ドラキュラ?いいえ、ドラキュリアです   作:花の右人

8 / 25
1〜2週間ごとに投稿する作者様は本当に、作品を作るのが好きで投稿しているんじゃないかと思って尊敬しています。
お待たせしました。7話目になります。
拙い駄文ですが、お楽しみいただければ幸いです。


7. ラウンド2

 

 こんばんは。ドラキュリアです。

 現在は闘技場で死神の指導の下、修行を始めるところです。

 

 え?闘技場は消滅したんじゃないのかって?

 そうなんだけど、次の日には何事もなかったかのように元通りになってたんだよ。死神(デス)もこんなことは初めてみたいでビックリしてた。

 

 悪魔城は混沌の産物であると同時に、ドラキュラの精神世界とされている。「ゲームシステムだから」とメタいことを言ったらそれまでだけど、通ったフロアに戻るとそこで破壊した燭台などのオブジェクトや倒した魔物が何もなかったかのように再配置されるのは、ドラキュラの魔力のおかげなのかも知れない。

 俺も闘技場を消滅させた後、「これどうしよう?戻せるかな?」って思ったよ。その思いが反映され、俺から自動供給された魔力で闘技場は元に戻ったのかな。

 実際、起きたら肩が重くて疲れていた。昨日の疲れが取れていなかったのかと思ったけど、寝てる間に闘技場再建にゴッソリ魔力が抜けていたからだとしたら納得がいく。

 

 建物を消滅されても、かなり疲れるくらい魔力を消費するだけで次の日には元通りなんてコスパが良すぎる。

 悪魔城にある物なら、建物以外も自動修復されるのではないかと考えた俺は、試しに燭台を1つ壊し(ハートや金は出なかった)数分ほど観察。すると、映像の巻き戻しのように元に戻った。さらに、「元に戻れ」と強く念じると早送りで元通りだ。

 

 混沌の産物でありドラキュラの精神世界。つまり、頭の中で思った物を直すも壊すも思いのまま。無機物でこれなら、眷属となったヴァンパイアや召喚した魔物も復活できるのではないか?今度、地下牢獄にいるヴィランたちをヴァンパイアに変えて実験してみよう。

 

 閑話休題

 

「よし。できたぞ」

 

 俺は死神(デス)の指示で砂の上に人1人入れる大きさ、フラフープほどの大きさの魔法陣を描いていた。「血の輪廻」の後半でドラキュラの部下、暗黒神官シャフトが過去作品に登場したボス級の魔物たちを召喚するのに使ったものにソックリな、五芒星の魔法陣だ。

 死神(デス)から課せられた修行その1、召喚術の習得だ。

 

「それじゃあ、召喚したい魔物を強くイメージしながら魔法陣に「出ろ!」と念じてください」

 

 死神(デス)は俺が描いた魔法陣を見て「上手に描けましたね」と満足そうに微笑んでくれた。うん、うれしい。

 この魔法陣は自転車の補助輪のようなものだそうだ。慣れるとスケルトンとレギオンを召喚した時のように、魔法陣を描かなくても平気で召喚できるみたいだ。

 死神(デス)の笑顔に応えるべく、言われた通り頭の中で召喚したい魔物を強く思い浮かべる。すると、魔法陣が赤く光り出した。カッと強い光を放ち、魔法陣は消えて1匹の小さな蝙蝠が姿を現した。

 

「キィー」

 

 蝙蝠は高い声で鳴いた。

 手を伸ばすとパタパタ飛んできて指に止まり、人懐っこくスリスリと頬擦りする。蝙蝠は豚っ鼻の猿のような顔というイメージが強いが、俺が召喚した蝙蝠は犬に似た顔で可愛かった。

 

「いいですね。ヴァンパイアらしく蝙蝠ですか」

 

「ああ。最初に召喚するなら蝙蝠と決めていたのだ」

 

 ヴァンパイアの象徴とも言える蝙蝠。ヴァンパイアを語る上で欠かせない存在だ。

 

「キィ」

 

 小さく鳴いて指から離れて肩に止まる。かわいいやつだなこいつ。

 

「いいスタートが切れましたねぇドラキュリア様!さあ、今度はスケルトンを召喚してみましょう!!」

 

