ベルの姉が「才禍の怪物」なのは間違っていない   作:イルイル

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第46話 報復戦争6 決着後「あとしまつ」

戦争遊戯(ウォーゲーム)は【ヘスティア】側の完勝で終わった。新興派閥と最強派閥の片割れ、普通なら後者の圧勝のはずだが、

【ヘスティア】側から仕掛け、レベル8を2人も温存した上でレベル6同士の対決でも立て続けに【ヘスティア】側が勝利し続けていた時点で、この流れを途中から予想していた者も多かったが…

ちなみに【ヘスティア】側の参加メンバーで盛大に喜ぶ者は居なかった。レヴィスもアルフィアもリューも温存していたのだ。勝つことそのものは既定路線だった。

これでギリギリの勝負にでもなっていたら温存させたマリーがとてつもない間抜けになってしまうところであったが、そうはならなかった。

ホームに居残った下位団員達まではその限りではなかったかもしれないが…ヴェルフや春姫、(ミコト)は喜んではいたが、

彼らですら不安な気持ちはあれど勝つ可能性の方が高いと思っていた。身近にいるからこそ仲間達のぶっ飛び具合も理解っており、

急激に実力を伸ばしているリリルカはかなり正確に両者の力量を量れており、「当然です」くらいの堂々としたものだった。

 また高レベルの冒険者の状況は都市中にホットな最新情報として流れているので、既に数字で上回っていた【ヘスティア】側の勝利を予想する者も多くいたのだが、

5-0は流石に予想外の者が多かった。5回の対決で決めるという珍しい方式だったので、勝敗数までが賭けの対象になっていた所が多かったが、

ヘスティア4勝フレイヤ1勝くらいに賭ける者が一番多かった。ちなみにマリーは【ヘルメス・ファミリア】の団員たちを一人頭1千万ヴァリスで雇い、

それぞれに1億ヴァリスを預け、5-0に全掛けさせていた。倍率を誤魔化して勝ち分をちょろまかすようなマネはルルネですら怖くて出来なかった。

「【フレイヤ】から5億ヴァリスも奪っておいて、これ以上儲けるとか…」と、金にがめついリリルカですら若干呆れていたが…

それらの巨額の資産は溜め込むだけでなく、フェルズとの共同研究等に投じられており、また経済を回すようにも支出しているので、都市中の有力者や商人達がお近づきになりたいのが今のマリーだ。

 余り強すぎると人々の理解の及ばない者として怖がられそうなものだが、ここにきて配信等でのイメージ戦略が功を奏している。

マリーのそのあたりの活動によりヘスティアの善良さは都市中に知れているので、主神を常に立てているスタンスも安心材料になっている。

そして今まで【フレイヤ】が【ヘスティア】にやらかしていたことも事細かに明らかにされた。その偏執的な執着ぶりは大多数に辟易とされた。

怪物祭でのやらかしもバラされたので、【ガネーシャ】に対しても多額の賠償をすることになった。

【神の鏡】の件等でフレイヤに忖度していた男神達も盛大に叩かれた。「ていうかなんで覗かれているの判るんだよ…?」という疑問も当然挙がったが、「判るものは判る」としか言えない。なんならアルフィアもだし、ベルも2人程ではないが判る。

同時に姉弟が【フレイヤ】の手に落ちなくて良かったという安堵もあった。もし今のマリーを中心とした【ヘスティア】の主力をまるまる【フレイヤ】が手に入れていたら誰の手にも負えなくなっていただろう。

【フレイヤ】が解体されないまま【ヘスティア】の傘下に下ったので、戦力的に大差はないのだが、【フレイヤ】が主導権を握るよりは何倍もマシだ。

「彼女らなら間違いを起こさない」という絶対的な信頼があった。そこまでは【フレイヤ】より人気のある【ロキ】ですら得ていない評価だ。

また「ゼウス・ヘラを越えて黒竜を討ちに行く」とも公言しているので、「まあそこまで言うならこれくらいはやるか」という評価に落ち着いた。

【フレイヤ】も健在のままで、【ヘスティア】の傘下に収まることになったが、今まで好き勝手やっていて誰も手綱を握れなかった最強派閥の片割れが、収まるべき所に収まったという感じで割と肯定的に受け取られていた。

