人見知りの魔法使いと気弱な剣士くん 作:SS好きのヨーソロー
ライブハウスCiRCLE
そこでバイトを始めた僕こと長田伸一は慣れないながらも日々仕事に全うしていた。
「すいませーん、受付しにきましたー」
「わかりました。少々お待ちを!」
受付業務をするためにファイルとペンをテーブルから持ち、カウンターへ向かう。
「すいません、お待たせしました。受付ですねー。
ここの時間帯と・・・ご利用ありがとうございました。次の予約はどうしますか?」
「はい、えっと明後日空いてますか?」
「明後日ですねー、空いてますよ。何時に入れますか?」
「同じ時間でお願いします」
「16時ごろですねー、かしこまりました。Aスタジオを押さえておきます。ご予約ありがとうございます」
チェックと名簿を記載する。これで仕事は完了だ。
「おー、慣れてる慣れてる、いい調子じゃん伸一くん」
「あ、まりなさん。お疲れ様です。ええ、なんとかある程度はやり方がわかりました」
「よろしい!頑張ってねー!」
「あの、次の予約を・・・」
「かしこまりました!・・・って、氷川紗夜さん?」
「え?えぇ、そうですが・・・どうか?」
「あ、いえすいません・・・」
思わず反応してしまった、けれどよくよく考えたら今は職務中、そして初対面だから本人は僕について無知のはずなのだ。
「あら、伸一じゃない。・・・ここで働いてたの?」
「あ、友希那ちゃん。そうだよー、ほんの数日前にここにきたんだ。そっか、Roseliaも使うもんねここ」
「えっと、湊さん・・・彼は?」
「あぁ、私とリサが度々名前を出している長田伸一よ」
「今井さんのところの・・・弟さん、悠真くんのご友人だという」
「そーそー、驚いたよー。まさか伸一がCiRCLEで働くなんてさー!」
「そうだったんですね、改めて氷川紗夜です」
「長田伸一です。さっきは驚かせてしまいすいません、つい反応してしまって」
「いえいえ、それなら知っているのも無理ないですよ」
「あー!しん兄!」
「あ、長田くん。こんにちは」
「お、宇田川さんに白金さん。こんにちわ」
「あら、彼女らとも面識あったの?」
「あぁ。前に一度会ってね、北沢はぐみちゃんだったかな?彼女の店にいったんだ」
「それよりも!あこ驚きですよ!まさか友希那さんたちと仲が良かったなんて!」
「まあ、悠真経由が多いからねー」
「友希那さん友希那さん!今日の反省会、しん兄も誘いませんか!?」
「宇田川さん?長田さんも時間があるのよ?バイトが終わるのも何時かわからないじゃない」
「・・・まあ、確かに。伸一も曲を聴いているし頼れるけれども、一番はあこが話したいだけでしょ」
「うっ・・・な、仲良くなりたかったんですよー」
「全く、そういうのは・・・」
「まあまあ友希那。いいんじゃない?伸一はみんなと知り合ってるっぽいし、いても問題はないと思うな」
「・・・まあ、リサがそういうならいいけど」
「・・・全く。長田さんは問題ありませんか?」
「あー、僕は後15分で上がる予定なんだ。・・・それでも良いなら」
「ええ、待つわよ」
「やったー!」
「それじゃあ、店の中で待たせてもらっても良いですか?」
「それには及ばないよ紗夜ちゃん!」
「あ、まりなさん」
「お疲れ様伸一くん。早いけどもう上がってもいいよ」
「え、でも・・・・・・」
「あ、大丈夫大丈夫。タイムカードはちゃんと時間になった時に切るから」
「え、いいんですか!?」
「いいよー、Roseliaのみんなを待たせちゃうし、ね?」
「ありがとうございます!お疲れ様です!」
なんというご厚意だろう。ありがたく更衣室に向かう。
それからすぐに着替えてRoseliaの近くに行く。
「みんな、お待たせ。まりなさんのおかげで早く帰れそうだ」
「ええ、それはよかった。・・・じゃ、行くわよ」
友希那ちゃんを筆頭に、外に出る。
「Roseliaって、いつもファミレスとかで反省会とかしてるんだろ?話には聴いていたから気になってたけど、まさか参加できるなんてなぁ・・・」
「ま、伸一は皆の知り合いでもあるからね」
「しん兄とはあんまり詳しく話せなかったから気になってたんだー!
