好奇心の悪魔の化けの皮が少しだけ剥がれます
「ごめんね?ラプラスちゃん」
「い、いえ、大丈夫です……凄い、柔らかかったし……」
「? 何か言った?」
「あ、いえ」
あっぶな……聞こえてなくて良かったよ……。と言うか、何あれ?巨乳ってあんなに極楽なのね。良い匂いするし柔らかいし。息が出来ないくらいしかマイナス点ないんじゃない?
まぁ、それはそれとして胸に殺されかけながら一つ考えたことがあるのです。それが――
「それと、名前を考えました」
「そうなの?どんな名前?」
「はい。《
「分かったよ。ララちゃんね!」
そう名前。私は《阿部花子》とか言うクソダサ名前を付けられ(個人の感想です)、あまつさえ金髪赤目美少女になってまでそれを名乗るなんて絶対にイヤだ!
ラプラスだって所詮は偽名なんだからちゃんとした名前を考えないと不味いよね。と言うのを、さっきから考えていたんですよ。
それで《天裏ララ》と言う名前を付けた訳なんですが、何故《天裏》なんて言う漢字マシマシの日本語なのかと言いますとね、この世界――ユメさんが言うには『キヴォトス』とか言う幾つもの学園が集まった学園都市改め学園国家。らしいんですけどね?ここでは、どうも漢字の名字にカタカナの名前らしいんすよ。
しかも、このキヴォトスでは髪色も瞳の色も選り取り見取りで、祖先の遺伝子とは何なのか?と問いたい光景が広がっているのだとか。
あ、ごめんなさい。話が逸れましたね。それで私の名前についてなんですが、私のDr.ネームである《ラプラス》。これは、まぁ皆さんの予想の通り彼の有名な『ラプラスの悪魔』から来ております。
そして、《天裏ララ》と言う名前も『ラプラスの悪魔』から取らせて頂きました。まず《天裏》は悪魔のことですね。天使の裏。つまり、堕天を意味し、悪魔であることを指します。で、《ララ》の方なんですが、これはクッソ適当で、ただラプラスのラを二つ貰って並べただけって言うね。自分でも雑だと思うよ。まぁ、この見た目で阿部花子を名乗るよりはいいでしょ。
と、まぁ。そんなことよりも、私の好奇心を一番刺激されてるモノがあるんですよね。
「そうだ、ユメさん!そんなことよりキヴォトスについて教えて下さいよ!」
「え……?キヴォトスのこと?うーん、そうねぇ……」
ユメさんのお話は長かったから私が勝手に簡単に纏めると、こんな感じ。
ここキヴォトスは数千もの学園が自治区として統治する、学園都市と言う名前の皮を被った学園国家。
それぞれの学園が自治区として統治するもの以外では、連邦生徒会とか言う組織が統治する『D.U.』と言う都市があるらしい。他にも、『ブラックマーケット』とか言う、あからさまにヤバそうな名前の市場があるらしい。しかも、この世界では火薬がアホほど安いらしい。一体、何処にそんな需要があるんだか?と、思って聞いてみればこれまたビックリ、ここの住人はみんな銃火器を持って喧嘩みたいにバカスカ撃つんだとか。
何でそんな発想に至ったのかを問い詰めてやろうと思って聞いてみれば、どうやら頭の上の輪っかが影響しているみたい。この輪っかは『ヘイロー』って名前でユメさんも良く分からないみたいだけど、ヘイローが出ていれば銃弾が当たったり爆発に巻き込まれたくらいでは死なないらしい。寝たり気絶すればヘイローが消えて、そこに銃弾を撃ち込めば危ないらしい。うーむ、
いやー、本当にどうしてこうなったんだろうね?何で銃火器が致命傷にならないのか、地球人が必死こいて機関銃の対策に穴掘ったりしてるのに、キヴォトスでは突撃が普通とか……可哀想だな、地球人。
話を聞いたら色々と聞きたいことが出来たし、怒りの言葉やら嘆きの叫びやらを上げたいけど、まぁ、そんなことよりも――
――面白いどころの話じゃないよね!
