今回でラスベガス攻防戦終わります。ちょっと短いですがどうかよろしくお願いします。
アレンが戦闘を開始する1時間前。ラスベガスの地下にある収容所をアリシアは部下たちを引き連れて歩いていた。
「どいつもこいつもしみったれた面してるわね」
セレスは眼下に広がるラスベガスに収容されている破産者や奴隷たちを見ながら侮蔑するように言った。カジノに負けて法外な借金を背負い栄光の道から崩れ落ちた貴族、一発逆転を狙ったものの失敗した騎士や平民、貴族の所有物として見世物として売られた獣人や美少女、美女たち、ナンバーズという理由で労働力として働かれる奴隷、色々と事情は異なるものの彼ら彼女らに共通する点としては生きることを諦め暗い表情を浮かべ地面に顔を向けるしかできない生きる屍となっていることだろう。故にアリシアは彼ら彼女らを嫌悪する。
「気に食わないわね・・・」
負け犬とも言える姿に落ちぶれている連中を見下しながらアリシアは自らの忌々しい過去とそんな自分を変えるきっかけをくれたルルーシュとの出会いとこれまでのことを思い出していた。
─────アリシア・ヴィエルジュ。かつてヴィ家に仕えていたヴィエルジュ家当主であるロットン・ヴィエルジュ男爵の一人娘。マリアンヌの死をきっかけにヴィエルジュ家もまた没落しさらに追い討ちをかけるように信じていた父の友人である男爵家のマレトン・クォーブが行っていた麻薬取引の罪を擦り付けられたことでヴィエルジュ家は完全に貴族として終わってしまった。父であるロットンはその責任を負わされ精神的にも肉体的にも追い詰められ最終的には妻であるメイリー・ヴィエルジュと娘のアリシアの今後の生活を条件に大量の爆弾を搭載したモビルスーツによる特攻部隊に参加することを選び、エリア7での戦闘によって多くの敵兵を巻き込みながらヘリオンと共に爆散した。しかし妻と娘だけは何としてでも守ってみせるというロットンの強い決意を持った特攻は無駄に終わってしまった。
ロットンと同じくヴィ家に忠誠を誓っていたアッシュフォード家の当主ルーベン・アッシュフォードはメイリーとアリシアを受け入れようとしたのだが、ルーベンの息子夫婦が欲をかいて大金を積まれたことで2人を別の貴族へと献上した。それこそがメイリーとアリシアという美しい女性を手に入れようとロットンを貶めたヒキガエルのような男ブジェル・ポーグス公爵であり、それに気づいたメイリーはロットンに忠誠を誓っていた騎士や使用人たちの手助けを借りてアリシアを連れて逃走した。
メアリーは残っているアリシアだけでも幸せにするべく僅かに残っていた資産を細々と使いながら貧民街という劣悪な環境で追っ手から逃れるように目立たないように働き、女手1つでアリシアを育てていた。2人は貴族時代に比べて貧乏であったがそれでも家族といられるだけでアリシアは幸せだった。しかしその幸せも儚く散ってしまった。元々身体の弱かったメアリーには重労働は厳しくさらに流行病にかかったことにより27という若さでその命を落とした。
それによりアリシアは齢10歳で天涯孤独の身となってしまった。それからは残っていた遺産にあまり手を付けずスリや窃盗などを行って生活し辛うじて飢えをしのいでいた。無論親の介護もないたった1人の少女がまともにそんな生活で生きていける訳もなくスリが成功することなど稀であり失敗したら殴る蹴るの暴力は当たり前だし中には面白がって泥水の中に頭を突っ込ませたり、腐った残飯を食わせたりして苦しんでいるアリシアを見て楽しむようなゲスも何人もいた。その度にアリシアはなんで自分がこんな目に合わなくてはいけないという悔しさと怒りを抱きいつも涙を流していた。故にアリシアがブリタニアという国と貴族や皇族などの上流階級の人間たちに強い怨みと怒りを抱くようになるのはそう時間がかからなかった。
アリシアはその後、貧民街を拠点にしているギャングやマフィアなどのアングラ連中の手段を見様見真似で覚えながらそれを使い貧民街にいる住人たちを見て愉悦に浸る貴族のボンボンを襲っては身ぐるみを剥いで気が済むまで殴る蹴るの暴行をしてから適当な路地裏に捨てたり(なおその後貴族のボンボンは貧民街の住人たちの手によって髪の毛一本残らずむしり取られ臓器や身体の部位も闇市で売るために解体されるのだった)、地下で行われている非合法のナイトメア、アーマードトルーパー、モビルスーツなどの機動兵器を用いた賭け試合に参加しては歯向かう敵をぶちのめして賞金を荒稼ぎした上にその賞金を狙って襲ってくる連中を返り討ちにして逆に金や機体を巻き上げたり、自分と同じように貴族や皇族によって大切なものたちや日常などを奪われたもの達を集めてブリタニアに復讐するための戦力を集めたりなど行動を起こしていた。
自分たちにもいつかブリタニアに対して復讐する
『まさかヴィエルジュ家の者がまだ生きていたとはな・・・。これもブリタニアに対する復讐のなせる技か・・・』
『誰かしら、ここには誰も通さないように言っているはずだけど』
『頼んだら快く通してくれたよ』
『そう・・・』
アリシアは突然現れたルルーシュに警戒して何時でも腰のホルスターに装備している拳銃とサーベルを抜けるようにしながらルルーシュを睨む。そんなことを気にせずルルーシュはアリシアに対してある提案を持ちかけた。
『君たちはブリタニアに対して復讐したいのだろう?しかし自分たちの力だけではそれも厳しいのが現状。それを打破するきっかけが何かないかと今は必死に探しているところかな?』
『・・・あなたにはそれが出来るというの』
『無論』
ルルーシュの言葉にアリシアは思案する。それなりの戦力を集めているアリシアだが、その戦力はグラスゴーやヘリオン、リーオー、スコープドッグなどの旧式の機体が大半を示しており、唯一アリシアが所有するジンクスIIIだけが最新機と呼べるものであるためまともに戦えば機体性能の差と物量で押し潰されて終わるだけだ。それを理解しているからこそアリシアは貴族を相手に余裕を持って対処できると言うルルーシュの自信がどこから来るのか分からず困惑するが、それでもそう言えるだけの力を持っているのではないかと考えそれを利用することができるとすればブリタニアに対して復讐を考えるアリシアたちにとってそれは得難いものであった。
