はいようやく今回でオオサカ租界編を終わらせる事が出来ました。ちょっと駆け足気味になってしまいましたがスパロボの投稿はこれが今年最後になります。皆様良いお年を!
─────世界平和監視機構コンパス。それはラクスやジャミル・ニート、ディアナ・ソレル、クライン・サンドマンを中心としたZEUTHの多元世界からZEXIS・ドライクロイツの多元世界に飛ばされたZEUTHメンバーの中でも指導者としての才能を持つものたちが中心となってZEXISとドライクロイツが人類の敵と戦っている際に発生したテロ活動や問題などの対処しきれない場合に備えたザフト、ジオン公国、オーブ、地球連邦、ジャンク屋連合などの組織から派遣されたもの達を中心に創設されたものだ。さらにそこに傭兵組織サーペントテールやジオン公国のかつての切り札でたる元《キマイラ部隊》の兵士なども加わったことでその勢力はかなりのものとなっていた。そんな彼らが何故オオサカ租界にいるのかと言うとそれにはファウンデーション王国が関わっていた。
ルルーシュが皇帝に即位したのとほぼ同じ頃、プラントにて国防委員長を務めるハリ・ジャガンナート中佐がファウンデーション王国の親衛隊隊長シュラ・サーペンタインと密会をしているとの情報を入手したイザーク・ジュールとディアッカ・エルスマンがその真偽を確かめている最中にジャガンナートを中心とした元ザラ派のザフト軍兵士たちが反旗を翻し当時コンパスの運用について話し合いが行われていたプラントの議会モビルスーツを用いて乗り込んできた。
しかし事前にクーデターの情報を入手していたこともありプラント議長のワルター・ド・ラメント、地球連邦のゴップ議長、ジオン公国の軍総司令ハマーン・カーン、オーブ代表カガリ・ユラ・アスハなどの代表たちはイザークとディアッカたちだけでなくコンパスと協力体制を築いて雇われている傭兵組織《サーペントテール》から派遣された叢雲劾やイライジャ・キール、ジャンク屋連合から派遣されたロウ・ギュール、ハマーンの配下であるマシュマー・セロやキャラ・スーン、元キマイラ部隊のジョニー・ライデンやジャコビアス・ノードたちの尽力によって無事救出することに成功したがプラントをジャガンナートたち反逆者たちによって支配されてしまった。
現在プラントを奪還すべくラメント議長を中心としたメンバーが戦力を集めており、またファウンデーション王国側に対抗すべくZEXIS・ドライクロイツと協力すべきだと判断しコンパスを地球へと派遣した。その際にハマーンやイザーク、ジョニーなど優秀な人材も派遣し戦力を整えさせたのだった。そしてファウンデーション王国が核兵器をオオサカ租界に放とうとしている情報を確保したコンパスはそれを止めるべく現在のコンパスが所有する全戦力を乗せたミレニアム、アークエンジェル、レウルーラが出撃しそして今オオサカの地にて彼らはファウンデーションとZEXIS・ドライクロイツと出くわすのだった。
─────ZEUTHのメンバーたちの新たな剣たちと共に
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
『コンパスだと・・・!?なんで奴らがここにいやがる!』
グリフィンはあと少しでキラ・ヤマトを仕留められると確信していたところで邪魔が入ったことに苛立ち混じりの声を上げながら攻撃を仕掛けてくるドレッドノートイータのビームサーベルを対モビルスーツ重斬刀で受け流しながらドレッドノートイータの胴体に回し蹴りを決めて蹴り飛ばす。
『なるほどこれがアコードか・・・新人類を名乗るだけあって力はあるようだな』
ドレッドノートイータのパイロットであるカナード・パルスは冷静に対処しながらグリフィンたちアコードの力を探るように動いていた。それはカナードだけでなくガンダムアストレイブルーフレームセカンドリバイの叢雲劾やガンダムアストレイレッドフレーム改のロウ・ギュール、アカツキのムウ・ラ・フラガの全員に言えることであり、彼らはアコードの力を探りつつ彼らをキラから遠ざけていた。
『やるよお前たち!ラクス様のためにも坊やを無事にラクス様の元へ届けるよ!!』
『了解でさ姐さん!!』
『俺たちの力、奴らに見せつけてやりましょう!』
