リアルウォーク・ダイアリー   作:可視彩淘汰

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◆5月30日

今日は気力を根こそぎ振り絞って、外に出てみようと思う。

 

 

少なくともここ数日、モンスターのマイハウス襲撃!とかはないので、

 

まだ一度もバトルをしていない。

 

戦闘不能になるとどうなるか死ぬほど怖いので、

 

外に出ている時に気絶するのだけは絶対に避けたい。

 

 

そこで、装備を自分が持ってるものの中では殲滅力重視に変えて、

 

アイテムも足りてない消耗品を商店で補充した。

 

 

さあ行くぞ!とドアを開く。

 

 

 

 すぐそばにシルバーデビルが居る。こちらを睨んでいる。

 

 その奥にアームライオンが居る。こちらを睨んでいる。

 

 更に近くにシールドオーガが居る。こちらを以下略

 

 遥か向こうで竜王(覚醒)が、こちらを・・・

 

 

最後の気力を振り絞ってドアを閉め、気絶した。

 

 

 

 

 

◆5月31日

 

 

昨日は悪夢だった。

 

リアルモンスターの圧、ヤバすぎである。

 

しかもなんでガチめなヤツばっかなんだよ・・・。

 

 

打開策はすぐに思いついた。

 

クエストを第1章に変更するのである。

 

再度ドアを開けてみると、

 

 

スライム、一角うさぎ、ドラキー。

 

 

こちらを見ているのは同じだが、なんと平和なことか。

 

時間帯が良かったのか、メガモンの姿もない。

 

 

よし、では探索は・・・明日にしよう。

 

 

 

 

◆6月1日

 

 

今日こそ、外を探索してみようと思う。

 

目標は、最寄りの駅(徒歩5分)あたりまで歩いて、

 

世界の仕様や他プレイヤーの様子を探ることだ。

 

バトルも弱い相手に襲い掛かって、感触を確かめたい。

 

 

意を決してドアを開ける。

 

昨日同様に、スライムやらドラキーが見える。

 

一歩踏み出す。背後に気配を感じる!!

 

 

振り返ると、パーティーメンバーが至近距離に居た。

 

気絶どころか、心臓が止まるところだった。

 

 

自分の後ろに一列縦隊で3人。いわゆるドラクエ並びである。

 

話しかけてみたが、無反応だった。

 

ここまで原作に忠実な世界なので、仕様通りなんだろう。

 

装備も、先日変更した通りに変わっている。

 

 

そして、背後にまた気配がした。

 

慌てて振り返ると、スライム3匹が自分に体当たりを仕掛けていた。

 

もしかして、範囲に入るとエンカウントするのだろうか。

 

何でそこだけ仕様が違うねん。

 

 

ダブルショックで気を失いそうなので、今日の探索はここまでとする。

 

結局バトルも探索もできてない。

 

 

 

 

◆6月2日

 

 

安地に居ながらにして、何とか外の様子を確認できないかと考え、

 

窓をつければいいんだ!と思いつき、リフォームして後悔した。

 

全方位からこちらを伺うモンスターとメガモンスターの威容、これは無理だ。

 

即座に窓を外した。臭い物にフタ概念である。

 

 

とりあえず、弱モンスターとはいえ、あちらから襲ってくるのは問題だ。

 

この難度なら戦闘不能になる危険性はゼロに近いとはいえ、ガラスハートにダイレクトアタックが来る。

 

それに、仕様を超えてメガモンが突進してくるようなら、家まで逃げ切れなければ確実に死ぬ。

 

近年のメガモンを、ソロで倒すようなガチゲーマーではないので、死活問題だ。

 

 

しかしながら、探索を進めるにしろ、謎のイベント告知を待つにしろ、

 

フィールドに出られないのでは話にならないだろう。何とか慣れていくしかない。

 

まずはメガモン出現時間に外に出てみて、巨体が近付いてくるかの検証は必要だ。

 

そののちに、バトルに慣れていこうと思う。

 

 

・・・明日から。

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