【完結】天に輝く二ツ星 作:アクアハーレム最後の刺客不知火フリル
これも皆様の応援のおかげです。ありがとうございます。
言い忘れてましたがフリルを落としたら、いくつか話を挟んでからこの小説は完結となります。蛇足になるので
「はい、というわけでおにいちゃんは今から女の子になって貰います」
かなハウスにて、自信満々にそう告げるルビー。MEMはワクワクしたようにカメラを準備しており、何故か「審査員」の名札を首から提げているみなみとかながいる。
「スペシャルアドバイザーの不知火フリルです。改めてよろしくお願いします」
そして何故か自然とフリルが交ざっていた。
「いや、言い出しっぺのフリルと、場所を貸してくれてるかなが居るのはまだいいんだが、何故皆集まってるんだ……?」
「ルビーちゃん起点で全員に通達された感じかな。デートの件も含めて」
どうやら、アクアを
「まかせて、夜なべして女装について一通り調べて、女の子アクア君の設定みっちり詰めてきたから……!」
「俺が今一番任せたくない気分なのはあかねだよ……」
キラキラというよりもはやギラギラというレベルで若干目元に隈が出来ているあかねの持っている新品のノートが一番怖かった。だが期待の視線を向けられているので、もう逃げ場がない。
「仕方ない、任せる」
「うん……! ルビーちゃん、フリルちゃん。頑張ろうね!」
「楽しみ!」
「弄り甲斐があるね」
アクアはまずみっちみちに詰めに詰め込まれた架空の少女についての設定を読み込んでいく。
(名前……伊東まりあ。年齢は20代独身。運転免許は持っていない。高卒と同時に就職し、その時に株取引に手を出す。株取引が大成功し、若くして株トレーダーとして生計を立てている……? 漫画みたいな設定だな。MEMの後輩だが彼女が18を名乗ってるので先輩扱いされている……若くして両親を失って路頭に迷っていた時期が……設定が細かいなおい)
それはまさしく“一人分の人生”を作り出してきたようなものだ。アクアは読み飛ばしながら、必要な要素だけを抜き取っていく。要点を纏めてアクアは結論を出した。
「……なるほど。女の子になって貰うとは言っても、声色や口調や仕草程度でいいのか」
「うん! あ、でもアクア君って女の子の声出せるの?」
「ほどほどには。B小町を原キーで歌っているうちに自然に身に付いた」
アクアは練習すれば誰でも出来るだろうと思ってそう言ったようだが、もちろんそんなことはない。だがこの家は才能マンの巣窟。誰も気にすることはなかった。
「じゃあメイクしていこうか!」
ルビーが気合い十分とばかりに、意気込んでメイク道具を取り出した。
☆
そうして、ウイッグ、服装、メイクとアクアを着飾って完成した架空の女性“伊東まりあ”。
「出来た! うわ、顔が良い……」
「審査員、判定は?」
フリルがMEMちょ達の観察組にそう聞くと、各々が声をあげながら満点をつけていく。
「10点」
「10点やね」
「10点! 文句な~し!」
それはそうだろう。そこにいるのは絶世の美女と言って差し支えないアクアの姿があったからだ。肩まである茶色のロングヘアーに、大きくぱっちりとした青い瞳。顔が整っているのは普段のアクアからしてもそうだが、メイクによって女性らしさを引き出されている。服装はグレーベースのセットアップ。ロングスカートの下は黒いストッキング。ワンポイントアクセサリーでアクアマリンの宝石がついたブレスレットをしている。立ち姿もしっかりと女性らしさが出ている。
「ほら、鏡」
「おお……これが私? とか言った方がいいか?」
なんか反応が薄いが、仕方のないことだ。アクアは親の女装を目の前で見たことがあるのだ。それと比較してしまえばどうということはなかった。
「なんか反応薄い、がっかり」
「俺はリアクション芸人じゃないからな。で、後は声か。あー、『あー……どう? こんな感じ』」
「あーいいね、裏声っぽくない。シームレスに変化したね。かわいい」
「『練習したからね』」
アクア……いや、まりあはそう言うとクスクスと笑う。細やかな仕草も女性らしさが出ている。女性として見ても少しドキリとさせられてしまうほどの色気も感じる。これならば彼からばらさない限りアクアとは分からないだろう。
「『じゃあ、フリルとのデートはこれで行くということで。良いかな? お試しでだからね』」
「問題ない。ばっちり」
「私もあーくんと女装デートしたい! 今度やるわよ!」
「あ、じゃあ私も! おにいちゃんも良いけど、お姉ちゃんもいいよね!」
かなとルビーの言葉にじゃあ私も私もと手を上げていく。結局、アクアは全員と女装デートをする約束をすることとなってしまった。
一方その頃、記者会見を行っていたアイとヒカル。別に浮気をしているわけでもないので、お互いに幸せであることをアピールしている。ドームの頃のように不安定でもないアイと、そもそも安定しているヒカルがこと“嘘”においてミスをすることはなかった。
ヒカル側からの説明も終わり、交際への印象は好印象。歓迎ムードで質疑応答が続いていた。とある新聞社の記者が、質問を投げ掛ける。
「夕日新聞の島原です。もしお二人がご結婚なさるとしたら、アクアさんとルビーさんの双子はどのようにしますか?」
そんな少し気の早い質問に、ヒカルは淀みなく答える。
「そうですね、結婚をしたら……養子という形ですが、息子と娘として迎え入れたいと思っています」
「ありがとうございます」
実際は養子でもなんでもない単なる実子というだけなのだが、世間には引き取った親戚の子という形で通っている。それを世間的にも本当に子供として受け入れられるようになる可能性があるのだから、ヒカルもアイも、今回のスキャンダル未遂はいい切っ掛けになったとおもっていた。
「他に質問はございますでしょうか。……無いようなので、これにて、質疑応答の時間を終了させていただきます。記者会見はこれにて終了となります。長時間のお付き合いありがとうございます。お疲れさまでした」
本当に平和に、恙無く記者会見は終了した。
愛を知ったアイなら、ギリギリの発言をすることはないと思うんですよね。あれは余裕がないのでコミュニケーションが適当になっていた証拠ですからね。余裕と愛を手に入れた彼女に隙はありません。たぶん
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