 満面の笑みを浮かべる死神(デス)に急かされて、次の魔法陣を砂に描いていった。その後はスケルトンやアーマーナイトのような、ゲームでは最序盤に出てくる魔物を次々と召喚した。蝙蝠を召喚した時のように強くイメージしながら「出ろ!」と念じるだけで簡単に出てきた。

 

 作中においてドラキュラは、魔導を志す者たちから尊敬を集める魔術のカリスマでもある。“個性”「魔王ドラキュラ」はそれ故に高い魔術適正があるのだろう。次のステップ、魔法陣なしでの召喚を2〜3回の反復でできたくらいだ。

 

「すごいですドラキュリア様!!初日で魔法陣なしで召喚できるなんて流石です!!」

 

 死神(デス)は拍手しながら褒めてくれた。簡単にできたことなのに、ここまで褒めてもらえると照れ臭い。

 

「それじゃあ、召喚術の修行はここまでにして戦闘の修行に入りますか!!」

 

 響き渡る指パッチン。地響きと共に闘技場の中央が隆起する。ぼんやりと赤く発光する丸みのある巨大な何かが顔を出し、上空に浮かび上がった。

 無数の人形(ひとがた)が集まって形成された巨大な肉の球体。モゾモゾと蠢く様はまるで蛆の大群。一目見ればだれもが声を失う悍ましさ。

 多くにして1つなる者、レギオンが再び闘技場の上空に姿を現した。

 

「さあ、ラウンド2です!今度は鮮やかに倒しましょう!!」

 

 いつの間にか死神(デス)は観客席の最前席に移動していた。それに気を取られていると、レギオンから無数の亡者たちがボトボト落ちてきた。

 

「オオオウゥゥゥ」

 

 亡者たちはゾロゾロ迫って来る。

 

「また貴様か(うわあああぁぁぁっ!!!またかよおおぉぉぉっ!!!)」

 

 死神(デス)のやつ性格悪いだろ!!上げて落とすにしても限度があるだろ!!レギオンはトラウマになってんだよ!!

 

「キィ……」

 

 小さな鳴き声が聞こえた。肩を見ると、蝙蝠が俺を見つめている。そして首にすりすりと頬擦りしてきた。

 こいつ、俺が内心パニックになりかけているのがわかったのかな?それで俺を安心させようとしているのか?

 

「キュッキュ」

 

 蝙蝠は鳴いた。何も根拠がないけど、「そうだ」と返事をしているように聞こえる。

 ……もしそうなら、今の俺ってすっごくだらしないな。召喚されて間もない、こんな小さな蝙蝠に心配されるくらいビビりちらすなんてさ。魔王ドラキュラの力を持つ者として、ヴァンパイアとして恥ずかしくなってきた。

 

「案ずるな。ここは危険だからそなたは死神(デス)の下へ行け」

 

 蝙蝠の頭を指先でソッと優しく撫でる。

 気を遣ってくれてありがとな。でも、もう大丈夫だ。

 

「キー」

 

 蝙蝠は一声鳴いて肩から飛び立ち、死神(デス)のところへ飛んで行った。

 蝙蝠から正面の亡者たちに目を向ける。群れはもう目の前だ。先頭の亡者の一団が両手を前に突き出して突進してきた。

 

「はあっ!!」

 

 1歩踏み込んで、前に出した右足を軸に下段回し蹴りをぶち込んだ。人間の胴回りの2倍近くある丸太のような足蹴りに、亡者たちの上半身が粉々に砕け散る。直撃しなかった後ろの亡者たちも余波で吹き飛ばされて燃え尽きた。

 

「10匹。いや、13匹か」

 

 ヴァンパイアの動体視力と、足に感じたヌッチャリブヨブヨな感触で殺した数がわかった。流石はヴァンパイアボディ。膂力や身体機能は並じゃない。

 そして蹴った時のヌルヌルが最高にキモくて叫びたい。だけど、“個性”「魔王ドラキュラ」はそんな無様な言動を許してくれない。

 