クライン派の兵士であるヒルダ・ハーケン、マーズ・シメオン、ヘルベルト・フォン・ラインハルトは連携しながら機能停止したストライクフリーダムガンダムを守るように立ち回っていた。ヒルダたちが操る《ケンプファー・ラプター》はギャンシュトローム、ゲルググメナースに続いて開発されたドムトルーパーの後継機にしてエース専用の量産機であった。高速性・高機動性は上記の2機よりも特に優れておりさらにどんな戦場でも対応できるように武器が豊富に搭載されていた。今もそれを活かしてヒルダのケンプファー・ラプターがククリナイフ型のヒートナイフで襲い来るザク-Rとジン-Rを切り裂きながらヒルダを援護するマーズとヘルベルトが5連装ガトリングガン《ディソーダーガトリングガン》とビームライフル形態の《ヴァリエタライフル》を用いて襲い来るドム-R、フラッグ-R、トーラス-Rたちを撃ち落としていく。
離れた場所ではジョニー・ライデンのゲルググ・ウェルテクス・テスタロッサとユーマ・ライトニングのゲルググ・ウェルテクス・キュアノス、ジャコビアス・ノードのゲルググ・ウェルテクス・クサントスを中心とした元キマイラ部隊とその協力者たちが次々とイナクト-R、ティエレン-R、ジム-R、バーザム-Rたちを次々と撃墜させ、別の場所ではゴップ議長お抱え部隊であるヴァースキ隊のヴァースキ・バジャック、バレンスタイン、カワセがリゼルに乗って敵を翻弄しながら次々とウィンダム-R、ジンクス-R、ジェガン-Rたちを撃墜していき、また別の場所ではマシュマー・セロとキャラ・スーンのザクIII改やジオン将兵たちのギラ・ドーガやギラ・ズールなどのジオン公国のモビルスーツたちがミレニアムやアークエンジェルを守りながら襲い来るファウンデーション王国の兵士と無人機たちを迎撃していく。
突然のコンパスの参戦により戦況は一気に傾いた。既にヒルダたちによってキラを始めとした負傷したメンバーや機体の限界が来て戦闘続行が厳しいZEXISメンバーは撤退が完了しておりファウンデーション側も無人機の殆どが破壊され兵士たちの機体もかなりの数撃墜されていた。これ以上の戦闘は無駄だと判断したシュラは全員に撤退命令を出すと同時に手元のリモコンのボタンを押してある兵器を起動させた。
『・・・名残惜しいが今日はここまでだな。ここは撤退させてもらおう』
『逃がすと思っているのか』
撤退行動を開始しようとするシュラのブラックナイトスコードシヴァを妨害するようにイザークのギャンシュトロームとディアッカのゲルググメナースが立ち塞がり逃がさないと言わんばかりに武器を構えていた。シュラとしてはアスランが撤退したことで消化不良だったのもありイザークとディアッカというザフトの中でもトップクラスの実力者たちと戦う機会を捨てるのは名残惜しいが親衛隊隊長としての役目を果たすため、そして来たるべき聖戦で数多くの強者と戦うためにもここは退くことを選んだ。
『逃げるさ。それよりもいいのか?俺に構っていると大変なことになるぞ?』
『どういう───』
意味だとディアッカがシュラに尋ねようとした瞬間、ビーッ!ビーッ!とコックピットに警告音が鳴り響くと同時に旗艦であるグルヴェイグを除いたファウンデーションの戦艦である12隻のバルドル級惑星間航宙戦艦から大量のミサイルが放たれさらには四方からも大量のミサイルの雨がこちらに向けて降り注ごうとしていた。
─────大量のミサイルの中に核ミサイルを紛れ込ませて
『なっ、核だと!?馬鹿なそれは奴らの旗艦にあるはずでは・・・!!』
『フッ、それはキラ・ヤマトを誘き寄せるための嘘の情報さ。最も君たち全員を消し去るためにも核ミサイルの準備は整えていたがな・・・では、失礼しよう。次は良き戦いを行えることを期待する』
『貴様!!』
『イザーク!今はそいつのことよりも』
『えぇいわかっている!!』
シュラはそう言いながら撤退していく。シュラを追おうとしたイザークだが、ディアッカに止められてミサイルの迎撃に向かう。既に他のコンパスメンバーやまだ戦えるアムロのνガンダム、ロックオンのケルディムガンダム、ティエリアのセラヴィーガンダム、アレルヤのアリオスガンダム、刹那と左慈のダブルオーライザーがミサイルの迎撃を始めていた。
『対空戦闘!イーゲルシュテルン、ウォンバット。てーっ!』
アークエンジェルの艦長であるマリュー・ラミアスの迎撃命令をきっかけにミレニアム、エターナル、プトレマイオス2、ディーヴァによる戦艦による援護射撃で降りそそぐミサイルを撃ち落としていく。その間に刹那、アレルヤ、劾、カナード、マシュマーたちがバルドル級惑星間航宙船を撃墜していく。しかしミサイルの弾幕は凄まじく防ぎきれなかったものが地上を破壊しさらにはアークエンジェルたちにも被弾していた。
『くっ!ロックオン、次は3時の方向から来るぞ!!』
『了解!くそっ、ファウンデーションの奴らめ!!』
