戦姫絶唱シンフォギア ENCOUNT NEXUS 作:エルドラス
それでは、どうぞ。
ー沖縄県西表島ー
国連直轄機動超常災害対策機動タスクフォース、通称『S.O.N.G.』の装者である『立花 響』、『風鳴 翼』、『雪音 クリス』、『暁 切歌』、『月読 調』、『マリア・カデンツァヴナ・イヴ』の六人は、シンフォギアを纏った状態で西表島の森林を進んでいた。
響「ふぅ、かなり歩いたけど全然見つからないねぇ」
切歌「デスねぇ」
調「そうだね」
マリア「三人共、文句言わないの」
歩きながら文句を言う響、切歌、調の三人にマリアが軽く注意をする。
クリス「しかし本当にいんのかよ、ナメクジみたいな怪物なんて」
翼「しかし、『あの映像』が本物なら、イタズラではない事は確かだ。皆、気を引き締めろ」
何故彼女達は西表島に足を踏み入れたのか、それは少し前まで遡る。
キャロル・マールス・ディーンハイムが引き起こした魔法少女事変から数日が経ったある日、装者達はS.O.N.Gの仮設用基地である潜水艦に集まっていた。
弦十郎「装者、全員集まったな」
彼の名は『風鳴 弦十郎』、S.O.N.Gの司令官にして、響の師匠でもあるOTONAだ。
クリス「いきなり招集たぁ、穏やかじゃねえな」
クリスがそう言うと、弦十郎は頷いた。
弦十郎「うむ。実はな、今日は皆に調査してもらいたい事があって招集をかけたんだ。頼む」
弦十郎がそう言うと、S.O.N.Gのオペレータの一人である『藤尭 朔也』が応えた。
朔也「了解」
朔也はそう言うと、皆の目の前にあるモニターにて、『とある映像』を再生した。
そこには、カメラを持っているであろう人物を合わせた数人の集団だった。だが、その集団は何やら疲れているのか、息が途切れ途切れだった。
カメラを持った男性『っはぁ、はぁ、な、何だったんだよ、『アレ』」
集団の一人『はぁ!知るかよ!今はとにかくこんな場所からはおさらばして……』
???『キュイィィィィィ!』
そう言って、集団は再びは動き出そうとしていたが、突如『怪物』の鳴き声のようなものが響き渡り、次の瞬間、カメラを持っていた男は、何者かに襲われたのか、突如として映像は切れてしまった。
朔也「今の映像は、先日西表島にて発見されたカメラに残っていた映像を復元したものです」
調「西表島って…」
切歌「イリオモテヤマネコがいるところなのデス!」
調と切歌がそう言うと、S.O.N.Gのもう一人のオペレーターである『友里 あおい』が話を続けた。
あおい「この映像が見つかるまでに、西表島では少し前から失踪事件が、度々報告されていたの」
朔也「そして今回の映像が決め手となり、俺達S.O.N.Gが調査することになったんだ」
弦十郎「と言うわけだ。皆、頼んだぞ!」
そうして現在に至るわけだが、目的である怪物が全く見当たらない為、先程の三人は愚痴をこぼしてしまったのだ。
そうして装者達は暫く歩いていると、突如森林を抜け、大きな洞窟の入り口の前に出ていた。
響「おっきい!」
切歌「およ〜!」
調「こんな大きな洞窟、本でしか見たことない」
ガサガサ
装者「「「「「「ッ!」」」」」」
響、切歌、調の三人が驚いていると、突如すぐそばの茂みからガサガサと何かが動くような音がした為、全員警戒体制をとった。
すると次の瞬間、茂みから『何か』が現れたのだが……
???「……」
響「…『人』?」
そう。茂みから現れたのは怪物などではなく、黒い髪と白い肌に赤い瞳を持ち、全身にアンダースーツの様なものを着込み、黒いローブのような物で覆っている少年だった。
翼「何故このような森林の奥にあんな子供が…」
マリア「迷子かしら?」
響「ねえ!君!何処から来たの!お父さんとお母さんとは逸れちゃったの!」
響がそう少年に問いかけるが、その少年の背後から何かが現れるのが見えた。
???『キュイィィィィィ!』
響「ッ!危ない!」
それにいち早く気づいた響は、少年の近くまで駆け寄ると少年を脇に抱えてその場から離れた。
翼「立花!」
切歌「大丈夫デスか!」
クリス「何だよアレ!」
先程まで少年がいた場所には、ナメクジや海牛を彷彿とさせる怪物がズルズルと這い寄りながらこちらへと近づいていた。
それを見て装者達はそれぞれの武器を構えるのだった。
次回は装者と怪物の戦いです。
怪物の正体に関しては特撮が好きな人なら分かるかもしれません。
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