開発者少女は最善な未来の夢を見る   作:タニコウ

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Q&A
Q「ララちゃんは先生になれるの?先生ルートはある?」
A「無理です。子どもとか大人とか関係なく、ララちゃん(安倍花子)は先生と言う職業をブラックとしか思っていないので、やりたがりません。労働環境が改善されない限りはあり得ないです」


投票ありがとうございました。今回の分岐点はユメ先輩とホシノ(氷)の関係が変わるとかは、実はそんなに大きくは変わらないんですよね。関わるのはララちゃんの心の問題でございます。
まぁ、ここで長々と話すのも何なので最後に解説を置いておきますんで、気になった方は見てみてください。

それと、お気に入り登録、評価、感想、誤字報告ありがとうございます。特に誤字報告は助かりました。
と言うか、気付いたらめっちゃ増えてて僕びっくり。お気に入り100人はまだ先だし、100人記念は当分先だなー。とか、呑気に考えてたら100人いってました。しかも、評価も色が付いてて。凄い嬉しいです!

これからも駄作ですが、たらたらと亀進行で頑張ります。



#6 好奇心の悪魔は目覚める

 

 

 一瞬の思考の後、私はホシノちゃんとの会話を続けることに決めた。例え、私がホシノちゃんに嫌われて拒絶されたとしても、ホシノちゃんにはユメ先輩と笑い合えるようになって欲しいから。

 

 だから言葉を続ける。

 

「だって、ホシノちゃんは私を嫌ってる。だから、私からは離れようとする。けど、ユメ先輩の側からは離れようとしない。それなのに、ユメ先輩のことを嫌いとは流石に言えないんじゃないかな?」

「……別に、私は…ユメ先輩がどうなっても……構わない」

 

 また苦しそうな顔をして嘘をつく。

 

「自分はあの人が嫌いだから、どうなってもいい。そう決めつけて、思いこまないとやってられない。それを諦めるって言うんじゃないかな?ホシノちゃん」

「そんなことない」

「また嘘だね。そうやって、現実から目を背けて逃げるの?前も同じことをやったんじゃないの?また繰り返すの?」

 

 私の言葉に悲しそうな泣きそうな顔を浮かべるホシノちゃん。あぁ……今の私は最低だな。人の踏み入れられたくない過去にズケズケと押し入って……。本当にごめんね、ホシノちゃん。でも、これは必要なことなんだ。こうしないときっと……きっとホシノちゃんは後悔する。だって、私もそうだったから。現実に目を背けて、気付いた時には全てを失ってる。

 私はその喪失感を……絶望を知っている。だから、ホシノちゃんにもそれを味わって欲しくない。例え、一度味わっているのだとしたら、もう二度と同じ苦しみを味わうことのないようにさせて上げたい。同じ過ちをさせたくない。

 所詮、こんな御託は私の外道な行いに対する免罪符でしかない。でも、皆が幸せになれるなら、私はどんな外道にでもなるし、悪魔にでもなってやる。この気持ちは決して嘘ではない。

 

「そうだよ!諦めてる!でも、それの何が悪い!今まで私だって必死になって足掻いてきた!それでも!……それでも、私には何一つ守れなかった。」

 

 ホシノちゃんのそんな泣きそうな叫び声が静かな廊下に木霊する。私は、そんなホシノちゃんに向けて、自分を殺して口を開く。

 

「ホシノちゃ……いや、ホシノは本当にそれでいいの?全てから目を背けて、結局全てを失ってから後悔して。そんな結果をホシノは認められる?私はホシノには無理だと思う」

 だって、本当は優しい子だって知ってるから。

「……ッ!勝手に決めつけるな!そんなの!…………そんなの……」

「大丈夫だって本当に言える?なら、思い浮かべてみなよ。目の前で血塗れになって、既に呼吸をしていないユメ先輩を」

 

 私の脳裏には今でも簡単に、鮮明に思い起こせる。あの時、私の脳内に突如として現れた光景。そこでの、ホシノの慟哭も表情も何もかも全てが鮮明に思い起こせる。

 私の望みはこんな誰かが悲しむ糞みたいな未来を変えること。その未来を変える為なら、文字通りなんだってする。例え、彼女に嫌われて、私の姿が最善な未来に無くても構わない。皆が笑って過ごせるならそれでいい。

 

 だから!

