そんなことよりゲームしようぜ! 作:ミカサ
俺達はひたすら魔具を作ってたってば。
最近こういう修行が多い。それはそうと俺の悩みを聞けってば。
「我愛羅、ここアレンジ加えてる?」
「そこはだな……」
うーん、全く聞いてくれてないってば。
「修行は大事よ、ナルトー。特にこの修行はね」
「まあ、想像は出来ないよねー。人殺しているナルトなんてさ」
しばし、無言で四人でマジックアイテムを作り続ける。大魔女ミカサと、見習い魔女で砂の里の我愛羅、俺、一般人のみらい。このメンバーで、ずっと遊んできた。
「いよっし。こんなもんか。ナルト! 私、抜け忍する!」
「ええ!?」
「まあ、そうだろうな」
「お疲れー」
驚いたのは俺だけのようだった。ミカサは、更に爆弾を投下する。
「うちはって今、木の葉の上層部と揉めててさー。皆殺しにされる前に消えまーす。いやー。忍者は黒い黒い。力を蓄えたら、魔女集会をしましょ。その時までさよならっ」
「うちはが……!?」
「まあ、俺も暗殺者向けられるくらいだからな」
「忍者って大変だー」
俺は絶句する。人が死ぬ。それも、沢山。でも、これが忍びの世界なのだ。俺が、これから入る世界なのだ。更に、ミカサは告げる。
「あんた達には星をあげます。ナルトには緑、我亜羅には黄、みらいには青。そして、弟子を取ることを許します。自由と誘惑と鳥の二つ名を持つ私の弟子なのだから、自由に盛大にやんなさい。私だったら十年は修行するけどね。そして覚えておいて。いくら自由の魔女でも、魔女集会の時には従者と使い魔は一人と一匹だけよ?」
「みらい、使い魔探し頑張るのだな」
「従者候補はいるもん!」
「何!?」
「いつの間に!」
「さて、ナルト、我亜羅! 抜け忍するんだったら気合い入れないとすぐ殺されるわよー」
我愛羅はため息をついて、頷いた。
「確か、魔女集会では箒レースをするのだったか」
「四天王最弱もねっ まあ、私達が最初の魔女だから、好きなようにしきたりを作れば良いわ」
「四天王最弱は恥ずかしいってばよ。悪しき伝統は捨てようってばよ」
「商品が豪華よー」
「面白いじゃない、四天王最弱。見学するのも大好きだし」
「嫌だってばよ。俺が他にもっと面白いゲームを考えるってば」
「おっ いいね。期待してるわ。でもまずは、私がいなくなって悲しむ演技の練習ね」
「うちはのこと……背負っちゃ駄目だよ」
「う……っ わかったってばよ」
そうして、俺は里に戻った。
でも。
やっぱり気にするってばよ……。
うちは居住区近辺の生命力を術式で調べると、なるほど多くの忍びが飛び回っていて、緊張状態だ。うちはも気づいてないはずはおらず、これは息苦しいだろう。
ガンッと扉が蹴り開けられて、俺はビクッとした。面をかぶった明らかに怪しい男が侵入すれば、誰だっておびえるってば。俺だっておびえるってば。
「ナルト!」
「!?」
とっさに水鏡をひっくり返した俺は偉いってばよ。
「……今、何をしていた!?」
「お前が何をしてるってばよ!? 強盗! 痴漢! 変態! 盗る物なんか何もねーぞ!」
俺は思わずガタガタと震える。
怖い。忍び怖い。うちはが殺されるって。
九喇嘛がくっくと笑っている。
『魔女の結界の外で俺の力を使うからさ』
あっそうか! 九喇嘛の力を感知したのか。えっ じゃあ俺ってば外では九喇嘛の力使えねーのか? そんなぁ。
ちなみに、今使っていた術は桶に少量の血を垂らして、血の位置で位置を示すという物。水と血は魔力を込めている間、交わらない。……のだが、水鏡をひっくり返した今は、水は紅く染まっている。
忍者は、転がった小刀と少量の血を見ていった。
「ナルト……お前死のうとしていたのか」
熱い風評被害である。
「違うってばよ! というか強盗に言われたくはないってばよ!」
というか、先ほど水鏡をひっくり返した拍子にざっくり切って痛い。
それから、三代目に連れて行かれるのと同時に、ミカサがいないことが判明してややこしいことになった。
仕方ないから、俺ってばミカサにおいて行かれてショックな振りをしたってば。
というか、ドアの修理費、出してくれるよね? そのまんまなんて事はないよね?
「ナルトよ。そこまで忍びになりたくはないか?」
「えええ……。忍びは嫌いじゃないけど……。殺し殺され、はちょっと嫌だってばよ」
そう、忍びは嫌いではない。むしろ格好良いと思う。でも仕方ない。ナルトは既に魔女陣営なので、忍びになると裏切り者判定を受けて殺されてしまうのだ。
「そうか……。しかし、ナルトよ。お前は、忍びになるのが定めなのじゃ。哀れには思うが……この定めは変えられん」
「でも俺、そもそも素で成績低いってばよ。頑張ってもなれない可能性があるってばよ。火影になりたいって夢ももう捨てたし」
火影がスパイってお話にもならないってばよ。そんなの申し訳なさ過ぎる。俺は男だけど、大魔女を目指すってば。こっちの才能はあるって言われたし。
俺は、強盗に送られて帰る事になった。じいちゃん頭おかしい。
「……ナルト。ミカサは、必ず見つけよう」
「いいってばよ」
むしろ、探さないであげてください。
「里抜けは重罪だ」
まだ忍者にもなってなかったよな?
忍びって怖いってば。
「そうだ。もうすぐ、アカデミーに通う年の子供がいる。サスケちゃんって言うんだが……ナルト。お前、会ってみるか?」
「別に、良いってばよ」
「じゃあ、これから会いに行こう。そうしよう」
「聞けよ、強盗」
そんなこんなで、俺はサスケの家に泊まることになった。強盗の家に宿泊って。
引き合わされたのは、黒髪の、凜々しくて格好良い子供。
会いたくはなかった。これから殺されるって奴らに、どうして会いたい?
それに、やっぱりうちははピリピリしているように感じた。
「俺は、ナルトだってば」
「サスケ」
か……会話が続かないっ!
二人っきりにするなってばよ……。俺、魔女の遊びしか知らねーし。
俺とサスケは、見つめ合って沈黙した。
「ふ……くはははは! 俺は四天王最弱のサスケ! 俺すら倒せないようでは魔王様はは堕とせんぞ!」(演技です)
「くっ 我愛羅! 私を置いて逃げて……!」(演技です)
「う……うわあああああ!」(演技です)
「なんて強敵なんだってばよ……!」(演技です)
やっぱり困った時は四天王最弱ゲームだってばよ!!