それでもミサイルの中に紛れている核ミサイルをアムロがニュータイプの勘で殺気を感じた核ミサイルをロックオンと協力して次々と撃ち落としていることでまだ核ミサイルが着弾していないのが唯一の救いであったが、それでもまだミサイルの弾雨は途切れず一瞬の油断で尋常でない被害が出るため意識を途切れさせるわけには行かないでいた。半数以上のミサイルを撃墜し少しずつ弾幕が薄れてきた時にそれは同時に放たれた。
『っ!?核ミサイルの接近を確認。その数8!さらにファウンデーション王国の無人機も接近中です!!』
真っ先に気づいたのはアークエンジェルのCICであるミリアリア・ハウであり、その声には焦りがあった。ミサイルの迎撃だけでも厳しいと言うのにそこに八方から飛来する核ミサイルと100機あまりの無人機が攻撃を仕掛けてきたためにその対処に追われてしまい核ミサイルの対応に遅れてしまっていた。
『くっ!させるか!!』
『こんの野郎!!』
刹那たちが無人機たちの相手をしている中でアムロとロックオンが核ミサイルに対処するために飛び出してアムロはνガンダムのフィンファンネルで3つ。ロックオンはケルディムガンダムの狙撃で2発の核ミサイルを撃破した。しかし残り2発の核ミサイルは2人から距離が遠かった上に無人機たちに邪魔をされたことで迎撃に迎えず2発の核ミサイルは無情にも接近してきて誰もが間に合わないと思われたその時だった。
『────ゆけ、ファンネル!!』
下から勢いよくとび出た円筒型の6つのファンネルが核ミサイルに向けてビームを放ち、核ミサイルを貫き爆散させた。
『今のは』
『無事だったかアムロ』
今のファンネルが誰のものなのかを察していたアムロは思わず声を零していると通信機に声が聞こえたのでそちらに視線を向けるとそこにはジオンのモビルスーツの系譜を感じさせる赤と黒のツートンカラーのモノアイのモビルスーツがビームショットライフルでディン-R、ヘリオン-Rたちを撃墜させながらこちらに向かってきていた。
『その機体は・・・』
『サザビー。君のνガンダムと同じサイコフレームを搭載したジオンが開発した私の新たな機体だ』
百式からサザビーへと乗り換えたクワトロ────シャア・アズナブルはアムロにそう答えながら残っているミサイルと無人機たちに攻撃を仕掛けていく。それからそう時間も経たないうちにミサイルの迎撃とモビルスーツの撃破が完了し長く続いたオオサカ租界での戦闘もようやく終わりを迎えた。
─────多くの血が流れたオオサカ租界。しかしそれでもこれから行われる聖戦を初めとした大戦で失われていく命よりは少ないものであり、この戦いがこれから始まる激戦の連続になることが後の歴史で語られることになるのだった。
『─────まさかコンパスが参戦してくるとはね。これは予想外だったよ』
機体を回収して撤退作業を行っているのをオオサカ租界の遥か高い上空から見ていたライはZEXISとドライクロイツ、コンパスが撤退していくのを確認してファウンデーション王国の核攻撃に備えていたアーサー・イルジオンの切り札に溜めていたエネルギーを拡散させチャージを中断させた。既にこのオオサカ租界にはライたちの敵になるような存在はいないためライもまた既に撤退作業を開始しているモニカたちの後に続こうとしていた。
『────ライ卿今よろしいでしょうか』
『ソレイシィ卿ですか。どうやらそちらも無事に終えたようですね』
『はい。ジェネシスの完全破壊と駐屯していたザフト軍の兵士たちは無事壊滅させました、これで来たる聖戦の時にジェネシスによる攻撃の危機は無くなったと判断します』
『それは良かったです。ではそのままソレイシィ卿はトウキョウ租界に帰還してください』
『イエス・マイロード』
マリーカはライにそう報告を終えるとそのまま通信を切った。今回ファウンデーション王国がオオサカ租界に親衛隊であるブラックナイツを出撃させたことを知ったルルーシュは宇宙にあるファウンデーション王国の切り札のかつてザフトが開発したガンマ線レーザー砲《ジェネシス》を破壊するにはいい機会だと考えマリーカとアザトースを出撃させた。
最初マリーカとアザトースの姿を確認したジェネシス周辺に駐屯していたジャガンナートを始めとしたザラ派を筆頭とした反乱軍はたった一機で攻めてきたことに怒りを抱き、ザフトのモビルスーツであるジン、ジンハイマニューバー、ジンオーカー、シグー、ゲイツ、ザクウォーリアー、グフイグナイテッドを計800機に加えてローラシア級、ナスカ級、ゴンドワナ級などの戦艦も含めているためかなりの戦力を揃えていたことからすぐに撃墜させられると慢心していた。
