「なぁーっとくいきません!」
レフィーヤが叫ぶ。まあ気持ちは理解らないでもないが。
先の
バベル内の一室を貸し切って。レヴィスとフィルヴィスの処遇も多少揉めたが最終的にどちらの面倒も【ヘスティア・ファミリア】で見ることで決まった。
まあ私が居なければ殺すしかなかったのだし、最大の功労者が引き取りを希望するのなら誰も反対出来ないだろう。
ヘスティア様は流石の懐の広さで二つ返事で受け入れてくれた。
フィルヴィスの方はロキ様もフレイヤも諸手を挙げたのだが、当然蹴った。本人が希望していたのなら吝かではないが…
レヴィスの方は…どうしようかなあ…一応ガネーシャ様に謝らせるのが筋なんだけど…本人は仕事の一環としてやったことなのだろうし…罪悪感の欠片もないだろうしなあ…
覚えているのかすら怪しい。そんなんで無理矢理謝らせてもねえ…
元々は私達以上に野蛮な時代の人間だろうし…まあ当のガネーシャ様が「
気にしないでいっか。ディオニュソスは「同郷のよしみ」ということでヘルメスの手でタナトスと纏めて送還された。
ヘスティア様には流石に隠しきれなかったので2柱を1発ずつ殴ると悲しそうな顔をしながら送還まで見届けた。
近々呼び寄せるつもりだった
旧ディオニュソス・ファミリアの面々は大きめの施設に暫く隔離されていたが、主神の送還と共に解放された。
私が纏めて【キュア・エフィアルティス】で酔いは覚ましておいた。ロキ様の酔い覚ましで色々と実験した結果、
「酔い覚まし」で一番相性が良かったのは解毒魔法の【キュア・エフィアルティス】だったのだ。
そして戦いの前の時に
酔いを覚ます練習をしておいたことでディオニュソスのワインの酔いも自信を持って覚ますことが出来た。
正気に戻ってからディオニュソスの暗躍の目撃者にあたる人ら、或いは酔っていた間のことも覚えている人らは発狂しかけだった。
そういう人らは誤魔化しようがなかったので録画映像付きで懇切丁寧に説明していった。
そうした人達は幸い数が少なかったのと心の強い人の割合が多かったのでなんとか立ち直れた。彼らは強くなれるかもな…
大多数の何も知らないまま正気に戻った人らもいずれ自分の新しい道を見つけて
フィルヴィスに突入してくるようなのがいたら私から「残酷な真実」をきっちり突きつけるつもりだ。
「なんでフィルヴィスさんの移籍先が【
「『元
「そっちは最近なんか凄い強い
それに「欲張り」はレフィーヤも
「助けるのに前例のない未知の手段使ったから
「うう…せっかくロキも団長もリヴェリア様も『構わない』って言ってくれたのにぃ…」
「済まないレフィーヤ…『贖罪をしたいのならきちんと生きて黒竜退治に参加し、世界平和に貢献することで成してください』とマリーに言われてしまってだな…【ロキ・ファミリア】も良い所だとは思うのだが、今の【ヘスティア・ファミリア】が一番『可能性』がある気がしてな…」
「流石活動歴の長い冒険者ですフィルヴィス、良い眼をしています。【フレイヤ】よりはマシというだけでそこまで大差のない【ロキ・ファミリア】より私達【ヘスティア・ファミリア】の方が可能性感じさせますよねっ?ねっ?」
「ああ…そっそうだな…」
レフィーヤにジト目で見られて気まずそうにしながらもフィルヴィスが肯定する。
「あ、そうそう、2人で都市外に行くつもりだったらしいけど私もついて行くわよ?その方が効率良いし、あんまりない機会だからね」
「『効率』ってどういうことですか?」
「はあレフィーヤ貴女、自身の魔法を忘れたの?都市外のファミリアのエルフから魔法を教えてもらえる絶好の機会じゃない、その辺りの交流が主目的と言えば外出許可をもぎ取り易くなるわよ?
