やあ、俺だ。
水神フォカ...なんだっけ?フォカヌポウとかフォカッチャだかそんな奴に拾われて早半月、現在俺はあのポンコツの椅子ライフを謳歌していた。
初めこそ周囲の人間に路肩に落ちてる誰かの噛んだガムを見るような目で見られていたものの、最高チンパン巻...違う最高審判官様がめちゃくちゃ憐れむような目を向けてから扱いは多少マシにはなった。
今日も俺は椅子ライフを全うして行くのである。
「なあブルータス、腹減った」
「フリーナ!何回目だこのやり取り!?」
「おうわかった、で、飯はいつなんだブリュレ」
「ふん!お前のような失礼なやつにやる飯などない!その辺にころがってる残飯でも食ってくればいいんじゃないか?」
「はい訴訟」
あ、動揺してる。コイツレスバめっちゃ弱そうだよな、ひろ○きとレスバ対決したら泣かされそう
「冗談冗談、フリーナ=サン、ご飯にしましょ」
「....覚えておけよ、ポチ」
誰が犬だ。お前が俺を公衆の面前で犬扱いしたせいで性癖を壊された少年が何人いたか知らんのかコイツは。可哀想に、ありゃワンワンプレイ以外じゃ不能になるぞ。
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それにしてもここの飯は美味い。フリーナ専用の椅子とかいう不名誉極まりない職業?の為給料なんぞ無いに等しいが、ここの飯をタダ食い出来るのでまあ気に入ってる。
ただ唯一懸念すべき点と言えばまあ。
「お前さフリーナさ、さっきからコッチチラチラ見てただろ?」
「は、はぁ!?見るわけないだろう君のような不潔な犬なんて!」
「嘘つけ絶対見てたゾ」
なんなんだコイツ、チラチラ見やがって。俺のイケメンフェイスに惚れたか~?
いや顔前世のまんまだからフツメンだったわ。ちくしょう
「あ、そうだ。この辺りに美味い拉麺屋の屋台来てるらしいから、夜行こうぜ」
「行かない」
「ふーん......濃厚な豚骨スープに絡み合う縮れ細麺」
「...っ!」
「1口すする度に口の中に広がるクセになる強烈な豚骨の風味」
「ぐっ!」
「麺を啜った後にかっこむチャーハン!」
「うぅっ!」
「行かない?」
「..........行く」
堕ちたな(確信)
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いやー、やっぱ水神ちょれぇわ。さっきからラーメンくんのそわそわしてまっちゃってよぉ。
屋台のオッサンは稲妻人らしくフリーナを見ても気にしてない様子だったし、なによりラーメンがうめぇ、良い店見つけたな。
「ズズ...美味しい...」
「だろ?絢爛豪華な飯もいいけどこういうのは定期的に食いたくなる」
「ふん、椅子のくせにたまにはいい仕事をする」
コイツと半月ばかり付き合って分かったのは、プライベートだと民衆の前で見せるほど肝は据わっちゃいねぇし、子供みたいな所ばっかだし。あと結構アホの子だしで、到底神には見えねぇなって思った。
たまに法廷に行けば、見栄っ張りな性格からか、少しでもボロが出ると大いに焦って、それを聞いた最高審判官のため息がしょっちゅう聞こえてきていた
ただまあ、民衆には確かに愛されてはいる。それが尊敬や崇拝の感情かと言えば微妙だが、少なくとも愛されない神よりかはマシだと思う。
どっちかって言えばマスコット?
「なあ、お前は何故こんなにも不遜な態度ばかり取るんだ?僕は神だぞ」
「んあ?....あぁ、だってお前神ってよりかは近所のガキみたいだから」
「なっ!?お前の何倍も生きてるのに!?」
「長く生きてりゃ賢くなるとは限らないみたいだからな」
「んんんん!!!」
「いてててて、暴力ハンターイ。」
「.....ふふ」
なんだコイツ。キレたと思ったら急に笑いだしたぞこっわ。ヌヴィレットさんに説教されすぎて壊れたんか?
「美味い飯を食えたから気分がいい、特別にお前を椅子から荷物持ちに昇格させてやる。もちろん給金はでるぞ」
「まじ?あざす」
「どういたしまして」
「うわきっも、いつもなら『もっと深く感謝しろ椅子がぁ!』って切れるのに」
いて、暴力反対だぞ。
腹パンビンタフリーナちゃん概念、専属調教師の、拓也と申します。