しかしマリーカはライやミリアルドたち《終焉の騎士》と《神殺の英傑》たちに並ぶ実力者であり、アザトースもまたスーパーロボットと比較しても上位に位置するほどの力を秘めた機体であるため彼女を舐めていたジャガンナートたちは地獄を見るはめになってしまった。
防衛部隊の正面に現れたアザトースは防衛部隊のモビルスーツたちが攻撃を開始するよりも先に先制攻撃と言わんばかりに両翼のアンカーユニットからホーミングレーザーを放ちローラシア級、ナスカ級を15隻、モビルスーツを87機撃墜した。
ここにきて敵が危険な存在だと判断したジャガンナートはすぐにアザトースを撃墜するよう指示を出しザフト兵士たちもアザトースの力に圧倒されつつもコーディネーターとしての絶対的な自信を持っているからこそ攻撃を仕掛けた。
しかしそんな彼らの意志を砕くかのようにマリーカとアザトースは蹂躙を開始した。時にはその巨大な拳とアンカーユニットを用いて接近してくるモビルスーツを撃破し、遠距離から攻撃を仕掛けてくるモビルスーツや戦艦に対してはワームスフィアとワームスパークを用いて跡形もなく消し去るなどして次々と殲滅していき僅か十数分で防衛部隊の戦力八割を殲滅した。
悪夢のような出来事を前にして顔を青ざめさせながらジャガンナートはジェネシスを発射するように命令をした。最初はまだ味方がいるから止めようとした兵士もいたがその1人がジャガンナートによって射殺されたことで誰もがジャガンナートに恐怖して命令に従いジェネシス発射の準備を行った。
そしてエネルギーチャージが完了したジェネシスから放たれるガンマ線レーザーは味方であるはずのザフトのモビルスーツと戦艦を巻き込んで破壊しながらアザトースへと迫る。それを見ていたジャガンナートを始めとした兵士たちはこれで確実に倒せたと誰もがそう思っている目の前でアザトースはルガーランスを構え、刀身を展開させると同時に極太のビームが放たれガンマ線レーザーを貫き拡散させながらそのままジェネシスを貫き、爆散させて完全に破壊した。その際にジェネシスで指揮を取っていたジャガンナートと彼の配下たちもアザトースの攻撃に巻き込まれてチリも残さずこの世から完全に消え去ってしまった。
その後ジェネシスが完全に破壊されて指揮官であるジャガンナートを失ってもなお自分たちの敗北を認められないザフトの兵士たちが闇雲になってアザトースに攻撃を仕掛けてきたが、その程度の攻撃が彼女に届く訳もなく瞬く間にザフト防衛部隊は壊滅させられたのだった。
これによりファウンデーションに協力していたザフト軍は壊滅しさらには切り札であったジェネシスの破壊にも成功したことで戦況的にもかなり優位となった。
『決戦まであと少し。シュナイゼルとの戦いに勝利すればルルーシュが望む未来を実現するのに一気に近づける』
ライはそう言いながらもその顔は辛そうに歪ませていた。ルルーシュの選んだ未来を勝ち取るために騎士として覚悟を決めたというのにその時が近づいていると考える度にこれ以外の選択肢はなかったのか、自分たちがもっと彼の力に慣れてればルルーシュにこのような選択を選ばせずにすんでいたのではないかとifばかり考えてしまう。
『僕もC.C.とルルーシュのことは言えないな・・・』
ライは知っている。C.C.がルルーシュのことを共犯者として以上に魔女ではなく一人の女として彼を想っていることを、その想いをルルーシュに伝えてしまえば彼が止まってしまうことを理解してしまうからこそその想いを告げようとしないことを。そしてそれはルルーシュも同じであり魔王と悪逆皇帝という2つの仮面を被らなければC.C.への想いを隠すことが出来なくなってしまっており、ルルーシュもまたナナリーやスザク以上に大切な存在となり愛した女であるC.C.への想いを気付かないふりをして自分の感情に蓋をすることでゼロレクイエムのために動いていた。
傍から見れば相思相愛の二人だが本当の意味で人を好きになったことの無い2人にとって想いを伝えるのは相手との関係を変えてしまうのではないかと躊躇ってしまうからこそ踏み出せないでいた。ましてやルルーシュはこれまで自らの行いで死んでいったものたちへの贖罪としてその命を世界のために捧げることを決めているだけに想いを伝えることは自分が死んだあとも生きるC.C.にとってそれは苦しめることになるとルルーシュは考えたからこそその想いを封じた。
