ベルの姉が「才禍の怪物」なのは間違っていない   作:イルイル

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長くなったんで分けます。


第49話 有言実行

「ニャーハッハッハァッ称えるが良い皆の者ォ!ミャーという新たな第一級の第一級の第一級冒険者の誕生を称えるニャア!」

 

「うわぁ予想はしていたけどうっざぁ…」

 

「クソウゼェニャ…」

 

レベル5にランクアップしたことによりアーニャさんのお祝いの席を設けた。

調子乗りまくりのアーニャさんに呆れ気味のルノアさんとクロエさんという予想出来ていた絵面だ。

別の席ではアミッド先輩やヘイズやリリも祝われている。一応端っこにヘグニもいる。

既にフレイヤからお褒めの言葉は頂いたらしい。今同席して祝っているのはアーシェス1人だけだ。他の幹部は…ガリバー兄弟だけがリリを祝っている…

ヘイズの同僚達の料理も混ざっているが、毒料理が改善したフレイヤの料理も混ざっていた。

一部の【フレイヤ】の面々は泣いて喜んでいた。彼女の手料理を食べられる喜びとマトモに食える料理になっていた喜びと併せて二重の喜びらしい。

 

 レベル5というのは結構貴重な戦力かもしれないが、私はそこまでのランクアップに全然苦労した記憶がないので正直「【第一級】ってレベル6くらいからで良くね?」とか思っていたりする。

ちなみにウチの幹部の基準はレベル6以上とした。(ミコト)の方から「自分に気遣わなくていい」と言われたので、今の幹部格は、団長(ベル)副団長(わたし)、おばさま、レヴィス、四妖精ということになる。

リリの【超早熟】はまだ続いているのでリリの幹部入りも、もう間もなくだろう。ヴェルフは別枠だ。(ミコト)、春姫と亜夜は【中級戦闘員】という枠に入る。

 

「マリー!アホーニャに【教育】頼むニャ!」

 

「はあ、仕方ないですね、アーニャさん、レベル5になったからには【フレイヤ】の幹部ですね、おめでとうございます、今後は私の部下ということになるので今までは【同僚のよしみ】ということで結構手加減してあげてましたが、

それも、もう必要ないですね?おばさまやレヴィスにも可愛がってもらいましょう…」

 

「ニャニャニャ!?ととととんでもねーのニャ幹部なんてこっちから願い下げニャ!団長たちを事もなげにボコるおミャーらバケモン共の相手なんてしてられないニャ!マリーとリューだけの相手で手一杯ニャ!」

 

マリーは「【フレイヤ】の洗礼ごっこ」だの「耐久上げ訓練」だのと称して、如何に自分達が酷いことをしていたのかを思い出させるためにレベル9の2人の手も借りて、

【フレイヤ】の幹部全員を改めてボコった。タイマンでも勝てない相手に3人がかりでボコられた時のオッタルの顔は酷いものだった。

常なら笑いものにしていたであろう他の幹部達も笑えなかった。直後に自分達も同じ運命を辿ったからである。

尚近くの席で同僚たちにランクアップと初の女性幹部入りを祝われていたヘイズはすっごい微妙な顔をしていた。

 

「団長、ランクアップおめでとうございます!」

 

「皆さん、ありがとうございます…私はマリーさん達におんぶに抱っこだったんですけどね」

 

「【深層】どんな場所だったんですか!?【ロキ】の人らも口々に『ヤバいヤバい』言ってますけど」

 

ギルドには「あまり深層の情報は吹聴はするな」と注意喚起されていたが、今ここに居るのは自派閥の人間を除くと既知であろう【フレイヤ】や【ヘスティア】の関係者ばかりだ。

既に団長たる自分が踏み込んだ場所、ファミリア内の団員に話すのは構うまいと判断し、

 

「ええ…まあ大抵はマリーさんの魔法だけで片付いて…マトモに対峙したらレベル2程度の私じゃ即死しそうな怪物ばかりでしたけども…一番ヤバかったのは【竜の壺】でしたね…事前に話には聞いてましたけども…

いきなり床が爆発して崩れて、マリーさんが私を抱えて飛び降りて行った時はこの世の終わりかと思いましたよ…その少し前の【カドモスの皮膜】の多くを譲ってもらえるという話の喜びも全部吹き飛んでしまいましたね…

