫がよけた先には光牙や一輝、生徒達が
「一輝!!」
「お兄様!!」
「っ!!…えっ?」
一輝が固有霊装を展開しようとするも一輝の前に光牙が経つ
「ちょ、何してるんですかあなた、危ない!早く逃げてください!?」
光牙は逃げるよう指示を出されるも聞き入れず
そのまま弓を手にし、トリガーを手前に引き絞り限界まで矢先に光の力を溜める
「っ…」
その見事なまでの完璧な構えに一輝はつい見とれた
「……はっ!!」
そして光牙は引き絞っていた手を離す
それにより安全装置が解除され、溜めに溜めた光エネルギーが放たれた
ビュゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!
ドバァァァァァァァン!!!!
「「「っ!?」」」
矢はまっすぐ突き進んでいき、その威力は
「…ふん」
軽く弓を払い光牙は弓をしまった
「(この人、ステラの攻撃を一瞬で…なにものなんだ?)」
一部始終を見た一輝は目の前にいる光牙に驚きの視線を向けるのだった