ライは何故世界はこんなにも2人に厳しいのだろうと何度と考えた。2人が本当に望むのは普通の人が求めるようなささやかな平凡な生活。しかし2人がそれを手に入れるためには今の立場とこれまでの行動、そして彼らという存在が足枷となってしまいその願いを叶えることはできない。それほどまでに世界は魔女と魔王という異物に対して厳しいのだった。
『はぁ・・・これ以上考えるな。今更悔いたところで遅いんだ』
ライはまた無意味な自問自答を繰り返しそうになったからすぐさま悪逆皇帝の騎士という仮面を被り、目を背けてはならない過去から逃げるように思考を閉ざした。
─────魔王と魔女と騎士。3人は互いが相手を大切に思うからこそ本当は言いたい本音を隠し、嘘という名の
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─────オオサカ租界での戦いが終わりを迎えてから半日が経過した。戦場の跡地である天空大楼閣、茶臼山要塞、道明寺要塞、天王寺要塞では現在ルルーシュ皇帝軍から派遣された回収部隊によって破壊された機体や防衛設備の撤収が行われており修復が可能なものは回収した後に修理を施し戦力の強化へ繋げ、修復が不可能なものも別の形で再利用するために運ばれていく。その中にはルルーシュ皇帝軍、コーネリア軍、ファウンデーションなど所属は問わないためかなりの量回収されその半分以上がモビルドールとしてルルーシュ皇帝軍の戦力として生まれ変わり始めた。唯一残念なことはミクトランという強力な機体たちは徹底的に破壊されたことで修復が困難なために回収するだけ回収して使えそうなものだけ再利用することになった。
今回の戦いでシュナイゼル派であったコーネリア軍、純血派、ロゴス、クジャン家、ジャスレイ一派という戦力を失ったばかりか結果的にルルーシュ側の戦力を増強させる結果となった。切り捨てたとはいえかなりの戦力を失ったシュナイゼル派であるがそれでもダモクレスやナイトオブラウンズといった主戦力はおり、同盟軍のメンバーもまたロゴスやジャスレイ一派などに比べて非常に兵の質も量も上のためシュナイゼル陣営はそこまでの痛手とは考えていなかった。それにコーネリアたちの犠牲と引替えに一部とはいえルルーシュの騎士である《神殺の英傑》の力と筆頭騎士である《終焉の騎士》であるライの切り札の1つを見れたのだから十分な成果を得られたとシュナイゼルたちは考えていた。
途中参戦したドライクロイツとZEXISは黒の騎士団及びオオサカ租界で戦闘に参加したものたちをグリンダ騎士団、コンパスと協力して救出作業を行ったが結果的に救えたのはコーネリアやベニオたちを含めても100人以下と少ない上に彼らを救出するためにかなりの激戦を強いられたことで機体とパイロットにもかなりの被害が出てしまった。特に被害が酷いのはキラ、アスラン、シン、ルナマリアの4名と彼らの搭乗機である。ほかのメンバーはまだ超合衆国を始めとしたZEXIS・ドライクロイツの支援者たちからの援助とイアンやアストナージを始めとした優秀な整備士たちのおかげでフジの決戦までに機体の修復は完了させられるが、キラたちの機体は損傷が激しすぎる上に長年戦い続けてきたことによる摩耗によって修復が困難になってしまいとてもではないがフジの決戦にまで間に合わないと考えられる。特にキラのストライクフリーダムガンダムは損傷が酷く一歩間違えればパイロットの命も危うかったと語られている。そのため現在もキラは意識が戻っておらず治療が続いておりラクスを始めとしたZEUTHメンバーを中心に彼を心配して動けないでいた。
ルルーシュとシュナイゼルによる決戦が近づいていることにより世界に緊張が走り、これまで静観していた勢力たちも彼らの行動によって動き始めていた。中にはこの期に乗じて彼らに力を貸すもの、彼らが互いに消耗したところを横から掻っ攫おうと漁夫の利を狙っているもの、早く戦いが終わって欲しいと願うものなど考えは千差万別であるが彼らに共通する点としては誰もがこの決戦に注目しており、この戦いの結果次第で世界は大きくまた動くだろうという確信を持っている事だった。
そしてその中心の1人であるルルーシュは今チバ租界にあるエノシマ要塞にて世界各地に散っていた配下たちの帰還を待ちながらオオサカ租界から帰還したライたちの受け入れとフジの決戦に向けての部隊編成、そして新たに傘下に加わりに来た勢力との顔合わせを行っていた。
「────まさかトップであるあなた自らが出向いてくださるとは思いもよりませんでしたよゼロ、いえ今はルルーシュと名乗っておられるのですよね」
「王たるものが前に出なくては部下はついてこないからな。それにお前たちが妙な真似をしないことは黒の騎士団時代に知っている事だ」
