ようこそヤンデレ達の教室へ 作:ヤンデレの素晴らしさをまとめろ
◇ヤンデレの素晴らしさを語ろう
突然だが、ちょっとだけ俺の出す問題を真剣に聞いて、答えを考えてみて欲しい。
問い・ヤンデレはありか
ヤンデレとは「病み」と「デレ」の合成語であり『ツンデレ』からの派生で出来上がった言葉である。
簡単に説明すると、「相手への好意が強すぎるが余りに、病的な精神状態になってしまうこと。もしくはそうした精神状態」といった意味合いの言葉であるのだが、世間一般ではあまり聞き慣れない単語であるのも事実。
最近ではヤンデレよりメンヘラの方が良く使われる傾向にあり、ヤンデレ属性というのは一部の間では人気があるが、広い視野で見てみるとあまり好まれない属性である。
そんな奴らに言ってやろう。ヤンデレヒロインはツンデレよりもクーデレよりもサドデレよりもエロデレよりもダルデレよりも一番素晴らしいデレなのである(迫真)
愛が深い……!!何て良い響きなんだ!誰よりも深い愛を自分に注いでくれて、少し他の女と話したら嫉妬の余り問い詰め・監禁・殺害…だがそれも全て愛故のものであり、そこもまた素晴らしく、可愛い。
まぁ他にもヤンデレの良さは色々あるし、語りたいのだが、これ以上は尺を取り過ぎてしまうので、とりあえずはこれで良しとする。
さて最後に一つ……ヤンデレこそが至高!!その他の属性など一切認めてはならない!!
◇転生前の下準備
「うーん、お前は死んだのじゃ」
「は?」
突如、天界の様な場所まで飛ばされて、最初に言われた言葉がこれだ。
さっきまで俺は自分の部屋のベットで「ようこそ実力至上主義の教室へ」というライトノベルを読んでいた筈なのだが……何故に死亡した訳?
「まぁ……すまん⭐︎ ワシのほじった鼻くそをついゴミ箱ではなく下界に投げ捨ててしまってな。その鼻くそがお前さんの頭に綺麗に命中しちゃった為、お前さんはお亡くなりになってしまったのじゃ」
つまり何か?俺は目の前のこいつのほじった鼻くそのお陰で死亡して、今天界に連れて来られてると?
「髪だろうと何だろうと、ぶん殴ってやらぁ!!」
「ま、待つのじゃー!神の字が違うから!!…髪になってる!!ワシ神なのに!!」
「髪髪うるせぇー!!」
目の前のムカつく顔したハゲジジイに1発拳を入れようと、その場から立ち上がり詰め寄ろうとするが、何故だかそのハゲジジイとの間に見えない壁があり、左足の小指をその壁にぶつけてしまう。
「ぷぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?」
俺の小指がぁ!?暫くその場で蹲って痛みに悶えていると、チョンチョンと上から突かれる。
「な、なんだよ〜……てか、何でお前は触れるんだ!」
「うーん、まぁ、人間がワシの様な高貴な神に触れられる訳がないじゃろ……ほっほっほっ」
何てムカつくジジイだ。俺はお前の鼻くそのせいで死んだんだぞ!?1発ぐらい殴らせてくれたって良いじゃないか!口には出さず心の中で叫んでいると、ジジイが突然真顔になり口を開く。
「まぁ落ち着け若いの……まぁ今回の事にはワシにも責任がある!じゃから、元の世界に戻す事は出来んが、どこか別の世界にチート付きで転生させてやろう」
その言葉に俺の中のライトノベル魂が燃え上がる。さっきまでの出来事への怒りなどすぐに吹き飛んだ。
「ほ、本当か!?本当にどんな世界でも、転生させてくれるのか!?」
「あぁ、良いとも。神であるワシに二言はない!!」
自信満々にドヤ顔で言い放つジジイから目を逸らし、少しだけ考える。
転生したい世界……やばい!?沢山あり過ぎて困る、ここはよく二次創作系でも良くあるオーバーロードとかどうだ?嫌、でもあそこの世界は何だか過酷そうだからなぁ。チートは貰えるんだろうが、何だかかなり不安が残るところだ……出来れば死ぬとかの描写がない世界が良いな。
あ!それならこのすばとかどうだろうか?あそこの世界は別に死ななかった筈だし……ってバリバリ死んでたわ!めぐみんに会いたいけど、やっぱり辞めておこう。
うーん、禁書も捨てがたいが…ん?あ、あるじゃん!死者も出なければ、チートスペックの身体があれば、無双も出来て、ヒロインも沢山いて、しかもヒロイン全員が可愛すぎる作品!!さっきまで俺が部屋で読んでいた『ようこそ実力史上主義の教室へ』……だけど、2年生編は読んでないし、少し不安だ。
まぁ、行けるだろ(適当) よし、転生する世界は決まった事だし、とりあえず目の前のクソジジイに伝えてやるか!!