あ、またりんりんを口説いちゃダメだからね!?」
「おいおい、勘弁してくれって。そんなつもりはなかったんだ」
「・・・へぇ?伸一って燐子みたいな子がタイプだったんだー?意外だなー?」
「おいリサちゃんニヤニヤすんのやめようか!?」
「く、くどっ・・・ふ、ふしだらです!」
「誤解だ氷川さん!口説いてねえ!口説いてねえから!」
「うう、あこちゃん・・・恥ずかしいよ」
白金さんは多分あのこと思い出してる。いやまじで、あれは失敗だった。恥ずかしくて恥ずかしくて仕方がない。
と、同時に自身の横を通り抜ける少女らの存在が引っかかってしまった。
「(・・・なんだ、今のは?ヒソヒソと話していたがあまり良いふうな会話ではないように思えたが。
それに、僕と・・・氷川さんか?彼女の方を見ていたよな。気のせいかもしれないが、若干意識したほうが良いかもしれないな・・・)」
「・・・伸一、どうかしたの?」
「ん?あぁ、すまない友希那ちゃん。何もないよ」
若干の違和感を感じながらも、ファミレスに入店する僕たち。
席に案内され、メニューを見ていた。
件の氷川さんはポテトを注視していた。
「氷川さんはポテトが好きなのかい?」
「なっ!?え、あ、いや・・・」
「あー、伸一・・・なんていうんだろ」
「わ、私は別に・・・///」
「おいしいよねポテト。僕も好きなんだ。・・・ハンバーガー屋によると絶対頼んじゃってさ。
あ、近くのファストフード店わかる?」
「あ、はい。行きますよ」
「あそこのフレーバーの梅フレーバー試した?すごい美味しかったよ」
「あ、いいですよね。私・・・じゃがバター味が好きで」
「あー、わかるわかる!あれつい頼んじゃうよね。
そうそう、じゃがバター味さ、持ち帰ってアレンジできるんだよ。
醤油とバターを追いでかけるんだ。温めたら食感はそのままで味が濃くなっておいしいんだよー。まあ箸がないと食べにくいって欠点はあるけどね。今度やってみて、ハマるから!」
「!!・・・美味しそうですね、今度ぜひやってみます」
「うんうん!」
「・・・やっぱり、あなたはすごいわね」
「うん?どうかしたかい友希那ちゃん」
「いや、コミュニケーションが上手じゃない」
「そんなことないさ。悠真やその姉のリサちゃんの方が高いだろ?それにさっきのはたまたま趣味嗜好があったから話せただけさ。しっかし、好きなものが被るってのはいいよねぇ」
「まあ・・・アタシらも否定はしないけど、伸一も相当だと思うよ?」
「ね、本当すごい!」
「・・・本当、すごいわ。馴れ合いだなんて意味ないなんて言ってたのにねぇ」
突如、釘を刺すようにそんな一声が聞こえた。
言葉にはかなりの悪感情を感じる。
横を見ると、三人の女の子たちが立っていた。
みたことがある、というかライブハウスを利用してくれたことのある人たちだった。
次に、Roselia側。
宇田川さん、白金さんが頭をはてなにしている。
リサちゃん、友希那ちゃんは居心地の悪そうな顔を。そして氷川さんは、強張った表情をしていた。
「・・・あなた、たちは」
氷川さんが重々しく口を開く。
「・・・久しぶりじゃん紗夜。元気そうでなにより」
「・・・・・・ええ。そちらも元気そうでなによりです」
どうやら彼女らは知り合いのようだ。
「・・・紗夜、この人たちは」
「湊さん。彼女らは前のバンドメンバーです」
「えっと、前のバンドメンバーさんがどうかしたのかな・・・?」
「どうも。・・・いやぁ、楽しそうだったからつい反応しちゃったのよ」
「あはは、うるさかったかな?ごめんね、気をつけるねー」
「・・・・・・いいえ?うるさくはないと思うわ。気になっただけだもん。馴れ合いが不必要だ、って言ってた紗夜がこんな馴れ合いをしているってところにね」
