リリが前世の才能の一端でも持っていればねえ…
アイズがアルフィアの特訓を受ける少し前の頃───
ある貴族の屋敷の地下にて~
マリーとフェルズは【イケロス】に売り払われた
余談だが、マリーは
証拠が残るようなマネは一切していない。捌きにくい物や足が付き易そうな物はヘルメスに任せている。彼女の無尽蔵とも思える私財の多さの理由の一端である。
だがそんなことを繰り返していてはいずれ警戒して私兵の他に特別な護衛を雇うような者も当然現れる。
「怪物趣味」はおおっぴらに言える娯楽ではないが、同じ貴族同士の中で「同好の友」というものもいる。
そのようなネットワークの中で噂が広まれば自ずと襲撃される条件も見えてくるものだ。
「構えろリュディ…侵入者だ」
「え…誰も居ないじゃないアーシェ」
「ボサッとするなとてつもない手練だぞ」
「へえ…気付けるんだ。第一級相手でもなかなか見破れないのに…貴女凄いわね?こんな仕事辞めてウチに来ない?」
気取られたことを把握したマリーが即座に姿を現す。
「!貴女はオラリオの冒険者か?」
「ええ、そうよ、しかし
「!…貴女の所属は?」
「【ヘスティア・ファミリア】よ。」
「じゃあまさかっ
「ええ、そのマリーベルよ」
「希望していた、今一番勢いのある【ヘスティア・ファミリア】よっ良かったわアーシェ受けなさいなっ」
マリーは半ば軽口を叩いただけだろうが、自分達でも勝ち目が薄いと判断した
「マリーベルさんその誘い受けますけども条件が2つあります。是非こちらのリュディも一緒に、リュディは腕っぷしだけの私と違って凄く頭が良いんです」
「美しい友情ね。勿論そっちの娘もいいわよ。で、もう1つは?」
「この先の部屋に居る子を逃してあげて欲しいんです。見た目はモンスターだけど、中身はそのっ…人間としか思えなくて」
「あ、私達の目的はその子の救出だから頼むまでもないわよ」
「それと、まだ名乗っていなかったですね、私はリュディス・セルランドこっちの黒いのはアーシェス・ラグナールです」
「セルランドにラグナールってまさか…」
「ああそう言えば
「私はヘグ
私は血筋の関係で遠縁に預けられて避難させられてたんですけど…故郷が滅んだことを知ってから、1人気ままに旅してたんですけど、その途中でリュディと会って…」
「意外に気が合ってずっと2人で旅していたんです。それで『そろそろオラリオに行ってみよう』って流れになって、路銀が心許なかったからここの貴族の依頼受けたんですけど…」
「もぉーサイアクなんですよ!私達にまで色目使ってくるしあの好色ブタっ…」
「話は済んだかい、マリー?それより幸いまだ『お楽しみ前』だったようだが連れ出すには君の力が必要だ。」
奥の部屋に先行していた
「彼女は共同体には居なかった者らしい。ダンジョンで産まれてからすぐ奴らに捕まったようだ。」
「ああ、それなら無理にオラリオに連れて行かない方が良いかもしれませんね」
「私の名前はマリーベル…貴女の名前は?可愛い人魚さん」
「名前ハ…ないノっ…」
「取り敢えず貴女をここから連れ出してあげるわ、名前はその後に考えましょうか」
そして彼女を
「それでリュディスのレベルは4くらいで、アーシェスはもしかして5?すっごいわね、外でどうやって?」
「は?5?」
「私達以前はオラリオに拠点はあっても都市外での活動が多い【アルテミス・ファミリア】に所属していたんですけど…その時に遺跡に封印されていた古代のモンスターだっていうでっかいサソリのモンスターを天候を利用する
魔法で遺跡の天井をぶち抜いて倒しまして…アレはレベル7クラスはあったと思います。それ以前には、【竜の谷】から漏れてきたレベル4くらいのモンスター倒したり…」
「【アルテミス・ファミリア】!アルテミス様って言ったらヘスティア様の
「ええ…アルテミス様には全く不満はなかったのですが、他の仲間達とは力の差が広がる一方で…仲自体は良かったし、皆良い人たちでしたよ?いい加減オラリオ内のファミリアに留まって『腰を据えて力を付けよう』ってことになって…
アルテミス様に『まず【ヘスティア・ファミリア】を受けるつもりです』って告げたら紹介状を書いて快く送り出してくれたのです。」
