【前回のあらすじ!】
・フェイくんぼでーとヤベー死人の魂でミキシマックス!
・神は言っている、黄名子ちゃんを曇らせなさいと…
・ワンダバ!10まんボルト!
異常を示すけたたましいサイレンが町中に鳴り響く。
数人の集団は路地裏を走りながら何かを探す仕草を見せている。彼らはルートエージェント。本来は時間を管理するためにエルドラドによって結成された組織だが、こうして都市部で起きるトラブルを対処することもある。
しかし今起きているトラブルは最近のものでも特大だった。
未来都市の中枢への襲撃。この都市の心臓部とも言える中枢へ攻撃を仕掛けるなど、国家の反逆と言っても過言ではない。しかしいつの時代も上に立つ人間に反抗する存在はいるものだ。そしてそれは常に国を管理する人間の悩みの種になる。
「またフェーダですか。本当辟易しますよぉ」
ため息混じりにルートエージェントの少女、ベータはそう呟く。
フェーダ。
それは優秀なサッカー遺伝子が変異を起こして生まれた超人的な能力を持つ存在、セカンドステージ・チルドレンが結成した組織。彼らは自ら新人類を名乗り、旧人類と真っ向から敵対する選択を取った。
そんな彼らはリーダーである皇帝・SARUを中心に、旧人類排斥のためにテロ活動を行っており、それを防ぐために動く国家エルドラドとは実質的な戦争状態となっている。
そしてそのたびに駆り出される自分たちタイムエージェント。行われる激しい戦闘。いい加減嫌気が差すものだ。おかげでこちらの休暇が台無しである。
「本当…今日こそぶっ殺してやる」
今のところ両陣営の実力は拮抗していると言って良い。戦力単体で見れば超能力や並外れた身体能力を持つフェーダが有利だが、あちらは戦闘経験がほぼ無い。対して自分たちルートエージェントはエルドラドの下で鍛え、研ぎ澄まされた優秀な戦士。素人に遅れをとるほど穀潰しでは無かった。
それにベータは性格にこそ難ありだが、ルートエージェントの中では頭ひとつ抜けた実力を持つ。今回の戦闘ではあの地面に落ちた蝉の如く鬱陶しい集団を叩きのめせる自信があった。
『──ベータ!聞こえるかしら!』
「あらオルカ。はいはい聞こえてますよー」
頬に携帯してるインカムから聴き慣れた友人の声が響く。奥では爆発音が鳴り響いているので、おそらく交戦中だろうか。
「もしかして敵さん見つかったんですか?なら教えてください。すぐ行くので」
そしてさっさと終わらせて帰る。
「そんな場合じゃないわ!たった今中枢地区の防衛機能が突破された!このままだとメインコンピュータがやられるわよ!」
「……は?」
一瞬頭が空白になる。
突破された?確か中枢機関の防御システムは計算上ルートエージェント総出でも突破不可能だった筈だ。事実それ以前にここに攻め込まれたときは中枢どころか、前衛の障壁すら超えてこなかった。
いやそれ以前にそんな緊急時ならば何故上からの連絡が来ない?ここまでの大事になるなら必ずあのヒゲ上司が急かすはずだ。なのに何故──
「…襲撃と同時にマスターとの連絡線が絶たれたわ。恐らく前回の襲撃で私たちがマスターの指令で動いていることを見抜かれたのよ…!だからそれで統率が乱れて手薄になったところから一気に攻められた…」
「…ッ!!敵は何人だ!!まさかあの猿ども総出で来やがったのか!?」
「それが……ひ、1人よ……。敵は1人。変なうさぎの被り物してるけど、間違いなくフェーダ。…とにかく早く来て!こっちはもう持たな……ぎゃあッ!!?」
「オルカ!?…クソッ!!」
ベータはサッカーボール型のスフィアデバイスを取り出す。本来は上からの許可がなければ使用はできないが、そんなことを言っている場合ではない。
デバイスの機能でベータは瞬時に襲撃されていた中枢地区へと辿り着く。
周囲は酷い有様だった。破壊されていない場所を探す方が難しいほどに荒れ果てており、そこらじゅうから黒い煙と火の手が立ち上っている。そして倒れ伏して動かない仲間たちの姿も。
「………」