「っ・・・別に、私は馴れ合いをしてるつもりじゃ」
「はぁ?どの口が言ってるのよ。今の会話、あからさまじゃない。それにこの男と楽しそうにしてたよね。・・・って、あんたCiRCLEの」
「どうも、CiRCLEに新しく配属された長田伸一です。いつもありがとうございます」
「・・・まあ、いいわ。あの時、馴れ合いはいらないって、いってたよね?だから私たち無くしたよ。そんなモノ。音楽を極めて、極め尽くした。
その結果がこれ。かなり実力ついたと思うんだぁ。・・・けどまあ、まさか紗夜はその間にそんな馴れ合いをしてるなんてね」
「・・・・・・あなたたちがどんな関係だったか知らないけど、今は私たちのメンバーよ。関係ないのだけれど」
「うるさい、今あんたに話してるんじゃ」
「あ、友希那危ない・・・!!」
パシャリ。
それは、水気の音だ。
「!!」
「すまない友希那ちゃん。不用意に顔を近づけた。何も当たっていないか?」
「ええ、・・・当たって、ないわ」
「そうか。リサちゃんも少し垂れてしまいすまない」
「いや、それはいいんだよ」
「・・・アンタ、単なるスタッフでしょ?邪魔しないでくれる?」
「ちょっと!今貴女たちのせいで伸一が!」
「ストップだリサちゃん。・・・君たちにはほぼかかってないだろ?僕は大丈夫だから。
えっと、君たち・・・少しいいかな?」
「・・・なによ」
「まず、僕が彼女らと楽しげに話していたことについてだ。それに不快感を与えてしまったのなら申し訳ない、この通りだ」
すっ、と頭を下げる。
「え、ちょっと・・・何をして・・・」
「予想しての会話だ。
君たちは昔紗夜ちゃんが馴れ合いを不要とした発言をし、なんらかで解散した・・・ちがうかな?」
「そう、だけど・・・」
「やはりか。彼女の言葉を咀嚼するに、馴れ合いというのはいわゆる青春ごっこのことについてだろう。
おっと、青春ごっこと言っても君たちの交流をバカにするわけじゃないぞ?
元々彼女は音楽にストイックであった、それでおそらく君たちはバンドとして一定の基準があった。おそらくそこが合わなくてそのような発言が生まれたのだろう」
「けど今・・・!!」
「彼女らRoseliaの演奏は聞いたことがあるかな?」
「・・・・・・ある、わよ。何度だって、あるわよ」
「・・・なら、理解しているんじゃないかな?彼女ら一人一人の演奏は馴れ合いや甘さは一切ない。それこそストイックで、音楽を真正面から見つめ向き合っている」
「・・・そんなの、わかって・・・わかってる、わよ・・・!!」
「・・・君たちには、これ以上暴れないでほしい。この状況、この騒ぎで今君たちがどんな状態なのか推察するのは容易なんだ。
・・・これ以上は何もしないでくれ。これ以上暴れられると、僕は君たちの行動に然るべき処置を取らねばならないことになる。
飲み物をかけたことは僕が許す。彼女らにもそうしてもらえるようこちらから説得する。・・・ここは引いてくれないだろうか?お互いのためになると思うんだ」
「なんでよ。・・・なんで、貴方がそんなことをするのよ」
「・・・僕と一緒にするな、とかバカにするな、って言葉は言うなよ?
僕も昔、劣等感に苛まれることがあったんだ。・・・まあ正直、今も苛まれてはいるけどね。ただ何か自分がやらかすと自分の立場を落とし、首を絞めるってことに気がついたんだ。
・・・君たちにはそんな道は歩んでほしくない。君たちは事実音楽の技術が上がったんだろ?ならそれでいいじゃないか。
上手くなった実力で氷川さんを驚かせる。それでいいじゃないか・・・平和に、解決できるだろう?
それに、君たちはCiRCLEでいうと利用してくれるお客様なんだ。暴れるなら危険として出禁にしないといけない。そんなことはしたくもないし、されたくもないだろ?
