青春が壊れた俺に現れた天使   作:あきこま

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あの爆発的な創作意欲はなんだったのか、あきこまです。

新年明けましておめでとうございます…ですかね?

先月は京都タワーホテルのはるさきエピローグルーム。香織先輩のいる3年生組のコラボルームに泊まったりもして久々ユーフォに染まりましたね。

長くなりました、どうぞ。


6話

 

 

 温泉から上がり、コーヒー牛乳を1杯。

 

 なんか、うん身に染みるよね。

 

 

「おーい! 比企谷くーん!」

 

 こちらに向かって手を振りながら走ってくる、デジャブだ。

 強いて前回と違う点をあげるなら左腕に2本飲み物を抱えてるところだろうか。

 

 

「良かったぁ、時間伝えてなかったから合流時間かかると思ったよ」

「俺もそれ思ったんで、とりあえず出ておくことにしました」

 

「えっ?! もしかしてゆっくりしてない?」

「あぁいえ、しっかり1時間は入ってますので」

「ふふ、そっか!」

 

 

「ところで雪ノ下さんは……一緒じゃないんですか?」

「うん! もうちょっと入るって、ここまで運転疲れてると思うしね」

 

 

 代わりに運転できるなら話は別だが、こればっかりは仕方の無い事だ。

 

 

 

「比企谷くんはもう飲んだ?」

 

 

 1本、コーヒー牛乳をこちらに差し出しながら首を傾げる。

 

 

 

「いえ、まだ飲んでないですね」

 

 

嘘である

 

 

 まぁ、誰しも中世古先輩から牛乳を差し出されたら手に取る以外にないだろう。

 

 脳内に急にでっかいリボン付けた高校生が悔しそうにこちらを見ている映像がでてきた。これは予知夢なのか悪夢なのか……知らんけど。

 

 

 

「色々急展開だね」

「……まさか山梨まで来るとは」

 

「でも、陽乃先輩の話ぶりだともっと遠く行きそうだよ?」

「え? 風呂で何か聞けたんですか?」

 

「どうでしょう♪」

「小悪魔にもなるのかこの人は……」

 

「比 企 谷 く ん ?」

 

 ものすごい笑顔で俺のほっぺをぐりぐりとこねくり回す。逆に怖い。

 

う、うほぉでうゆうひぃてくあさい(う、嘘です許してください)

 

「もう、すぐ私の頭に輪っか付けようとするんだから」

 

 

 

 

 

 あのー、もしもし? 中世古先輩? 

 

 

 

 

 

「……あのー」

「?」

 

「何時まで俺はグリグリされるのかと」

「意外と触り心地良くて♪」

 

 

 ……静まれ、俺の熱。頼むから今だけは……。

 

 苦し紛れの反撃と中世古先輩の顔を凝視する。

 

「? ふふ」

 ジー

 

 

「……?」

 ジー

 

 

 

「……ずっと見られたら照れるよ///」

 

 

 んもぅ可愛いがすぎませんかね?! この先輩は! 

 

 

「いえ、先輩がずっとほっぺ触るのでお返しにと」

「それならずっと触っちゃうよ?」

「え」

 

 

 睨み合いと呼ぶには甘い睨み合いが続いてる最中、均衡を破ったのは。

 

 

 

 

 

 

 

「随分と、楽しそうだね? 二人とも?」

 

 

 

 

「陽乃先輩」

「……うす」

 

 

「ねぇねぇ、私もやっていいかな? かな?」

「謹んでご遠慮申し上げます」

 

「えーつまんなぁい!!」

 

「そんな声張るところじゃないと思うんですがね……」

「あはは……」

 

 

 何とかはぐらかして次の目的地へ向かう事に。

 

 

 

 車の座席は俺が後ろで中世古先輩が前に座った。

 

 

 

 

 

 

「……すみません、寝てたみたいで」

 

「ぜーんぜん、気にしないで。中世古ちゃんも寝ちゃってるしねー」

 

 

 風呂上がりでほかほかした気持ちのまま車に乗ったからか、途中からぐっすりしていたようだ。

 

 

「雪ノ下さんは眠くならないんですか?」

 

「んー、本音を言えばやっぱり眠くなるよ? でも人の命を乗っけて運転してるってなんかワクワクするんだよね! だから全然起きてられる」

 

 今までこんな事してなかったらからかな? なんて言う雪ノ下さんはやっぱりかっこよかった。

 

 

 

 

 どうでもいい話だが俺が後部座席に移った理由として、二人の着てる服が変わってるところが大きい。

 

 雪ノ下さんの服装がパンツスタイルから膝下ぐらいの黄色のスカートになっており上は白のブラウス、それから紺のコートを着ていた。

 

 

 一人で運転の時って言ってませんでしたっけ? スカートで運転するの。

 

 対して中世古先輩は黒タイツの上にショートパンツ、黒シャツとその上から某北の顔と英語で書いてるメーカーの水色と黒のライトダウンジャケットを着ていた。

 

 黒タイツってどうしてこう魅力が出まくるのか、とても興味深い……。

 

 

 