インカムを操作しても誰とも繋がらない。…つまりは自分以外は全員やられたという事だ。他のエージェントなど唯自分と同じ兵隊。なんとも思っていない筈だったのにこうして動かない様を実際に見せつけられるとどうしようもなく怒りが込み上げる。
歯を噛み締めながらも、感情を押し殺す。まずは襲撃者の発見、及びメインコンピュータの保護が優先だ。
そうしてメインコンピュータのある制御室に入り込んだが、既に手遅れ。塔のように聳えていた機械は無惨にも破壊され、その機能を完全に停止していた。全てが遅れた事実に思わず悪態をつく。
「…クソッ、誰がこんなことしやがった…!」
「はーっはっはっはっは!」
「!」
その声は頭上から聞こえてきた。
見上げた目線の先には、1人の影が。その影はとうっ!という掛け声と共に飛び降り、地上にその姿を現す。
「……兎?」
一言で言うならそれは兎だった。足元まで届くであろうローブを身に付け、頭にはカートゥーンに出てきそうなテイストの赤い兎の被り物をしている。あまりにふざけたその姿にベータは一瞬虚をつかれる。
「──こんばんわ、僕ラビットマン!世界のフェーダを守るヒーローだよ!そこんぴょこヨロシク!」
「……」
道化の如くふざけたその様子はとてもではないがこの惨状を起こした人物には見えない。
が、しかしそんなことよりもベータの目に入ったのはコスプレ男の手に持っているもの…いや、人。
「……オルカ」
「ああ、この子ね!一緒に遊んでくれたから連れてきたんだよね。まだ生きてるみたいだし。ラビットマンは一緒に遊んだ友達は見捨てないのだ!えっへん」
確かに遠目でも僅かに息があるのがわかる。しかし危ない状態なのも確かだろう。どうアレからオルカを取り返そうか思考を巡らせる。
「……ん?あ、SARUくん。こっちは終わったよ。…終わったなら戻ってこい?ヤダヤダ!拙者はまだヒーローごっこしたいんじゃい!…え、お菓子抜き?それは嫌だ!じゃあ帰る!」
オルカをその辺りに投げ捨てると、ラビットマンはインカムの連絡を切る。
「じゃあごめんね、なんか帰ってこいって言われちゃったから逃げるね。また会おうおるぼわー」
「逃すと思ってんのかよ」
『ストライクモード』
ベータはオーラを纏ったデバイス型のボールを全力で蹴り飛ばす。
「あぁる」
中枢の建造物の壁が内側から爆発する。盛り出る煙の中から飛び出すコスプレ男。それを追うようにベータも現れる。
約二名の落下しながらの戦闘が始まった。
「怖っ!いきなり暴力に走る女の子はモテないよ!」
「貴方にはモテなくても結構ですよぉ。それに私今結構頭に来てるんで、…本気で殺すぞ」
ベータの背中から青黒いオーラが現れる。コスプレ男の視界を覆うほどに巨大なそれは、やがて形を象っていく。
現れるは彼女の力そのものが見せる幻影。戦を司ると言われる女神の名を冠した、ベータの力の象徴が今ここに顕現する。
「虚空の女神アテナッ!!」
すかさずベータはボールを蹴り込む。先程のものよりも何倍も威力の増したシュートがラビットマンに迫る。が、フェーダ特有の超能力か、寸でで空中を蹴り上げるように真横に跳ね飛びそれを躱す。地面に激突したボールはアスファルトを陥没させるほどの被害を出す。
「あっぶな!超次元怖すぎ!」
「逃すかよ!」
どう言うわけか先程打ったボールがベータの足元に戻ってきた。そのままシュートを打つのかと思われたが、ベータはそのまま両手を化身に翳す。
「アームド!」
すると化身はみるみる収束していき、ベータの体に纏われていく。より効率良く、スピーディーに化身を自身に収束する。そうしてベータは完全に自身の化身をその身に収めた。化身アームド完了である。
「死ね!!」
落下側にボールを壁に踏みつける。すると不思議なことにボールは赤と青の二つに分かたれ、そのまま視線の上に飛ぶ。それを追うようにベータも飛び上がる。そしてそのままオーバーヘッドで二つのボールを両足で蹴り落とし、一つに集約する必殺技。