だからだ。僕の顔を立てるってことで見逃してはくれないかな?」
「・・・チッ、なんかどうでも良くなったわ」
「あー、やめやめ。帰りますか」
そういうと、三人組は帰っていく。
「ちょっと伸一!あの人たち謝ってないし!なんなの!?」
「・・・リサちゃん、いいんだ。平和に解決できるなら問題ない。
感情というのは時間をかけて冷静さを取り戻すものさ。
しばらくは彼女らも気まずいと思うだろうけど、時間があればきっと冷静さを取り戻してくれるだろうさ。
僕のために怒ってくれてありがとう、やはり君は優しい子だな」
「・・・ごめんなさい長田さん、私のせいで」
「君が謝る必要はこれっぽっちもないと思うが・・・・・・君が加入当時、および加入前に言っていた発言は知らないし、今更そんなものに興味もないが過去の自分っていうのがいるから今この場に氷川紗夜という人間がいる。ならそれでいいじゃないか。人は成長するというだろう?君が成長した姿が今だというのならそれは逆に素晴らしいことじゃないかな?むしろ今の私はこうである、と胸を張っていうべきだし、それで何か迫害や不自由が起きた場合は君は守られるべき。そういうふうに僕は考えているよ、まあこの言葉も知り合いからの安売りになってしまうのだが・・・・・・。つまりその、なんだ・・・あー・・・・・・僕的にはこんな可愛い、というか綺麗な人たちのために格好つけれたんだ、役得もいいところだね」
ま、そういうことを言ってもこういう行為は僕よりユウやツッキー、そして恭二、まさしくキリトさんが似合うというのは別の話だ。
自覚はしているが寂しいのでこういう時くらい自尊心をあげても良いだろう。・・・ナルシストとかいうなよ?泣いちゃうから。ガラスのハートが木っ端微塵になっちゃうぜ。
すると、やけに静まり返ってしまう。
「お、おいおい・・・そりゃ僕はそういうキャラはあまり似合わないっていうことは自覚はしているが何も無反応は流石に堪えるぞ・・・?」
嘘だろう?そんな僕に似合わなかったのかこのムーブ。嫌だね、泣きそうになってきた。早く家に帰って忘れたいでござる。枕を涙で濡らすのはほぼ確定。つか氷川さん顔赤いけど何か怒る要因あった?僕好き勝手に言いすぎちゃったかな・・・。
やっば、まさかこれ怒らせた?怒らせたとしたら結構やばいタイプの怒りだろごめんなさい許してつかあさい。命だけは、命だけはぁ・・・!!
「へっ!?あ、いやその、似合わないってわけじゃなくて・・・そ、その、・・・とっても嬉しかったですし、格好良かったですよ・・・。
ただ若干気恥ずかしくなり・・・それに服だって汚れてしまいました」
「・・・みんな、申し訳ない。今からシャツを脱いでもいいだろうか、不愉快なものを見せてしまうとは思うけど」
「気にしないでいいわ」
友希那ちゃんのありがたい言葉に感謝し、シャツを脱ぐ。
「・・・伸一、意外と筋肉あるんだ」
「まあ、一応鍛えてはいるしな」
ALOのことがあってからは、鍛錬を行う機会は本当に増えた。
日々トレーニングをしている結果、筋肉がついたのだろう
「・・・その服、洗いますよ」
「ん?あぁ、気にしないでくれ。さっきも言ったろ?女の子のために動けるってのは男にとっては役得なんだぜ?」
クラインさんならきっとわかってくれる。きっと肩を組んでくれると信じている。なんだか褒めてくれそうな気がする。
「そ、そうですか・・・///」
まただ。また顔を赤くした。一体なんだっていうんだ。
「・・・伸一は意外とプレイボーイなんだね?」
「おいおい、僕と無縁な単語を並べるのはやめようか。現実を見たくないところだ」
やれやれ、と頭を抱えたくなる。
そういえばプレイボーイって服のブランドがあったよね。あのうさぎは可愛かった。
服についてだが・・・
「・・・仕方がない。友希那ちゃん、悠真を呼んでもいいかな?」
「私は構わないけど・・・」
「OK、ありがとう」
電話をかけると、2コールで出た
『はいもしもし。どうした?』
「あぁ、急にすまない悠真。実は今Roseliaの面々とファミレスにいるんだがな?ちょっとしたトラブルで服がずぶ濡れになってしまったんだ。
