ベルの姉が「才禍の怪物」なのは間違っていない   作:イルイル

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アルフィア本人の娘の場合は確実に本人亡くなりそうだからってことで没。
アポロン・ファミリア戦前くらいから開始。


第1話 本人いなくて良かったね

無惨に破壊されていく教会を尻目に逃走するベルとヘスティア。

そこに暫く姿を消していたヘスティアの第二眷属が姿を現す。

 

「ヘスティア様()()はどういうことですか…?こいつらはどこの誰で、何でこんなことをされているんですか?」

 

そうして彼女に簡潔に説明していくヘスティア。ベルも酒場の一件から説明していく。

 

「へえ『アポロン・ファミリア』ですか。取るに足らない雑魚(カス)共と思ってあんまり調べていなかったのは失敗でしたね…あのフレイヤ(ビッチ)といいこの街の連中はどうして、いつもいつも…」

 

「ベル!私達の主神(ヘスティア)様を侮辱され、お母様たちの思い出の場所を破壊された。これはもう宣戦布告で・す・よ・ね!?私”達”への!当然貴方もヤるわよね?」

 

「あの…姉さん…その…」

 

「ああ、一応死人が出ない程度には手加減しとくわ。ここの連中も一応生きているでしょ?」

 

こうして悠長に話していられるのも彼女が襲いくる刺客達を片手間で撃退してしまっているからだ。周囲は死屍累々といった感じで吐瀉物を撒き散らしながらノびている者、うめき声を上げて蹲っている者等様々である。

 

「それじゃあ私がヘスティア様を抱えるから、貴男はついてきて、ヘスティア様。こいつらのホームへの案内お願いします」

 

ヘスティアの第2眷属マリーベル・クラネル。ベルの双子の姉であり、ベルと同時にこの街に訪れておきながら既に先にLv.3に到達している真の世界最速記録保持者(レコードホルダー)である。

以前ベル達の中層への援軍に「タケミカヅチ・ファミリア」と共に向かった際(尚ヘスティアは止められた挙げ句説教された)ヘルメスが呼んだらしい黒いゴライアス討伐戦の主力の1人となって当時はLv.2ながら派手に暴れてランクアップした。

普段はミアハやヘファイストスの所を手伝う序に技術も伝えられていて(ヘファイストスの場合は直接ではないが)タケにはファミリア外で唯一直弟子として認められていて、武術を伝授されているらしい。ちなみに彼女からの月謝が一番の収入らしくバイトを減らしたらしい。

未だに彼女はLv.1の時にベルと一緒に冒険者登録したっきりで、換金でギルドに立ち寄ってもランクアップの報告等は全くしていないらしい。彼女のステイタスはベル以上に異常だ。

それでいてタケからも「”子”ではこれ以上の天才を見たことがない」と言わせる程の子だ。向こうの最高位も3ということを考慮すると案外2人だけでも勝ててしまいそうだが…

そうして恵まれた敏捷を活かした健脚であっという間にアポロン・ファミリアのホームへ辿り着く。門番達もあっさりのして最速でアポロンの居る部屋に辿り着く。

お付きの者達もあっさり振り切りアポロンの首を掴んで持ち上げるマリーベル。

 

「ぐががががっ貴様誰だっ無礼者がっこんなことしてただで済むとっ…」

 

首を締められながらも必死に神威を絞り出し離させようとするが…

 

「無礼者?無礼者はどちらだ下郎…ヘスティア様を侮辱し、あまつさえ母様達の思い出の場所を焼き払い、言うに事欠いて『私の弟をよこせ』だと!?いいか人間(わたしたち)はな神々(おまえら)の物じゃないんだよ!ヘスティア様一応聞いておきますが『神殺し』って罪になりますかね?」

 

神威を真正面から受けても物ともしない。虫を視る眼で睨みつけられたアポロンは失禁している。駆けつけた眷属たちも何も出来ない。

 

「止めるんだマリー君、ここまで拗れたら戦争遊戯(ウォーゲーム)が一番いいだろう」

 

ヘスティアがそう言うとアポロンをぶん投げるマリーベル。「ぷぎゃ」と情けない声を上げて気絶する。そして入れ違いになっていたヒュアキントスやダフネ達が駆けつける。

 

「貴様らァッ!よくもアポロン様をッ!」

 

そう言うや否やベルに斬りかかるが割って入ったマリーベルにあっさり殴り飛ばされる。

 

同格(レベル3)程度はものともしない。

 

「がふっ…」

 

「あれもしかして今のが団長だったのかしら…うーんと…貴女!そうそこのアナタアナタっこの場で団長(こいつ)の次に偉いの貴女よねっ」

 

ダフネのことを指さしてそんなことを言うマリーベル。

 

「ああ…そうだけど…」(なんで判ったんだ?)

