リアルウォーク・ダイアリー   作:可視彩淘汰

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◆7月3日

ルーレットが始まってしまった。嘘だと言ってよホフマン・・・。

 

 

「私…おまえ…ついていく。それ…宿命…」

 

 

一瞬何が現れたのか分からなかった。

 

緑色鱗のボディが目の前に現れて、そのまま視線を上に向けていくと、屋根を突き破ってドラゴンがこちらを見下ろしていた。手にはバトルアックスを握っている。

 

 

ドランゴ(DQ6)か!!

 

 

歩き始めた一行の後ろを、一歩ずつ地響きを立てながら竜が追随する。こんなに大きかったのかバトルレックス。

 

そして、コレは確かにメスだが!女性ではない!!

 

(ドランゴ性別議論については諸説あります)

 

 

巨大なドラゴンが加わった明らかに危険なパーティに対しても、臆せず向かってくる悲しきモンスターたち。

 

エンカウント前にしゃくねつで焼き尽くされるというシュールな絵が、都度展開された。パーティの通った後は、もはや焼け野原だ。

 

 

コイツも、もっと後で引きたかったな…。

 

 

 

 

◆7月4日

 

ポルトガに到着した、ということになっている。

 

そして、案の定船を手に入れても歩きだった。酷い。

 

 

オーブ探索パートに入るとどういう順番になるのか記憶がなかったが、最初の目的地はテドンということであった。脳内BGMは継続でエレジーである。

 

 

歩数は、船の距離が計算に入っていないのか、12,000歩ほどだった。これは助かる。

 

ドランゴがいるので、移動はもう完全に作業だ。敵が強くてビクビクするよりは、退屈の方がマシだと思おう。

 

 

話は変わるが、この世界に転生する以前は、自分は引きこもりウォーカーだった。

 

歩数が必要なイベントはほとんど参加せず、一日一回近くに目的地と、通常バトル・たまに強敵のみの毎日だった。

 

 

その結果、ドラクエウォークの機能の中で、無縁に近かったものが二つある。一つはモンスターバトル(良質なスカウトモンスターが集まらない)、もう一つはお出かけスライムこと「あるくんですW」である。

 

 

この世界に転生してから心臓に痛恨の一撃を見舞ってくれたまだら色スライムはその産物で、画面の向こうでプレイしていた時は、大体まだらか芽が生えたスライムで止まっていた。歩数がほとんど無いとアレになるのだろう。

 

 

では、一日3〜4万歩歩くようになった現在はどうなのか。

 

ご覧いただこう、これが現在のモザイオ(スライムの名前)である。

 

 

シュタタタタタタタタタタ

 

シュタタタタタタタタタタ

 

 

__青いボディ。

 

__赤銅色の得物。

 

__隆々とした肉体。

 

 

酒呑童子スライム LV.66 モザイオ

 

 

もう、こいつが代わりに歩いてくれないかな。

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