そんなことよりゲームしようぜ! 作:ミカサ
原作崩壊不可避
チート付きでNARUTO世界に転生した。
白眼か写輪眼、どちらが良いかと問われ、せっかくの忍者という名の魔法使い転生なので、がっつり魔法使いにしてください! と頼んでみた。そしたら転生先が変わって魔女の国になった。
まあ、いいかと頑張って大魔女になり、生を謳歌して死んで……そして、日向とうちはに転生していた。
なるほど! 一回分の人生得した! その上両方とは太っ腹だね!
って言っている場合かぁぁぁぁ!
しかも浮気で未婚の母確定だよ、もう! 揉めた揉めた。
日向の人だってわかったのだって、白眼が原因だ。
一人の時に白眼に気づいて良かった、うん。しかし、白眼は目覚めたが……私は薄情な達なので写輪眼に目覚める気がしない。
問題は、母親がうちはだということ。これはイタチに殺されるパターン。それに結構大変な状況じゃなかったっけ? この世界。
まあ……なんだ……。
そんなことよりゲームしようぜ!
イタチに殺される未来は、できる限り避けたい。
避けたいけど、ナルトと同年代の年齢ではイタチに勝てるはずもない。
なんとか動けるようになった時には、既に手遅れなほどに煮詰まっているのだ。
大魔女なめんな。余裕で殺されるわ。魔女<越えられない壁<忍者である。戦闘能力がね。殺す覚悟がね。戦争の代わりに、ゲームで決着がデフォだったし。
でもまあ、一人で逃げるくらいはなんとかなる、かな……? 難しいかも。だって忍者半端ない。怪しい行動をしようと思えばすぐ気づかれるし、どこで誰が見ているか本気でわからない。
うん……詰んだな。
もはや、私に出来るのは短い人生を謳歌することだけ。
というわけで、ナルトを引き込んで一緒に遊ぶことにした。
魔女は子供を尊ぶ。
ひとりぼっちでブランコ揺らしているナルトを放っておくことなんて出来ないよ。原作? 知らない。
「ナールト! あーそぼ!」
「お、お前、誰だってばよ?」
「私はミカサ! 晴れやかのミカサ! 誘惑のミカサ、鳥のミカサ! 蒼月のミカサ! 自由なら私に任せろ―!」
「お、おう。ミカサ、だってばよ?」
「そう! さあさあ、あーそぼ、あそぼ!」
ナルトの背中をぐいぐい押して、森へ連れ込む。
「森で遊ぶってばよ?」
「そう! 木の枝を集めるゲーム!」
「薪集めの手伝いかってばよ」
「違うわ! 木の枝を集めるゲーム!」
そう言いながら、木の枝を集めて、箒を作る。
「内職だってば?」
「明日、遊ぶ為の準備」
「! な、なら仕方ないってばよ」
箒を作ってナルトの家に運び込む。
ナルトのアパートが盛大に汚れたが、まあ仕方あるまい。
……ナルト、監視されているのかな。どうかな。
そう思いながら家に帰ろうとすると、大人に突き飛ばされた。
「ナルトと関わるな。いいな……」
その言葉にぞっとする。暗部にしろ一般の人にしろ、ひでぇな。これ。
だが、仲良くするのをやめるつもりはない。
むしろナルトに忍びをやめさせるまである。
私はその夜、空間を渡ってナルトの家まで向かった。
そして、ナルトを作っておいた箒ごとかっ攫う。
「ど、どこだってばよ!? ここ!」
目を覚ましたナルトは、私の作り出した亜空間に慌てた。
「ナルト。あーそーぼ!」
「ミカサ!」
私は、風の精霊石をナルトに渡し、箒に乗ってナルトを誘った。
「競争しよう!」
箒にまたがり、飛ぶ。
「!!???」
ナルトはしばし戸惑って、箒にまたがる。
「どうやって飛ぶってば!? うわっ 浮いた!?」
へぇ、一発で飛ぶなんて覚えが良いじゃない。
「一緒に飛びましょう、ナルト。この空の果てまで!」
「ミカサ、お前、一体何者だってばよ!?」
「実は、私天才忍者なの。ナルトには私の技の全てを教えるわ!」
「すっげー! ミカサ、俺、頑張るってばよ!」
「ふふふ、まずは私に勝って見せなさい! 信じるの。自分は飛べるって。誰より早く! 誰より高く!」
「信じるってばよ!」
ぎゅん! とナルトは高度を上げる。
あら。本当に覚えが良いわ。
私は、クスリと笑った。
「三代目のじーちゃん。俺、忍びになるのやめるってばよ。よってアカデミーにも通わないで旅に出るってばよ」
「な、ナルト!? 夢はどうしたんじゃ!?」
「だって、忍びだけが人生じゃないって知ったってばよ」
「駄目じゃ! 駄目じゃ!補助金で生活しとるお前は、アカデミーに通って忍びにならねばならんのじゃ!」
「そっか……」
俺はため息をついた。
やっぱり駄目だったかー。駄目だろうな、とは思ったんだってばよ。
でも、俺ってば魔女だってば。忍びはスパイ粛正が掟だから、忍びになった瞬間人生詰むってば。
ミカサの事を恨めしいとは思わない。
だって、ミカサは月の称号を与えられし大魔女。悪魔と同類なのである。その上、誘惑の二つ名を持っているのだ、狙われた時点で人生諦めるしかない。そのミカサも、人生諦めているっぽいけれど。
こうなれば、できる限り穏便に、目立たず過ごすしかあるまい。
ミカサにすっかり染められた俺は、人殺しは嫌いだ。忍者への尊敬はあるけど、自分がなるのは嫌なんだよ。
忍びなんて、もう向いてないと思うんだけどなー。
今夜、相談してみるかなー。
「どう思う? 我愛羅」
「とりあえず、手を動かせ」
弟弟子が厳しいってば。