 

戦争遊戯(ウォーゲーム)…受けるわよね…?元々そっちもそのつもりだったんだし問題ないわよねっ?」

 

「ああ…」

 

「良かったぁこの期に及んで断られたら自分でも何するのか分かんなくなっちゃうとこだったから。逃げたければ逃げても構わないけど教会焼き払った奴らは逃げたら必ず見つけ出してブチ殺すから。参加すれば命の保障だけはシテアゲル♪」

 

「極東には『虎の尾を踏む』って諺があるらしいけど…同情するぜ『アポロン・ファミリア』…君たちは選択を間違えた」

 

「じゃあまったねー」

 

そんなことをヘスティアとマリーベルが言い放ってその場を後にする。おかしい。アポロン・ファミリア(じぶんたち)は狩る側だったんじゃないのか。

周りに潜んでいた神々の下に承認されてしまう。

一方残されたアポロンファミリア側の雰囲気はお通夜ムードだった。

 

(どうしよう…あんな化け物がいるなんて聞いてないし…何よりあの威圧感、第一級(Lv.5以上)でもおかしくない…夜逃げの準備でもしよっかな、あ、でも「教会破壊」に関わってたから逃げられなかったわorz)

 

「はぁだから言ったのに…『兎』より恐ろしい『女王様の鐘』に潰されるって…」

 

カサンドラは訳知り顔で「ほらみたことか」とでも言いたげだ。

 

「ダフネどうすんだよーあんなのいるなんて聞いてないぞ?」

 

周りの下っ端団員にせっつかれる。うるっさいわこっちはどうやったら無事に切り抜けられるか必死で考えてんだ。




色々名前候補あったけど姉妹の名前を組み合わせてアル◯リアで浮かんだのが「アルトリア」…セイバーやんけ
「マリアベル」も候補だったけど「マリア」さん既にいるもんね愛称だと紛らわしくなる
「マリー」の愛称で気に入って「ベル」が共通でええやんってことでこの名前に。実際発音することになったら異端児(ゼノス)のマリィちゃんと紛らわしくなるけど、
まあ文章なら問題ないかってなりました。

マリーベル・クラネルLv.3

病気縛りのない才禍の怪物(小)。ベルの双子の姉。白髪で緑と赤のオッドアイ。どこかの聖王様かな?
本当はアルフィア大好きだが余り素直には甘えなかった。何度言われても「おばさま」と呼び続けた。
「赤い眼は嫌い」と言うのを聞いて、気を遣って赤い方の左瞼を閉じ続けるうちに、真似して両方閉じるようになった。
アルフィアを知る者なら皆が「静寂の生き写し」と呼ぶ。基本的に自他共に厳しいが、一度懐に入れた人間には甘い。
叔母のような戦闘特化の脳筋にはなりたくないので、主神(ヘスティア)の伝手を使って、鍛冶神(ヘファイストス)医療神(ミアハ)に弟子入りという斜め上なことをしている。
本人は「花嫁修業」()と言って憚らない。
また、「ステイタスが上がりすぎる前にしっかり技を身に付けたい」と言って武神(タケミカヅチ)にも弟子入りしている。投げ技耐性のない大抵の冒険者はカモ。
月謝やら材料費をきちんと自分で稼いで払っているので、貧乏ファミリアーズからも評価は高い。生産系でもピカ一の才能を持つ。
ベルが求めだすまではソロで好き勝手やるつもりだった。愛情が重くて発現したスキルも(やはりヘラの系譜)
複数の早熟スキルにより本来はベルより数段成長が早いが、寄り道しまくっているのでベルより少し早い程度。

殆ど「ぼくのかんがえたさいきょうの冒険者」
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