 

「諦めないで欲しい、ホシノ。私達人間は前を向いて抗い続けることでしか何かを守ることが出来ないのだから。過去は取り返せない。だから、過去を満足がいくものにするために、抗って、抗って、抗い抜いて、望んだ未来を必死に追い求めて手を限界まで伸ばして、力尽きるまでその足で走って、手も足もないのなら地を這いつくばる虫よりもみっともなく踠いて前に進むしかない。

 一度でも諦めたら、ハッピーエンドへの道が一瞬でバッドエンドまでの一本道へ早変わりだ。私はそんなものは認めない。誰もが笑える。そんなハッピーエンドを夢見てる。その為ならなんだってする。金も、知恵も、肉体も、私の全てを使ってでも成し遂げるよ。そして、その一歩がホシノ、キミだ。辛い過去があったんだろうね、でも、前を向いてユメ先輩と向き合って欲しい。ユメ先輩はそれを待ってるよ。ずっとね」

 

 そうだ……きっとこれが…これが、私の紛れもない本心だ。誰にも大切なものを失って欲しくない。つんけんとした態度を取りながらも、誰よりもアビドスのことが大好きなホシノちゃんにアビドスを諦めて欲しくない。

 

「……早く行くよ…ララ」

 

 果たしてホシノちゃんに私の思いが届いたのかは分からない。あの惨劇が起こる時に私が近くにいれるのかも分からない。例え、今回のことで決定的に嫌われたとしても、ホシノちゃんが少しでも前を向けるならそれで構わない。まぁ、ちょーっと悲しいけどなんとか耐えれ……いや、無理だわ、想像しただけで泣きそう。でも、私は決めたから。後は突き進むだけ。

 とと、そんなことよりもホシノちゃんを追いかけないとだね。私は早歩きで歩きだしたホシノちゃんを慌てて追い掛けた。

 

「お疲れ様です」

「お疲れさまでーす!ユメせんぱーい!」

「あ、二人とも!おつかれー♪」

 

 ホシノちゃんが生徒会室の扉を開けて中に入り、私もそれに続いて挨拶をする。部屋には既にユメ先輩がいて私達を出迎えてくれた。生徒会ではどんな活動をするのかと言うと、

 

「さて!今日もアビドス再興の話し合いをしましょう」

 

 そう。このままじゃ、アビドスが廃校になってしまうらしく、そうさせないための話し合いを行うのだ。とは言え、だ。

 

「いやー、ユメ先輩。何回か言いましたけど、今は状況が悪すぎます。そんな中で人を呼んでも集客効果を期待するどころか、大赤字もあり得ます。せめて、何か地域の特色があるもの、もしくは伝統ある行事を執り行うことで、アビドスを去っていった人に興味を持たせるなどの一工夫が必要です」

「むぅ……ララちゃんのケチ。ホシノちゃんは何か意見とかある?」

 

 私の言葉に頬を膨らませて、ホシノちゃんに問い掛けるユメ先輩。ホシノちゃんも可愛いんだけど、ユメ先輩ってあざと可愛いんだよね。こう言う仕草とかね。

 

「私はどうでもいいです」

「ほら、ホシノちゃんもこう言ってますから、もう少し具体的な意見とか考えてきてください」

「……むぅ…いつか絶対に納得させてみせるもん……」

 

 ユメ先輩は私達二人の言葉にぶすぅっと拗ねた表情を取って机に頬っぺたを乗せて両手の人差し指をつつきあっていじけてる。何この人、可愛いすぎるんですけど。

 こう言うのがホシノちゃんにもあったら完璧なのになーって思って見てみれば、たまたま目があってめちゃくちゃ睨まれました。ごめんね。

 

 そう言えば、カイザーの裏に何かいるってのは教えた方が良いのかなー?うーん、注意を促したところでどうにか出来るとも思えないし、ユメ先輩とかは私が関わろうとしてるのをしれば何かやらかしそうだし……あれ?そう言えば、黒幕って何時からカイザーに指示を出してたんだろ?私がキヴォトスに来た翌日に利上げをしたってことは、元からパイプがあったってことだよね?だから即座に行動出来た。あれれー?これは疑惑どころじゃなくないか?確定黒じゃない?

 でも、証拠もなしに決めつけるのはよくない。間違って言いがかりでもつけてしまったら最悪だ。何とかして分からないかなー?過去の通話ログから色々と抜き出せそうなものだけど、どうなんだろ?