【ヘスティア】の躍進ぶりが誰の目から見ても異常すぎるのだが…「【フレイヤ】が弱くなった」なんてことは決して無い、とは誰もが思った。

同じ方式でやればレベル7を3人とレベル6を4人抱えた今の【ロキ】でも大差ない結果に終わるだろう。温存していた戦力を露出するだけでいいのだから。

連携がウリのロキ・ファミリアとて【総力戦】の類は一番避けたいところである。既に地力でも上回られているのに、マリーの手札の多さを考えると文字通り何が飛び出してくるか判らないからだ。

しかも彼女1人倒して終わりというわけでもない。というか今のマリーは幹部全員で囲めたとしても単独で食い破られ兼ねない。個人での実力はレヴィスもアルフィアもレベル的に大差ないであろう、というのが大方の見立てだ。

しかもフィルヴィスまでもが「他のレベル7では単独じゃ抑えられない」というマリーらと似たような評価を得た。脇を固めるレベル6達も他所のレベル6達と同等以上だった。

彼らがレベル7以上に至れば黒竜戦にも希望が見えてくるだろう。というか既にどう考えても大手だろうとファミリア単独でどうにかなる相手じゃない。

彼らだけがいち早く【ゼウス・ヘラ】の頃の水準に追いついた。当然それで満足しているようではまた、かつての二の舞になるのは目に見えているので、

ダンジョン攻略を更新しつつ更に上を目指すのだろう。新興派閥故の隙のようなものは歴戦の冒険者のアルフィア自身が助言者(アドバイザー)になり、【ヘファイストス】や【デメテル】らが、

同盟相手と商売上のパートナーとしてがっつり囲い込んでいるためほぼない。【神の鏡】は世界中の主要都市に中継され、カバー出来ない範囲は水晶を【ヘルメス・ファミリア】を使ってばら撒いた。

お陰で【ヘスティア】の名声は短期間で【ロキ】をも大きく上回ってしまった。ロイマンはいきなり現れた予想外の大戦力に笑いが止まらなかった。纏まりのない【フレイヤ】も上手く活用し、【ロキ】も加えて黒竜を討ちに行くのだろう、と。

本来の現実的なところでの理想形は【ロキ】が主導権を握りつつ【フレイヤ】も組み込む形だったのであろうが、ここにきてその二派閥を上回る第三勢力の台頭…

かなり理想的な状況で挑めることには違いない。「好き勝手やりやがってあの小娘が」と悪態を()いていたこともあったのだが、悲願達成という大義の前には個人的感情などゴミのようなものである。

そうして敗北した【フレイヤ】の幹部陣は豊穣の女主人に集められた。こちらはレベル6以上の団員全員とリリもいる。一応眼晶(オクルス)で繋いでいるがヘスティア様から裁量権を全部私に預けられている。

ベルとリューさんと店員達は別室でフレイヤと話し合ってからこちらに来る予定だ。

 

「はい、こんにちは負け犬の皆さんご機嫌如何でしょうか?」

 

「控えめに言って最悪だな、貴様の顔を見たら最悪以下になった」

 

「はあ、フィルヴィス1人に4人がかりで手も足も出なかった羽虫がぶんぶん囀ってますね、蹴り一発でのされた分際で…今度こそ纏めて息の根止めてあげた方が世のためですかね?」

 

ドヴァリンが憎まれ口を叩くがマリーがニコニコしながら殺気を漏らして応対する。

 

「というかたかがレベル5程度でなんでそこまで粋がれるのでしょうか?『コンビでレベル6を落とせる』とか、『4人がかりでなら2レベル差くらい覆せる』ってくらいならまだしも…

単独で約2レベル差を覆したことがある、私やベルを少しは見習ってみたらどうです?まあそれも【フレイヤ(あなたたち)】が仕組んだ茶番だったんですがね」

 

 

こちらの仲間達の眼が険しくなる。特にミノタウロスの時の当事者の1人でもあったリリは…

 