【階層無視攻撃】は更に続いて落下中でも炎がこちらに向かってくるし…マリーさんの防御魔法に全部阻まれましたが更に飛竜の群れまで襲ってくるし…大半が皆さんに撃ち落とされましたが…

でも50階層くらいまでついて行くだけじゃランクアップまでは無理だったと思うので…60階層付近のあそこまでついて行って良かったです…」

 

ちなみにヘイズはカドモスを討伐までは無理だったが、すっ転ばせるくらいのダメージを与えたことでランクアップした。パワーだけならレベル7に差し掛かるほどのモンスターである。レベル4で複数倒しているリリルカがおかしいのだ。

 

「ふわぁやっぱ『【ロキ】以上の新たな世界最強』ってのは間違いないみたいですねえそこまでの方達ならこれからも団長を安心して預けられますっ」

 

「ふふ…【ディアンケヒト】の皆さん貴方達の団長様は私がいる限り傷1つつけさせませんよ、これからも私達のサポートよろしくお願いしますね?」

 

声をかけられた【ディアンケヒト】の()が赤面する。最近はこんな反応をする人が増えた。なんでも「全ての冒険者の憧れの的」だとか。

ヘイズとアミッド先輩と私が並んでいるところを見て「三大聖女だ」とかとも言われた。「聖女」ねえ…その名に最も相応しいのはウチのリリなんだけども…

アレは小人族(パルゥム)に限った話か。どう見ても戦闘特化の女戦士なのに【聖女】は変だもんな。ちなみにレベル9の3人は【三大凄女(さんだいせいじょ)】と呼ばれている。

 

「「「「「こんばんはー」」」」」

 

「いらっしゃいませー」

 

「お、来ましたね…」

 

「マリーこんばんはーアミッドとヘイズとリリちゃんもランクアップおめでとー」

 

遠征直前に交流のあった【ロキ】の人間(その時の面子はアイズ、ティオナ、レフィーヤ)に、今回の成果を軽くマリーが話しておいたのだこの店での打ち上げのことも…

 

「アミッドさん、ヘイズさん、アーニャさん、リリちゃん、おめでとうございます…」

 

まずティオナとレフィーヤがお祝いをする。

 

「アミッド、ヘイズさん、リリ、【戦車の片割れ(ヴァナ・アルフィ)】、【黒妖の魔剣(ダインスレイヴ)】も…おめでとう…」

 

「あーっと、アーニャ?さんがレベル5で、【黒妖の魔剣(ダインスレイヴ)】もレベル7になったんだって?オメデトー!」

 

ティオナは流石の陽キャっぷりだ。特に含みもなく【フレイヤ】の人間だろうと素直に祝っている。ベルも先程までヘグニを祝っていた。今はリリの方を祝っている。

 

「あ、あ、あアリガトウ…」

 

「全く何を緊張しているんだ…リヴェリア様あたりが来たらどうするんだ?」

 

アーシェが弱冠呆れているが、それ以上は追求しない。嫌っているのは変な喋り方だけで気弱で人見知りなところは別に嫌ってはいないようだ。それに笑みを隠せていない。

なんだかんだ身内の躍進が嬉しいのだろう。そして先程からアイズが私に指でつんつんしている。

 

「はいはい、なんですかアイズ?」

 

「私も…レベル7にして…」

 

「大半の冒険者をナメてるとしか思えない発言ですねそれ…まあもう基礎アビリティもほぼカンストしてきているみたいですし?アイズの”スキル”使えばバロールも倒せそうですし、

挑戦してきたらどうです?眼晶(オクルス)預けときますからもしおっ()ぬようなことがあれば、急いで蘇生させにいきますよ。今の私達なら丸一日もあれば49階層くらい行けますから、”保険”としては充分でしょう?」

 

「私アビリティや”スキル”のことマリーに話したっけ?」

 