 現在二人とも車の中に居るので上着は脱いでいる状態、俺が後ろの席に行った理由はそこにある。

 

 膝下であってもスカートは危ないのだ。コート脱いでるからなお危ない。

 

 

 ちなみに、それぞれの服装に関して感想を伝えた所。

 

「ほぅ、女の子の喜ぶ様な事ちゃーんと知ってるんだねぇ? 誰かの仕込みかなぁ?」

 

 とか。

 

「このジャケットお気に入りだけど……肌寒くならないと着れないから嬉しいかな、褒めてくれて!」

 

 

 と、なんだかんだ二人ともお気に召してくれていたので何より。

 

 

 

「時刻は朝8時、岐阜県はひるがの高原SAからお送りします♪」

「なにを?」

 

 中世古先輩が起きたのが20分前くらいになるだろうか、8時を回った所で突然時報の様な事をしている。

 

「しょうがないよね? 無能な作者だもんね?」

「すげぇメタ発言じゃん……」

 

 お腹がすいた、と突然前を向きながら叫んだ運転手の元一同は先程時報のような説明があった通りにひるがの高原SAに来ていた。

 

 

 2名が豚汁定食を、1名が天そばを食し目的地への道を再開する。

 

 

 で、着いたところが……。

 

 

 

「結構遠くまで来ましたね……」

「岐阜かぁ、このまま京都行けそうだね」

「実家に帰らせて頂きますってやつですか」

「このまま行けば八幡くんはうちの両親に挨拶できるよ?」

「え、遠慮しておきます」

 

 そっかぁーと気の抜けた返事で返してくる中世古先輩とは裏腹にこっちはドギマギしっぱなしである。

 

 

 

 

「でも陽乃さん、白川郷にした理由とかあるんですか?」

 

「私の中に眠る何人かの私のうちの一人が「おー持ち帰りぃぃ!」って叫んでたからかな、かな?」

 

「どう考えても竜宮城的な名前の人なんだよなぁそれ」

 

 

 もはやいっそ雪ノ下さんが厨二病なんじゃないかと思った方が現実性あったけどよくよく考えたらそれもないなと思う。

 

 

「でも失敗したねー」

 

「観光地に失敗ってあります?」

 

「んー、せっかく白川郷なら雪乃ちゃん欲しくない?」

 

「雪ね? 1文字余計だから」

 

 確かに雪景色の白川郷とはかなり有名なスポットであり、俺も見て見たかった節はある。

 

 

「こんだけ寒ければと思ったけどまだ冬ではないんですもんね今」

 

「まだ秋でしたね」

 

 

 その後も白川郷全体を周り、名物っぽいプリンを食べた一行は再び高速へ。

 

 

 

 

 

 しばらく高速を走り、早くも関東へ帰ってきた。いくら休憩とご飯休憩だけにしたとはいえ8時間程で関東まで帰ってくるとは。

 

 

「雪ノ下さん、そろそろ長時間休憩した方がいいんじゃないすか」

 

「んー? 大丈夫大丈夫! もうすぐ今日の宿着くから」

 

 

 

 とは言うもののここは埼玉県、駅前のビジネスなホテルにでも泊まるのかと思ってたら着いたらしい。

 

 

 

 

「……これは予想してなかった」

「私初めてだなぁこういうの」

「最近よく一人で行くんだけどせっかくなら人がいる時に行きたいなぁと思ってねー」

 

 

 

 

 世間的に言うところの『グランピング』と言うやつだろうか。キャンプ気分を味わいたいけどやれ道具がないだのあっても設置ができないだの言う人にはうってつけだろう。

 

 

 

「でも意外でした」

 

「何が?」

 

「雪ノ下さんの事だからグランピングじゃなくてキャンプなのかと」

 

「あー道具の設置めんどくさくて」

 

 本当にこの人はあの雪ノ下さんなんだよな? と思うのだが今回は中世古先輩もいるから配慮したのだろうか。キャンプとグランピングじゃ居住性にえらい違いありますもんね。

 

「でも、グランピングだったら他の県とか……それこそさっきまでいた岐阜とか長野の辺りなんて豊富にありますよ?」

 

「いいことを聞いてくれました中世古ちゃん!」

 

 わー と言った感じに笑顔で拍手をする中世古先輩は置いといて、いやまぁ可愛いんですけどね? 

 

 すごい急にドヤ顔しながら指を指す雪ノ下さん。その指の先は俺と中世古先輩の間を通り抜けて、二人で振り返るとそこに書いてた文章は。

 

 

 

「……あー、なるほどね」

「女の子はとても嬉しいですねこれ」

 

 

 グランピング利用者、温泉無料。

 

 

 

 と言うのもこの施設、隣には誰だも来れる日帰り銭湯が併設されている所だった。

 

 

「温泉の利用料が宿泊代に含まれてるだけだと思うけどねぇ、まぁ無料って書いてたらそれは釣られるよね」

 

 

 

 勿論女性陣からしたら当たり前の事なのだが俺も温泉は好きな分類なので素直に感謝を示したくなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 






本当は他の2作品と同時に投稿のはずだったんですけどね、まだ1個完成してないです。

今回もありがとうございました!
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