メタルギアネタとかも入れようかなぁ…
感想をいただけますと制作意欲が上がりますので感想お待ちしております!!
さて、ナリタ要塞攻防戦は最終局面を迎えつつあった。
これまでは基本的に弱者をいたぶって勝利を収めてきたブリタニア軍であったが、そんな軍隊には共通してある弱点がある。
それは相手を過小評価してなめてかかることだ。
『各機!分散せずに一機づつ慎重に対処しろ!!』
『何を言っているんです!こんな奴ら…!ぐはぁ!?』
つまるところロシア国家再生政府軍からの教導によってゲリラ戦術に長けることとなった日本解放戦線からすれば各個撃破しやすくなるし、先ほどの土砂崩れによって黒の騎士団も参戦したことによって戦況が有利に動いたのだ。
これを逃す手はない。
「総員!反転攻勢に転じよ!!大和民族の意地を見せるときであるぞ!!」
「「「「「「はっ!!!」」」」」」
片瀬少将からの檄によって奮い立った日本解放戦線の戦士たちは一挙に反転攻勢へと転じた。
とはいえただ闇雲に突撃するのではなく、ロシア国家再生政府軍の対KMFドクトリンを基に作戦を開始したのだ。
さて、ここでロシア国家再生政府軍が運用している対KMFドクトリンについて説明しよう。
かつて国土解放のために一斉蜂起したロシア人達であったが、対戦車戦等の既存兵器への対抗は全く問題ではなかったものの、ナイトメアフレームへの対処は手間取った。
元々、対戦車戦しか想定していない戦車での対抗は砲塔旋回速度や元々の機動性の差で不利な上に、BMP等の歩兵戦闘車では多少マシとはいえそんなに変わらないし、対戦車ミサイルを使っての攻撃では発射炎で位置がばれるし、機関砲の貫徹力だと敵のコックピットを集中砲火するしか貫けない。
そのせいで決起時の黒色連盟首脳部および作戦本部は頭を抱えた。
いくらかの甚大な損害を受けつつ彼らが導きだした戦術は‥‥
『大火力に面制圧によるナイトメアフレームの圧殺』
となった。
そこ、脳筋だとか火力馬鹿だとか思った奴は今すぐにKord重機関銃(12.7㎜)の前に立ちなさい、怒らないから。
とはいえこれは案外馬鹿にしたものではない。
基本的にナイトメアフレームは高い機動性の他には従来の兵器では死角になっていた近距離戦への対処を念頭に設計されているので遠距離からの攻撃には現時点では弱い。
そのため、黒色連盟時代ではそこらへんに放置されていたトラック等を改造してテクニカル化させたうえでBM-13『カチューシャ』のロケット弾を載せるための鉄レールを平行に並べ柵状にした発射機を無理やり装備させて『即席カチューシャ』を作るか、放置されているか奪還した軍事工場で突貫作業的に新規に再生産させたBM-21『グラート』によって敵KMFが展開していそうなエリア一帯を火力で面制圧したのだ。
これによって待ち伏せていたブリタニア軍のKMF部隊はもとより、戦車部隊、歩兵部隊を問答無用で吹っ飛ばした。
この戦術の成功によって各地での損害が格段に減ったので以降のロシア国家再生政府陸軍においても重宝される戦術となり戦闘教義(ドクトリン)にまでなった。
‥‥実を言うとこの戦術が導入されてからの黒色連盟軍の損害は導入する前の損害と比べるとなんと8割以上も低下していたのだ。
おまけに無誘導ロケット弾は基本的に単価も安いし構造も単純なので女子供でも生産できる。
そのためロケット弾の弾薬欠乏を心配する必要性が薄れたので他の兵器を損耗させて弾薬も欠乏させるよりかはこっちを使えと指示していたのも関係していたりする。
(当時の黒色連盟軍では無誘導ロケット弾以外の弾薬入手にかなり手こずっていた)
そしてその伝統的なドクトリンを有するロシア国家再生政府からの膨大な援助・支援を受けていた日本解放戦線でもこのドクトリンは大いに参考にされていた。
とはいえ当時とは違ってコピー品であるとはいえKMFを持っているし、ロシア国家再生政府軍から戦術機部隊を教導部隊として仮受けていた日本解放戦線ではそこまで火力による面制圧を絶対視してはいなかった。
多少の哨戒や威力偵察にKMFを使えるし、下手に目立つ攻撃をしては拠点の位置がバレてしまう。
その関係で日本解放戦線においてはこの火力による圧殺戦術は攻勢時の敵の攪乱・戦力を削ぐことを目的にしていた。
片瀬少将の号令とともに、再装填を完了していたBM-21部隊は全火力をブリタニア軍のG-1ベース及び各所に集結していたブリタニア軍に叩き込んだ。
これによってブリタニア軍は元々7割ほどの戦力が機能停止状態であった上に黒の騎士団への対処で手一杯であったところにロケット弾の雨霰が降ってきたことによって残存戦力のさらに4割が撃滅されてしまったのだ。
ブリタニア軍にとって幸いだったのが総督であるコーネリアや副総督のユーフェミア、ダールトン、ギルフォードといった幹部が無事であったことであろう。
この大損害によってついにブリタニア軍は軍を引かせるしかなくなった。
第666戦術機中隊と交戦中であったランスロットはユーフェミアからの要請を受けてコーネリア救助に向かったためにG-1ベースからいつの間にか引き離されていた第666中隊の面々は地団太を踏む結果となってしまったが、枢木スザク相手に一機の被撃墜機を出さなかった事こそ誇るべきことであったと言えよう。
この後に原作通りの黒の騎士団と枢木スザクの戦闘が起こったが、日本解放戦線や義勇ロシア軍にとってはあずかり知らぬことである。
次回 ロシア国家再生政府の反応