国家再生政府の復讐   作:島田愛里寿

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黒の騎士団への国家再生政府側の印象を黒の騎士団の国家再生政府への印象のお話です!


…なんか国家再生政府よりソ連体制の方がよかったかも?(帝政ロシアの案もあるにはあったけど‥‥)


第八話

ロシア国家再生政府によるホテル解放と見せかけた日本解放戦線強硬派全員を無事に回収する作戦は大成功で終わった。

 

 

エリア11内での日本解放戦線の心象は黒の騎士団よりも下となってしまっていたが国家再生政府からしたらどうと言うことはない。

 

むしろ彼らからしたら黒の騎士団の方が問題だ。

 

 

「それで?NKVDは何もつかんでいなかったのか?」

 

 

「も、申し訳ありません。一応日本国内の反ブリタニアレジスタンス組織及びそれに類するであろう団体は徹底的にマークして同志ガングートに報告しておりましたが、黒の騎士団という組織は我らでも創設の気配すら確認できず…」

 

「情報部も同じくです…」

 

ガングートはNKVDと情報部の代表者を呼び出して何故あのような連中の情報が見当たらないのか問いただしていた。

 

 

とはいえ黒の騎士団の元となった扇グループは少数のレジスタンスグループだったこともあってか双方の監視の目も甘かったために見逃してしまっていたのだ。

 

 

「というかあの指導者のゼロとやらは要監視対象にするように指示を出しておいたはずだぞ?身元の把握すらできてないのか?」

 

 

「はい。顔はヘルメット形状のマスクで確認できませんし、指紋も手袋をしているせいで採取できません。確認できているのは声とおおよその身長のみです」

 

 

「おまけにいつのまにか消えているためか工作員による住居特定も全くできません」

 

 

そう。以前のオレンジ事件の放送はロシア国家再生政府でも把握しており、ガングートはゼロの存在を今後の極東方面の戦略に悪影響を与えかねない存在であることと、そもそもの素性が分かっていないことから要監視対象に指定して日本本土に潜り込ませていた工作員にゲットーを中心に協力者を確保しつつ調査していたが、まったくと言っていいほど情報が得られていなかったのだ。

 

 

「まぁ、いい。それより日本解放戦線の状況は?」

 

 

「は。草壁中佐以下強硬派の回収に感謝を示していたとの報告が上がっていますが、内部抗争の影響でで分裂しかかっていると」

 

 

「絶対に分裂させるな。下手をしたら今後の対ブリタニア戦略が瓦解しかねん」

 

 

「「は!!」」

 

 

そう言ってNKVDと情報部の代表者が退室すると…

 

 

「まったく‥‥。今後は租界にも手を伸ばさせて調査させないといかんか?‥‥あ、そうだ。確かブリタニアの貴族にはメイドを雇っているが扱いがひどすぎで不満がたまっていることがあったな。だったら日本を占領してる貴族にもそのような人物がいるはずだ。そこのメイドたちを引き入れるか。諜報もしやすくなるだろうし」

 

 

実はこれ、ロシアが占領されていた頃に多く確認されていて祖国奪還のための戦いの際に黒色連盟に貴族らの情報を流していたのはこういった乱暴な扱いに耐えかねたメイドたちであったのだ。

 

 

彼女たちは各国から集められた多国籍の集団であったので祖国奪還後は希望者は諜報部や軍に入隊し、そのほかの者には帰国という手段を進めたが誰一人として帰国してもエリア化されていたり、帰る場所がないという人物であったのでロシアでの永住権・国民権を与えてロシア内で生活している。(最も市民の世界に戻ったのは少数でその者達もすぐに軍に志願してきたのでガングート以下旧黒色連盟幹部たちは頭を抱えたという)

 

 

 

とはいえ彼女たちは現在のロシア国家再生政府軍の貴重な人材であり、元メイドという身分から他所のメイドたちとの独自の情報網を持っている者もおり、『彼女たちを送り込んで日本解放の手助けをしてやろうか?』とガングートは考えつつ手元の書類を見た。

 

 

そこには『日本解放戦線への戦術機供与計画』と書かれていた。

 

 

 

アッシュフォード学園 地下

 

 

「むぅぅ…」

 

 

ゼロ…もといルルーシュは悩んでいた。先のカワグチ湖事件についてである。

 

 

(まさかロシアが動いてきたとは予想外だった。しかも特殊部隊を送り込んできていたとは‥しかし、死者が出なかったのは幸いだ。だが…)

 

 

「どうしたの?ルルーシュ」

 

 

そこに来たのはマーヤ・ディゼルであった。ゼロ…ルルーシュとブリタニアへの復讐を誓い契約を結んだ日本人とブリタニア人のハーフである。

 

「ああ。先のカワグチ湖で接触したロシア軍について考えていた」

 

「ロシア軍について?」

 

「ああ、あまりにも強行的に指揮権をコーネリアから奪い、そして人質となっていたブリタニア人を多少気にかけてはいたが、流れ弾を気にせずに俺たちに銃撃を加えてきていた。あれは間違いなくブリタニア人の安否などどうでもいいという対応だった」

 

 

「ってことはもしかして…」

 

 

「ああ。ホテル内部は結局清掃・証拠確認に至るまでロシア軍が主導して行い、ブリタニア軍はロシア軍がすべて終わらせた後にしか確認ができなかった。おそらくロシアはブリタニアへの復讐心が一般兵に至るまでしみついているのだろう」

 

 

「と言うことは今後私達、黒の騎士団に接触してくるかもしれないってこと?」

 

 

「ああ。一応注意しておきたい」

 

「分かった」

 

…実はマーヤ・ディゼルという少女、ロシア国家再生政府情報部にマークされていた。

 

 

ゲットーに出入りするアッシュフォード学園生徒というだけでゲットーでは目立つ。ゲットー内にクロヴィス時代から潜伏していた工作員に日本人への偏見どころかブリタニア人であることを負い目に感じているということをゲットーにいる子供たちに食料を配っている所で見抜かれ、今後の活動において協力者になってくれるであろう人物としてマークされ、写真も確保されていた。

 

 

その関係でカワグチ湖での黒の騎士団結成の際の映像から構成員のうちの一人が彼女と体格・髪・身長などから同一人物であることがバレていて国家再生政府情報部としては彼女との接触の機会をうかがっていたのだ。

 

 

 

 

黒の騎士団 本拠地

 

 

「いっててて!」

 

「おいおい。大丈夫か?」

 

 

「あ、ああ。くっそぉあのロシア人めー!」

 

黒の騎士団の本拠地では副官の扇がホテルでの戦いで負傷した玉城を心配していた。

 

 

黒の騎士団はホテルジャックに際し、ホテル内に潜入して人質救出を行っていたがスぺズナヅに発見され銃撃戦となり玉城はその際にAK-74Mの銃弾を腕にに食らってしまって絶対安静と言うことになっていた。




次回 日本解放戦線内の揉め事・サムライの血残党回収
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