閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

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第七章 姉弟子と妹弟子

蒼馬との戦いを経て、今のままではダメだと悟った光牙は

 

 

己を鍛え、更なる強さを求めようと思っていたころ

 

 

とある人物から電話をもらい、光牙は破軍学園を訪れた

 

 

 

そしてモニターごしだが、かつての修行時代の旧友でもあり、光牙を呼び寄せた張本人、西京 寧音と再会を果たし

 

 

自分は理事長室で待つといい、光牙を校内に招き入れた

 

 

校内へと足を踏み入れたはいいが寧音は肝心の理事長室がどこなのかを教えなかったせいで

 

 

学園内で迷うわ、やじうまに見られるわで散々な思いをしていた

 

 

そんな時、校内に爆発音が響き渡った

 

 

気になり言ってみたところ、二人の女子生徒が喧嘩をしており

 

 

二人の戦いなれた動きに感心をよせていると

 

 

片方の女子生徒が大技を放ち

 

 

それをもう片方の女子生徒が回避したがためにそれが自分たちのほうに迫ってきたことにより、他のやじうまたちは逃げ出した

 

 

見かねた光牙は自分同様、逃げようとせず構えをとる男子生徒の前に立ち

 

 

迫り来る炎に矢を放ち、それを見事消し去るのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「(この人、ステラの攻撃を一瞬で…なにものなんだ?)」

 

 

先ほど、ステラの大技をかき消した光牙に一輝は驚きを隠せなかった

 

 

それはステラたちも同様だった

 

 

「ふん。学園内では無許可で固有霊装を使うのは校則違反ではないのか?この学園は生徒の仕付けが甘いと見えるな」ヤレヤレ

 

 

光牙は二人のほうを向いて呆れた様子で物申す

 

 

「あっ、あんた一体なにものなの?」

 

 

沈黙を破り、ステラが光牙に尋ねる

 

 

「ふぅん。…人にものを尋ねる時はまず自分からと母親に教わらなかったのか小娘?」

 

 

「なっ!?誰が小娘ですって~!!」プンスカ

 

 

「まぁまぁステラ、落ち着いて」アセアセ

 

 

小馬鹿にしたような態度でステラを小娘扱いする光牙に

 

 

ステラはカチンときたようで光牙に突っかかろうとしたが

 

 

それを一輝が止める

 

 

「すみませんね。僕たちのゴタゴタに巻き込んでしまって」ペコリ

 

 

一輝はステラを落ち着かせると光牙に軽く頭をさげた

 

 

「別に大した事はない…」

 

 

腕を組みながら軽く呟いた

 

 

「そうですか、あっ、自己紹介がまだでしたね。僕は黒鉄 一輝と申します。それからこちらがステラ・ヴァーミリオンと妹の黒鉄 珠雫です」

 

 

「」プンプン

 

 

「どうも」ペコリ

 

 

一輝が自分の自己紹介をし、同時に他の二人の自己紹介もかわりにした

 

 

ステラは先ほどのこともあり、頬を膨らませプンスカしており

 

 

珠雫が軽く頭を下げて挨拶をする

 

 

「黒鉄…一輝…お前が黒鉄 一輝か?」

 

 

「えっ?あっ、はい。そうですが」

 

 

自己紹介をした時、光牙は一輝の名に反応した

 

 

そして確認のために聞いてみると一輝は頷いた

 

 

「ほう、お前が黒鉄 一輝、寧音が言っていた男か」

 

 

「えっ?どうしてあなたが西京先生の名前を?」

 

 

「なぜと言われても寧音は俺の「お~、何やら面白いことになってるじゃないか」…噂をすればなんとやらか」

 

 

光牙が一輝たちに寧音との関係を語ろうとすると

 

 

絶妙なタイミングで光牙たちのもとに寧音とこの破軍学園の理事長を務める神宮寺 黒乃が現れた

 

 

「り、理事長先生…」アセアセ

 

 

「お前ら、またやらかしてくれたな」

 

 

「すっ、すみません…」ショボーン

 

 

黒乃は呆れたようにステラと珠雫を見たのだった

 

 

「まぁ、今はお前たちの処罰は後だ。…それよりも」

 

 

ふと、黒乃は視線を光牙に移した

 

 

「久しぶりだな、黒乃」

 

 

「あぁ、久しぶりだな光牙」

 

 

互いに挨拶を再会の挨拶をかわす二人

 

 

どうやら光牙は理事長とも面識があるらしくそれに一輝たちはさらに驚いていた

 

 

「最初、寧音のやつがお前を呼ぶとは驚いたぞ」

 

 

「あぁ、俺もさ」

 

 

「えっ?西京先生があの人をここに呼んだんですか?」

 

 

「そうだよ~♪」

 

 