いやはや、謎の耐久性に身体能力の底上げをしてくれる『ヘイロー』に、かなりの回数銃撃戦が行われているにも関わらず値段が高騰しない銃火器や弾薬に火薬の出所。学園が自治区として治める街の数々。
あぁ、ダメだ。これらは余りにも魅力的すぎて、私の好奇心を刺激してしまう。
見てみたい。
知りたい。
再現したい。
手に入れたい。
改造して新しい物を作りたい。
そして――
――既存のあらゆる物を越えて私の物が優秀であると世界に証明してやりたい。
その為なら――
金であろうが
知識であろうが
技術であろうが
血でも
肉でも
記憶でも
命でも
私の
――私の全てを賭けて手に入れよう。
…………
おっと、いけないいけない。思考が危うく昔に戻るところだった。まぁ、こうなるのは仕方ないと言いますか、こんな魅力的な要素が詰まった場所に来れたのだから楽しまなければ損である。
そして、私が満足して研究を続けるには、みんなが平和であること。がモットーの私にとって、一番最初にやるべきことは――
「と言うわけで、
と、私はユメさんに向かってお願いをした。そう、私がやるべきことは一先ずアビドスの安全を確保すること。
私が予想するにはかなりアビドスは不味い立場だと思う。理由は幾つかあるんだけど、まず一つ目がアビドスの校舎の移転した回数がムダに多いこと。
これは、単なる砂漠化の影響ではなく明らかに人の手が加わっている。確かに、移転の理由は砂漠化かもしれない。でも、考えて欲しい。まず一回目、本校舎が呑まれたから近くの建物に引っ越した。そしてそれも砂漠に呑まれました。
そして二回目の時に、同じように近くの場所に移るだろうか?答えは論じる必要もなく断じて否と言えるだろう。距離が離れて金が多く掛かるが一回と、近くの距離で安上がりだが何回も移動するのはどちらがコスト的に楽か。圧倒的に前者だ。
そして、過去のアビドスが三大高校と呼ばれていた頃の生徒会がそれも分からない程の無能な筈がない。今はともk……ゴホン。きっと、過去の生徒会達は砂漠から大きく離れた場所に校舎を移した筈だ。
なのに、またもや砂漠に呑まれた。それも移動してすぐに。これで人為的なモノを感じない方がおかしいだろう。まぁ、彼女らは善良な一般学生だ。それも、『ミレニアムサイエンススクール』なる科学に明るい学校ではないのだから尚更知らなくても仕方のないことだろう。
だが、身体は『子ども』ではあるが心が『大人』であり、科学にも明るいどころか極めた私からしてみれば怪しい以外の何者でもなく、どのようにして砂漠化を進めたのかの方法が頭から無限に湧き出てきて今すぐ確かめたい衝動に駆られる。
おっと、ちょっと本性が出てしまったね。失礼。とにかく、私は見知らぬナニかに恩があるアビドスを奪われるのは癪に触るのだ。であれば、私がアビドスに入学して大人かはたまた人外の化け物か本物の天災なのかを見極めた後に最適解を叩きだし救う。そもそもの話、私が大人であると言う意志を持っている以上、子ども達を守るのは私の仕事なのだ。
「え!?本当に!?」
「はい。まぁ、ユメさんが良いのであればですが」
そして、私がアビドスに入学するのに、教師とか言う面倒な大人はどうやらアビドスにはいないらしい。だから、私はユメさんを説得出来れば入学出来る……のだが、説得する前に入学出来そうな予感がする。
勝ったな、ガハハ!風呂入ってくる。
そして、私のそんな
「勿論、良いわよ!これからよろし――」
「私は反対です!」
突如、私の後ろ。ここは二階の筈なのに、開けられた窓から飛び込んで、私にショットガンらしき物を押し付けてきた人影。後ろを見ようとするがショットガンを強く押し付けれたため、何とか目を寄せてみると、ピンクっぽい髪をした私より小さい幼女がいた。
その幼女によって私の
「ホシノちゃん!?」
「ユメ先輩。私はコイツをアビドスに入学させるのに反対です」
うーむ……風呂入ってくるどころじゃなくなっちゃった……
ララちゃん困っちゃったゾ。
次回は金曜か日曜のどっちか。書き終わるのが早ければ金曜日に上げます。
それと、二回目のアンケートどん。投票お願いします。
こん中に暁のホルスに脅されてアビドス入るの日和ってるヤツいるぅ?
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いねぇよなぁ!!?(アビドス入学)
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無理だよマ○キーくん(逃走)