学園内で喧嘩をするステラたちに割り込み、力を見せつけた光牙
騒ぎを聞きつけて来た破軍学園学園長、神宮寺 黒乃から一輝たちは光牙が黒乃たちの旧友であり、寧音同様に寅次郎の元で修行した経験があることを告げる
それを聞いた一輝がふと何かに気づいて黒乃にそれを問おうとした時
光牙たちの元に、破軍学園生徒会会長、東堂 刀華が現れ、光牙と対面した瞬間
なんと刀華が光牙にだきつき、彼を兄と呼び
はたから見れば兄に甘える妹のように戦闘時と同じくらい普段の彼女からは想像できないと言ったくらい驚いていた
そして、話しをひと段落させ、一輝らは光牙にこの学園に来た理由を尋ねると
少し間を空けた次の瞬間、いきなり指を指さし
ここに来たのは一輝と戦うためだと告げ
それを聞いた一輝やステラたちは驚きの声をあげるのだった
今、光牙と一輝、そしてステラたちはアリーナへと来ていた
その理由は……
「「「「「「「「「「うわあぁぁぁぁぁ!!!!」」」」」」」」」」
『さぁ、大闘技場内が最高潮に盛り上がってります。注目のこの試合、突如として開催されたエキシビション・マッチ!実況は私、月夜見 半月!解説は西京 寧音先生です…って~』アセアセ
※横には寧音の人形
『き、気にしない、私はもう気にしません~!』シクシク
すでにこの大闘技場は試合を見に来た生徒達で満員だった
『さて、今回のカードも大注目です!ステージに立つは学園最強と歌われた雷切こと東堂 刀華を倒し、
ゾクッ!?
それを聞いた瞬間、会場の空気が静まり返る
「ふ~ん。くーちゃんってば光坊のために気を使うなんて、優しいね~」ニヤ
「ふん。別に…あいつの立場上、こうしておいたほうがいいだろう?」
「まぁ、そうだね」
解説と監督の仕事をサボり、黒乃とともに観客席から二人を眺める寧音は軽く笑みをこぼす
そしてステージに佇んでいた二人だが、いよいよ動きをみせる
「来てくれ、陰鉄!」
一輝は自身の持つ刀型の固有霊装、陰鉄を生成し、それを手に構えをとる
「ほう、それが刀華と鳴神を切り捨てた刀か…その実力、この目でしかと見せてもらうぞ」
「えぇ、見せてあげます。僕の全力を」
光牙はそう言うと弓矢を構え、両者互いに戦闘準備は完了した
さて、なぜ二人がこうなったかについて少し時間を遡りましょう
タイム・タイラント!!!
光牙と一輝たちが出会ったところまで巻き戻り…
「俺はお前と戦うためにここに来たんだ」
「僕と…?」
「そうだ。寧音から話しは全て聞いている。七星剣舞祭の代表選手としての座を賭け、お前と刀華が戦い、見事にお前が勝利したことも」
「…西京先生が」チラ
光牙の話しを聞いた一輝が寧音のほうに目を向けると寧音はニッコリとした顔でVサインを送っていた
「だからこそ今日俺はここに来た。刀華を破ったというお前と指の勝負をするために。黒鉄 一輝、俺と勝負しろ」
自分を睨みつけながら光牙の宣戦布告に一輝が驚いていると
「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!」
そこにステラが割り込んできた
「何だ?」
「何だじゃないわよ!いきなり現れたと思ったら一輝に勝負を挑むなんてどう言う要件よ!?」
「これは俺と黒鉄 一輝との問題だ。小娘は引っ込んでいろ」フン
「ぐぅぅ~。また私を小娘扱いして~!!」プンスカ
光牙は割り込んできたステラに若干苛立ち
めんどくさいと言いたげな顔でステラを小娘と呼び、下がるように命令口調で物申した
それを聞いたステラは怒りで顔を真っ赤にする
「しかし、どうしてそこまでお兄様に?」
そんな時、珠雫が先ほどから気になっていたことを尋ねると
「あぁ、それはウチから説明するよ」
その質問に寧音が答えた
「光坊を呼んだのはウチだってさっき言ったでしょ?…で、その最大の理由は光坊に、もうすぐです行われる七星剣舞祭のため、黒坊たちを強くするための修行相手をしてもらうためさ」
「僕の修行相手として…」
一輝は光牙をちらっと見てなるほどと内心納得する
いくら自分が刀華に勝って代表になったとは言え、七星剣舞祭にはそれ以上もの強者がわんさかといる
今のままではそんな人たちと相見えたとしても勝てる保証はどこにもありはしない
そんな自分を強くさせようと寧音が彼を呼んでくれたのだと知ると
嬉しさを感じ、それと同じくらいに一輝は思っていた
目の前にいる光牙と戦ってみたい
そう、考えていることはどちらも同じだったのだ
「…わかりました。やらせていただきます」
「一輝!?」
「ごめんステラ。でも確かに西京先生の言うとおりだ。もうすぐ行われる七星剣舞祭で優勝するためにも僕は強くならなければならない。もっともっと、上を目指さなけれならないんだ」
一輝は決意を込めた顔でそう呟いた
「僕からもお願いします。光牙さん。僕と勝負してください!」
「ふん。望むところ」
光牙と一輝は互いに向かい合いながら真剣な表情と笑みを浮かべていた
そして話しは再び、最初の場面へと映る
一輝にむけて弓矢を構える光牙と、陰鉄を手に身構える一輝
互いににらみ合いが続く
Cet Ready
Lets Coahead
試合が始まったが尚も動かない…否、この場合は動けないと言ったほうが正しい
一輝にはわかっていた
光牙の構えに隙はこれっぽっちもないことに
しかし、このまま動かずにいるだけでは何も始まりはしない
「っ!!」バッ
『おーっと!膠着状態から先に動き出したのは黒鉄選手だぁー!!』
陰鉄を握り締めながら一輝はまっすぐ光牙に向かっていく
「っ……っ!!」
「っ!?」
ビュン!
「なっ、!?はぁぁぁぁ!!!」
カキィィン!!
光牙が矢を放ち、一輝はなんとかそれを陰鉄で弾き返した
「ふん。……ならば」
自分の矢を弾き返した一輝に驚くも光牙は余裕そうな顔で再び矢を構えると
ビュン!ビュン!ビュン!ビュン!ビュン!ビュン!
「っ!?」
先ほどの一発とは比べられないほどの矢が一輝に向かって飛んでいく
「はぁぁぁぁ!!!」
カキンカキンカキンカキンカキンカキンカキン!!
陰鉄で矢を弾く一輝だったが
ズシュッ!
「ぐっ!?」
「「一輝!?(お兄様!?)」」
『ななな、なんと!?開幕早々に黒鉄選手にダメージヒット!?…この人、ただ者ではありません!!』
掠ったとはいえ、一輝は開始早々、ダメージを受けてしまった
「くっ…!」
「どうした、こんなもんじゃないだろう?お前の実力、俺に見せてみろ」
弓を振るい、一輝に兆発をかける光牙だった