理事長の話しを聞いた一輝は寧音に尋ねると寧音はそうつぶやいた

 

 

「ていうか、誰なのその人?」

 

 

ステラはずっと疑問に思っていたことを問うかのようにつぶやいた

 

 

そしてその質問に黒乃が答えた

 

 

「こいつは光牙、まぁ、私たちの旧友と言ったとこだ。ちなみにこいつも寧音同様、南郷 寅次郎のまな弟子で寧音から見れば弟弟子と言ったとこだ」

 

 

「ちょっとまってよくーちゃん!前にも言ったけどウチは一度だってあのジジィを師匠だなんて思ったことはないっての!」アセアセ

 

 

「その割にはそんなに顔を真っ赤にして照れてるじゃないか」クスリ

 

 

「ちょ、光坊!?」アセアセ

 

 

黒乃が自分や寧音が光牙とどういう関係かを説明し、さらに光牙がかつて寧々と同じように寅次郎のもとで修行した経験があることを明かす

 

 

それを聞いた寧音は顔を真っ赤にしながら猛否定するが

 

 

寧音の反応を見た光牙にからかわれてしまっていた

 

 

「しかしお前、相変らず素直じゃないな。相変らず師匠のことになると右往左往しよって」

 

 

「うるせーっての!?」アタフタ

 

 

光牙に全力でツッコミをいれる寧音だった

 

 

そんな時、一輝はふとある疑問が頭をよぎったので黒乃に聞いてみることにした

 

 

「理事長先生、一つお尋ねしてもいいですか?」

 

 

「なんだ?」

 

 

「光牙さんが南郷 寅次郎のもとで修行してたということはもしや「兄さん!!」っ?」

 

 

「うん?」

 

 

一輝が黒乃に尋ねようとしたまさにその時、突然遠くから声が聞こえ振り向いた先には

 

 

メガネをかけ、二つの三つ編み結わえた髪をなびかせながら駆け寄る女性の姿がそこにはあった

 

 

「っ?」

 

 

その姿を見た瞬間、光牙はなにか懐かしい感じがした

 

 

「兄さ〜ってはわっ!?」

 

 

「「「「「!?」」」」」

 

 

走ってくる中、不意に石に足をつまづいて光牙の前に倒れた

 

 

「…大丈夫か?」

 

 

「はっ、はい。ありがとうございます」

 

 

光牙は倒れる少女に手を差し伸べ

 

 

少女はその手を取り、立ち上がる

 

 

「兄さん。本当に兄さんなのですね」

 

 

「…まさか、刀華なのか?」

 

 

「はい!そうです!」

 

 

少女、刀華は光牙が自分のことを覚えてくれていたことが嬉しかった

 

 

「刀華…しばらく見ない間に大きくなったな」

 

 

光牙は刀華の成長っぷりに嬉しさを感じ、彼女の頭を撫でた

 

 

「兄さん、兄さん!」ダキッ

 

 

「「「えっ!?」」」アセアセ

 

 

あまりの光景に一輝たちは言葉を失う

 

 

自分たちのもとに駆け寄ってきたのは東堂 刀華はここ、破軍学園の生徒会会長を努め、一輝に敗れるまでは学園最強の騎士と称された実力者であった

 

 

その東堂 刀華がひと目もはばからず光牙に抱きついたということに驚きを隠せない一輝たちだった

 

 

「おい刀華、落ち着け、みんな面を食らってるぞ」

 

 

「えっ?あっ、みなさんごめんなさい」

 

 

光牙の言葉に周りを見た刀華は恥ずかしそうに頭を下げた

 

 

「あっ、あの〜会長」

 

 

「はい?」

 

 

「またパンツ見えてますよ」アセアセ

 

 

「えっ!?ふぇぇ〜!?」アセアセ

 

 

どうやら先ほど転けた時にスカートがめくれたのだろう、そしてそれに気づくと刀華は顔を真っ赤にして大急ぎで身だしなみを整え直した

 

 

「ごごご、ごめんなさいみなさん!!あぁ、あかん!兄さんの前で恥ずかしいところをみせてしもうた」アセアセ

 

 

刀華は恥ずかしさでふさぎ込んでしまった

 

 

「あはははは……そう言えば聞き忘れていたんですけど、光牙さんはどうしてこの学園に?」

 

 

一輝は今まで触れなかった、光牙がこの学園にきた理由を尋ねる

 

 

「俺がこの学園に来た理由か…なら、教えてやろう。それは…」ビシッ

 

 

「っ?」

 

 

すると光牙はいきなり一輝を指さした

 

 

「黒鉄 一輝、お前と勝負するためだ」

 

 

「「「えっ!?」」」

 

 

「僕と…勝負?」

 

 

光牙が発した思わぬ理由に一輝たちは驚きを隠せなかった

 

 

 

 

 

 

 

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