「シュートコマンド07!!」
『ダブルショット』
恐ろしい速度で一直線にラビットマンに向かっていくシュート。それに対して男はシュートに真正面から向かい合う。
「必殺技は凶器ではありません!」
ラビットマンはそのまま飛び上がり、オーバードロップでボールを蹴り込んだ。
「バウンサーラビット!」
「何っ!?」
蹴り返されたシュートは建物の間を兎のように跳ね回りベータに襲いかかる。だが、動きを読んだベータは膝でボールの勢いを殺してそのまま手元に収める。
「もう、必殺技はサッカー以外で人に向けちゃいけないって教わらなかったの!?ラビットマン怒っちゃう!」
「…ッ」
化身アームドまでした渾身のシュートがあっさり返された。今の状態の自分にまともに対抗できる存在などそれこそアルファやガンマくらいだったのに、しかもあの2人も化身アームドでなければ難しい。なのに化身も出してないようなやつに必殺技一つで対処された。その事実が少なからずともベータのプライドに傷を与えていた。
「…図に乗るんじゃねぇ!!」
「わぉ」
しかし相手は単独でここまで乗り込んできた相手。一筋縄では行かないことは承知している。だがそれでも目の前にいるこのふざけた存在に一発打ち込まなければ気が済まなかった。
ビルが立ち並ぶ居住区を飛び回りながらコスプレ男に追い縋ろうとベータは駆ける。対するコスプレ男は何故か空中を走っている。フェーダの超能力だろうか。
「オラッ!」
「ほいっ」
ビルの合間を縫いながら何度もシュートの応酬を繰り返す。一発一発を仕留めるつもりで放っていると言うのにあの敵には殆ど意味を成していない。ベータの中に苛立ちが募っていく。
「もうしつこい!油汚れかっての!」
「五月蝿いですよ。そっちこそいい加減、落ちろっ!!」
「やーだっ!」
コスプレ男がボールを蹴り返そうとした瞬間、足元にまできていたボールが消失した。蹴りかけていた足は空を切る。
ベータはほくそ笑む。
「あり?」
既にボールはベータの足元に戻っている。そしてそのまま体勢の崩れたラビットマンに必殺のシュートをお見舞いする。
「シュートコマンド07!!」
すかさず放たれたそれにラビットマンは完全に不意を突かれる。無様に背中を晒し出す敵にベータは完全に勝利を確信する。
「むんっ!!」
が、ラビットマンは空中を掴み、そのまま体勢を無理矢理修正。そして背中から赤黒いオーラを出現させる。
そこから現れた紅い人型の化身。文字通り全身が真っ赤。所々に派手な蛍光色で描かれたラクガキのあるパーカーを着ている。そのシルエットはどことなくウサギを連想させた。
「化身だと!?」
「ごめんね、まだ名前は決めてないんだ。けど!」
そのまま脚を振り上げて向かうボールを思いっきり蹴り上げる。
「ちゃんと凄いんだから!!」
バァンッ!!!
破裂音と共にボールが割れて表面と少しの中身が空中に舞い散る。ベータは勿論、ラビットマンも数瞬フリーズする。
「…ごめん、壊しちゃった」
「………」
スフィアデバイスはサッカーボール型だが、時空を管理するために使われる歴としたシステムであり兵器だ。当然生半可な作りであるはずが無い。事実、ベータが全力で蹴り込んでも柔軟性ゆえに歪むことはあっても、破損することなどこれまでなかった。そう言う意味ではベータはこのデバイスに全幅の信頼をおいていたのだ。それがこんなにもあっさり──、
「ま、いっか。それ逃げろー!」
「あっ、待ちやがれ!!」
「うげっ、まだ追ってくるの!?サッカーボール無くなったじゃん!もう良いでしょー!?」
「ざけんな!!こっちはテメェをブチのめさねぇと気が済まないんだよ!!」
「これは超次元サッカーなのであって、超次元バトルではありません!!」
「知るかぁ!!」
ベータの蹴りを躱してビルの屋上に飛び乗る。蹴られた壁は派手に割れて、砕け散る。
「うわぁ、化身アームド怖…」
「チッ、ちょこまか逃げやがって…!」
「……むぅ、仕方ない妥協だ。本当はやりたく無いけど。──ベータちゃーん!今からサッカーやろうぜ!!」
