「いいお天気ですね……」
「そうだね~。うん、そうだね~」
「フフ、2回言うのは変わらずですね……」
竜騎は遊びに来ている燐子と二人で自室に居る。
リサは……バイトと家の用事のWで今日は不在。
「竜騎さんと……二人きり、ですね……♪」
「新しいゲームあるけど、一緒にする?」
「はい……しましょう」
燐子は返事をし、竜騎に渡されたコントローラーを使ってゲームをする。
「竜騎さん、右のアイテムを回収してください……」
「了解! りんの方も敵が来てるよ!」
「あ、はい……!」
竜騎が買った新しいゲームは横スクロールアクションで、アイテムを回収しながら敵を武器で倒すゲームだ。
お互いに情報を伝達しながた、息の合ったプレイで進んでいる。
「あ、ボスが出た!」
「頑張りましょう……!」
「俺が囮になるよ」
「お願いします……!」
竜騎がボスの注意を引き付けてる間に、燐子がボスへ攻撃を仕掛ける。
「これで……終わりです!」
「おお!」
燐子がボスを倒し、ステージクリアを迎える。
「さすがりんだね~! 俺より上手いよ」
「いえ……竜騎さんが、引き付けてくれたお陰です……」
「ううん、りんの実力だよ」
「ふふ……♪」
竜騎に褒められた燐子は、頬を赤めながら喜ぶ。
「そうだ、渡したい物があったんだ」
「渡したい物……ですか?」
「ちょっと待っててね」
燐子に渡す物を取りに竜騎は部屋を出た。
「渡したい物……何でしょうか? 今日は今井さんも居ませんし……」
一人で竜騎を待つ燐子は、リサが居ないことも疑問に思う。
「今井さんが、羨ましいです……。私が最初に、竜騎さんと出会ってたら……私と付き合ってたり、したのでしょうか?」
燐子は竜騎に好意を抱いており、同じバンドメンバーのリサとは竜騎を巡って火花を散らすことがある。
「お待たせ~!」
「あ……お帰りなさい」
考えてると竜騎が箱を持って部屋に入ってきた。
「はい、誕生日おめでとう!」
「あ……覚えてて、くれたのですか?」
「うん、お祝いしたいから良いしてたんだ」
「ありがとう、ございます……!」
燐子は渡されたプレゼントの箱を丁寧に開封する。
「綺麗なブレスレットですね……」
「気に入って貰えたかな?」
「はい……! ありがとうございます……着けてみますね」
燐子は満面の笑みでお礼を言い、ブレスレットを手首に着ける。
「似合ってるね」
「はい……大事にしますね」
「よかったよ~」
「……」
「え、りん……?」
燐子は竜騎に抱き付き、腕を背中に回す。
「今日は……私の我儘を、聞いて欲しいんです」
「どんな?」
「私を……抱きしめてください……!」
「りん……」
燐子は熱っぽい視線で竜騎を見上げる。
「今井さんが居るのは、分かってます……。でも、私も諦めてません」
「うん……知ってるよ」
「今日だけは……こうして私をあなたの側に、居させてください」
「うん……いいよ」
竜騎は返事をして、燐子を強く抱き締める。
「リサにバレたら、どうする?」
「誕生日の特権だと、私が宣言しますよ……フフフ♪」
「そっか」
二人だけの時間、今だけは誰にも邪魔させないと思う燐子であった。
FIN
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
前回のリサもですが、今回の燐子や先の友希那達も、オリ主と二人きりで過ごすコンセプトにしております!
次回もよろしくお願いします!