外のレベル3以下の冒険者の魔法でも使い手が私や貴女になれば馬鹿には出来ないとんでもない性能に化ける可能性だってあるのよ?」
私の場合は前回有能な2人をスカウトした成果がデカすぎて、次も何かしらの大きな『成果』を期待されているのが面倒なのだ。いくらあんなスキルがあるとはいえ、そう毎回あそこまでの人材見つかるわけない。
あんまり他所のファミリアから引き抜きばっかしていたら軋轢の素になるし…だからここらで
なんなら
もし即座に「とてつもなく有用だ」と判断出来るほどの魔法が来れば一括で1000万ヴァリスくらい払っても良いのだが…まあそこまでするのはアミッド先輩やリヴェリアさんレベルの魔法でないと駄目だ。
噂の【
「貴女も黒竜戦に参加出来る見込みのある大事な戦力の1人なんですから単にステイタスを伸ばすだけでなく、自身の長所を理解して手札を積極的に増やすことも考えなさいな」
まあ最近気付いてきたのだが、「単純に強力な攻撃魔法」と言ったらエルフのものが非常に多いのだが、ピンポイントで絶大な性能を誇る尖った魔法や強力な回復魔法等は、
エルフ以外の種族に偏っている気がするのだ。おばさまやアミッド先輩、
レフィーヤが益々火力特化になっちゃうな…攻撃魔法以外の分野埋められたら良いんだけど…
「?何嬉しそうにしているのよ?」
「べっつにー内緒でーす」
レフィーヤは嬉しかった。
自分と似た魔法を持っているのも
「じゃあ私達はこっちなんで…またね、レフィーヤ」
「フィルヴィスさんを頼みますよーっベル・クラネルはあまり近付けないでくださいねーっ」
「ああ、では、またなレフィーヤ…」
そうして竃火の館に案内したフィルヴィスを皆の前で紹介させる。
旅館の方から連れられてきてレヴィスも入り口で合流した。
「お前もか…」
「そうだ、本当の仲間になるのなら心強い、な」
2人の顔合わせはこんな感じであっさりだった。
そうして皆の前で紹介させる。
「フィルヴィス・シャリアだ。ディオニュソス・ファミリア団長だったが、主神の送還もあり、マリーからスカウトされ入団することになった。宜しく頼む。」
「レヴィスだ。
ちなみに2人とも私と口裏合わせたカバーストーリーである。
「マリー様ッ…あのレヴィス様って手配されてませんでしたっけ?」
リリが小声でこちらに質問してくる。
「ああ、知ってたの、流石リリ、目敏いわね、まあされていたけど私が掛け合ったら簡単に解除されたわ」
ちなみにベルも既に2人の事情は知っている。結構深い部分まで。まあレヴィスはアイズを始めとした【ロキ・ファミリア】(私も)とバチバチに殺し合っていたのだから、説明しないわけにはいくまい。
そうしてその夜、私の更新と同時に2人の
マリーベル・クラネルLv.7
力 H188
耐久 I87
器用 H192
敏捷 G220
魔力 E425
耐異常:B
狩人:D
幸運:B
魔導:C
鍛冶:C
神秘:B
精癒:D
奇跡:EX
錬金:E
調合:D
治癒:F
治力:E
魔防:D
拳打:E
破砕:F
隠密:E
潜水:E
剣士:C
変身:E
拳士:D
彫金:E
剛身:E
逃走:C
隠密:D
料理:C
裁縫:D
音楽:B
神性:I
サタナス・ヴェーリオン
【
スペルキー【
「音属性」速攻魔法。
【ジェノス・アンジェラス】
広域音属性魔法。
【祝福の禍根、生誕の呪い、母を喰らいし我が身の原罪、鳴り響く天の音色こそ私の福音】
【神々の
【箱庭に愛されし我が
【祝福はここに。愛の証をもって敵を討ち滅ぼす】
【響け、聖鐘楼】
【オーバーロード】
【【覇王】の名のもとに命ず。地上の
スキル
「神威」「魅了」等の精神異常を無効。どんな時にでも冷静に行動できる。高ランクの【耐異常】獲得。高いカリスマ性を得る。
早熟する。神に好かれ易くなる。ランクアップ時レベルに応じて取得できる発展アビリティが増える。発展アビリティ【神性】を得る。
愛情の丈により効果向上。早熟する。同一戦場内の同ファミリアの友軍の能力と経験値にも小補正。
「黒色モンスター」、「巨大モンスター」「竜種」との戦闘時における全能力の高補正。「ベル・クラネル」との共闘時取得経験値、全能力の小補正。複数当て嵌る場合は効果は更に増す。
※ベルにも同名のスキルがある。
「竜種」との戦闘時における全能力の超高補正。
自身の2倍以上の体躯の相手に全能力の超高補正。
魔法のアレンジ・最適化。
限界を越えた魔法行使。使用後強制
【聖域】構築能力。
【変身】はレベル6になった頃にポロリと生えてきた。【シンダーエラ】を使いまくっていたからだと思うが、変身能力そのものの使い勝手がかなりよくなった。
呪文詠唱も必要ないし、ある程度体格差も無視出来る。多分成長したらゴライアスに変身して大暴れみたいなことも出来るようになるだろう。
【逃走】と【隠密】は、いい加減選べる発展アビリティが無くなりそうと危惧した私が、「どれだけモンスターとの戦闘を回避して潜れるか」
みたいなことを繰り返したら生えてきた。【神性】もレベル6の途中で生えてきた。【ランクアップ】は器を神に近付ける行為らしいから異様に早い成長が関係しているのか。