「それ以上脳内でワシの事ジジイとか言うなら、転生させてやらんぞ?」
「マジすいませんでした!」
素早く今までの人生の中で一番とも言い切れる土下座を披露する。俺は転生する為ならプライドも全て捨てれる男なのだ……褒めてくれても構わんよ?
「まぁ良いわい、とりあえず転生する世界は『ようこそ実力史上主義の教室で』という世界で良いんじゃな?」
「あぁ…それとしっかりチートも付けてくれるんだろう?(ニヤァ)」
「全く…都合の良い事はしっかり聞いてるのう。まぁ良いぞ、だが好き勝手チートを与えるのも面白くないから、このガチャを引いて、出てきた
その返答に思わずその場でガッツポーズを決めてしまう。好き勝手選べないのは少し不満だが、まぁチートは得られるのだから、全然許容範囲だ。
横から神からの冷たい視線が刺さるが、今の俺にはそんなもの1ミリも通用しない。
「それで、このガチャはどんな仕組みなんだ?」
「ワシにも分からん、とりあえず引いてみぃ」
そう促されたので、素直に従ってガチャを回す。すると中からカプセルが10個転がり出てきた。
・ハイスペック身体
・ハイスペック頭脳
・イケメン
・観察眼(好感度)
《相手の自身への好感度と、詳細が分かる》
・主人公補正
《物理法則その他諸々を一切無視した謎の補正》
・ヤンデレヒロイン
《ヒロインがヤンデレになるイベントを引き寄せる・ハーレム確定》
・幼馴染《坂柳有栖》
・時間巻き戻し
《時間を巻き戻す事が可能・曇らせ好きな人にはおすすめ》
・金持ち
《言葉の通り》
・???
まぁ色々ツッコミどころがありまくりだが……ヤンデレだと!?素晴らしい響きだ!!どうやら神は俺に味方してくれたようだ(まぁ、目の前にいるんですけど)
ていうか幼馴染が有栖だと!?ありがたすぎる、俺の一番のよう実の推しキャラなんですけど……それと時間巻き戻しかぁ。俺あんまり曇らせ好きじゃないんだけどなぁ。
というか主人公補正とは一体!?主人公綾小路君じゃないの!?あ、観察眼に関しては本当にありがたい。
「まぁ色々、言いたい事はあるじゃろうが、ワシもそろそろ見たいテレビの時間がやってくるのでな、そろそろお前さんには転生してもらう」
「あ、その事なんだが、転生ってもしかしなくとも赤ちゃんからやり直すって事だよな……正直高校生になるまで待てそうにないから、高校の入学式まですっ飛ばしてくれないか?」
「……まぁ良いじゃろう、よし!ではワシはテレビを見るとするか!じゃ、たっぷり楽しむんじゃぞ〜」
その神の言葉と共に俺の意識は途絶えた。