───バベル最上階───
「ベルがレベル6になったらしいわね…」
「はっ」
「それとヘディンの妹のリュディスとヘグニの従妹のアーシェス、【
「オッタル…私は貴方達が『不甲斐ない』と思ったことはないわよ?
「お気遣いありがとうございます」
「手をこまねいている内に手が出しにくい所まで行かれちゃったわね…」
オッタルもこのような状況になることを全く予想していなかったわけではない。
簡単なことだ。自分が団員たちに頭を下げて協力してダンジョンに潜れば良かったのだ。
アレンあたりだけでも
だが、現在判っている階層までの情報では自身が倒して【偉業】達成扱いになる程の相手がいるか判らないのだ。
バロールも楽な相手ではないが恐らく
ゼウス・ヘラの最高到達階層である70階層付近…そこには連中にそれ以上の探索を断念させたほどの
いずれにせよリスクが高すぎる。武器すら溶かす腐食液を保有しながら大群で現れる
【ロキ】伝いで情報を仕入れたマリーから忠告されたのだ。「
その程度には惜しまれている。
「俺が強くなるために力を貸してくれ」とか馬鹿正直に言っても幹部連中も自身を引きずり落とすことばかり考えているから無理だろう。
上位陣はフレイヤの隣りを欲しがりあえて残った上で送り出そうとするかもしれないがこちらに付いて来てもらわねば意味がないのだ。
いっそ「
ヘディンは途中までは頭を抱えて色々考えていたみたいなのだが、最近は諦めて「勝手にして叩き潰されろ身内争いしか見えていない馬鹿共が」とか罵っている始末だ。
【
「いつか
アルフィアに似ている
だから、こんな日が遠からず訪れるとは思っていたのだ。”それ”がここまで早いとは思っていなかったが。フレイヤの気持ちを考慮しなければ強者の出現は、奴らの台頭は素直に喜べたのだが。
何より自分は「ザルドを超えた」と、胸を張って言えないのだ。毒に侵され死にかけの相手にギリギリ勝ちを拾った程度の自分では全盛期の奴に及んだとはどうしても思えない。
あれから鍛錬は欠かしていないが、1回だけのランクアップ以外に劇的に強くなれる「何か」を手にしたわけでもない。
あの挑んでは返り討ちに遭い泥を啜るばかりの…余計なことを考えずに唯1人の武人としてだけでいれた頃に戻れるなら戻りたい。「奴らなら再び自分を満たしてくれるかも」と。そんな甘い
本当は理解っている。今は既にファミリアの看板を背負っている立場だし、気軽にそんなこと出来るはずもない。
「本当はね、あの子達を手に入れるためなら都市中に魅了を振りまくことも考えていたのよ…でも【アポロン】のパーティの時にベルも魅了に掛かっている様子はなかったし、マリーの方は確実に効かない。
周りを魅了しようものなら怒り狂ったマリーに
「だから最終的には
「果し状…
「
果し状の内容は勝負の形式とご丁寧に向こうのオーダーと、「度重なる挑発行為に耐え兼ねて報復として行う」という記述と共に、こちらの了承が得られれば次の
最初から代表を明かしているのは余裕に加え、こちらの
更に「参加予定者にはこちらのオーダーを見せた上で必ず話し合え」とも書かれている。
こちらの白黒も向こうの白黒と戦いたがっているので、ほぼ組み合わせは決まったようなものだろう。
こちらが勝ちに徹し、
先鋒(1st)ベル・クラネル
次鋒(2nd)アーシェス・ラグナール
中堅(3rd)フィルヴィス・シャリア
副将(4th)リュディス・セルランド
大将(5th)マリーベル・クラネル
極東の武術の団体戦における記述方式らしい。
「ねえ…ヘディンとヘグニは…あの娘達に勝てる?」
「あの2人なら
勿論単純な
「経歴がアレな、レヴィスはまだしも、アルフィアまで出さないとはね…」
リューも居ない。それでもこちらが不利まである。恐ろしいファミリアになったものだ。全員参加の総力戦で、残りの3人まで出てくるようなら数が多いのにこちらの方が完全に不利になる。ここは乗るしかないだろう。
「『個人主義とやらの貴方達に合わせて』か…本当に舐められてるわね…」
「それだけの確かな力量があります…今の奴らは…」
全く、『度重なる挑発行為』などとは、よく言ったものだ。あからさまなのは初期の
しかも最近では協力者だった男神達にまで手が回って【神の鏡】で覗くのも不可能になっている。尾行なんて今の力量を考えると眷属の身が危うくなるのでさせられるわけない。まあ覗き見しまくっていたことは少し反省しているが…
そのうちエイプリルフール◯日目とかやるかも
ベル君のアルフィアの呼び方
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おばさん
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お義母さん