 

「アカシア、カイザー理事の通話記録から音声データの復元って出来る?」

 

 私はアカシアに小声で話し掛ける。

 

『可能です。即座に実行します』

「うん、よろしくね」

 

 画面に文字を写すことで答えたアカシアに礼を言う。これで黒幕の目的が私だけなのかが分かるかもしれない。仮に、ユメ先輩かホシノちゃんを狙ってるようなら容赦はしない。絶対に潰す。

 まぁ、向こうの技術も欲しいから私以外に手出し無用を約束させることが出来ればその限りじゃないけどね。まだ、向こうは未遂なわけだから勝手に断罪する訳にはいかないしね。

 

 と、そんなことを考えていると、

 

「あ、そう言えばこの前町の人にこんなの貰ったのよ。今度、皆で行きましょう?」

 

 そう言ったユメ先輩は机の上でだらけながらも器用に二枚のチケットを制服から取り出して机の上に置いた。ん?二枚?どうやら、水族館のチケットみたいだけど……ここにいるのって三人だよね?

 

「二枚しかないみたいですよ?」

「えぇ、だから足りない分は私が出すから三人で行きましょう!ね?いいでしょ?ララちゃん、ホシノちゃん」

 

 顎を机に乗せて上目遣いでそう言ったユメ先輩。くぅっ、これは、効くねぇ……(黄色い猿感)。今思えば、私がアビドスに来たときもあんな顔してたね。そりゃあ、ツンツンのホシノちゃんでも言うこと聞いちゃうわ。

 ホシノちゃんも興味無さそうな顔して目の奥がキラッキラに輝いてるし、多分お魚さんが好きなんだろうね。かわいい。え?私?私は地球の魚類を調べ尽くしちゃったから、キヴォトス特有の魚とかいない限りは興味ないかなー。まぁ、ホシノちゃんとユメ先輩の楽しそうな顔を見れるなら絶対に行くけどね(鋼の意志)!

 とは言え、だ。これだけは言っておきたい。

 

「ユメ先輩。お金は全部私が払うんで大丈夫ですよ?」

「ダメよ!私が先輩なんだから私が払うもん!」

 

 もん!て、あなた来年で高校三年ですよ?まぁ、かわいいからOKです。でも、それとこれとは話が別だよね。

 

「確かにそうですね。ですが、私はユメ先輩の後輩であると同時に28歳でユメ先輩よりも年上な上に成人を迎えた大人でもありますよ。なので、ここは大人の私が全額持ちます。この中で一番お金持ちなのも私ですし」

 

 因みに、純資産は一億くらいしかない。殆ど株に使ってるからね。え?借金?借金はそのうち返すよ。だって、ちょこちょこ返してて返済の目処立ったら絶対何かやってくるもん、私知ってるよ。皇帝(笑)がケチで強欲で傲慢だって。

 

 だから、私が反撃するのはたった一回だけ。その一回でアビドスを狙うカイザーグループを終わらせる。せいぜい、今は束の間の栄華を味わってれば良い。時が来たら喉元に食らいついて引き千切って食い殺してやる。

 とと、思考が逸れちゃった。まずはユメ先輩を説得しないとだ。糞みたいな愚帝のことは考えないで、今は水族館のことだ。

 

「でも……」

 

 私の言葉に納得しきれていない不服そうなユメ先輩。

 

「ここは『大人』にカッコつけさせてくださいよ。次からは頼らせて貰いますし。ね?」

「むぅ……絶対だよ?」

 

 よし、ユメ先輩が引いてくれた。そして、一ヶ月以内に遊びに行くことを約束してユメ先輩とホシノちゃんは下校時刻になったこともあって帰っていった。にしても、ホシノちゃん静かだったなぁ。

 もしかして、私のあの時の言葉が予想以上にトラウマ刺激しちゃった?だとしたら、明日謝らないとなぁ。もしかしたら、水族館が楽しみすぎるとか?はは、そんなことはないか。だって、ホシノちゃんだし。私と行くって時点でないな。まぁ、それはそれとして私が明日動けるかは分からないけどね。

 

