【完結】天に輝く二ツ星 作:アクアハーレム最後の刺客不知火フリル
まあルビーはRubyで良いとしてあかねはJetというよりBlackLotusじゃねぇかなぁ。
かなちゃん?かなちゃんは
メムちょは……メムちょはなんだろう。イメージカラーは黄色なんだけど
「B小町本格始動、MEMちょのB小町加入決定と! あかねちゃんのお嫁さん同盟正式加入を祝ってぇ! かんぱーい!」
「「かんぱーい」」
あかねとかなが、ルビーの音頭にあわせて、プラスチック製のコップを軽くぶつけあった。コツン、となんとも軽い音がした。
「いやー、一時はどうなるかと思ったけど、あかねちゃんも仲間だね、仲間!」
「うん……改めてアクア君凄いね……?」
ルビーもかなも、そしてあかね自身も。中々独占欲は強い方だと思っていた。だが、結果的に、三人は結束してアクアを共有するということに同意した。その事実に、あかねは改めてアクアの引力の強さを感じていた。
時は、今ガチに有馬かな襲来まで遡る。
あかねとかなのファーストコンタクトは、完全に推しに出会ったオタクちゃん状態だったのだが、次第に番組内でのかなの“煽り”を受けて、自分の心の奥底に眠っていた独占欲が目覚めてしまっていて、少し困っていた。そして、収録後。
「やっほ、あかね。アンタ、この後って暇?」
「かなちゃん……? えっと、暇だけど……」
「んじゃお茶でもしましょ。アクアに教えて貰った、良い隠れ家的な個室で入れるカフェがあってね~」
かなから見ても、あかねは恋のライバルのハズだ。そのかながなぜ自分とカフェに? という疑問があった。
(も、もしや……)
あかねの妄想の中のかなは「アンタ、これ以上アクアに近づかないでよね、この泥棒猫」と言っている。釘を刺すために二人きりに!? という風に考えた。恋する乙女としてのあかねは、警鐘を鳴らしていた。
それとは別に、推しとお茶会というあまりにビッグイベントにオタクとしてのあかねが、心のなかで大暴れするほど喜んでいる。
「アンタとは一回、落ち着いて話をしてみたかったのよね~」
(ううー……心が二つあるよぉ……)
気がつけば、個室で二人きりで、なにやらお洒落なフレーバーの紅茶と、お菓子が載っているお洒落な三段の銀のお皿*1が運ばれてきていた。なんだかアロマでも焚いているのか心が安らぐいい匂いまでするし、あかねは場違いな気がしてならなかった。
一方のかなは自然体で上品にカップを傾けている。こういうちょっとした日常の仕草ですら絵になるのはズルいなぁとあかねは思う。しかし、このままではせっかくの紅茶が台無しになってしまう。あかねもかなに倣って、湿らせる程度にカップに口を付けた。
「あかね、あんたアクアのこと本気でしょ」
「えふっ!!」
突然、思いっきり図星を突かれてあかねは軽くむせた。噴き出さなくてよかった、とあかねは変な方向でほっとしていた。
「やーっぱりねぇ……あの天然スケコマシめ」
しょうがない奴め、と言わんばかりに頬を膨らませ不機嫌そうにぶすっとして、やがてため息を吐いた。
「はぁ~~……ま、アンタが苺プロ移籍を決めた時点でこうなるとは思ってたけど、いざ現実を突きつけられると腹立つわね」
あかねは深呼吸をして、落ち着く。ただ単に本気なのがバレただけだ。ここからなら大丈夫。かなちゃんが受け入れてくれるかは別として、自分は妻じゃなくて愛人で大丈夫と伝えなければ。
「あっあの! 私はその、二番目でも大丈夫なので……」
「ハァ? なに言ってんのよ」
(冷静に考えなくても愛人だって浮気だよぉ! ダメに決まってるじゃん!!)