エノシマ要塞の地下にてルルーシュはかつて黒の騎士団総帥ゼロとして雇っていた傭兵たちと顔合わせを行っていた。当然ルルーシュの周りには護衛として機械生命体《トランスフォーマー》たちによって組織された《セイバーズ》のリーダーであるイグドラシル・プライムやサテライト、アルマダスクリームたちやロロ・ランペルージ、第三独立師団師団長ノクスとその配下である《
「我々ヴェスパーを含め計18の傭兵団は貴殿と再び契約を結びたいと考えている」
「ほう?君たちは黒の騎士団と日本を解放するまでの間、彼らの戦力として契約していたのではなかったのかね?」
「否、私たちが契約をしたのはあくまでゼロとだ。仲間を平気で切り捨てるようなあの連中共とはなんの契約もかわしていない」
「ふっ、それもそうだな」
ラスティからの戦力の売り込みにルルーシュは笑みを浮かべながら黒の騎士団との契約違反になるのではないかと聞くが、ラスティたちからすれば契約を交わしたのはあくまでゼロとであり、傭兵とはいえ下に見ず対等に接しつつ契約をしっかりと守っていたゼロと違い傭兵ということから自分たちを仲間と認めず異物として見て下に見ていたりゼロが居なくなってからまともに契約を果たそうとしない扇たち今の黒の騎士団に命を預ける義理などある訳もなくこうして危険を顧みずにルルーシュの元へと売り込みに来ていたのだった。
「いいだろう。お前たちの実力は雇っていた俺自身がよく知っている。お前たちとの再契約を結ぼうじゃないか。命令はおって知らせるのでその間はこちらが用意した部屋で待機してもらう。物資に関してはそちらの要望に答えられる限りのものを用意しよう」
「君のご慈悲に感謝しよう」
ルルーシュはラスティに命令を下すとラスティたちは兵士たちの案内の元部屋を退出した。ラスティたちが部屋から完全に退出し足音が聞こえなくなるまで遠ざかったのを確認したところでノクスはルルーシュの傍によった。
「それでは予定通り彼らには影を忍ばせ監視しますね」
「あぁ、念の為に必要だろうな。もしかしたらシュナイゼルたちが刺客を紛れ込ませているかもしれないからな」
傭兵というのは軍人や騎士などと違って身分がはっきりしておらず、中には何度も顔や名前を変えるものまでいるため素性を明らかにするすべはほぼない。故に傭兵たちの中に配下のものを忍び込ませて敵から情報を抜き取る、或いは暗殺を行うなどの手段はありふれた手として使われている。ルルーシュ自身も過去に何度か使った手であるためその有用性は理解している。
「兄さん、アイツら本当に信用できるの?」
「問題ない。彼ら傭兵というのは契約に従うことで信頼を勝ち得てきたんだ。信頼が無くなれば傭兵として生きていけなくなるのだから愚かな選択をとることはそうそうないだろうからな」
ルルーシュはロロの心配に対してそう答えて安心させる。黒の騎士団総帥の時にラスティたちの実力をその目で見ていたのと彼らがこちらが契約を守る限り裏切ることがないのを確信しているルルーシュはラスティたちのことをそこまで疑ってはいなかった。
『ルルーシュ皇帝。もう問題がないというのならば我々も退出させてもらおう』
「あぁすまなかったな。無理を言ってしまったお詫びは後で用意しよう」
『構わない。我々としても君に何かあれば今後に響くのだから護衛をするのは当然のことだ』
イグドラシル・プライムはルルーシュに退出の許可を貰ってからサテライトたち部下たちを引き連れて退出した。彼らもまたトランスフォーマーという種族の未来のためにルルーシュに協力する道を選んだものたちであり、来たる決戦に備えてプライムの遺産の調整を行うべくそのまま彼らに専用に用意された研究施設へと足を運んだ。その後、ルルーシュはノクスとロロに2、3命令をしてから退出させる。そしてルルーシュは手元のコンソールを起動させて現在の自らが所有する戦力の確認を始めた。
「第一機甲師団とヴァース帝国」
まず最初に確認したのはゼハート・ガレット率いるガフラン、バクト、ダス、ドラド、クロノス、ゼイダルス、ダナジン、ゴメル、ウロッゾ、レガンナーたち堅牢な電磁装甲とビーム兵器が特徴的なヴェイガンのモビルスーツ部隊とザーツバルムと彼に賛同した元ヴァース帝国の火星騎士たちが保有するステイギス、スカイキャリア、グレイファントム。宇宙空間での戦闘を最も得意とする部隊であるがその力は地上でも十分に発揮することが可能。
「第二機甲師団と鉄華団」