それとも研究用に恵んでもらったヘスティア様の
「マリー君…あと1つ基礎アビリティがDになり次第ランクアップ出来そうだよ…」
「あーまあそんな気はしてましたがやはりそうでしたか」
「戦い以外で【偉業】を成せる君だからこそなんだろうけど…アビリティが低い内に【偉業】を達成してしまえるのなんて、余り前例がないんじゃないかな…」
「まあ当然まだまだ保留ですね」
「
「
まあ”あんなコト”を準備ありきとはいえ、「何度でも出来る」と言い切れるキミだからだろう」
──────
「宜しくお願いしますヘスティア様…」
「こちらこそフィルヴィス君」
フィルヴィスの番だ。2人で結構話し込んだらしい。どうもヘスティア様は
単に同郷ってだけじゃそこまででもなかったんだろうが例の十二神云々で直接関わる機会もあった相手だからか。ヘスティア様は何にも悪くないのに。
フィルヴィス・シャリア Lv.0→7
力 I0
耐久 I0
器用 I0
敏捷 I0
魔力 I0
発展アビリティ
狩人:E
耐異常:D
魔導:C
剣士:D
精癒:E
魔防:D
不老:EX
神性:I
スキル
新人類
発展アビリティ【不老】を獲得。
スキル【
早熟する。
発展アビリティ【神性】を獲得。
【魔力】に成長補正(極大)。
マリーベル・クラネルかレフィーヤ・ウィリディスとの共闘時、
全能力と経験値に超高補正。想いの丈により効果上昇。
常に傷を自己再生する。
【ディオ・テュルソス】【一掃せよ、破邪の
【ディオ・グレイル】【盾となれ、破邪の
【
「7!?」
「まあそれくらいはいくと思っていましたが…それだけ辛い日々を送ってきたこと、その辛く昏い日々も決して無駄な時間ではなかった…と受け入れてくださいな」
「【新人類】に【不老】って…」
「ごめんなさい…かなり自重なしに作ったから何かしら凄い副次的な効果が出るとは思っていたけど…ああ、ちなみに今は胸の内に収まってて見えないその石はやがて身体に溶け込むようにして消えるわ」
「それにどうしても寂しくて耐えられないようなら私も
「マリーありがとうっ」
そう言って私に抱きつくフィルヴィス。フィルヴィスは感情表現がかなり素直になった。まあ私とレフィーヤに対してだけだが。
「レフィーヤを自分と同じ
「発展アビリティは選べたものを全部選んだよ」
「【
「やっぱり複雑?」
「ああ、同胞達から精霊は信仰の対象らしいが私にはそう思うことはもう出来ないだろうな…【エインセル】が消滅したことは素直に嬉しいのだが」
「精霊魔法って言うと…」
「ああ、【ファイアーストーム】、【メテオ・スウォーム】、【サンダー・レイ】、【アイシクル・エッジ】、【ライト・バースト】、【カエルム・ヴェール】、【ダーク・ロアー】の7つだと思いますよ、
ヘスティア様。あれ2+7で9つだからリヴェリアさんに数で並んだじゃない良かったわねフィルヴィス」
「ふっふっふっ不敬だあああああああああああああ」
「落ち着きなさいって数だけでならとっくに私とレフィーヤが抜いてるわよ『表向きの3つ目』をどれにするか後で選んで頂戴、詠唱文は大丈夫?覚えていないようなら私が後で全部書き出すけど」
「ああ、済まない取り乱してしまった。詠唱文も後で宜しく頼む。それに…忌々しいスキルの殆どが消滅したようだ、マリー、ヘスティア様ありがとうございます」
「僕は何もしていないんだけどね」
「
邪悪でなくとも害悪なアレはそのうち絶対にどうにかしなきゃならない。でも人類の味方として遣わされた神の分身がモンスターに食われて堕ちたからって…安易に始末するのは…
何かしら浄化の手段が見つかれば良いんだけど…そもそも怪物としての要素を抜いてもアレ風以外の属性を司る最低6体の精霊の集合体の可能性が高いから、
その時点でかなり歪な存在だし、戻すの難易度高そう…本当にお手上げだと思ったら殺すけどね…」
「それじゃあ私の番だな」
レヴィス
Lv.9
力 I0
耐久 I0
器用 I0
敏捷 I0
魔力 I0
発展アビリティ
耐異常:C
魔防:D
拳打:D
破砕:E
不老:EX
神性:I
スキル
新人類
発展アビリティ【不老】を獲得。
スキル【
早熟する。
発展アビリティ【神性】を獲得。
【魔力】に成長補正(極大)。
常に傷を自己再生する。
「「9!?」」
「あら流石古代人、いきなり抜かれちゃったわ、9はぶっとびすぎだから7くらいで申請した方が良いわね」
「やっぱりあるんだね【不老】…」
「なに今までと変わらん」
「というか2人が今の身体に慣れればもうゼウス・ヘラ連合軍にも勝てそうですね」
「
もう強すぎてフレイヤ・ファミリア戦やる意味無くなってきた
ベル君のアルフィアの呼び方
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おばさん
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お義母さん