「フィンさんのように『頭が良い』とか誰の眼から見ても理解りやすい取り柄があるのならともかく…大した取り柄ないでしょう貴方達…

『四人揃えばいかなる第一級冒険者にも勝る』でしたっけ…どうせ同じ派閥のオッタルにも勝てていないでしょうに、よくそんな大層なハッタリかませますね

貴方がたの看板はどれも誇張と僭称だらけのハリボテの鍍金(めっき)ばかり…直接倒したわけでもないのに自分より強い者達が消え去り【猛者(おうじゃ)】と名付けられたオッタル然り、ベートさんとどっこいどっこいで

【都市最速】を掲げているアレン然り…ちなみに魔法抜きの素なら彼の方がほんの少し速かったですよ」

 

オッタルとアレンの顔が一瞬凄いことになった。やはり気にしていたのか…

まあアレンの場合ベートさんより先にレベル6になっていたからなのだろうが、どのみち蔑んでいた相手に追いつかれているのだ。カッコ悪いにも程がある。

 

「さてお金は既にしっかりと受け取りましたが、貴方達への沙汰は主神が揃ってからが良いでしょうね」

 

「…と言うか兄弟(そいつら)の区別がつくのか。お前は…」

 

純粋に疑問に思ったヘディンから質問が飛ぶ。

 

「え?というか貴方達は仲間の区別もつかないのですか?」

 

マリーが驚愕する。対照的に【フレイヤ】の面々も驚愕する。

 

「いや流石に得物とか得意技能とか鎧の色とかは頭に入れているが…非武装状態じゃ区別つかんだろ?」

 

「確かに顔と声で判別するのは私でも難しいですね…でも気配は似てはいるけど1人1人違いますよ…長年一緒にいるのに判らないんですか貴方達…」

 

「勘の良さそうなオッタルですら判らないって…いよいよもってフレイヤにしか区別つかないんじゃないですか?」

 

「いやフレイヤ様にすら間違えられることがあるのだ…」

 

「ウソォ!?」

 

マリーは流石に哀れに思った。

 

「…ウチの面子は…まだ無理そうですね…リリはどうです?」

 

ざっと仲間たちの顔を見渡すと殆どに逸らされた。おばさまは区別しようと思えば出来るのだろうが、そもそも覚える気がない。唯一視線が合ったリリに聞く。

 

「前までなら無理だったでしょうが、今ならマリー様の言っていることも理解ります。それに気配自体は大きくなくとも不思議と小人族(どうぞく)の気配は察知し易いのです。今は…」

 

「「「「おお!」」」」

 

兄弟たちは感動した。同派閥の仲間たちにすらごっちゃにされることが多いのだ、普通に判る人間がどれほど貴重なことか。しかも小人族(どうぞく)にまで。

まあ冒険者基準でもマリーが非常識かつ、リリルカもその領域に踏み入れつつあるということなのだが。

 

「なんだ良い奴らじゃないか【ヘスティア・ファミリア】…」

 

「お前ら調子いいな…」

 

試合前に戦争遊戯(ウォーゲーム)後はどうたらこうたら言っていたのに見事なまでの掌返しである。間近で聞いていたヘディンも流石に呆れる。

マリーもなんとなくこいつらの纏まりの無さの理由を主神(フレイヤ)以外のところで見せつけられた気分になった。

 

「戻りましたー」

 

フレイヤが元の姿で現れて呼びかけてくる。

 

「元の姿でその口調は如何なものでしょう?…皆とは話せましたか?」

 

「ええ…説明はしたわ…全部が今まで通りとはいかなそうだけど…リューに『マリー(あなた)を共同管理しましょう♪』って提案したら、この通りだわ」

 

自身の頬を指差すフレイヤ。見事な真っ赤な手の跡(もみじ)が出来ている。

 

「ぷっ」

 

「ベルにも睨まれたわ…」

 

「まあ素性の知れない胡散臭い女よりは私のほうが何千倍も大切でしょうし、ね…大体リューさんはノーマルでしょうに、貴女方のアブノーマルな性癖を私達に押し付けないでください、気持ち悪い…それで”もう1人”の方は連れて来なかったんですか?」