 “個性”「魔王ドラキュラ」。ドラキュラらしいことができる。

 強くイメージしろ。前世で散々プレイして見てきたじゃないか。悪魔城ドラキュラシリーズで、魔王ドラキュラの恒例的なバトルスタイルを。

 まだ残ってる亡者たちに向けて片手でマントを広げる。マントからボワッと音を立て、人間の頭より大きな火の玉が浮かび上がる。1つ、2つ、3つと数を増やしていき、凄まじい熱量に周囲の空気が揺れて陽炎が起きる。

 

「ヘルファイアッ!!」

 

 3つの火炎弾が勢いよく放たれた。火炎弾は先頭の亡者たちに命中。それでも勢いは衰えず、その身を焼き貫いて後ろにいる亡者たちも焼き殺し、壁にぶつかり霧散した。

 ドラキュラの基本技にして得意技、ヘルファイア。できるようになったぞ!!

 

「……よし!!」

 

 上空に浮かぶレギオンを見上げる。待ってろよ。今度はこっちの番だ。

 空へ飛び上がり、レギオンの前で静止して向かい合う。そして、両手でマントを広げた。

 

「ヘルファイアッ!!」

 

 今度は左右に5発、計10発のヘルファイアを放った。亡者の外殻を焼き尽くしながら、中心の本体に命中した。

 

「────ッッッ!!!」

 

 声にならない悲鳴を上げながら、表面が黒く焼け焦げた本体が露わになった。

 

「さあ、その姿を全て晒し出すがいい!!」

 

 残りの外殻に向かってヘルファイアを発射、発射、また発射。剥がれた外殻の下から顔を出した触手がレーザーや火炎放射で反撃するが、レーザーは回避して炎はマントでガード。デモニックメギドの炎にすら耐える超耐熱ボディの前では生ぬるい。

 見る見るうちに全ての外殻を焼き落とされ、8本の触手が付いた丸い臓器のような本体が露わになった。

 

「遂に正体を現したか」

 

 亡者の外殻がなくなってマシになったけど、ブヨブヨで脈打っててキメェ。

 

(だけど、遠距離攻撃さえできりゃこっちのもんよ!!)

 

 今はもう、身体能力に物を言わせた血生臭いバトルスタイルじゃない。ドラキュラのようにヘルファイアを使って戦える。

 

「止めだ!!」

 

 マントを広げて10発のヘルファイアを本体に向けて放った。その時だ。レギオンの触手からスパークが走った。

 

 バシュゥッ!!!

 

 ヘルファイアが大きな音を立て、霧散した。10発全てがだ。

 

「なんだと?」

 

 触手の先端をちょう点に、8角形の紫色の結界が本体を囲む形で展開された。ヘルファイアはこの結界に阻まれて霧散したんだ。

 結界を走るスパークが勢いを増した。そして猛スピードで回転しながら俺に迫ってきた。

 

「……ぬぅっ!」

 

 とっさに両腕でガードしたが勢いに負けて吹き飛ばされ、闘技場の砂地に叩きつけられた。

 

「……不覚(情けねーな俺って)」

 

 レギオンの攻撃手段は亡者投下、火炎放射、レーザーだけじゃない。外殻の亡者たちを剥がされたら結界を張って猛スピードで突撃してくる。

 

 1戦目とはまるで逆だ。こっちが遠距離攻撃したら距離を詰めて来やがるとは思いもしなかった。いい加減、ゲームとは違うと自覚しろよ。

 

 衝撃に痺れる身体に鞭を打って、身体を起こそうとした時だ。バチバチとスパークが走る音が耳に入る。粉塵が吹き飛び、紫色の光が飛び込んで来た。

 

「……ぐぅっ!(ぐおおおぉぉぉッッッ!!!潰れるぅッッッ!!!)」

 

 レギオンに、「さらにもう1発!」とばかりにプレスされた。圧倒的質量からくる重圧に加え、結界のスパークで全身が痺れる。

 

 全身痛ぇ!!前世で階段を転げ落ちて地面に叩きつけられた時と比べ物にならねぇくらい痛えっ!!