『・・・いいでしょう。もし本当にあなたにそれだけの力があるというのなら見せてもらいましょう。私たちが納得できるものであるならば素直に従いましょう。ですが・・・』
『いいだろう。もし君たちの期待にそぐわなかった場合は好きにするといい』
こうしてアリシアとルルーシュの会話は終了した。その際アリシアの部下数名が勝手な行動を起こしてルルーシュを捕らえようとしたがどこからか現れたルルーシュの護衛であるジェレミアとマリーカによって瞬く間に制圧され見せしめをかねてその場で四肢を折った。実力もあった連中なだけありアリシアの部下たちは顔を青ざめてそれ以上の手出しはやめ、アリシアも口先だけの男では無いのだと理解した。
それからアリシアたちは実際にその目でルルーシュの手腕を見るために彼に同行して彼の用意した戦場へと向かう。
あまりに現実離れしていることに驚きを隠せなかったアリシアたちだったが、こんなものは序の口だと言わんばかりにルルーシュは次々と悪事を働く貴族やマフィアなどを潰していきその勢力をさらに拡大させアリシアたちもまたその影響を受けて戦力を増強させていた。ルルーシュの手腕と彼の持つ力を前に敬服し服従することを選んだアリシアの部下たちであるが、アリシアは自分の家族の人生を狂わしたと言っても過言では無いヴィ家の人間であるルルーシュをどこか信じきれなかったためにある日、アリシアはルルーシュが何を目的にしているのかを聞いた。
『何故貴方は戦うんですか。貴方はこのブリタニアの中で上に立つ存在である皇族の1人。平民やナンバーズたちのためにその手を汚す理由は無いのではないですか?』
アリシアは若干敵意を込めながらルルーシュに戦う理由を聞いた。別にアリシアの質問に答える義務などルルーシュには無いが、ルルーシュと同じようにブリタニアによって大切なものを奪われ自分を偽ってこれまで生きてきたアリシアを前にルルーシュは嘘や誤魔化しをする気が無くなったのかギアスなどの重要なことは隠しつつも語り始めた。自分が平民の母を持つことから同じ皇族たちから嫌われ命を狙われていたこと、母が死んだ時と対して実の父も母を慕っていた貴族や皇族の誰もが助けてくれなかったこと、ナンバーズや同族の両方からも忌み嫌われていたこと、そして自分の命より大切なものがいたことなど様々なことを教えてもらった。
『今の世界は貴族や連邦の高官など地位の高いものたちにとって都合がいい世界となり、そのしわ寄せで多くの人たちが犠牲となっている。故にその固定概念を壊するために今の世界を一度破壊する必要がある』
『それがあなたの計画・・・』
『だがあくまで俺が行うのはきっかけに過ぎない。』
『え・・・?』
『いくら俺たちが頑張り世界を支配したところで俺たちが死ねば民衆は俺たちのことなど忘れ世界はまた同じようになるかもしれない。だが、一度でも平和が続けばだれもがその平和を維持しようと努力するようになってくれるはずだ。俺はそのきっかけになれればそれでいい』
多くの人間に裏切られ悪意を向けられてきたルルーシュだが、それでも歪むことなく自らの願いである優しい世界を実現させるために自分の命すら躊躇いなく捧げる覚悟を持ち、そして今目の前のことだけでなく未来のことまで考えているその資料深さに感服し彼こそがこの腐敗しきった世界に変革をもたらす真の救世主なのだと心の底から理解し、この日からアリシアはルルーシュに対して絶対的な忠誠と敬愛を抱くようになり彼のために身体も命も、アリシアという存在全てを捧げることを選んだ。
それからアリシアは既にルルーシュの騎士として選ばれたライやミリアルド、アレン、グラハム、ゼハート、モニカたちに並ぶ騎士になるために他の騎士候補たちと戦場で武勲をあげ、騎士としてのあり方をモニカから学んだりなどしてきた。それは血のにじむような努力とアリシアの持っていた類稀なる才能を持ってしても過酷な道であった。しかし、それでもアリシアは反乱貴族の当主15人の殺害、20の騎士団の壊滅、30の小中規模の敵対勢力殲滅などを成し遂げたことでその功績を持って《神殺の英傑》の1人に選ばれたのだった。
ルルーシュの騎士となったアリシアはそこで慢心する訳でなく更なる力を得るために日々邁進していた。そのおかげでほかの騎士たちや部下、同盟相手からもその実力とその性格を認められていくようになった。
「アリシア様。通信室に到着致しました」
「そうわかったわ」
部下からの報告を受けたアリシアは憲兵たちの死体によって血塗られた床を通りながら部下の案内に従い牢獄内全域に放送を伝えるための通信室へと足を運ぶ。部屋の中もまたこの地下牢獄の職員たちの死体が転がっており、一部の機材には血や臓物などがこびりついているが気にせずアリシアは地下牢獄にいる負け犬たちに聞こえるように通信を始めた。
「ボンジュールミスター&ミセス。私は偉大なる皇帝ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア陛下の忠実なる僕、《
アリシアは愉快そうに笑みを浮かべながら通信室のモニターに写っている敗残者たちに話しかける。突然の放送を前に地下労働者たちは困惑しているがそんなことなど知ったことかとアリシアは彼らに一つの選択肢を与える。
「今外では私と同じルルーシュ陛下の騎士の1人がこのラスベガスにいるゴミ虫の殺処分を行うために行動しているわ。豚どもはまだ自分たちの命が危ないことにも気づかずにのんびりしているわ」
アリシアの言葉に半数以上のものたちは奥歯を噛み砕かんばかりの勢いでリチャード達がいるであろう地上を睨む。それ以外の連中はアリシアの言葉にも反応せず絶望した表情で俯いているだけだった。それを無視してアリシアは負け犬連中にも分かるようにモニターに映像を写しながら説明を始める。
