犬の場合
私は犬である。名前はまだない。後々聞いてみれば「ヘルハウンド」という種族らしい。この薄暗い地下でウォンウォン吼えていると、何やら仲間のはずの同族にも襲われた。
襲ってきた同族どもを倒して魔石を食って力を付けつつ彷徨っていたらある日白いのが私と同じように襲われていた。それを助けてみたら、私に感謝して懐かれた。
私はメスで向こうはオスなのにちょっと情けない。まあ産まれて始めて見た同類だったのでそのままつるむようになった。
そうして2匹で過ごしていたらある日「彼女」がやって来た。一目見て圧倒的だと理解った。生物としての格差だけではない、本能が「従え」と全力で警鐘してきたのだ。
少し前まで私達を襲っていた同族達は全て灰にされてしまった。逃げようとしたが、後ろを見せたら死ぬ予感がしたので、気付いたら白いのと一緒に腹を見せて降伏していた。
それから私達はお嬢に仕えるようになった。お嬢は最初に遭遇した時は恐怖の化身にしか見えなかったが、身内になってからは優しかった。
何よりメシが美味いし、魔石も上質なモノを分けてくれて勝手に強くなれる。マトモな理性のある同胞達とも知り合えた。
地上のホームで過ごすのは心地良いし、ファミリアの連中は我らを忌避しない良い奴らだ。まあ唯の
お嬢は我らの力を見極めて決して無茶振りはしない。仕えるのに不足ない主だ。強いし美しいし飯も美味いし優しいし。
母なる迷宮の奥底にはまだまだお嬢より強い存在もいるというのは信じられない。
まあお嬢は間違いなくこの世界屈指の強者だが、まだ最強ではない。というか
ご母堂はヤバい。お嬢はご母堂達が倒せなかったという化け物にいつか挑むのだという。まあ私はなるべく遠くから火吹いていればいいだろう。
(姉)竜の場合
僕という個体が最初に目覚めてから…暫く経って粗暴な人間たちに囲まれて討たれてしまった。
最初、奴らはこちらを捕らえようとしていたみたいだが何人か殺してやったら、向こうも本気を出して殺しにこられた。
ゴーグルの奴は当時の僕より強かったし結局多勢に無勢で殺されてしまった。
それでその短い生は終わりだと思っていたのだが───続きがあった。あの出会いはまさしく奇跡だった。
終わってしまったはずの僕の意識を再び覚醒させ、涙ぐみながら「良かった」と言いながら笑いかけてくれた「あの人」
この冷たい怪物の身体を笑いながら抱きしめてくれた「あの人」弱っちい同胞共まで助けてくれて別け隔てなく接してくれる「あの人」、
犬や兎は「あの人」のことを「ご主人」とか「お嬢」と呼んでいる。「あの人」の名前は地上では皆呼んでいるのだろう。
だから僕は自分だけの別の呼び方をすることにした。「御主人様」じゃ被っているので嫌だ。だから「マスター」と呼ぶことにした。良い響きだ。
犬や兎は首輪を着けられてマスターの従順な
なら僕も首輪を着けられれば今すぐにでもマスターと暮らせると思ったのだがそうはいかないらしい。
「倒錯的な絵面だから止めなさい」
と叱られてしまった。
「貴女はとても綺麗で言葉まで喋れるとバレたら余計な奴らを惹きつけるから」
とも言われてしまった。そんな連中どうせマスターより弱いんだからぶっ殺してやればいいのに、と思ったが地上ではそう単純にはいかないらしい。
しがらみ多そうだなあ。あんまり憧れないなあ地上。僕はマスターがいれば充分だし。地上にいる「黒竜」っていう大物さえ駆除出来れば、地上で四六時中マスターと一緒にいられるようになるらしい。
だから強くなるために
僕にとって同胞は、至極どうでもいい存在である。だが生きるためには群れていたほうが楽なので合わせているだけだ。
寧ろマスターを慕う連中が多くて煩わしいとすら思っている。だが優しいマスターは同胞の誰かが傷ついたら悲しむので、誰も欠けないように共にいる時は守ってやっているが。
少し前までは「人間嫌い」とか言っていたらしい
そう考えると僕はメスで良かった。メス同士で
恨めしそうな同胞の視線も心地よい。
僕の名前はメリュジーヌ。引用元は「竜の妖精」とも言われているらしい。マスターがくれた大切な名前だ。
(妹)竜の場合
ベル達にわたしが拾われてからそこそこの時間が経った。地上は元いた地下よりぽかぽかお日様が気持ち良い。
ベル達は皆優しい。地下には誰1人味方はいなかったけど、「ここ」では皆優しい。リリには少し避けられているが…春姫はよく遊んでくれるし、とても優しい。
特にベルとおねえさまとママが優しく、その3人はみんなの中でも特に仲が良く、わたしもそこに入れたのはうれしかった。
おねえさまはとても賢く色んなことを教えてくれる。まだわたしたちが地上でいっしょに暮らし続けるのは難しいから、もうすぐで「本当の仲間たち」の所に送り届けるというのだ。
泣きながら抱きしめて「ごめんなさい」なんて謝られたら、わがままなんて言えない。「いつか私達が貴方達が地上で暮らせる世界を創るから」って言ってくれた。
おねえさまは凄く強いからいつかかなえてくれるって信じている。めのまえがまっかになる怖い夢を見ていたらママやおねえさまが抱きしめていっしょにねてくれるようになった。
怖い夢はもうみなくなった。そうして「その日」がきてしまった。
オリジナル
生まれたての頃からレベル4クラスの力を持っていて捕らえようとしていた【イケロス・ファミリア】を何人も道連れにして手に負えないと判断され、結局殺されてしまった。
残されたドロップアイテムは爪。そこから蘇生されマリーに一目惚れした。「マリーちゃんがカルデアのマスターみたい」とか感想で言われたんで思いついたネタ。
キャラのモデルは某ソシャゲ。あんなゴテゴテしてないけど見た目大体あんなイメージ。私は引けてないのでキャラが結構ブレブレになりそうですが。
いや2部6章はやったけどね。勿論あそこまでのチートスペックでもないけど、まあつよつよなキャラにします。
やばめの思考はマリーちゃんには筒抜け。あと
普段は周りに合わせて淡々と仕事人的にモンスターぶっ殺して仲間を助けているので大体の仲間には「仲間思いのクールな頼れる奴」と思われている。
既にレベル6クラス。マリーちゃんは良い娘なんで「なんて?」とか言うような曇り展開はないです()
ベル君のアルフィアの呼び方
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おばさん
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お義母さん