 幸い(?)、全身がミシミシ言っただけでどこもポキッといっていない。電流も肌が焼けるほどでもない。流石はヴァンパイアボディ。防御力も桁違いだ。

 

「図に乗るな(どっけぇッッッ!!!)」

 

 何とか力を振り絞ってレギオンを押し返し、すぐさま横に転がってプレスから脱出。ヘルファイアをお見舞いするが、また弾かれる。それなら──

 

「受けてみよッ!!」

 

 腕を引き、1歩踏み込んで拳を叩き込んだ。

 

 バリィンッ!!

 

 ガラスが割れたような音が鳴り響き、結界に穴が開いた。こんな時は拳で殴った方が早い。さらにもう1発!

 と、繰り出した拳はスカッと空を切る。何故か?結界がフッと消えたんだ。その直後、俺の身体は毒々しい紫色の光に照らされた。上を見ると、先端が開いた触手が俺に向かってレーザーを放つのが見えた。

 

「……クッ!!」

 

 すぐにマントを盾にしてガードするが、凄まじい勢いに身体が押される。踏ん張る足で地面に2本の線が引かれる。今までの火炎放射とレーザーとは威力がまるで違う。

 これが「多くにして、1つなる者」の本気というわけか。

 

「ドラキュリア様!!」

 

 死神(デス)の呼び声が聞こえた。声がした方をちらりと見ると観客席の最奥に、肩に蝙蝠を乗せた死神が見えた。あいつ、ちゃっかり安全なとこで高みの見物かよ。

 

「負けないでくださいよー!!レギオンに勝てないようじゃ、オール・フォー・ワンに勝つなんて夢のまた夢ですよー!!」

 

 挑発を含んだ声援だ。

 

「…………言ってくれるではないか」

 

 腹心にこうまで言われたら、何が何でも勝たなきゃいけない。

 

「私はドラキュリア。吸血鬼にして混沌の化身、魔王ドラキュラの力を持つ者」

 

 自分に言い聞かせるように声を出し、レギオンを睨みつける。

 

「貴様如き、我が敵ではないッ!!!」

 

 レーザーを受けながら右半身に魔力を集中させ、右手でマントを広げると黒い火球が浮かび上がる。火球はバチバチと火花を散らしながら、2mほどの大きさまで膨張していく。

 ドラキュラの得意技その2──

 

「ダークインフェルノ!!!」

 

 黒い火球はレギオンに向かって飛んでいく。加速しながらさらに膨張していき、命中するとその内に秘めた魔力が解き放たれた。

 

 

 

 ──────────────────────────

 

 

 

ゴウッ!!

 

 そんな音が闘技場に鳴り響いた。

 デモニックメギドに比べたら短く、それほど大きな音ではないにも関わらず、聴く者の背筋を凍りつかせるような寒気を与える音だ。

 それと、闘技場の最後部席にいる死神(デス)にも届くその高熱は、彼女に冷や汗をかかせた。

 

「すごい……!」

 

 冷や汗を浮かべて彼女は笑っていた。炎に包まれながら墜落し、触手をのたうち回らせた末に動かなくなったレギオンを見つめながら。

 膝を曲げて軽くジャンプすると、一息に観客席を飛び越えて闘技場の砂地に降り立つ。

 

「ドラキュリア様、大丈夫……みたいですね」

 

 異臭を放ち、黒く焼け焦げたレギオンを前にした主人の背中はいつもより大きく、威厳に満ち溢れて見えた。

 

「ヘルファイアとダークインフェルノ。そして、デモニックメギド。魔王ドラキュラを代表する技を3つ覚えられましたね」

 

「……あの時、デモニックメギドが出せたのは偶然だ」

 

 少し間を置いてドラキュリアは背を向けたまま言った。

 

「今回、ヘルファイアとダークインフェルノを使えるようになったが、想像以上に消耗した。ヘルファイアもダークインフェルノも、ゲームのドラキュラのように連射できなかった」

 

 彼女の言う通り、レギオンとの戦闘中にヘルファイアを1度に3〜5発撃つことはあっても、連射することはなかった。

 

「十分でしょ?ダークインフェルノでレギオンを1発で殺したじゃないですか。まだ生まれてないからわからないけど、エンデヴァーに負けていないとあたいは思いますよ?」

 