「話は簡単よ。あなたたちは私たちが用意した機体でこのラスベガスで暴れまくってもらうだけ。生き残れたらあなたたちは地上に戻ることができるわよ?」
アリシアの言葉を聞いたことでそれまで俯いていたものたちもようやくやる気を得たのか扉のロックが解除されるなり我先にと牢屋から飛び出るなり用意された機体───サザーランド、暁、ティエレン、ガフラン、リーオー、グレイズ、スコープドッグ、メズー、ゴズゥ、VF-171ナイトメアプラスなどへと搭乗しては出撃し上へと目指していく。
一度ドン底まで落ち、陽の光をまともに浴びることも出来ず地の底で人生を終えてしまうと考えていた彼らにとって死ぬ可能性が高くとも僅かな可能性があるというのなら藁にもすがる思いでその一筋の希望にすがって戦うことを選んだ彼ら。それをアリシアは決して否定しない。彼らは確かに色々な理由があって落ちぶれてしまった。もし彼らが戦うことを選ばず他者に助けを求めるだけの存在であったならばこの場で処分するために1930年から1940年にかけてナチスドイツの政治家:アドルフ・ヒトラーが行った約600万人ものユダヤ人を大虐殺したホロコーストの一つである毒ガスによる殺害を行う予定であったが、それも必要なさそうだと冷たい目でラスベガスの防衛部隊と戦闘を開始した彼らをモニター越しに見る。
「アリシア様、本当にあのもの達を自由にするのですか?」
「勿論よ。陛下から敵対しないのであれば何もしなくていいと言われているもの。もっとも、外の世界に繋がりを持っていない彼らが頼れるのは私たちしかいないのだから自ずと彼らの選択肢は限られますけどね」
「おぉ・・・!」
「なるほど陛下はそこまで考えておられて・・・!」
「流石はルルーシュ様・・・!」
敗残者となったもの達にも慈悲を与えようとするルルーシュの優しさにアリシアの親衛隊《
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
アリシアによって解放された敗残者たちは地下通路を破壊しながら機体を走らせていた。
『貴様ら!奴隷風情が勝手に脱獄した挙句機体を奪って暴れるとは何事だ!!』
『大人しく地下に繋がれていればいいものを・・・!』
『うるせぇ!人間風情が何時までも調子に乗ってんじゃねぇよ!!』
『今までの鬱憤、ここで晴らさせて貰うぜ!!』
ラスベガスの警備隊であるサザーランド2機がアサルトライフルを連射しながら止まるように叫ぶが、これまで奴隷のような扱いをされ続けていたもの達がその程度で止まる訳もなく、ギャンザの大剣がサザーランドを叩き潰し、スコープドッグのヘヴィマシンガンでサザーランドの胴体を撃ち抜く。他の場所でも警備隊たちと脱獄囚たちによる戦闘が繰り広げられていた。数は脱獄囚たちの方が上回っているが機体の性能は警備隊たちの使用する方が上回っているために互いにかなりの被害を出し合っているが、一度は捨てた命と割り切って自由を手にするためになりふり構わず暴れる彼らと金払いの良さと逃げる連中相手を一方的に狩ることに快楽を覚えていて真正面から敵と戦ったことがほぼない連中とでは戦う意志の強さに当然差があり、それによって徐々にだが警備隊たちは追い詰められていた。
『おい!オーナーからの援軍はまだ来ねぇのか!』
『そ、それがさっきから何度も連絡しているんですが反応がなくて・・・』
『クソっ!逃げやがったなあのクソ豚がっ!!』
警備隊の隊長は柱の陰に隠れながらジンクスIIIのGNビームライフルで迫るリーオーや暁を迎撃しながら部下にこのカジノのオーナーであるテッド・マリニスからの援軍は来ていないのか確認を取るが、テッドからの反応がないと聞くやいなや舌打ちしながらテッドに対して悪態をつく。テッドは金にガメツイことで有名なのはラスベガスにいる誰もが知っていることで、今頃持てる限りの金や財宝を持って逃走しているのだと理解してしまった。警備隊隊長もまたテッドのお零れでこれまで甘い汁を啜っていたが命を賭けてまで守ってやる義理などないため自分もとっととこの場から逃げるために逃走経路を探し始めていた。
『────斬り捨て、御免』
『は─────』
警備隊隊長が逃走経路を探してジンクスIIIの頭部を動かした瞬間、女性の声が聞こえたかと思えば警備隊隊長のジンクスIIIを含め警備隊の5機のジンクスの頭部が斬り飛ばされると同時に胴体を袈裟斬りに斬り捨てられた。警備隊隊長たちは何が起こったのかも分からずに機体の爆発に巻き込まれその身体を爆散させた。ジンクスIIIたちの機体の残骸と炎が立ち込める中、黒と赤を基調としたガンダム───ガンダムヘカテーのコックピットのなかでクロノアは確実に命を奪ったことを確認するとGNステルスミラージュを発動させると同時にガンダムヘカテーはGN粒子を用いた光学迷彩によってその姿を完全に消した。
『クロノア様。ポイントG7にも目的のものはありませんでした』
『こちらもです。やはりアレはテッドが持ち出したのでは・・・』
『いえ、アレはそう簡単には持ち運びできるものではありません。我々が攻撃を開始してからそう時間も経ってませんので間違いなくまだこのラスベガスにあるはずです。引き続き探索を続けてください』
『イエスマイロード』
クロノアは部下たちに探索の続行を命じながら歩みを続けていた。クロノアたち第三独立師団はアレンとアリシアたちがラスベガス攻略作戦を行っている間に秘密裏に侵入し先日とある騎士がルルーシュ皇帝軍に参加しながら裏切って当時エースパイロット用に開発された最新鋭機である巨大モビルアーマー《パグローム》を奪いこのラスベガスへと送ったとの情報を入手したジェレミアはクロノアに頼み、その回収またはそれが不可能な場合は破壊することを依頼した。
