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第六話
原作にてルルーシュがゼロになる数か月前…
ロシア国家再生政府 最高総司令部 執務室
「なるほどな。これがその…」
「ああ。ヒュドラ計画と今後の兵器開発計画案だよ」
『ヒュドラ計画』
ロシア国家再生政府における戦争遂行計画の一つ。たとえ、最高総司令部のあるオムスクが核のような兵器によって地下に建造された地下都市や城塞施設ごと破壊された際にはこの計画名にもなっている、『ヒュドラシステム』が発動し、速やかに損失を補填する計画である。
地下に大量に敷設した通信ケーブルなどを応用して電波妨害下でも通信を持続、万が一総司令部が消滅したとしても他の国内のどこかの大都市の地下施設にある軍司令部を対象にしてAIの判断によって自動的に新たな最高総司令部を設置して、大祖国戦争の持続が可能となる。
つまりこれは万が一核戦争が発生したとしても生き残って国民が一人になったとしてもブリタニアへの復讐を果たさんとする計画の一つであるのだ。
「それと某所に新たに設置した特別第四十四研究所にてマスタードガスやノビチョフ*1も開発中さ。最終戦争への備えは着々と整いつつあるというわけさ」
タシュケントは笑顔でそう言い放っていた。
「核兵器の開発はどうなんだい?」
「ああ。地下実験施設で開発に成功したとの報告が入っている。ただ放射線被爆については夕呼教授からの情報提供でかなりまずいとの情報だからな。彼女たちから協力を取り付けて防護服の開発を行わせている」
「そうなんだね。まぁ我が軍の兵士諸君の被爆の危険は避けないといけないからね」
ガングートからの連絡にタシュケントは理解を示していた。
「というか海軍の再建はどうなっているんだ。まさか予算横領なんてしているんじゃなかろうな?だったら粛清せねばならんが…」(ロシア国家再生政府では横領などの腐敗は発覚しだい粛清か懲罰部隊送りになる重罪である)
「いくら何でもそんなことはしないさ。すでにミサイル巡洋艦十五隻に原子力ミサイル重巡洋艦を八隻ほど建造済みさ。それに空母を二隻にミサイル駆逐艦・ミサイルフリゲート艦を五十隻以上は確保させているんだ。それに加えて原潜二十八隻に戦術機母艦も十隻確保済み、さらに新型原子力駆逐艦三隻の建造に加えて戦術機母艦九隻に強襲揚陸艦十隻、特殊大型潜水艦二隻、特殊大型潜水艦改型一隻、そのほかにも多数の建造計画を進めているんだ」
とタシュケントは自信満々に言ってのけた。
「す、すさまじいな?とはいえほどほどにしてくれよ?陸軍と空軍も増強の真っ最中なんだ。特に陸軍は南部戦線の長期化で戦車の台数も足らん状況だ。これ以上の予算の要求は認められんから覚えておけよ?」
「分かっているさ。というかそろそろ私を陸軍に戻してくれないかな!?いい加減戦車部隊を指揮したいんだけどね!?」
一応海軍再建委員会委員長を担当しているとはいえ元々タシュケントは陸軍戦車部隊出身なのだ。おかげで海軍には無知なためにほとんど副委員長のテレサ・テスタロッサが主導して海軍再建を行っている。
「わ、分かった分かった。近いうちに陸に戻すよう手を回しておくから‥」
「絶対だよ!!」
皇暦2017年8月10日
ロシア国家再生政府軍は極東方面の警戒を強化していた。近年強化していた諜報部から日本(エリア11)を統治しているシュナイゼル皇子が人体実験をしているという未確認情報を得ていたからである。
「それで現状は?」
「は、同志ガングート!先ほどまで、
「失敗したというわけだね?」
「やめないかタシュケント。想定外の事態なんだろう?」
「は、はい!」
「なら仕方ない」
そう言ってガングートは執務室に戻ってタシュケントに極東方面の北樺太とクリル諸島防衛部隊の増強を指示していたがその日の夜に
「これは…荒れるぞ?」
と言った。
そしてその言葉通りに枢木スザクに容疑がかけられたり実際に殺したゼロによるオレンジ事件などが日本にて起こったことから日本における再独立運動が活発化するとガングートは判断し、日本解放戦線に支援を強化するとともに陸軍士官を何名か派遣して草壁中佐ら強硬派の手綱を握るように指示した。
次回 ホテルジャック?