当然【覗いた】のだ。【復讐姫(アヴェンジャー)】のことも知っている。

もう今の水準で言うと普通に強いだけのレベル6とか居ても居なくても変わんないんだけど、【モンスター超特攻】とか【竜種超特攻】とかとも表示されているし、

能力的に彼女は絶対外せない人材だろう。「倍率230%」とか頭のおかしい数字が表示されているし。

現状は自派閥と【フレイヤ】の方に注力しているが、そろそろ【ロキ】の強化、並びにアイズのメンタルケアとランクアップも意識した方がいいかな…

前は「黒率85%」とか表示されていたが、私が構い倒すとその数字がかなり減る。最近は1桁の数字まで安定してきている。

直感だがこの数字は低いほど良い。今の私は大体のアイズの心理状態をすぐ把握出来るわけだ。全く当分カウンセラーの任から降りれないな。

【ロキ】の人ら重い過去の人多そうだし。ガレスさんやリヴェリアさん、レフィーヤはそうでもないんだけど。

前に「私だけの英雄になってくれないかな?」とか言われたことがある。なんでも彼女の「お父さん」の受け売りらしいが、それって異性に言う事を想定した発言(モノ)じゃないのかね…

 

「マリー、君達の感覚でアイズにとんでもないことを薦めないでくれ」

 

先程から気配を潜めて店の入口の方で立ち止まっていたリヴェリアさんが声を掛けてきた。

 

「レベル6以上の超人にまでなっておいて今更『普通の感覚』とかは、有り得ないでしょう?ウダイオスにソロ挑戦するアイズを止めきれなかった時点で貴女に”ソレ”を言う資格はないですよ、あと、もう1つ、バロールも一応竜種の端くれみたいですよ?

アイズなら相性良いからいけるはずです」

 

「ぐ…一応はフィン達とも検討しておく…もしもの時は、頼む」

 

「ええ、勿論。その必要も多分ないでしょうが」

 

「それとアミッドと【戦車の片割れ(ヴァナ・アルフィ)】と【黒妖の魔剣(ダインスレイヴ)】、【女神の黄金(ヴァナ・マルデル)】、リリルカもおめでとう。」

 

リリの二つ名は【閃槍(せんそう)】になったのだが、【ロキ】の人間はフィンさんが絶賛している関係か全員に普通に名前が知られている。

ティオナみたいに気安く「リリちゃん」と呼ぶ人も結構いる。まあティオネさんのせいでリリの【ロキ】への印象はかなり悪いのだが。

だからあの覚醒後は、ウチの上位陣といることが増えた。今ならベルでもティオネさんに対抗出来るから、殆どの場合、迂闊に手出し出来ない。

レベル5になった今なら逃げるくらい出来るだろうし、もう1人で出歩かせても問題ないだろう。

レベル6になれば普通に勝てるだろうし。

 

「アアアア…勿体なきお言葉ですリヴェリア様ぁああ…」

 

他の面子は普通に礼を返したがヘグニだけガクガクしながらなんとか返答する。なんだその奇行…聞いていた話じゃリヴェリアさんとの会話も難しそうだったのにかろうじて返答出来ているあたり一応精神面も成長しているのかねえ?あれ、そういえば…

 

「…いつぞやの面子になりましたね…」

 

リヴェリアさんにアイズ、ティオナ、レフィーヤ、私が彼女らに宣言した時の面子だ。

 

「取り敢えず『最強のファミリアにする』ことは達成しました。『レベル10になる』のもリーチがかかりました。正直『レベル10』の方が先だと思っていたのですが。5年もいんなかったし…」

 

「うん、そうだね…」

 

「というか1年経ってませんよ…」

 

「あの時は笑い話だったけどねー」

 

「まあレベル10の方もそう遠くないのだろうな…」

 

「あんまり『仲間に入れてください』って言うの遅いと本当にズタボロにこき使っちゃいますからね?」

 

「これはまだあんまり(おおやけ)になっていないことですが、連合には競争心を煽るために【派閥序列】を設けています。

基本的にはギルドから認定されたランクを元にしたものですが…SSランクの【ヘスティア(わたしたち)】は当然1位。

同ランク同士の派閥の序列は連合への貢献度や戦力を(かえり)みてつけます。Sランクで最初から協力的だった【ガネーシャ】は2位。

同じくSランクの【フレイヤ】は新入りということとこれまで敵対的だったことを(かえり)みて3位。ただこちらは今回の【遠征】の成果をもって恐らく2位に繰り上がりますかね。

受けられる恩恵は当然序列が高いほど大きくなります。あんまり参加が遅いと【ロキ】は永久に4位固定にせざるを得なくなりますが…」

 