「へえ、これはとんでもない拾い物だったわね、2人とも即戦力だわ。よくアルテミス様は貴女達を手放したわね、子供を想って送り出してくれるなんて本当に
アルテミス様を誉めると2人共嬉しそうにする。相当慕われていたようだ。そうして燃える屋敷を4人で後にした。
そしてオラリオに戻る途中でメレンに寄った。
理性的なところや、水中では第一級を上回る活躍が出来ることまで特にアピールした。
「
「
そうして、増えすぎている水棲モンスターをメアリーが間引きする役割と引き換えに、彼女に食事を提供し、また、彼女の存在の隠蔽に協力すること、特に欲深い人間から守ることを約束させた。
私のプレゼンテーションとメアリーの明るい人柄に惹かれたのか快く、受け入れてくれた。【ニョルズ・ファミリア】には海水の腐食に強い、オラリオではあまり需要のない槍等を卸していたので、
私に対する好感度も元々高い。まあ
私も月1で様子を見に来る予定だ。その際に献血の要領で血液も貰っていく予定だ。
「マリーベル!皆ンナ!ありがとウ!まタ絶対ニ会いニ来てネ!」
「そのうち貴女の『お姉ちゃん』も連れてこれるように頑張ってみるから楽しみにしてて、ニョルズ様もよろしくお願いします!」
「おう、色々とありがとうなマリー!」
そうしてメレンを後にする一行だが…
「マリィをここに連れて来ることを以前から考えていたのか?マリー…」
「そうですね、基本陸に上がれないあの娘は寂しい時間を過ごしてることが多いでしょうし…メアリーの方が上手くやっていけるようだったら、こちらに連れてきます。
そのうち【ディアンケヒト】あたりは巻き込んでもいいかもしれませんね【マーメイドの生き血】を考えると…」
「それも良いかもしれないがあの老神が欲張って取りすぎないかが心配だ…」
「その時は私がブチのめすんで心配ないですよっ♪」
その後は2人は私達とは別口で正面からオラリオに入り、そのまま【ヘスティア・ファミリア】に
美人エルフコンビだから目立つ。アルテミス様と私の推薦もあったことによりあっさり入団は決まった。
ちなみに私はウラノス様の働きかけで正規の手続きで外に出ていた。持つべきものはコネと権力である。
まあその代わりなんかあった時に、
今のところ無茶振りされたことはない。
そして2人の魔法は凄まじかった。本領を発揮出来るのは地上限定のようだが…
アーシェはパワー重視だが、速さも技術も高いレベルで纏まった、剛剣を扱う、才能は兄達と同等以上であろう、隙のない魔法剣士だ。
ちなみに2人共速攻魔法持ちだった。リュディは、速度重視の魔法剣士で純粋な戦闘力ではアーシェに劣るが、話してみるとフィンさん並みに頭が良さそうだった。成る程…ヘディンの妹というわけだ。
戦闘力もアーシェには劣るが高い、遠からず第一級に至るだろう。
「オラリオ外の数少ない第一級冒険者をスカウトしてくるなんて…どんだけ持っているんだろうね、マリー君は、また『例のスキル』かいっ?」
「成長すれば2人とも間違いなく黒竜にも使える
「アルテミスかあ、地上ではまだ会えてないんだよなあ、久しぶりに会いたいなあ…」
「近々会えると思いますよ♪うふふ」
「「「?」」」
「タノモー」
ん?何か騒がしいな…
リュディス・セルランド
ヘディンの妹。
才能はヘディンと同等以上。氷雪系最強(真)予定。ベル君がアイズより先に会っていたら間違いなく惚れていた。
愛称は「リュディ」実年齢6☓歳。最初は「リディス」にするつもりだったけど、既にある名前だった…(前ヘルメス・ファミリア団長)
アーシェス・ラグナール
ヘグニの従妹で許嫁。父の父が同じ。母親が実はダークエルフのハイエルフの血筋。崇められたくもないし、復権とか考えてないので、基本血筋は隠している。
モデルは某雷帝。才能はヘグニと同等以上。リュディスと同年齢。
ベル君のアルフィアの呼び方
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おばさん
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お義母さん