その依頼を受けたクロノアは配下の騎士団たちと共にステルス機能を搭載した機体たちと共にラスベガスに侵入しパグロームの捜索を行う事となった。既にめぼしい所は調べ尽くし後探していないのはあと2箇所。クロノアはその一つである地下空洞へと部下たちを連れて向かった。地下空洞は巨大モビルアーマーなども運搬できるように広く頑丈に作られており多少暴れても問題なさそうだった。ここは物資の搬入も行っており更には奥の方にいざと言う時の脱出経路として使うために奥の方にシャトルが用意されていた。クロノアたちが地下空洞に到着したのとテッドが部下たちに命令して物資の詰め込み作業をしているタイミングが偶然合致して出くわした。
「な、何故ここに侵入者が!?えぇい、テメェら連中をぶっ殺せ!!」
テッドは想定外の自体に慌てながらも自分の保身を優先して護衛たちにクロノアを始末するようにジンクスIII、アヘッド、トーラス、ビルゴIII、ゲルズゲー、ザムザザーによるモビルスーツとモビルドールによる混成部隊計50機がクロノアのガンダムヘカテーと部下たちのスペルビアジンクスとアクセルレイトジンクス計12機へと襲いかかる。
『恐れるな。我らは陛下の敵を屠る刃としてこの身を振るうのみ。眼前の敵を全て切り捨てよ!!』
『『『『『イエスマイロード!!』』』』』
真っ先に飛び出したクロノアがガンダムヘカテーの両腕に装備しているGNソードIII改でGNランスを構えて突撃してくるジンクスIII2機の胴体を両断しながら指示を出すと部下たちはそれに答えるようにテッドの護衛たちと戦闘を繰り広げる。
─────クロノア。彼女はブリタニアユニオンのとある農村で生まれた少女であるが、両親が酒代欲しさにクロノアと妹であるニャアンと共にブリタニア軍の暗部に売り払われた。それからクロノアとニャアンは暗部の道具として運用するための人道を無視した非道な訓練を受けさせられクロノアとニャアンは皮肉にもそれに耐えられるだけの才能と力があった。それ故にクロノアは妹であるニャアンの手を血で汚したくないためにニャアンへの依頼も全て自分が受けることでニャアンの手を汚すことを防いだ。しかしその分クロノアは多くの人間を幼い頃から殺めてきた。その殆どがブリタニア軍や貴族、皇族などからの依頼を受けたもので彼らにとって都合の悪い良識のある軍人や貴族、政敵を初めとして敵対勢力の将軍や指揮官。さらには一般市民を巻き込んだ虐殺などにも手を出したことがある。最初は人を殺したことに強い嫌悪感を抱いては数え切れないほど吐き、殺した人たちの顔が夢に出ては苛まれる日々が続いていた。だが恐ろしいことに人間というのはそういうことにも慣れてしまうものでクロノアもまた人を殺すことに慣れてしまい次第に機械のように淡々と人を殺すようになっていた。
そんな生活を続けていたある日、アロウズの悪事が明らかになった際に暗部のトップを始めとした幹部陣たちがレジスタンスやマネキンを始めとした当時の地球連邦に反意を抱いていた一部の地球連邦軍達によるアロウズやOZなどに対して反攻作戦を行った時にアロウズの高官と取引を行っていた際に巻き込まれ全員が死亡した。
これによって指導者を失った暗部は依頼が激減しただけでなく数少ない依頼を達成出来てもその後処理がまともに出来ず余計な散財や被害が出るようになっていた。これに顔色を悪くしたのはこれまで暗部に暗殺を始めとした依頼を出していたブリタニア軍を始めとしたもの達だ。このままでは暗部の存在が世間に明るみになり暗部に命じていた自分たちの身にも被害が及ぶと考えた彼らは暗部の存在を無かったことにすべく貴族連合を作り上げ暗部壊滅作戦を実行した。突然の出来事に対応できる訳もなく最初の進軍で亡くなったトップたちの代わりに暗部をまとめていた教官やマッドサイエンティストたちが死んだ。次の侵攻ではろくに経験もない見習いやまだ訓練も受けていない新兵たちの殆どが死んだ。最早これ以上ここに残っても自分たちの身が危ないだけだと悟ったクロノアはニャアンを始めとした親しかったもの達を中心に協力して生き残りたちは逃避を開始したが、行動を起こすのが遅かったために多くの同胞が死んでしまった。クロノア自身も当時の乗機であるジンクスIIIの武装を全て破壊され両腕も失ってしまったことからもう抵抗する術も失い殺されるだけだと諦めかけていたその時、空から降り注いだレーザーがクロノアたちを囲んでいた敵機を貫き爆散させた。何が起こっているのか分からないで困惑しているクロノアたちの前に現れた蜃気楼に見惚れている中、蜃気楼の中でルルーシュは指揮をとってライやジェレミアたちと共に貴族連合を壊滅させた。
ルルーシュたちがクロノアたちのいる場所に現れたのは暗部が抱えているギアス教団の情報を入手するためとルルーシュ達にとって今後のことを考えて早い段階で始末しておきたかった腐敗した貴族たちをまとめて始末するまたとない機会としてこの場に現れたのだった。クロノアたちが助かったのはあくまで偶然でありルルーシュたち自身も狙ってのものでは無かった。しかし、過程はどうあれ結果的にルルーシュの行動によってクロノアたちは救われた。
それによりクロノアたち生き残ったもの達はルルーシュたちに深い忠誠を誓うようになり、彼らの力となるべく全員がルルーシュの配下となり、暗殺者として育てられた力を使って隠密や偵察、潜入作戦、時には拷問など様々なことをしてきた。特にルルーシュへの心酔が強かったクロノアはルルーシュの役に立ってもらうために人一倍その力を奮った。それはクロノアのことを暗殺者ということから真正面から戦えない臆病者と見下していたルルーシュの新たな配下となった新参の騎士たちも認めざるを得ないものだった。そしてクロノアは古代ゾイドたちの発見、15もの反抗貴族の隠れ拠点の発見及び壊滅、大量の多次元の兵器の発見及び回収など多大なる成果を上げたことによりクロノアは《神殺の英傑》最後の一席を与えられることとなった。しかしクロノアは薄汚い暗殺者であった自分がルルーシュというクロノアにとって神と呼べるいと尊きお方の騎士の一人になるなど分不相応ではないかと不安を抱いてしまい、何故自分ごときを最後の騎士に選ばれたのかルルーシュに尋ねた。
