暗黒期のオラリオにて…そこではアレン・フローメルと【暴喰】のザルドが戦っていた。とは言っても若い芽を本気で摘み取る気など微塵もないザルドからすれば試しの戯れ程度に過ぎないが…
「速いが軽いぞ!その程度か?」
そうした中でその女は2人の前に唐突に現れた。
「あらあら私が昔その
「お前はっ!?まさかっ…メーテリア!?」
「ハァ…私が
「「ぶっ!!!!????」」
一息で二発の【サタナス・ヴェーリオン】を撃ち、内一発はアレンに直撃しズシャァァァと音を立てながら気絶したまま滑っていった。ザルドは鼻血を垂らしたがたたらを踏んだだけで健在だ。
よく知るあの女と全く同じ魔法を受けたザルドは混乱の極みにあった。と言うか何レベルだこいつ…自分よりも上過ぎて正確なレベルが量れない…ッこんなの駆け出し以来だ。レベル9の【女帝】相手でもこんなことにはならなかったのに。
「歳が合わないだろうっ!まさかッ…『あいつら』の歳の離れた妹かッ…!?」
「あらそれいいですわね、その
やばい、こいつとアルフィアを絶対に会わせちゃ駄目だ…少なくともレベル10以上のバケモノ…そんなのが亡き最愛の妹の生き写しのような姿をしているのだ、戦いにもならないだろう。
「まあそちらは仲間達に任せれば良いですかね」
「さて【暴喰】のザルド様…大人しく降伏してくれませんか?貴方のその『残りの命を使って踏み台になる』っていう覚悟もあんまり意味ないですから。猪あんまり役に立たなかったし…ちなみに私のレベルは13です。戦うだけ無駄ですよ?」
「ハッほざいたな!?本当に13レベルだというのなら俺程度乗り越えてみせろッ!!」
「13レベル」は流石にフカシだろうが、手加減する必要は絶対にないと思い必殺の意気で振ったその大剣は2本指で摘むように止められた。
「はあ…毒もあるとはいえ昔はあんなに強く頼れると思っていた貴方が…強くなり過ぎると虚しいですね。それじゃ少し寝ていてください。悪いようにはしませんから」
ザルドの意識はそこまでだった。
───
「一体これはなんの冗談だ…?」
2人のアルフィアが向き合っている。その場で巻き込まれたリヴェリアとアイズには訳が理解らない。
この時代のアルフィアは
同時に
「お前…
そう。未来のアルフィアは、
未来のアルフィアは
だから眼の前の自分が自身のことを気に食わない気持ちもよく理解る。理解ってしまうのだが───
「
それはそれとして未来のアルフィアも過去の己が気に食わなかった。
「『あの子達』に会っていたならこんな馬鹿騒ぎに参加しようとするわけないはずだ…」
凄まじい殺気と魔力からくる
リヴェリアもアルフィア自身も数秒後に過去のアルフィアの死を幻視したが、気付くと
「アルフィア様…流石に『それ』はマズいですっベル様とマリー様が絶対に悲しみます」
「アルフィアさん『それ』は…ダメ…」
「過去の自分を直視したくない気持ちは私にも理解るが…流石に止めるぞ?直にマリーもここに来る」
未来のリリルカとアイズと、フィルヴィスだ。
「どけ…お前ら…
「ベル様っ『彼女』を連れて逃げてくださいっ!」
「お義母さんっごめんなさいっ文句や質問なら後で聞くからっ」
ベルが過去のアルフィアをお姫様抱っこして逃げ出す。猛スピードで走るベルに抱えられながらアルフィアはその男が何者かすぐ勘付いた。
「それ」が有り得ないことと知りながらも、既に
彼の白い髪と何よりこの身にも流れる血が雄弁に語っていた。
「お前は…『ベル』と呼ばれていたな?先程『マリー』と言う名も呼ぶ者達がいたな…お前のきょうだいか?
いつだったか妹が自分が子供を産んだら男の子なら『ベル』、女の子なら『マリーベル』と名付けようと…語っていたことがある…」
「お母さんがっ…」
本人からは母親の話は聞いていたが、また別の形で聞けるとなると心に感じるものもあるのだ。というか本人同士は絶対相性が悪いと思っていたけどここまでとはベルにも流石に予想外だった。姉はどこか危惧していた様子もあったが…
時を渡る
場合によっては続けるかも。
【真・覇王】マリーベル
12回の【偉業】を成し遂げ、有史以来の人類最強に行き着いた、まさに女版ヘラクレス。黒竜討伐や、ダンジョン完全攻略を成し遂げて、なんやかんやぶっちぎりの最強になった。
ベル君とアルフィアは12レベル。アステリオスやメリュもそんくらい。ファミリア複数人で飛ばされてなんやかんや無理矢理【大抗争】まで居座り続けた結果。アイズは
ちなみにレフィーヤもいる。
ベル君のアルフィアの呼び方
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おばさん
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お義母さん