「甘いな死神(デス)よ。確かに火力「だけ」なら、私の炎はエンデヴァーに匹敵するかも知れん。だが、原作だとエンデヴァーは全力でも殺し切れなかった。単純な火力だけではオール・フォー・ワンを殺せぬ」

 

 死神(デス)の頭に「巻き戻し」という単語と、額に角が生えた幼女の顔が浮かび上がる。

 

「これだけで喜んではいられん。最低でもゲームのドラキュラのように戦えなければやつに届かぬ」

 

 死神(デス)は思う。我が主はなんてストイックなのだろうと。そして、最低でもゲームのドラキュラくらい強くならないと、オール・フォー・ワンには勝てないという事実に気が滅入りそうだった。

 

「15分ほど休憩したら模擬戦をする。それまでそなたも召喚で消耗した体力の回復に努めよ」

 

 ドラキュリアはそそくさと最前席の玉座に向かって行った。

 

(確かに、あたいの考えは甘いねぇ。ハチミツみたいに甘々だよ)

 

 主の背中を追いながら死神(デス)は思った。自分は主の成長を見て気が抜けていた。

 原作の神野の戦いで、オール・フォー・ワンは奪った“個性”の多くを失い、生命維持装置を必要とするほど弱りきった重体にも関わらず、トップヒーローのベストジーニストを含むヒーローたちを圧倒し、街を更地と瓦礫の山に変えるほどの力を見せつけた。そんな怪物の全盛期はどれほど恐ろしいか想像できない。

 

(ドラキュリア様の記憶を通して見たやつは弱かった。

使っていた“個性”は原作では見たことないものだったし、威力・速度・範囲は神野の戦いの時と比べたら劣ってる。1年経っている今はその時より少し強くなっているけど)

 

 死神(デス)はドラキュリアが復活する前から、ヴィランを狩りながらネズミや小鳥の使い魔を放ってオール・フォー・ワンに関する情報を集めていた。使い魔たちの目と耳を通してオール・フォー・ワンは全国各地に拠点を持ち、“個性”と信奉者を集めていることがわかった。原作通り自分に逆らう者は力で捩じ伏せて部下にするか“個性”を奪って殺し、“無個性”の人間に奪った“個性”を与えて恩を着せて部下を増やしている。民間人、ヴィラン、中にはヴィジランテも配下に加えて大きな組織を作っていた。

 

(現時点でやつに対抗できる実力者はドラキュリア様とあたいしかいない。それだけ個人的な力はもちろん、組織の力は普通じゃない。それに黎明期を超えたら、今度は海外にパイプを作ってさらに力を付けるんだろうねぇ)

 

 当然、このことはドラキュリアに伝えてある。体調が良くなってから小出しで報告している。今は修行に集中してもらいたい手前、1度に全て報告はしてない。

 

 1つ。引き続き、オール・フォー・ワンに関する情報を集める。

 2つ。ドラキュリアと共に修行し、魔王ドラキュラの力を引き出す。

 3つ。食事とパワーアップに必要なヴィランを集める。

 4つ。眷属に相応わしい人間を探す。

 5つ。手駒となる魔物を大量に召喚する。

 

 やることを纏めるとこれだけある。

 

(あの男にリベンジするためには、これらを同時進行させなきゃいけないのか)

 

 主の身の回りの世話も加えると、ワンオペで熟すには少々荷が重い。優先するなら────

 

(4と5だね)

 

 眷属にするに相応わしい人間を探しながら、ドラキュリア様の身の回りのお世話と城の管理ができる知能が高い魔物を召喚する。この方針で決まりだ。

 

死神(デス)よ」

 

 横からかけられた主の呼び声に驚きを隠し、「はぁい」と返事をする。もう15分経ったみたいだ。

 

「模擬戦を始めるぞ。準備はいいな?」

 

「ええ。もちろんです」

 

 虚空から大鎌を出して、笑顔で答える。

 

(ドラキュリア様。何も心配はいりません。貴女様を2度も死なせはしませんよ。あたいに任せてくださいな。必ず、あの男の首を転がしてやりますから)

 

 大鎌を握る手に力を込めて、死神(デス)は闘技場に飛び降りた。

 




戦闘描写が難しい・・・。だれか、文才を分けて欲しい。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。