『何故俺がお前を騎士に選んだのか?だと』
『は、はい・・・。私のような汚れた者が陛下のような偉大なるお方の傍に仕えるなど陛下の評価に泥を塗るような真似を・・・』
『下らんな。お前は自分の手が汚れていると言いたいのだろうが、俺はお前以上に多くの人間を殺してきた。今更その程度のことで俺が騎士を選ぶと思っていたのか?』
『しかし・・・!!』
『クロノア』
クロノアの不安をルルーシュは下らないと一蹴するが、これまで他者から命令されて実行してきたクロノアにとって初めて出来た自身の全てを捧げても構わないと思った主人の顔に自分の存在が泥を塗るのではないかと強い不安を感じていたために考え直して貰えないかと進言しようとしたクロノアに対してルルーシュは彼女の前に立ち、右手で彼女の顎を上げて自分に向けさせる。クロノアは突然のルルーシュによる顎クイを前に目を回しながら頭が沸騰しそうになっていた。
『る、ルルーシュ陛下・・・っ!?』
『クロノア』
『ひゃ、ひゃい!?』
『俺が求めるのは結果だ。お前は俺の剣の1つとなって今まで通り結果を示せばいいだけだ。できるな』
『はひ・・・♡』
ルルーシュの説得?によってクロノアは恍惚の表情を浮かべながら顔を真っ赤にしてその言葉に同意するのだった。(なお後日ルルーシュの顎クイ説得を聞いたC.C.たちがアイドルの握手会のように長蛇の列をするのだった)そして正式にクロノアが《神殺の英傑》の最後の一人、《
─────話は戻って現在、クロノアはルルーシュの機体に答えるべくパグロームを必ずや回収すべくその場所を知っているだろうテッドを捕えるべく行動を起こしていた。すでに護衛の半数を切り捨てたクロノアはテッドが乗り込もうとしているシャトルを破壊するためにガンダムヘカテーを飛ばす。想像以上に護衛がやられていくのを見てシャトルへの積荷の搭載が間に合わないと判断したテッドは苦渋の決断の末に奥の手に用意していたものを解放することを決めた。
「くそ!このデカブツはシュナイゼルに売りつけるつもりだったつうのによォ!!テメェらのせいで全部パァだ!!」
テッドはクロノアたちによって邪魔された怒りをぶつけるように積荷のコンテナを解放させる。それによりコンテナを破壊しながらそれ───パグロームは姿を現した。頭部がジンクスとなっているその巨大な人型のモビルアーマーであるそれは両腕が巨大な2本のチェーンソーとなっており、両肩にはそれぞれミサイルコンテナと大型ハドロン砲を装備し機体全体を重厚な装甲によって守られている。脚部は四脚のローラー仕様になっているため上半身を回転させ四方八方どの角度からでも攻撃できるようになっていた。
起動したパグロームはカメラアイを輝かせると同時にチェーンソーの刃を振動させながら右腕を勢い良くガンダムヘカテーへと振り下ろした。クロノアはその一撃を防げないと判断するや否やすぐさま後方に下がって回避する。パグロームはそのまま両腕のチェーンソーを振り回しては地面や壁を砕きながらガンダムヘカテーを追う。その際に護衛のアヘッドやトーラスたちが進路上にいてもお構い無しに叩き潰しながらプログラムされた破壊対象であるガンダムヘカテーを狙って暴れ回る。パグロームの攻撃を回避しながらもクロノアはガンダムヘカテーのコックピットの中でパグロームの動きをしっかりと目で追い、その行動パターンを調べつつ攻撃の隙を伺っていた。
「ハハハハ!流石は最新のモビルアーマー!!あんな小僧の見た目だけ取り繕った騎士など赤子の手をひねるように暴れておるは!!」
テッドはパグロームがクロノアを追い詰めていると思っているのか手すりを強く握りながら勝ちを確信しているのか思わずルルーシュとクロノアを侮辱するような言葉を吐いてしまった。
『あ゛ぁ゛?』
地獄の底から振り絞ったのようなドス黒い感情が煮詰まったような声が響くのと同時にパグロームの右腕が切り飛ばされた。テッドと護衛たちは何が起こったのか分からず間抜けな顔で切り飛ばされたパグロームの腕を見上げ、クロノアの配下である
『生け捕りにしようと思ったけど止めた。お前らはここで皆殺しだ』
クロノアは怒りを隠さずにそう告げるとテッドたちは恐怖のあまりに金縛りにあったかのようにその場から一歩も動けずにいた。このままでは殺されてしまうとわかってしまった護衛たちは生き残るためにもなんとしてでもこの女を殺さなくてはならないと判断しモビルドールたちを先に飛ばしてガンダムヘカテーへと襲いかかる。だがその程度で倒せる程クロノアは甘い相手では無い。
『邪魔だ!』
クロノアはそう叫ぶと同時にガンダムヘカテーの背部の刃状の羽根型ソードビット《ソードブレイカー》を飛ばして襲ってくるジンクスIII、ビルゴIIIたちを切り裂きながらパグロームを完全に破壊すべくパグロームから放たれるミサイルとハドロン砲を踊るように回避しながら脚部の関節にGNソードIII改を叩きつけて破壊しにかかる。パグロームもまた目の前の敵を放置するのは危険だと判断して砕けた左腕のチェーンソーを叩きつけるようにガンダムヘカテーに向けて振り下ろすが、その一撃が届くよりも先にガンダムヘカテーはGNソードIII改で左腕を壊れかけのチェーンソーごと砕く。
武装が両肩のミサイルコンテナとハドロン砲のみとなったパグロームはそれでも抵抗するかのように両肩の武装をガンダムヘカテーへ向けようとするが、それよりも先にパグロームの頭上を飛び上がったガンダムヘカテーは両腕のGNソードIII改を同時に振り下ろしその胴体に巨大な罅割れを起こさせ、そのまま罅割れた胴体に両手に握ったGNビームサーベルを突き刺して動力炉を貫きパグロームの機能を強制停止させた。パグロームの頭部を足蹴にしながらテッドたちを見下ろしているガンダムヘカテーの姿はまさに彼らの命を刈り取るために地の底から遣わされた死神を彷彿とさせるものだった。
『─────蹂躙、開始』