 

「あの子は、貴女の言動聞いていたら飛びかかり兼ねないし、まだ会わせるのは無理よ…」

 

「どんな狂犬ですか…まあ変神(へんしん)魔法とやらにも興味ありますしそのうち会わせてくださいね?」

 

「善処するわ…」

 

あ、これ駄目なやつっぽいな…

 

「まずは貴方達への沙汰を伝えますが───フレイヤ・ファミリアは解体…してやりたいのはやまやまなんですがね…貴方達のような狂犬集団、主神(フレイヤ)がいないと管理も面倒そうですからね…

ただ大幅な方針転換はしてもらいます…あのバカみたいな潰し合いは…0にすると変な影響出そうだから週1程度にしてもらいます。これからはダンジョン攻略を中心に協力し合ってランクアップを図ってもらいます。」

 

「協力」のあたりを強調して声を荒げるマリー。少し嫌そうな気配が漂った。他人の力を借りることすら女々しいとか思っていて、【ロキ】のような在り方を蔑んでいるのだろうか。だとしたら唾棄すべき価値観である。

 

「団員たちの荒稼ぎを頼りにした杜撰な財政管理も改善させてもらいます。てか本当にやばいレベルでの脳筋集団だったんですね貴方達…こんな量ヘディン1人で管理出来る訳無いでしょうに…」

 

マリーが【フレイヤ】の支出を纏めた書類を眺めている。それすらも申し訳程度にヘディンが纏めたもので、彼が居なかったら最早ファミリアとしての(てい)を成せていたのかすら怪しいレベルである。

ちなみに団長(オッタル)副団長(アレン)はそのような書類の存在すら知らなかった。

 

「”こういったコト”に理解のない人間がツートップとはどうなんでしょうかね…?やっぱり今からでも副団長ヘディンにしませんか?」

 

「まあ今は譲らないほうが良かった、とは思っている…」

 

「せめて自分の補佐が出来る人間を育てようとは思わなかったんですか?いつもその手のコトに頭を悩ませているフィンさんやリヴェリアさんらを小馬鹿にしていたのでしょうが…馬鹿なのはヘディン以外の全員ですからね?」

 

「あ、オッタルにはどのみち無理なんで余計なことはしなくていいですからね?」

 

普通こういった場合団長(オッタル)が多少なりとも担当(ヘディン)の苦労を理解し、労ってやるのが健全な形なのだろうが…「主神(フレイヤ)の高評価以外要らない」というのが根底にある、歪なファミリアの構造がどうしようもない。

恐らく幹部以外の団員達も似たようなものか。

 

「いや多少なりとも理解のある人間を育てようとしたことはあるのだが…結局皆フレイヤ様の寵愛を欲しがり、武器を手にして戦いの野(フォールクヴァング)に突っ込んで行ってしまってな…」

 

「『競争相手が身内にしか居ない』という思い込みと驕りのせいですね…どんだけ脳筋なんでしょう…オッタルこき下ろす前に自分達の在り方振り返ってみたらどうです?戦いの神なんてどいつもこいつも碌なの居ませんね」

 

ちなみにウチは適正ありそうな人間にはバンバン仕込んでいる。ある程度数字慣れしとかなければ容易に騙されるし当然だろう。ジト目でフレイヤを見ると眼を逸らされる。

 

「まず満たす煤者達(アンドフリームニル)には一ヶ月の休暇を与えます。フレイヤの世話役の最低限の人員を除いて…そちらも交代の当番制で順次休暇に入ってもらいます。

それが明けたら…半分くらいずつミアさんに預けましょうかね。なのでホームに居てもメシは出てこないですよ…他の団員達も休暇という形にしましょうかね、

馬鹿みたいに休みなく身体を苛め抜いても非効率なだけですよ。回復魔法に頼りすぎるのは歪です。ウチの宿を使っても構わないですよ、勿論有料ですが。」

 

ちなみに少し前まで「【フレイヤ】お断り」を掲げていた。

 