「ぐ…」

 

唸るリヴェリアさんにアイズやティオナ達からの胡乱な視線が刺さる。「早く入っちゃおうよ」とでも言いたげだ。更に一押しするか。副団長とはいえ彼女にそこまでの裁量権はないだろうが、フィンさんも来たみたいだし。

 

「一応これまで同盟を組んでいたこともある(よしみ)としてもう1つ明かしときますが…アイズやティオナのことで勘づいているでしょうが、私の最近習得した発展アビリティに【教導】というものがあります。

そこから派生したスキル【英雄作成(ヒーローメイク)】というものも。まあなんとなく想像がつくでしょうが、私に教導された者は、経験値補正が付きます。」

 

私がしっかり相手のことを観察して、理解した上で助言(アドバイス)されることが前提なのでそう簡単なものでもないのだが。それにせいぜい早熟スキルの3分の1ってとこだ。まあ充分凄いのだが。

お陰で普通に察しているっぽいアイズや本能的に嗅ぎつけているティオナは最近やたら私に挑んでくる。ウチには他にも彼女らの格上がいるというのに…

 

「な…!?」

 

「このままだと【フレイヤ】に抜かされちゃいますねえ近々オッタルは【試練】に挑戦します。もし、それを乗り越えられれば…新たなレベル8が誕生します…」

 

ティオナとアイズの視線がリヴェリアさんにめっちゃ刺さる。彼にも振るか。

 

「…と言うことなんですが…どう思います、フィンさん?」

 

「あれ、フィン来ていたんだ」

 

「…新たな小人族(どうほう)の第一級冒険者の誕生と聞いたら居ても立っても居られなくなってね…リリルカとアミッド、おめでとう」

 

「ハッそうやって余裕で上から目線で居られるのも今の内だけだ」

 

「一族の代表(づら)するな厚顔無恥の似非(エセ)勇者め」

 

「今に我らが聖女がその座も取って代わるだろうさ」

 

「楽しみにしておけ」

 

先ほどまでリリを和やかに祝っていた兄弟達がフィンさんが来た瞬間に憎まれ口を叩きまくる。兄弟達は個々にリリと手合わせをして普通に全員ボコられた。レベル4が5にタイマンで勝っているのにランクアップ出来ない時点でお察しである。

思っていたよりソロがクソ弱すぎたのだこの兄弟。黒竜戦は使い道ないだろうな…まあダンジョンならなんとか…それもソロで強くしないと不安が多いけど。

リリと何度も手合わせしているからそのレベル詐欺のぶっ壊れっぷりを今はよく知っているからこうして持ち上げているのだろう。「俺が取って代わる」とか言えないあたり微妙に情けない。複数形で言ったらやっぱり情けないままだが。

まあ数ヶ月前までは考えられなかったが、今のリリならフィンさんの座と取って代わるのも夢物語ではない。元々頭脳面の素養は同格だったし、そこに今の異常な武力が付いてくれば、不可能ではない。

「私達についてきたいならまずは最強の小人族(パルゥム)になりなさい」と言ったのを前向きに目指している。普通ならフィンさんがいるから無茶振りもいいところなのだが、カリスマ性や統率力は自信がつけばいずれ身に付くだろう。

もう充分に自信を持っていいところまできていると思うのだが、虐げられた過去と私が異常すぎるせいか、いまいち自信を持てきれていないのだ。まあフィンさんぶっ倒せば、相応の自信もつくだろう。

小人族(いちぞく)の看板など背負う気なんて更々ないようだが。

 

「それでフィンさん?このままだと私達だけじゃなく、【フレイヤ】にも置いていかれることになりそうですが…連合入りはどうします?『暫定4位』さん」

 

「そうだぞ『暫定4位』」

 

「我らは『暫定2位』だがな」

 

「すぐ調子乗りますね貴方達…」

 

私の口上に便乗して煽る兄弟…面白いなこいつら…そこそこ強いのは間違いないから微妙に身の程知らずなデカい口をよく叩く。

 

「まだ、少し待ってくれ…一応皆に話して幹部内で決を取るまで…」

 

「早めにお願いしますよ?」

 