そのクロノアの一言を合図に《戦慄の戦乙女》たちは立ち尽くしている護衛たちと今になって慌てて逃げようとするテッドたちへと襲いかかる。それから30分も経たないうちにテッドたちは見るも無惨な肉塊へと変えるのだった。
─────そしてクロノアたちがテッドたちを皆殺しにしている間に全ては終わっていた。奴隷たちの反乱によって手薄になっている警備の隙を付いてラスベガスの都市全体を乗っ取ったアリシアたち。圧倒的な戦力差でありながら為す術もなく蹂躙されみっともなく敗走するリチャードとその取り巻きたちを捕らえたアレンは他の反抗勢力に対する見せしめとして生きるか死ぬかのギリギリのラインの拷問を繰り返した後砂漠の砂の中で頭だけを出した状態で放置するという生き地獄を味わわせるのだった。
一日も経たずに終結したラスベガス殲滅作戦により反抗勢力のひとつであったリチャードたち貴族連合の壊滅が完了しこれによってルルーシュたちの力と恐ろしさがまた世界に広まるだけでなく、今回の一件で開放されたラスベガスの地下収容所に押し込められていた奴隷たちの生き残り3000名は今の混沌とした外の世界に行く宛てもないことと救われた恩義に報いるためにルルーシュたちの軍門に下る道を選んだ。
戦場となったラスベガスは反乱した奴隷たちとアリシア達が暴れたことによってカジノ場と要塞としての運用は暫くの間行えないほど徹底的に破壊されていたが、地下の施設の殆どはアリシアたちの手によって制圧されたことで無傷の状態で確保することに成功したために機体・武器を始めとした工場プラントをはじめとしたものは問題なく稼働できることから要塞の修繕・改築を行いながら地下にて量産機及び武器の製造、新兵器の開発などの実験が行われることとなった。
◆◇◆◇◆◇◆
アリシア・ヴィエルジュ
見た目は金髪ロングのポニーテールの緑瞳の美少女。
かつてヴィ家に仕えていたヴィエルジュ家当主であるロットン・ヴィエルジュ男爵の一人娘。マリアンヌの死をきっかけにヴィエルジュ家もまた没落しさらに追い討ちをかけるように信じていた父の友人である男爵家のマレトン・クォーブが行っていた麻薬取引の罪を擦り付けられたことでヴィエルジュ家は完全に貴族として終わってしまった。父であるロットンはその責任を負わされ精神的にも肉体的にも追い詰められ最終的には妻であるメイリー・ヴィエルジュと娘のアリシアの今後の生活を条件に大量の爆弾を搭載したモビルスーツによる特攻部隊に参加することを選び、エリア7での戦闘によって多くの敵兵を巻き込みながらヘリオンと共に爆散した。しかし妻と娘だけは何としてでも守ってみせるというロットンの強い決意を持った特攻は無駄に終わってしまった。
ロットンと同じくヴィ家に忠誠を誓っていたアッシュフォード家の当主ルーベン・アッシュフォードはメイリーとアリシアを受け入れようとしたのだが、ルーベンの息子夫婦が欲をかいて大金を積まれたことで2人を別の貴族へと献上した。それこそがメイリーとアリシアという美しい女性を手に入れようとロットンを貶めたヒキガエルのような男ブジェル・ポーグス公爵であり、それに気づいたメイリーはロットンに忠誠を誓っていた騎士や使用人たちの手助けを借りてアリシアを連れて逃走した。
メアリーは残っているアリシアだけでも幸せにするべく僅かに残っていた資産を細々と使いながら貧民街という劣悪な環境で追っ手から逃れるように目立たないように働き、女手1つでアリシアを育てていた。2人は貴族時代に比べて貧乏であったがそれでも家族といられるだけでアリシアは幸せだった。しかしその幸せも儚く散ってしまった。元々身体の弱かったメアリーには重労働は厳しくさらに流行病にかかったことにより27という若さでその命を落とした。
それによりアリシアは齢10歳で天涯孤独の身となってしまった。それからは残っていた遺産にあまり手を付けずスリや窃盗などを行って生活し辛うじて飢えをしのいでいた。無論親の介護もないたった1人の少女がまともにそんな生活で生きていける訳もなくスリが成功することなど稀であり失敗したら殴る蹴るの暴力は当たり前だし中には面白がって泥水の中に頭を突っ込ませたり、腐った残飯を食わせたりして苦しんでいるアリシアを見て楽しむようなゲスも何人もいた。その度にアリシアはなんで自分がこんな目に合わなくてはいけないという悔しさと怒りを抱きいつも涙を流していた。故にアリシアがブリタニアという国と貴族や皇族などの上流階級の人間たちに強い怨みと怒りを抱くようになるのはそう時間がかからなかった。
アリシアはその後、貧民街を拠点にしているギャングやマフィアなどのアングラ連中の手段を見様見真似で覚えながらそれを使い貧民街にいる住人たちを見て愉悦に浸る貴族のボンボンを襲っては身ぐるみを剥いで気が済むまで殴る蹴るの暴行をしてから適当な路地裏に捨てたり(なおその後貴族のボンボンは貧民街の住人たちの手によって髪の毛一本残らずむしり取られ臓器や身体の部位も闇市で売るために解体されるのだった)、地下で行われている非合法のナイトメア、アーマードトルーパー、モビルスーツなどの機動兵器を用いた賭け試合に参加しては歯向かう敵をぶちのめして賞金を荒稼ぎした上にその賞金を狙って襲ってくる連中を返り討ちにして逆に金や機体を巻き上げたり、自分と同じように貴族や皇族によって大切なものたちや日常などを奪われたもの達を集めてブリタニアに復讐するための戦力を集めたりなど行動を起こしていた。
自分たちにもいつかブリタニアに対して復讐する
あまりに現実離れしていることに驚きを隠せなかったアリシアたちだったが、こんなものは序の口だと言わんばかりにルルーシュは次々と悪事を働く貴族やマフィアなどを潰していきその勢力をさらに拡大させアリシアたちもまたその影響を受けて戦力を増強させていた。ルルーシュの手腕と彼の持つ力を前に敬服し服従することを選んだアリシアの部下たちであるが、アリシアは自分の家族の人生を狂わしたと言っても過言では無いヴィ家の人間であるルルーシュをどこか信じきれなかったためにある日、アリシアはルルーシュが何を目的にしているのかを聞いた。そこでアリシアはルルーシュという男の目指すべき世界とそれを成し遂げる為ならば自分の命すら躊躇いなく捧げる覚悟を持ち、そして今目の前のことだけでなく未来のことまで考えているその資料深さに感服し、彼こそがこの腐敗しきった世界に変革をもたらす真の救世主なのだと心の底から理解した。これによってこの日からアリシアはルルーシュに対して絶対的な忠誠と敬愛を抱くようになり彼のために身体も命も、アリシアという存在全てを捧げることを選んだ。