「さて貴方達から頂く()ですが…一番欲しいミアさんはああ見えて今でもフレイヤのこと大切に想っているみたいだし…無理に引き抜いても碌なことにならないし…」

 

「かといって他の団員も無理に引き抜いたら自害し兼ねないし…アーニャさんあたりを頂くのが一番良いですかねえ?」

 

「ア?」

 

「お…心地良い殺気…”それ”最初から出来ていればあんな無様に負けなかったんじゃないですか?」

 

今まで妙にこの店の付近に居ることが多かったし、最初はフレイヤの護衛のためかと思っていたが、この店にはレベル6のミアさんを始めとした、レベル4の腕利き達まで居たのに護衛なんて(そんなモノ)必要ないだろう、と思っていたが…この反応で確信した。ベートさんにかなり似ているなこの面倒臭いお兄様(ツンデレ)は…というかこの場の全員にも伝わったようだ。

 

「ウチでも無理があったあのグズがテメェらのようなイカれ共の所でやっていけるワケねぇだろうが」

 

「私達を、無謀なダンジョンアタックを【冒険】なんて言葉で誤魔化す命知らず(バカ)どもと一緒にしないでください、常に安全マージンは取っています。

死ぬ気で頑張るのは鍛錬とランクアップのための偉業達成だけでよろしい、それ以外は深層であろうとどこであろうと鼻歌交じりで踏破出来る実力が付くまでは無謀なことはさせませんよ?」

 

本人らは実力に見合った所で、活動しているだけのつもりだが、(はた)から見たら無謀なことをしているようにも見える。階層主ですらボーナスキャラ扱いしているのだ。

【ヘスティア】はランクアップに相応しい土台が出来れば、団員達が全面的にバックアップをして助ける方式を取っている。本人から申請しても良いが、

基本的にはアビリティを確認した副団長(マリー)から提案されることを想定されている。【試練】の相手を見繕うのも彼女の役目だ。

尚いまのところ利用しているのはリリルカ1人だけである。それもここ最近立て続けに1人だけでだ。

 

「駄目よ、あの子はあげられないわ」

 

「それはアレンのためですか?」

 

「いいえ、私の…いえ()()のためよ…ミアも駄目…私が想っていたよりもずっと酒場(ここ)が大切になっていたみたい。」

 

「はあ正直最初は都市中に貴女の正体喧伝してやろうかと思っていましたが、シルさんの方は一応もう私の友人ですし、リューさんにとっても恩人のようですからね…まあそちらの方は現状維持のままでいいですよ。

神会(デナトゥス)にはそれとなく正体を流しておきますが…馬鹿な神の冷やかしがきたらこちらでも対応するんで、もう強引な引き抜きや妙な暗躍は禁止、行き過ぎたら今度こそ本当に送還させますからね?

あなたが女で美人だから許されていた部分があっただけでアポロンとやっていたこと大差ないですからね?」

 

「アポロンと同じ」と言われて微妙にショックを受けているフレイヤ…奴より強かったせいで泣き寝入り率もよっぽど高かっただろうに…自覚あんまりなかったのかよ…

 

「まあアレンごときにビビっているアーニャさんも情けなくて見てらんないですからね、いつか鍛え直してあげたいとは思っていたしどのみちけじめとして1人くらいは頂いておかないと、とは思っていたし…」

 

「なんなら改宗しなくても構わないですから、彼女は預かりましょう。シフトもリューさんに合わせる形で・・・第一級の称号なんて私からすれば大したものでもないし、レベル5以上にしてからお返ししますよ」

 

(アレン)(アーニャ)を本当はどう想っているかなど誰の眼にも明らかだった。なおこれらの会話は別室にいた店員達と他の団員たちもマリーの懐に仕込んでいた眼晶(オクルス)から聞かされていたので、

あれよあれよとミアの同意まで得られてアーニャ・フローメルは【ヘスティア・ファミリア】に預けられることになった。

 

「なんでニャー!かーちゃん、シルゥ、リュー、兄様たすけてー!」

 

なんて叫びが木霊(こだま)したという。尚全員が黙殺した。

ベル君のアルフィアの呼び方

  • おばさん
  • お義母さん
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