確か前に君に貸した服あったよな?あれ持って来れるか?」
『トラブル!?なんがあったのか!?』
「大丈夫だ。彼女らに被害は行っていない。具体的なことは後で説明するさ」
『わかった、すぐ向かう!』
「・・・さて、悠真が来てくれるそうだし、注文しちゃおうか」
注文を終え、しばらく。
悠真が服を持ってきてくれた。
「悠真すまない、助かるよ」
「あぁ、気にすんなよ。この服借りてたし、ありがとな。
・・・結構、濡れたんだな。しかもジュースじゃないか」
「はは、酒場でのシャンクスのようになってしまったな」
「・・・何があったんだよ?」
「ちょうどポテトも届いたし、突きながら話そう」
そして僕は悠真に事の説明をした。
「・・・そんなことがあったのか・・・伸一には感謝しないといけないな」
「気にするな、僕はやるべきことを自分で判断しとっさに動いたに過ぎないよ」
「はは、なんだかお前らしいな。・・・そして氷川さん!」
「は、はい!?」
「俺にも相談してくれよな!全く許せない話だぜ!俺、年下だけどなんかあったら全然手ぇ貸すからな!」
「え、えぇ・・・ありがとうございます」
「にしても・・・氷川さん、若干顔赤いよな。なんかあったのか?」
「い、いえ別に!何もありませんよ!?そ、それに顔だって赤くなってなどいません!」
「・・・まあまあ悠真」
「・・・まぁ、伸一だもんな」
「おいちょっと待て悠真、その顔はなんだ。妙に腹が立つのは気のせいか?あれか?これやっぱり怒らせたとかそういうタイプだったりする?罪悪感で土下座往復できるけど?」
「やっぱそこで怒らせたって考えが浮かぶ時点でお前なんだよなぁ。まあなんだ、とりあえずお前黒の剣士に対する僻み禁止な」
「なんで急にそうなった!?」
あれもう非リア充の敵だろ。
「「黒の剣士!?」」
予想外の二人が反応しました。
「・・・ん?あこと白金さん、黒の剣士について知ってるのか?」
「もちろんだよ!ALOでの活躍、なんと言ってもSAOの英雄!」
「彼の剣術は最強にふさわしいと聞きます・・・!!」
「あらあら、どうやら彼のファンか。キリトさんのやつ、絶対恥ずかしがるだろうな」
「間違いない。ただでさえ目立つの恥ずかしがってるもんな」
「ほんと謎だよな。ユウキちゃんだったかな、あの子と戦ってる時も楽しげだったのに」
「あー見た見た。しかもあの後アスナさんに負けた理由聞かれて焦ってたよな」
「アスナさんには頭上がらないでしょやっぱ」
「・・・えっと、二人は親しく話してるけど、キリトさんのこと知ってるの?」
「あぁ、まあね。たまに一緒に遊んだりしているんだ。彼には教わることが多いからね!」
「(・・・嘘つけ、体術とかそこら辺叩き込んだのお前だろ、後偵察とか)」
「(仕方がないだろこう言わないと。彼女らは純粋無垢で優しいけどこっちじゃ自惚れんなカス、って中指立てられんぞ。後女性陣のファンから八つ当たりされる。僕はサンドバッグか何かかよ)」
「(ひでぇ世の中だよなぁ・・・)」
「(・・・まあな)」
「えー!すごいなー!一回会ってみたいなぁ!」
「・・・あの人さえ都合が合えば紹介しようか?」
「え、いいの!?」
「まあ、向こうがいいと言ったらの話だけどね」
「うわぁ、楽しみだなー!ね、りんりん!」
「・・・うん、そうだよね。・・・楽しみ」
「やっぱキリトさんに対する僻みやめられんわ。またバトル挑みに行こうかな」
「やめてくれ。お前ALOで何個クレーター作るつもりだ」
「仕方がないだろ、彼の力が強いんだから」
「お前も弱くないだろうが・・・」
「え、しん兄もALOしてるの!?」
「まあね、そんなに強いわけじゃないよ。単なるエンジョイ勢さ」
「・・・やはり、伸一はコミュニケーションが上手ね。悠真はまあ、リサに似てるけど」
「ははは・・・ごめんね、せっかくのRoseliaの話し合いの場なのに」
「まあ、たまにこういう日があってもいいもの」
僕と悠真の参加したRoseliaでのファミレス会議は、親睦会みたいになってしまったのだった。
まあ、みんな楽しそうな雰囲気ではあったからよかった、とだけ言っておこう。