あかねは、落ち着いてはいたが、そもそもの考えが冷静な判断ではなかった。だが、この発言がまさかの功を成した。
「……地獄までアクアに寄り添う覚悟はあるってことね?」
「アクアくんと一緒なら、地獄だって花畑にしてみせる」
十代の少女がここまでの決意をするというのは、酷な話である。だが、芸能人である以上、アクアの関係がバレるとなると、かなたちも破滅だ。そうなった時に、それでもアクアに付いていくか? と言う問いに、あかねは破滅しても楽園にしてみせると即座に見得を切った。
「言うじゃない」
その重い重い覚悟を、かなは気に入り、にっと笑った。有馬かなが、初めて黒川あかねを役者ではなく人間としての面を認めた瞬間だった。
「それじゃあ話してあげるわ、アクアと私たちの秘密」
そして、今に至る。
「かなちゃんは分かるよ? だってアクかなだもん。でもルビーちゃんまでそうだとは思わなかったよぉ……」
「えへへ、おにいちゃんとは胎盤までお揃いなんだから、もう結婚するしかないよね!」
産道マウントに続いて、最近は胎盤お揃い自慢までしてくるようになったルビー。あかねとかなとしては、ルビーの誕生前マウントに何をどう反応すればいいのかよく分からないので、ものすごく適当に流すことにしている。
冷静に考えなくてもキモウトの類*2であったが、それ以外は本当にマトモなので努めて無視している。
「それはさておき将軍閣下! 今ガチが終了してB小町復活、我々はデビューに向けて猛特訓となるわけですが、今後の対策はどうしましょうか!」
ルビーがふざけた調子でそういうものだから、かなも少しふざけてあかねに無茶振りをしてみた。
「ふむ……良い意見ね、ルビー護衛隊長。確かに私達がアイドル活動に集中しなければならない中で、アクアといちゃいちゃする時間を取りつつ、世間にはこのハーレムがバレないようにしなければならない……さらに、アクアとの関係も前に進めたいわね。あかね参謀軍師、なにか献策はあるかしら」
あかねは自分が参謀? という、いまいちピンと来ない立ち位置に困惑したが、
「えっと、献策……? まず、情報をまとめないとだよね。アクア君の今後のスケジュール的に、この先半年くらいで単品ゲスト出演が現状内定で5本、どれも一日で撮影が済むものだから本読みを合わせても大体多めに見て15日位かな、そこにネットドラマレギュラーが二本、テレビが一本オファーが来てるけど、予定が被るからどれかひとつを選ぶしかないから、実質一件だけなんだよね。そう考えると、どこでデビューステージになるかはわかんないけど、ええと直近だとJIFだったはず。うん、それまでは仕事は週1、多くても3かな。そうなると結構暇になるね。アクアくんは暇になると自主勉するタイプだから、私達で連れ出さないと本の虫になっちゃう。B小町のみんなはこれからJIFに向けての集中期間って発表が今後あるんだよね、だからかなちゃんの仕事はもう調整済みで、練習期間に仕事は私が把握してる限りだと三本、たしか全部かなちゃん単品でのCMだからそれぞれ半日で済むよね……ルビーちゃんはそこまで気にしなくて大丈夫かな、レッスン中心でB小町の初ライブまでは平気そう」
「作戦具申だよね、えっと……とりあえず、私もしばらく舞台も役者仕事もないから、結構フォローに回れると思う。基本的には今ガチの報告としてのデート……と称して四人でデートしよう。かなちゃんの今のネットの世論は幼馴染み、ルビーちゃんは妹っていう印象……あ、これは事実だね。とにかくそういう印象が強いから、SNSに上げられる。ファーストインプレッションっていうんだよね、こういうの。今のネット中心世代の印象は、調べた限りだけど昔のかなちゃんしか知らなくて、ルビーちゃんもサイリウムベイビーとYouTubeでの情報位しかない感じ。だから私達三人の仲良しアピールの印象付けは良い撹乱になると思うんだ。彼女公認浮気で内縁相手とデートしてるなんて常識的じゃないからね。サイレントマイノリティとして馬鹿な意見と言われるはず。この辺はアクア君にも協力して貰う方がいいかな。元々かなちゃんはアクア君とのアクかな匂わせしてたし、万が一があっても少し位なら大丈夫。そういえば、偶然だけどアクかなの距離感はおかしいというのがSNSで拡散されてるってMEMちゃんが言ってたのを聞いたの。詳しく聞くと、動画投稿サイトのそこかしこにアクかなまとめ動画みたいなのが上がってるらしくて。公式発信を上手く調整すれば距離感のおかしい親友、というネットミームとして定着出来る……かな。あ、でもちゃんとMEMちょとかに見せて検閲とかして貰った方がいいのかな。投稿時間とかは相談しよっかな、たぶん詳しいよね」
「後は実際デートはどういう風にするかだよね……やっぱり個室のあって完全に人目のつかないタイプの場所が良いよね。鏑木さんが、迷惑かけたおわびって言って、ここ近辺で特に分かりにくいそういうお店を何軒も紹介してくれてね。アクア君もそういうのに詳しいみたいだしそこもアクア君にも協力してもらわないとだね。でもアクアくんと実際にえっちするのは難しいだろうな……アクア君、そういうところはしっかりしてるっていうか、気にしているっていうか。とにかくホテルとかに連れ込むのは無理だから、かなちゃんのおうちで仕掛けるのが一番良いと思うな。こんな感じで後は臨機応変にって感じでやっていくのはどうかな?」
「あかね参謀軍師は、三階級特進して諸葛亮あかねに改名すべきと意見具申します、かな将軍閣下」
「護衛隊長の意見具申を受け入れる。許可するわ」
「えっ?」
あかねが敵対する前に味方になってくれてよかったと、この瞬間二人は思った。まさに孔明とか呂布を味方に付けた気分であった。
あかね「デートとか遊びに誘う時に迷惑にならないように、みんなのスケジュールとか予定くらいはちゃんと把握しとかないとだよね……」
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