次に確認したのはアレン・フォルネウス率いるグレイズ、グレイズリッター、ユーゴー、ランドマン・ロディ、ガルム・ロディ、獅電、漏影、百錬、辟邪、青冥たちナノラミネートアーマーが施されたモビルスーツ部隊と阿頼耶識システムを接続された少年兵たちで結成された傭兵組織鉄華団が所有する獅電、ランドマン・ロディ、モビルワーカー。対ビームコーティングされた機体を用いて接近戦と実弾兵器をメインに戦闘する彼らは獣のように荒々しく暴れる。
「第三機甲師団とアルゼナル」
次はモニカ・クルシェフスキー率いるヴィンセントロイヤルガード機、ガレス、サザーランド・エア、グロースター・エア、ヴィンセント・ウォード、量産型ブラッドフォード、コルニクスたちナイトメア部隊とディン、ウィンダム、シグー、グフフライトカスタム、バイアラン、バビ、エアリーズ、フラッグ、ヘリオン、ギャプラン、メッサーラたち空中戦に特化したモビルスーツ部隊。さらにアンジュたちノーマとサラマンディーネたち竜の民が操るパラメイルとラグナメイルたち。飛行能力が高く空中戦を得意とする彼女たちは美しく舞うように飛びながらもその剣は残酷なまでに敵の命を刈り取る。
「第四機甲師団とゾギリア帝国」
次はセレス・アルカディア率いる量産型ゼットランド、量産型アフラマズダ、大和、カーペンタリー、サザーランド・アームド、グロースター・アームド、ヴィンセント・アームドたち重火力ナイトメア部隊とザクIII、グフ・カスタム、ヒルドルブ改、ゼー・ズール、ドライセン、シュツルム・ガルス、ガ・ゾウム、ズサ、イフリート・シュナイド、ギラ・ズールたちジオン公国のモビルスーツ部隊。ビゾンやヒナ、アルフリードたちの操るヴァリアンサーたち。圧倒的な火力は敵を焼き尽くすまで終わらない。
「第一機獣師団と
次はベイル・ヴォルフガング率いるデスレックスやグラキオサウルス、ゴジュラス、ダークホーンを初めとした大型または圧倒的な火力を誇るゾイド部隊。さらに人型と恐竜の姿を使い分ける機械生命体のトランスフォーマー《ダイナボット》であるグリムロックたち《太古の戦士》。ゾイドとダイナボットによる圧倒的な火力と暴力で敵を捩じ伏せ蹂躙する。
「第二機獣師団とセイバーズ」
次はエスデス・フリューゲル率いるセイバータイガーやファングタイガー、ギルラプターを始めとした中型で素早さのあるゾイド部隊、ギャンザ、コズー、メズーを始めとした獣人たちの操るガンメン部隊、ゲッタービーストとゲッターα、ステルバー、量産型ゲッタードラゴンを始めとしたスーパーロボット部隊。さらにイグドラシルを中心とした元オートボットと元ディセプティコンたちによって結成されたトランスフォーマー部隊《セイバーズ》。その力は敵をなぎ払いその死体を踏み躙ながらさらに前へと彼女たちを先へと進める。
「第一独立師団とギャラルホルン革命軍」
次はミリアルド・ピースクラフト率いるリーオー、トラゴス、エアリーズ、キャンサー、パイシーズ、トーラス、ビルゴ、ビルゴII、ビルゴIIIたちOZのモビルスーツ部隊とマクギリス・ファリド率いるグレイズ、グレイズリッター、ゲイレールたちギャラルホルンのモビルスーツ部隊。全員が正規軍であったことから統一された部隊は一糸乱れぬ連携を見せる。
「第二混成師団と
次はティア・ハーゲンティル率いるゲシュペンストMark-III、ヒュッケバインMark-III、エルアインス、ガーリオンたち別次元の機動兵器とサザーランドII、グロースター、暁、暁改、クインローゼス、ガムデン、ヴィンセント・ウォード、ガレスたちナイトメアとの混成部隊。そしてマリオとマーヤが率いる元黒の騎士団によるナイトメアとモビルスーツ、アーマードトルーパーの部隊は苛烈な攻撃で敵に恐怖を与える。
「第三混成師団と
次はアリシア・ヴィエルジュ率いるグルンガスト肆式、アースゲイン、ジガンスクード、ジガンスパーダ、イチナナ式、ゲッターα、量産型ゲッタードラゴンたちスーパーロボット軍団とかつてルルーシュがゼロとして救ったことで彼を崇拝しているものたちが集まって結成されたモビルスーツ、ナイトメア、アーマードトルーパーによる混成部隊。彼女らの神への信仰にも似た狂信的な姿は恐ろしくもどこか美しさを感じさせるものだ。
「第一独立師団とノイエDC」
次はウォーダン・ユミル率いるゲシュペンストMark-III、ヒュッケバインMark-III、アルトアイゼン・ナハト、ヴァイスリッター・アーベント、スヴァイサー、グルンガスト肆式たちとバン大佐率いるノイエDCの兵士たち。彼らはかつて利用し合い最終的に敵対して終わったが、今は共にこの母星を守るために再び協力する道を選んだ。