「…は?テメェなんで俺の名前──」
「ベータちゃんボールねッ!!!」
「は───うごぉっ!!?」
一瞬で目の前に現れたラビットマンの正面蹴りがベータの身体に直撃した。そのまま彼女は蹴り飛ばされ、ビルを三つほど貫いてマンションに衝突する。
「ゴホッ、ガハッ…!!」
口から唾液が飛び出る。蹴られた部分が激しく痛み、その場で悶絶する。
完全に不意を突かれた一撃だった。まともに防御もできずに飛ばされて、痛みでまともに動くことができない。
「あ、の…!ヤロ、ウ…!!」
走る鈍痛についに化身アームドが維持できなくなり、彼女の纏う力が消失する。
「あ、生きてる!良かったぁ。死んでたらどうしようかと…」
「…ッ!」
あの男が来た。体に力を入れるが、立ち上がることもできず、その場で痛みに悶えて地を這うことしかできない。屈辱の極みだった。
「…カッ……ゴッ…ハッ…」
「いやー、ごめんね!大人しくさせるにはこれくらいしか思いつかなくて。でもまぁ死んでなかったら結果オーライだヨネ!超次元世界で良かった」
すると唐突にベータは頬を掴まれて、首を上に向けさせられる。
無機質な被り物の目が合う。言い表しようのない恐怖がベータの背中を伝う。
「…ま、これからも無理しないでね。ベータちゃんにはやってもらわないといけないことがあるんだから。何事も程々にだよ、ホドホド、ホドドギスー、間違えたホトトギスー」
「……ぅ」
初めて感じる明確な死の予感。これまでの訓練や戦闘とは訳が違う明らかな命の危機。
ふざけて見えた兎の被り物が今はとても恐ろしいものに見える。手先が震えてやがてそれが全身に伝わる。
(やだ…やだやだやだ!!死にたくない死にたくない!!)
「あれ、聞いてるベータちゃん?」
「うぁ、あ…!」
「おーい?」
自覚した本物の命の危機。だが彼女の体は動かない。
ただ此方に近づいてくる死の存在を感じていることしかできず、募っていく恐怖に抗うことができない。
そうして視界いっぱいにウサギの顔が現れて────、
***
「…ータ……ベータ!」
「………ぁ?」
「大丈夫?ベータ…」
視界を開けると見慣れた友人のオルカが入ってくる。
身体を起こして周りを確認する。ふと頬を触るとべっとりと汗が付着しているのが分かった。不快感に少し顔を歪める。
…ああ、そうだ確か今はサッカーを消すために戦国時代に行った雷門を追っているところだった。
タイムジャンプがあまりにも退屈で寝ていたのだが、とんだ悪夢を見た。渡されたタオルで流れた汗を拭き取る。
「…本当に大丈夫?酷くうなされてたけど、もしかしてまたあの時の夢を見てたの?」
「……」
「体調が悪いなら一度引き返しても…」
「…何言ってるんですか、行くに決まってるでしょう。マスターから指令された任務を放棄することはできないんですから。それよりもう戦国時代に着くんでしょう。ならそちらに集中してくださいよ。今度こそ確実に雷門を潰してサッカーを消さないといけないんだから」
「…うん、そうだよね。ごめんね変な提案して」
そう言ってオルカはその場を後にする。
…そう、私はあの兎野郎を消さなければならない。あの日心の中に刻まれた恐怖は今でも私を蝕んで苦しめる。
私が、私たちが安心して過ごす為にもあんな奴は存在してはいけない。消さないといけない。だからその為にも…
「絶対にサッカーを消してやる…!!」
●●●
どうも諸君、私だよ!
あの後、責め狂うアルファベット集団を捌きに捌き、天馬くんの死守に成功!途中話通りにサッカーやろうぜ狂…じゃなくて教の円堂守とブラコンのお兄ちゃんこと剣城優一殿と共に見事イエスノーマンをぶちのめすことができたのだ!無事に歴史も修正されて天馬くんは普段通りのサッカーをみんなとできるようになった訳である!スゴイ!ヤッター!
…で、その後すぐに2.0にバージョンアップしやがったプロトコル・オメガに他の雷門の面子ごとボッコボコにやられたんですけどね!
