「プレゼントは、どれが良いかな?」
竜騎は宝石店でショーケースを眺めている。その理由は明日、リサに渡す誕生日プレゼントだ。
「う~ん……決めた。すみません、このネックレスをください!」
「かしこまりました!」
ネックレスを買うことに決めて、女性店員に頼んで商品を用意して貰う。
「後はディナーの方かな。店にするか……作るか……」
「お待たせ致しました! こちら商品となります!」
「ありがとうございます!」
女性店員が包装したネックレスの入った箱を持って来る。支払いして箱を受け取り、宝石店を出た。
「喜んでくれるかな? 料理は……作ろう! リサも喜んでくれると思うし。そうと決まれば、食材を買おう」
竜騎は食材を買いにエスカレーターに乗り、下の階の食料品売り場へと向かう。
「このステーキ肉、上質で美味しそう……2枚買おう! 付け沿いはキャベツとじゃがいもを買ったから、次はスープは……そうだ、魚介にしよう!」
次に魚介スープを作ることに決めた竜騎は、水産コーナーへと移動する。
「えっと……海老とタコとイカを具材に、コンソメとトマトをベースにしたら美味しいだろうなぁ。パンは最後にして、デザートはどうしよう?」
スープの食材をカゴに入れて、デザートは何をするか悩む竜騎。リサは何を喜ぶだろうと思い浮かべながら、頭の中でデザートを考える。
「そうだ、パンナコッタ! レストランでもパンナコッタをデザートに出ることもあるんだ! ゼラチンは家に残ってるから、買うのは牛乳とベリーソースだ」
作るデザートも決まり、牛乳とベリーソースをカゴに入れる。最後にパンは石窯パンに決めて、レジで精算を終えて食材を袋に入れる。
「必要な食材は全部買ったから、家に帰ろう」
明日の誕生日の料理に必要な食相を揃えた竜騎は、買った食材を袋に入れて店を出た。
――――
「ふぅ……ついに今日だね。さて……材料の準備だ」
翌日、リサの誕生日。竜騎は自宅にて調理の支度に取り掛かる。
「ステーキ用の肉に切り込みを入れてから、両面に塩コショウと。ジャガイモは中まで火が通ったかな? うん、中心にまで竹串が通ってる。次はキャベツだ」
キャベツの葉を3枚千切り、まな板に重ねて包丁で千切りにする。トントンと音を立てながら、キャベツは細長くなった。
そして調理が開始されて2時間が経過した。
「ソースを掛けて……完成だ。後はリサを呼ぶだけだね」
料理が完成した竜騎は、携帯を出してリサに電話を掛ける。
「もしもしリサ? 今から家に来てもらえる? うん、ありがとう! 待ってるね!」
リサが家に来ると言う返事に竜騎はワクワクして待つことにした。
『ピンポ~ン』
そして20分が経過して玄関のインターホンが鳴る。
「は~い」
「ヤッホー、竜騎!」
「いらっしゃい、上がって」
「お邪魔しま~す!」
玄関に彼女であるリサが立っていた。竜騎はリサに入って貰い、リビングまで案内する。
「わぁ……! 凄いご馳走!! 竜騎が作ったの!?」
「うん。今日は誕生日だからさ、手作りなんだ」
「竜騎、アタシの為に……! 嬉しい!!」
「おっと」
リサは嬉しさのあまりに竜騎に抱き着いた。
「そんなに嬉しい?」
「うん! だって、大好きな彼氏の手料理だよ! 嬉しいに決まってるよ~!」
「ありがと、じゃあ食べよ?」
「んふふ~♡ 食べよ~!」
ご機嫌なリサと共に椅子に座り、お互いに向き合って食事をする。
「いただきま~す♡」
「いただきます」
料理はステーキとスープ、パンとデザートの4種。ステーキの下には千切りキャベツを敷いてあり、付け沿いにマッシュポテトが有る。パンは柔らかい石窯パンとバター、スープは魚介とコンソメ、デザートはパンナコッタである。
「このステーキ美味しい! 隠し味にバルサミコ酢を入れてるね~?」
「さすがはリサ、良く分かったね」
「んふふ~☆ 伊達に料理はしてないよ~?」
料理の話題をしながら2人は食事を楽しむ。メインディッシュのステーキを食べ終わり、次にデザートのパンナコッタを食べる。
「パンナコッタとベリーソースの酸味が合うね~!」
「でしょ?」
「あむ……ご馳走様~! 美味しかったよ~!」
「お粗末様でした。そうそう……渡す物があるんだよ~」
「渡す物?」
「はい」
竜騎が綺麗に包装された箱をリサの前に出す。
「もしかして、プレゼント……? 開けても良い?」
「うん」
リサは喜びながら、渡された箱を丁寧に開封する。
「わあ……綺麗なネックレス! 中心のルビーが凄く良い!」
「どうかな?」
「ありがとう竜騎! アタシ、このネックレス大切にするよ! ねぇ……着けて良い?」
「うん」
リサは早速ネックレスを首に着ける。ルビーのネックレスは、リサによく似合っている。
「どう? 似合う?」
「似合うよ! うん、とても似合うよ!」
「そう言う大事なことも2回言ってくれるんだ~! んふふ~!」
プレゼントを気に入ったリサの笑顔を見て、竜騎も嬉しくなる。
「ねぇ竜騎」
「どうしたの?」
「今日さ……泊まっても良い? パジャマとかも持って来てるの……」
リサが顔を少し赤めながら竜騎にお願いする。
「良いよ、今日は一緒に過ごしたい」
「さすが竜騎、アタシ嬉しいよ~! じゃあ後でお風呂もね?」
「アハハ……」
竜騎の返事にリサも大喜びで、お風呂も一緒にと言われると竜騎も少し顔を赤くする。
――――
「星が綺麗~!」
「星空もリサの誕生日を祝ってくれてるのかな?」
「竜騎ってば~、上手いこと言って~!」
あれからリサと一緒に混浴をしてパジャマに着替えた2人は、竜騎の部屋のベッドに並んで座っている。今夜は空は星が見え、祝福をしてくれてるみたいに輝いていた。
「竜騎……今日は本当にありがとう!」
「どうすればリサに喜んで貰えるかなって、ずっと考えてたんだ」
「どんなプレゼントでも、竜騎の気持ちは伝わったよ!」
「リサ……!」
「コレはお礼……チュッ♡」
「ん……!?」
リサは不意で竜騎の唇を奪う。そのままリサは竜騎の頬に手を添え、唇から離れずに吸い付く。
「ん……ぷはっ! 竜騎の唇、本当に美味しい♡」
「アハハ……」
「じゃあそろそろ寝よっか?」
「そうだね」
就寝時間となり、2人は一緒のベッドに入る。リサは竜騎を抱き枕にしており、すぐにスヤスヤと眠った。
「寝顔も可愛い……これからも一緒だよ、リサ……愛してる」
竜騎も眠ってるリサに愛の言葉を囁き、そのまま眠った。
FIN
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
リサの誕生日と言うことで、外伝として開始しました!
こちらの更新も遅めですが、お付き合いいただければと思います!
感想と高評価も、お待ちしております!