 さて、実験の始まりだ。

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

ステータス《覚悟》が50➡️100となり、カンストしました。

覚悟が100になったことによるステータスの変更

ステータス《自己防衛意識》が50➡️0になりました。

ステータス《倫理観》が20➡️0になりました。

ステータス《大人に対する恐怖心》が80➡️0になりました。

特殊ステータス《大人に対するトラウマ》が消えました。

特殊ステータス《アビドス生徒会への想い》を獲得しました。

目標《私以外の皆が笑える未来》を獲得しました。

 

 

約束《三人での水族館》を獲得しました。期限は一ヶ月です。

目標《カイザーの影との遭遇》を獲得しました。





はい、では前書きで言った解説です。

まずステータスとは何ぞや?と思ったことでしょう。これは、前回のフラグと似たようなもので、かなーりフラグ管理で重要な役割を担っていまして、覚悟の他には例えば《筋力》であったり、《知力》であったりと数種類あります。
で、これが本文中にどう関わってくるのかと言うと、例えばエデン条約編でのカタコンベ突入の時ですね。その時に、知力が高ければ『即席の指向性を持たせた爆弾を作って近道を作る』や、視力と知力の二つが高ければ『痕跡を見つけて辿る』、筋力であればトリニティのゴリ……ミカ様みたいに『壁を砕いていく』などの、選択肢に大きな影響を与えます。

そして、今回上がった《覚悟》は、また例を上げて例えるならば、カルパノグ二章での何処ぞの超人(笑)が持ってきたサーモバリック爆弾がミカに当たりそう!ってなった時ですね。その時に、『庇う』は当然として、覚悟が0~99ならば『ミカに警告する』や『爆弾を撃って被害を軽減させる』と言った他の選択肢が出てきます。が、今回のララちゃんは覚悟のステータスが100なので、条件が合いません。なので、その選択肢が出ずに『庇う』一択になります。逆に覚悟が低いと『庇う』の選択肢が出てきません。要するに、自己犠牲精神が限界突破したのが現在のララちゃんです。

余談ですが、他の選択肢を選んだ場合の覚悟のステータスは以下の通りです。
『嫌われるのは怖い……かな……でも!』 変動なし(50)
『嫌われたくない……だから、ごめん』 80
です。何故、三番目が80と高めなのかと言うと、簡単に言えば、ララちゃんは例え今回の前半のホシノとの対話から逃げたとしても、ハッピーエンドを目指す。と言う目標は変わりません。なので、ホシノが前を向いて素直になれるまでは私が一人で頑張らねば!と、勝手に覚悟をキメます。かといって、自分が潰れればアビドスも潰れることは分かってるので自己犠牲をしない丁度いい覚悟のキメ方をしてくれます。
逆に、優柔不断な決意で選択した二番目はここぞの場面では覚悟を見せてくれますが、基本、安全重視の動きになるので、気付いたら手遅れと言うこともルート次第によってはあり得ます。
なので、実は一番安定した選択肢をくれるルートは三番目の選択肢だったんですね。因みに、覚悟のステータスは上がることはあれど、下がることはありません。

因みに、今のララちゃんの場合、仮にユメ先輩が死のうものなら、ガンギマリから更にレベルが上がって大変なことになります。

と、言うことで、これからの選択肢は気をつけないとララちゃんの勝手な行動でバッドエンドがすぐに近づいてきます。勝手に死んじゃうなんてことも十分にあり得ますよ。お気をつけてください。


とは言え、個人的には覚悟が100になると、面白いルートに入るんで、最短で覚悟100になってくれてモチベがぐんぐんです。


次回は明日。お気に入り100人記念で、僕が確認で使ってるララちゃんの獲得しているステータスと現在獲得したフラグをパッと出します。ネタバレにはならないように十二分に気を付けます。まぁ、ネタバレは嫌だ。と言う方は見ないことを推奨します。本編は日曜日か月曜日に更新します。


最後に、恒例のアンケートどん。あと二回はアビドス編ですがその次についてです。因みに、水族館はまだ先になります。メインストーリーを進めるならゲマトリア。他はゲームで言うとサブストーリーです。僕からの助言はサブストーリーでもメインストーリーでも使う重要な情報を貰えるよね。です。
投票お願いします。では、長文を読んでくださりありがとうございました。また次回、お会いしましょう。

次は何をする?

  • 襲来!ゲマトリア!!(メインストーリー)
  • ゲヘナで観光。猫と白いモップを添えて
  • トリニティで甘味を堪能。猫耳とゴリラだ!
  • ミレニアムでゲームする。最強と最恐と最狂
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