「第二独立師団」
次はグラハム・エーカー率いるフラッグ、イナクト、ムラサメ改、ギャプラン、アンクシャ、ジンクスIV、トーラス空中戦に特化したモビルスーツ部隊と元アロウズのジンクスIII、トーラス及びモビルドール部隊。グラハムの武人としての気質に影響されたのか真剣な勝負による決着に素晴らしさを感じる集団。
「第三独立師団」
次はノクス・フリーデン率いるEWACジェガン、ザクIII強行偵察型、ペイルライダー・キャバルリー、ペイルライダー・デュラハン、リゼル、グスタフカール、ロト、アクセルレイトジンクス、スペルビアジンクスなど電子戦や速度性の高いモビルスーツによる部隊。ノクス含め全員が元暗殺者や粛清部隊など後暗いことをやらされてきたものたちで結成されているため生身での戦闘や偵察もお手のものである。
「大グリンダ騎士団」
次はマリーベル・メル・ブリタニア率いる彼女のギアス《絶対服従》の力で従わせた兵士《リドールナイツ》たちは自らの命を顧みずに敵を倒す殺戮人形として血塗られた刃を振るう。
「そして第零騎士団と[
最後にルルーシュの右腕とも呼ぶべき頼れる最強の騎士ライの選んだ精鋭たちが揃った騎士団とルルーシュ自らが認めた精鋭たちが揃った騎士団。他にもジェレミアとアンドレイが管理する皇帝軍と連邦軍の混成部隊、トレーズに忠誠を誓うOZの兵士たち、ビアンやシュウたち科学者が生み出した新兵器を操る部隊、モビルドール部隊などが揃っておりその数は総勢100万にまで迫っておりそれはルルーシュが保有する戦力を全て集めたと言っても過言ではなく、それほどまでにこの決戦に力を入れていることが伺える。その戦力は既にこの地球上において質も量も揃えた最強の軍団と言っても過言では無い。しかし此度ルルーシュたちが相手をするのは同じように質と量をしっかりと備えた上にフレイヤという戦略兵器を所持しているシュナイゼルとルルーシュに敵対する勢力の連合軍、数は圧倒的に劣るがそれを補ってあまりあるほどの質を揃えた歴戦の戦士たちが揃ったZEXISとドライクロイツ。フジの決戦ではこの3つの勢力による三つ巴の戦いが行われるだろうとルルーシュは確信していた。
「ようやくだ・・・ようやくゼロレクイエムを成し遂げるための作戦が本格的に始まる」
ルルーシュは全部隊の編成に目を通してフジでの作戦を考えながらその手を忙しなく動かしていた。ルルーシュは自らの願いを叶えるためにこの決戦に何としても勝利をしその次に備える必要があるためにも最低限の犠牲で最大の戦果を得る必要がある。そのためにルルーシュはどんな手段を用いてでも此度の決戦に勝利するために自分ができる限りの事をしている。
─────シュナイゼルとルルーシュとの決戦の日はもう間もなく始まろうとしていた。多くの戦士たちが命を散らしフジの大地をその血で赤く染めあげるであろうことを誰もが確信している中、その誰もが予想出来ていなかった。フジの決戦で起きてしまう悲劇を・・・・・・
あとがき
ちょっとあっさりとした終わりになりましたがオルフェたちとの本格的な戦いはフジの決戦で行いたいのでこうしました。この世界のコンパスはスパロボ補正もあるため原作よりも色んな勢力が参戦してます。とあるユーザー様からのリクエストでクワトロ大尉が百式からサザビーに乗り換えイベントを入れましたが今回はファンネル飛ばしただけで終わってしまったのでこれから活躍の場面を作りたいなと思います。クワトロ大尉を
シャア・アズナブルと呼んだ理由は次回以降に明かす予定ですのでどうかよろしくお願いします。また、サザビー乗り換えイベントに合わせてアムロやカミーユ、ジュドーたちZEUTHの一部パイロットたちも機体乗り換えイベントやろうかなと思うのですがカミーユだけが機体思いつかない・・・ZガンダムからZII、フルアーマーZガンダムなど思いつきましたが何か良い機体があればコメントやメッセージ貰えると参考にさせてもらうので嬉しいです。今回ルルーシュ側の勢力を色々と乗せましたがこちらも良さそうな機体がいれば参考にしますのでコメントやメッセージ貰えたら参考にしたいのでよろしくお願いします。
来年フジの決戦を始めようと思いますがその前に神殺の英傑たちの紹介を兼ねた短編やキャラ・機体設定などある程度まとめてからフジの決戦を始めようかと思います。それでは長々と失礼しました。他の作品はもしかしたら頑張れたら今年中に投稿できるかもしれませんがスパロボは今年最後になりますのでどうか来年もこの作品をよろしくお願いします!!作者はこれから2日目のコミケ楽しんできます!