流石に中学の1サッカーチームと未来国家では保有する武力が違いすぎるッピ!危うくわっちも封印されるとこでしたよ…。下手に対抗して怪しまれたくも無いし。ありがとう円堂監督、貴方の予定調和な犠牲は忘れない。
で、その後あのヤバすぎるプロトコル・オメガ2.0に対抗する為に時空最強イレブンとかいう激強チームを作ることになった!覇者の聖典とかいう頭が痛すぎる名前の冊子に書かれてる理想の選手からなるチームなのだが、そんな奴存在しねーだろってレベルの内容なので未来でも長い間封印されてた。
が、ミキシマックスの存在により無事可能に!ミキシマックスは他人のオーラを対象に融合させることで、大幅パワーアップできる未来技術だ!
ぶっちゃけ言えばドーピングだけど、まぁサッカーの危機だし許してや!
それであらゆる時代の偉人英傑からオーラを主要人物にぶち込んでパワーアップしてやろうというのがこのクロノストーン編の大半を占めるストーリーである。
そんな訳で我らは現在一人目の目的人物である織田信長を探して戦国時代にてぇむすれっぷしてる途中な訳だ!一人目からハードル高いなおい。下手したら鉄砲の餌食になるが、まぁそこはイナズマイレブン。基本サッカー関係以外で死にはしないさ、是非もないよね!
「フェイ、何してるの?」
お、そんなことを考えてたら天馬きゅんが話しかけて来たぞ!何だかんだでフェイくんムーブをしてるおかげで好感度は高めだ!…多分!
「ああ、未来のニュースを読んでるんだ。向こうの情勢もちゃんと確認しなきゃいけないからね」
「へぇ!俺も見て良い?」
「いいよ」
「わぁ!新型サッカーシューズ開発だって!ちょっと欲しいな…!」
「なら今度買って来てあげるよ」
「ホント!?やったー!」
「天馬うるさいぞ。少し静かにしろ」
「あ、ごめんなさい…」
おっと、やたらアニメ本編で泣いちゃうことで定評な神童拓人くんじゃありませんか!流石の天馬くんも先輩からの注意は無視できずに萎縮しちゃってる。可愛いね。
「全く、未来の出来事に現を抜かすのは良いが、これから俺たちは仲間とサッカーを取り戻さないといけないんだぞ。プロコトル・オメガ2.0も何もしないとは限らない。お前はキャプテンなんだからもっと気を引き締めろ」
「はーい…」
「…まぁ、それはそれとして、俺も未来のニュースは気になる。フェイ、良かったら少し見せてくれないか?」
「うん、いいよ」
「やっぱり神童センパイも見たかったんじゃないですか!ほらこっち座ってください!」
先輩も気になるって分かった瞬間元気になっちゃう主人公くん可愛いね。
神童くんも興味深そうに未来のニュースを見てる。とは言っても最近はサッカーかフェーダ関連くらいしか無いけどね。
「フェーダのテロリスト『USAGI』またもや被害多数…。未来は随分とテロが横行してるんだな」
「まぁ、実質エルドラドの一権体制だからね。反抗する人間も少なからずいるのさ」
「このUSAGIという奴もその1人か…。しかし随分と趣味の悪い格好をしている」
「これ前見えるのかな…?顔とかマントにも落書きされちゃってるよ」
「しかも自称ラビットマンなんて、ふざけてるとしか思えないな」
「そ、そうかな…、僕はかっこいいと思うケド…」
「えー、流石にこれは無いよー」
「そうだな、センスを疑う」
何でそんな酷いこと言うん?
イケイケでしょラビットマン!フェーダを守るヒーローなんだぞう!そないにボコボコに言う必要ないでしょー!…そう言えば初めて見せた時サリューにも苦い顔された記憶が…、もしかして僕様センス無い…?
「それにしてもフェイ、このフェーダとは一体…」
「おーい、皆んな!そろそろ到着するぞ!」
運転をしてるワンダバくんの声が響く。前から思ってたけどイケボだよねー。流石CV鬼道。
「…さて」
こっから頑張らないとね!
サリューから任されてるお仕事もあるし、それも含めてちゃちゃっと終わらせよう!
「よし、頑張るぞ!」
「随分やる気だな。フェイ」
「うん、何せ僕も戦国時代に行くのは初めてだからね!」
それに今回の旅が終わったら次はついに黄名子ちゃんとの邂逅…ぐふふ。やる気出ちゃうものですよ!
いつか皆んなにも黄名子ちゃんの素晴らしさを力説できる瞬間が来ると良いなぁ。