ホッとした様子を見せるリヴェリアさん達…これなら幹部内で反対しそうなのは…ベートさんくらいか、ティオネさんはフィンさんに追従するだろうし。

 

「マリー!マリィイ!なんで兄様居ないのニャ!?祝ってくれないのニャア!?『貴女が強くなったところを見せれば安心出来るだろうし、また兄妹に戻れる』って言ってくれたのは…嘘だったかニャ!?」

 

やれやれ…微妙に幼児退行しているな、私に妹は居ないので歳上相手だと言うのについ訓練以外ではでろでろに甘やかしていたら懐かれてしまったのだ。

 

「嘘じゃありませんよ、店に居た人間からは『確かに喜んでいたように見えた』っていう報告もありますし…」

 

「じゃあ兄様連れてきてくれニャ!」

 

「ええ先ほど、店から遠ざかったアレンをレヴィスとフィルヴィスに追いかけさせましたし、もう間もなく捕まえてくるでしょう」

 

非武装だったし、大した抵抗なくあっさり捕まえられるだろう、あの2人は素でアレンより足速いし…その後あっさり捕まったアレンは縛られたまま連れてこられ兄弟達に指を差されて笑われながらも、

空き部屋にアーニャさんと2人きりにされ久しぶりに長時間兄妹だけで話し合ったのだった。

 

やがて夜も更け解散して帰路につく【ロキ】の面々は───

 

「前向きな意向を示して良かったのか?」

 

「まあマリーのスキルのこと聞かされたらね、これ以上指を咥えて見てられないだろう、【ヘスティア】だけでなく【フレイヤ】にまでこれ以上遅れを取るわけにはいかない。」

 

「しかし遠征の度に確実に成果を出していくなあいつらは、ランクアップもそうだが、常に黒字続きのようだ。赤字の時も多かったウチとは大違いだな…」

 

「エリクサーを念の為に個々人が抱えているだけで他に、ポーションの類は持っていっていないらしい。今回はアミッドや【女神の黄金(ヴァナ・マルデル)】も居たかもしれないが、

マリーの魔力量なら1人で治癒士(ヒーラー)としての役目を全て賄えるだろう。アミッドに遠征について来てもらいたいと思っていたこともあったが…向こうに完全に取り込まれてしまったみたいだしね…」

 

「予備の武器も殆どないらしいからな。『大抵魔法だけで片がつく』と。どれだけ精神力(マインド)量に恵まれているんだか…下位の団員もほぼ不要で少数精鋭で安全な行軍が出来るわけだ。はぁリュディだけでも欲しかった…」

 

自分の魔法は大味なものが多く、殆ど節約なんて出来ないのに…9つもあってこれは贅沢な悩みなのだろうがマリーはそれ以上だ。

 

「リーネ達も悪くはないけど彼女らと比べるとレベル的にも力不足だ。普通個人の武力に恵まれない純粋な治癒士(ヒーラー)はランクアップも難しいんだけどね…龍の壺までレベル2を連れ回すなんてウチでも怖くて出来ないよ」

 

「だが、そのリスクを乗り越えてアミッドをランクアップさせた…私も回復魔法はせいぜいが兼業レベルだからな…レフィーヤはリュディの魔法のお陰で回復力が上がったが…

70階層以下もいけたのにわざと寸止めしているんだろうな…或いは既知のアルフィアにでも止められたか…」

 

「今やウチを越えてダントツ1位人気のファミリアですからね…有望な新人も殆ど向こうに行っちゃうでしょうし…【ディアンケヒト】の足元を見る嫌らしい商売の傾向もかなり改善されたらしいし…

間違いなくマリーの指導が入ったんでしょうけど…【フレイヤ】の素行も良くなったって言われているし…彼らの遠征の度に経済が回って沢山大儲けできるって言われてますしね…」

 

評判も良い。実利もある。というか有りすぎる。入らない理由がない。あとはプライドの問題か。ガレスも賛成気味だし、後はベートくらいか。彼女に悪い印象を持っているのなんて直接負けたベートとティオネくらいだ。

ティオナとアイズは嬉しそうにきゃいきゃい騒いでいる。リヴェリアとレフィーヤもどこか嬉しそうだ。どのみち選択肢はもう無かったか…

ベル君のアルフィアの呼び方

  • おばさん
  • お義母さん
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