それからアリシアは既にルルーシュの騎士として選ばれたライやミリアルド、アレン、グラハム、ゼハート、モニカたちに並ぶ騎士になるために他の騎士候補たちと戦場で武勲をあげ、騎士としてのあり方をモニカから学んだりなどしてきた。それは血のにじむような努力とアリシアの持っていた類稀なる才能を持ってしても過酷な道であった。しかし、それでもアリシアは反乱貴族の当主15人の殺害、20の騎士団の壊滅、30の小中規模の敵対勢力殲滅などを成し遂げたことでその功績を持って《神殺の英傑》の1人に選ばれたのだった。ルルーシュの騎士となったアリシアはそこで慢心する訳でなく更なる力を得るために日々邁進していた。そのおかげでほかの騎士たちや部下、同盟相手からもその実力とその性格を認められていくようになった。
C.C.やモニカ、箒たちルルーシュに恋する乙女たちが時折開く女子会に参加しておりそこでルルーシュの好みを教えてもらったりルルーシュの私物や写真のオークションに参加しては給金を散財してしまう。(キャクターイメージはソードアート・オンラインのリーファ)
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アリシア・ヴィエルジュ直属の親衛隊としてルルーシュに対しての信仰心が最も強く能力が高い騎士たち。ルルーシュを神のように信仰するものが多い第三混成師団をまとめる役目を持つ彼らだが狂信者としての一面もあるため敵対するものには容赦がない。機体はグルンガスト肆式やアースゲイン、ゲッターαを始めとしたスーパーロボットやスコープドッグ、ジンクスIV、暁など多種多様な機体を所持しており、アリシア率いる第三混成師団に編成された部隊のトップとして君臨する。
多種多様な機体のパーツを組み合わせて造られたゲシュペンスト・キメラに乗ったアリシアと共にルルーシュに敵対する存在を殲滅するその姿はまさに狂信者と呼ぶに相応しい姿であり、彼らの前に現れたものたちは骨の一欠片すら残されないほど破壊し尽くす。
アレクサンド・アンデルセン
元は孤児院の管理人としてAEUの片田舎で暮らしていたが、ブリタニアの侵略戦争に巻き込まれて孤児院の子供たちの多くが死んでしまったことからブリタニアに対して強い憎悪を抱くようになった。それからは生き残った子供たちを守りながら安息の地を求め放浪の旅を続けていたのだが何度も追っ手を壊滅させてきたアンデルセン達に業を煮やしたとあるブリタニア貴族は確実にアンデルセンたちの命を奪うべく彼らが逃げ込んだ街を囲むように持ち前の騎士と雇った傭兵たち展開させて街ごと破壊しながらアンデルセンたちが逃げないようにじわじわと攻めていく。
追い詰められたアンデルセンは子供たちを守れぬ自分の不甲斐なさとこの世の残酷さに絶望して教会で子供たちだけでも助かるように神に祈ることしか出来なかった。しかしそんなアンデルセンの願いを叶えるのように貴族たちを始末するために進軍を行ったルルーシュたちの登場。それにより救われたアンデルセンはルルーシュこそがこの不条理な世界を救世する神に等しき存在であると歓喜し、彼を崇め奉るようになりルルーシュに仕えるために軍門に降った。その上孤児院の子供たちをアリシアがルルーシュから運営を任されている孤児院へと受け入れてもらったことにも深く感謝をし彼女の騎士団に入り、瞬く間にその力を見せつけ静寂の信者の統括へと登りつめるのだった。使用機体はブレードゲイン(キャラクターイメージはHELLSINGのアレクサンド・アンデルセン)
ハインケル・ウーフー
アンデルセンの孤児院出身の男装女性。アンデルセンと共に孤児院の子供たちを守るために戦っていたが、何度も交戦しているうちに守りきれずに失ってしまった子供たちと仲間を失ってきたことに苦悩を感じるようになっていた。しかし彼女もまたアンデルセンたちのようにルルーシュを神として崇め奉るようになった。狂信者たちの中でもマトモであるためアンデルセンや由美江たちがやりすぎそうになった時は必死になって止めるブレーキ役兼ツッコミ役としても活躍している。機体はゲシュペンストMark-IIIタイプS(キャラクターイメージHELLSINGのハインケル・ウーフー)
高木由美江
アンデルセンの孤児院出身の二重人格の女性。日本人であることからAEUで迫害されていた所をアンデルセンに救われたことから彼を強く慕っている。普段、表に出ている高木由美子の人格はドジでおっとりとした虫一匹殺せない女性だが、裏人格の「由美江」に入れ代わると一変、日本刀を振り回して暴れ回る狂戦士(バーサーカー)に変貌する。昔は両方の人格を好きに入れ代わっていたのだが何度も戦闘を繰り返している内に由美子の人格は奥に潜んでしまい今は由美江の人格が表に出ることが多い。機体はヒュッケバインMark-IIIタイプK(キャラクターイメージHELLSINGの高木由美子/由美江)
ネイア・バルックス
