【完結】天に輝く二ツ星   作:アクアハーレム最後の刺客不知火フリル

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彼女たち編


67.アクアの料理修業 その②

「アクア、前より腕前上がってるわね」

「確かに~? 私にも料理のコツ聞きに来てたし、真面目だねぇ」

 

 かなハウス(エロ伏魔殿)にて、かなとMEMちょがアクアが軽くつまみと言いながら作ったキッシュをつまみにジュースを飲みながらのんべんだらりとテレビを見ながら一杯やっている。その隣であかねとルビーも寛いでいて、アクアはキッチンで忙しそうにしている。

 

「ここ最近、番組の練習でって言ってお料理を手伝わせてくれないのは寂しいかな。あ、でも配膳は手伝ってるから平気だよ!」

「あかねお姉ちゃん、ほんとご奉仕好きだよね」

「うん、アクア君に命令されて使われてると、アクア君のモノって感じがしてきゅんってなるんだぁ」

「私はおにいちゃんには、されるがままに食べられちゃうのが好きかなぁ。兄妹だからダメなのってフリをして、それを無視して強引にされるのが良いんだぁ」

「ルビーちゃんも中々えっちなことしてるねぇ」

「あんたインモラルの化身ねぇ。でもエッチはやっぱお互いの最高レベルをぶつけ合うのがいいんじゃない?」

「かな先輩のセックスってもうえっちっていうよりバトルじゃん」

「それで負けるのが良いのよ」

「あちゃあ、おにいちゃんに負け癖つけられちゃってるのかぁ……まあわかるけど」

「うんうん」

 

(分かってたけどぉ! 誰にも聞かせられない話ばっかりしてるよぉ!)

 

 新参のMEMにとってまだまだ慣れない光景だ。アイドルってもっとこうキラキラしてる筈なんじゃないの? という夢が崩れる音がする気がするが、実のところ一人の男を共有しているという異様ささえ除けば、B小町はアイドルグループの中でも上澄みも上澄みであるのだが、この猥談のせいでMEMちょは実感が全然なかった。このドヤバ会話や、なんかもう見せられない写真を検閲するのはMEMちょである。胃がキリキリして仕方ない。

 ……役得をしてちょっとだけ夜の()()()にしてることもあるが。

 しかし、しかしだ。あかねはナチュラルにドM過ぎる発言をするし、かなもルビーも大概だし、とてもじゃないがキッシュと紅茶をつまみにしたおしゃれなアフタヌーンティーの会話ではない。ガールズバーでも中々聞けない、重油みたいに重たい会話だ。唯一の救いのはずのアクアは、食べ盛りの高校生三人のためにバランスを考えた夕食の仕込みをしているので助け船は来ない。

 

「で、MEMちょはどう?」

「う……私は優しくされるのが……いいかなぁ」

 

 アクアのたくましい腕で抱かれて、甘々にとろかされてでろでろにされてしまいたい。初体験がそういう夢みたいなすごい感じだったので、そう言うのが好きになってしまった。刷り込みのようなものだ。

 

「優しくされるのも良いわよね、こう……癒されるっていうか……」

「でも私はやっぱり激しいのがいいかなぁ」

「とことんドMだぁ、えちえちだねぇ。いよっ、流石公式彼女」

「えへへ……」

「誉めてるのかなぁそれ……?」

 

 公式彼女というのが、なんというかあかねの立場をなんとなく示していた。矢面に立つ係というか、カモフラージュというか……。そうしていると、いつの間にかキッシュの盛られていた皿は空になっていた。

 

「あ、キッシュなくなった」

「美味しかったもんね。しかも野菜たっぷり。かな先輩、あの中にピーマンも入ってたのわかった?」

「え、マジで? 全然気付かなかったわ。赤いみじん切りが入ってるなーとは思ってたけど」

「かなちゃん、赤ピーマンもダメなの?」

「苦くないっていうけど苦いじゃない。……流石アクアね」

「あれで料理は普通とかそこそこって自称するのが詐欺だよアクたん」

 

 今度はアクアの料理の腕前の話になる。平和な話でMEMとしては落ち着くばかりだ。こういう話とか、アクセサリーとかおしゃれとかそう言うキラキラした話がしたいのだ。そうしていると、アクアがキッチンから出てくる。

 

「仕込み終わったぞ……ん? もう空になったのか」

「おいしかったよー! ごちそうさま!」

「今回も最高だったわ、ありがとね。ごちそうさま」

「ごちそうさま。あ、お皿片付けるね」

「アクたんいつもありがとねぇ、ごちそうさま」

 

 各々がお礼をいう。言葉にしなければ伝わらない、がアクアハーレムの暗黙のルールである。

 

「そうか、お粗末様。おかわりとかいいか?」

「私は平気。みんなは?」

 

 アクアの問いに、かなが答えながら全員にそう聞くと、各々が平気、大丈夫と答える。実際小腹は満たされた。

 

「わかった。じゃあアイスはデザートにでも回すか」

「そんなの買ったの?」

「いや、折角だから作った。冷凍庫にそこそこ作ったから、かなも一人の時に好きに手を付けて良いぞ」

「ほんと? ありがと。んー♡」

 

 感謝のキスをアクアの頬に落とすかな。アクアはそれを受けると、かなの頭を軽く撫でる。ルビーは食い意地が勝ったのか、羨ましそうにアクアを見つめていた。ちなみにあかねは食器洗い機に食器をセットしていた。

 

「えー、いいなぁアイス……」

「試作品で良ければ家に残ってるから好きにしろよ。母さんに半分食われてるけど」

「ママ、アイス好きだもんね。油断してると全部食べられそう」

 

 星野アイがアイス好きなのは結構有名な話であるが、実は倹約家でもあるため高級アイスに手を出しながらも節約のためには切らないと……と葛藤していた時期があったので、アクアの手作りアイスクリームを結構な勢いで消費している。それに嫉妬したヒカルが本格的にアイス作りに目覚めるのだが、それはまた別の話である。

 

「しっかしマジメねぇ、地上波の料理番組って言ったって所詮タレントの作るようなものよ? 大したものは期待されてないわよ」

 

 かなのもっともな言い分に、アクアはこう答えた。

 

「別に大したことをしてるつもりはないが、凝りすぎてる気はするな。だが出来るに越した事はないだろ。みんなにも出来るだけ旨いもん食べさせたいってのもあるし……」

 

 そんな発言をされてキュンとしない女はいないだろう。アクアが続きの言い訳をいう前に、四人がかりでキスの雨で黙らせることにした。

 結果、アクアにぺろりといただかれた。四人ともヘロヘロになってしまったが、なんとか夕食を食べることは出来た。

 




こういう爛れまくっている日常を過ごしているので、描写がなくてもご安心ください

ガチ濡れ場(R18)って需要ある?

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