アンデルセンの親友であるパペル・バルックスの一人娘。父親譲りの目つきの悪さから同年代の友人はおらずそのことをアンデルセンとパペルから心配されていた。ブリタニアの侵略行為によって運良く生き残ったものの逃走の家庭で両親を失い世界に絶望するようになってしまった。両親のかつて語っていた正義という言葉に悩んでいたネイアはある日孤児院の様子を見に来たアリシアとルルーシュに正義とは何かを相談した。そこでネイアはルルーシュが目指す世界を、それを成し遂げるためならば自分の命すら容易く捧げる覚悟を持つルルーシュとアリシアの2人を知ったことでルルーシュと彼に付き従うアリシアたちこそがこの混沌とした世界を変えることが出来る救世主だと心で理解し彼らのために付き従う狂信者へとその身を落とした。実力は他のメンバーよりも劣るものの先導者としての才があるのか普段は新兵やルルーシュのことを理解していない民衆たちにその素晴らしさを広める活動を行っており、それによって前皇帝派からルルーシュへと鞍替えするものも現れるようになったのだった。
クロノア
見た目は長い黒髪の赤目の美少女。ブリタニアユニオンのとある農村で生まれた少女であるが、幼い頃に両親によって酒代欲しさにクロノアと妹であるニャアンと共にブリタニア軍の暗部に売り払われた。それからクロノアとニャアンは暗部の道具として運用するための人道を無視した非道な訓練を受けさせられクロノアとニャアンは皮肉にもそれに耐えられるだけの才能と力があった。それ故にクロノアは妹であるニャアンの手を血で汚したくないためにニャアンへの依頼も全て自分が受けることでニャアンの手を汚すことを防いだ。しかしその分クロノアは多くの人間を幼い頃から殺めてきた。その殆どがブリタニア軍や貴族、皇族などからの依頼を受けたもので彼らにとって都合の悪い良識のある軍人や貴族、政敵を初めとして敵対勢力の将軍や指揮官。さらには一般市民を巻き込んだ虐殺などにも手を出したことがある。最初は人を殺したことに強い嫌悪感を抱いては数え切れないほど吐き、殺した人たちの顔が夢に出ては苛まれる日々が続いていた。だが恐ろしいことに人間というのはそういうことにも慣れてしまうものでクロノアもまた人を殺すことに慣れてしまい次第に機械のように淡々と人を殺すようになっていた。
そんな生活を続けていたある日、アロウズの悪事が明らかになった際に暗部のトップを始めとした幹部陣たちがレジスタンスやマネキンを始めとした当時の地球連邦に反意を抱いていた一部の地球連邦軍達によるアロウズやOZなどに対して反攻作戦を行った時にアロウズの高官と取引を行っていた際に巻き込まれ全員が死亡した。
これによって指導者を失った暗部は依頼が激減しただけでなく数少ない依頼を達成出来てもその後処理がまともに出来ず余計な散財や被害が出るようになっていた。これに顔色を悪くしたのはこれまで暗部に暗殺を始めとした依頼を出していたブリタニア軍を始めとしたもの達だ。このままでは暗部の存在が世間に明るみになり暗部に命じていた自分たちの身にも被害が及ぶと考えた彼らは暗部の存在を無かったことにすべく貴族連合を作り上げ暗部壊滅作戦を実行した。突然の出来事に対応できる訳もなく最初の進軍で亡くなったトップたちの代わりに暗部をまとめていた教官やマッドサイエンティストたちが死んだ。次の侵攻ではろくに経験もない見習いやまだ訓練も受けていない新兵たちの殆どが死んだ。最早これ以上ここに残っても自分たちの身が危ないだけだと悟ったクロノアはニャアンを始めとした親しかったもの達を中心に協力して生き残りたちは逃避を開始したが、行動を起こすのが遅かったために多くの同胞が死んでしまった。もはやこれまでかと諦めかけていたクロノアたちの前にルルーシュたちが現れ、瞬く間に貴族連合を壊滅しそれによってクロノア達は助かったのだった。これによりクロノアたち生き残ったもの達はルルーシュたちに深い忠誠を誓うようになり、彼らの力となるべく全員がルルーシュの配下となり、暗殺者として育てられた力を使って隠密や偵察、潜入作戦、時には拷問など様々なことをしてきた。特にルルーシュへの心酔が強かったクロノアはルルーシュの役に立ってもらうために人一倍その力を奮った。それはクロノアのことを暗殺者ということから真正面から戦えない臆病者と見下していたルルーシュの新たな配下となった新参の騎士たちも認めざるを得ないものだった。そしてクロノアは古代ゾイドたちの発見、15もの反抗貴族の隠れ拠点の発見及び壊滅、大量の多次元の兵器の発見及び回収など多大なる成果を上げたことによりクロノアは《神殺の英傑》最後の一席を与えられることとなった。しかしクロノアは薄汚い暗殺者であった自分がルルーシュというクロノアにとって神と呼べるいと尊きお方の騎士の一人になるなど分不相応ではないかと不安を抱いてしまい、ルルーシュへ進言しに来たのだが、ルルーシュの説得?によってクロノアは恍惚の表情を浮かべながら顔を真っ赤にしてルルーシュの言葉に同意するのだった。そして正式にクロノアが《神殺の英傑》の最後の一人、《
ルルーシュの命令以外では表舞台に立つことはなく影で行動することが多い彼女はルルーシュやトレーズたちを影から護衛する役目を請け負っている。そのために普段表で見せない彼らの素顔を知っているためその姿を写真に撮っては彼らを慕うものたちに売り捌くこともする。(キャラクターイメージはアカメが斬る!のアカメ)
あとがき
すいません、時間かかりまくりましたがこれでラスベガス攻防戦の後編終わりとなります。本当ならこのまま外伝を進めてから本編を進めようと思っていたのですが、この調子だと外伝が落ち着くのにかなり時間がかかってしまうと思いますので本編をメインに進めて設定が思いついたらキャラ紹介も兼ねた外伝の投稿を進めていこうと考えております。ちょっと色んな小説に手を出し始めちゃっているので原作調べたり参考になりそうな作品を調べたり他の人の小説を参考にしたりなどしているため投稿遅いかもしれませんが頑張って投稿は続けますのでどうか見捨てないようお願いします。次回の更新は多分3月になってしまうかもしれませんがなるべく早く投稿できるように頑張ります。次の話はフジの決戦前夜として各勢力の動向を語らせたいなと思ってます。予定としてはルルーシュ、シュナイゼル、ZEXIS・ドライクロイツだけでなくユーザー様から頂いたキャラやエンブリヲやジーンなどのキャラたちの暗躍も書きたいなと思ってます。それではまた次回もよろしくお願いします!!