開発者少女は最善な未来の夢を見る   作:タニコウ

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Q&A
Q「アークナイツを知ってるってことは、阿部花子(ララちゃん)がいた地球にもYostarってあるの?ブルアカはあるの?あるなら何でアカシアが知らないの?」
A「ある。ブルアカもある。ただ、花子がやってなかっただけ。アカシアはブルアカを知ってるし、内部データとかも一度全部見てるけど、花子が興味を持ってないから『Akasha』のタブレットではなく、別のサーバーに保存してたため覚えていない。もし、ヒフミが原作通りブルアカ宣言をするのなら名前だけ思い出す可能性がある。因みに、花子はアークナイツをやり込んでいて、運営と高難度初日星5・6縛りクリアを賭けた戦いを繰り広げていたとかいないとか」



#8 その行動力を仕事に使ってくれませんかねぇ?

 

 

 そんなこんなで夜が明けて次の日、今日は休日と言うこともあっていつもより静か……いや、大していつもと変わらない静寂に包まれた廊下を歩いて生徒会室に向かう。

 あー、昨日の実験の後遺症で背中が痛むな。まぁ、ホシノちゃんが味わってきた心の傷に比べれば全然だ。Mon3trの調子も良さそうで、朝起きたらまだ裸だった私の背中からにょきにょきと顔を出して、私の顔に頬擦りしてくれた。かわいい。

 

 因みに、今着ている制服とか私が持ってる服はアカシアがあの後に改造してくれて、胸ポケットに付けてあるボタンを左に回すと、背中の部分がファスナーみたいに開いて、Mon3trが出て来易くしてくれた。流石にケルシー先生みたいな背中ガバーッて開いたエッチな服を着るのは恥ずかしいからね。

 あ、一応言っておくと、脱げないようにちゃんと上の裾は残ったまんま真ん中だけ開くようになってるよ!フハハ、ポロリを期待していた君たちには少し申し訳ないことをしたね!

 

「おはようございまーす」

「おはよう!ララちゃん!」

 

 そんなふざけたことを考えながらガラリと生徒会室の扉を開けて挨拶をすると、まさかまさかのユメ先輩がいた。今日はいつもより早いんだねー。いっつも寝坊して遅刻したりギリギリだったりするのに珍しいね。今日は雨でも降るのかな?ま、雨なんかアビドスで一回も見たことないけど。見れるとしたら来年度からだね。

 て言うかさ、ユメ先輩の目がめっちゃキラキラしてるんだけど、絶対何か企んでるでしょ。こんな感じの前にも何回かあったもん。

 

 あれー?んー?ユメ先輩がいるのにホシノちゃんの姿が見えない。何かあったのかな?

 

「ユメ先輩。ホシノちゃんは一緒じゃないんですか?」

「え?ホシノちゃんのお家にいなかったからもう来てると思ったんだけど、まだ来てないの?」

 

 ふむ、ホシノちゃんが家にいないとな?もしかして昨日、私言い過ぎちゃって予想以上に傷つけちゃってた?既に罪悪感でいつでも死ねるのに、あれのせいでホシノちゃんが登校拒否したとかなったら、死ねる云々以前に死んで償わないといけない気がする。

 

「おはようございます」

 

 と、そんな私の心配は、挨拶をしながら部屋に入ってくるホシノちゃんによって杞憂に終わった。ふぅ、よかった。危うく何の準備もしないで砂漠にホシノちゃんを探しに行くとこだったよ。

 

「おはようホシノちゃん。遅かったねー」

「ホシノちゃんおはよう!ホシノちゃんお家にいなかったから心配したのよ?」

「……コンビニに行ってたので。連絡しなかったのはすいません」

「何もないならいいのよ?ね?ララちゃん?」

 

 ユメ先輩が私の方を見て同意を求めてくる。禿同。まぁ、ホシノちゃんは普通にこの三人の中で一番強いから私達が気にしたところで、ってところもあるけどね。

 何なら素の実力なら私が一番弱いからね。私の戦闘スタイルは基本的にドローンとか爆弾とか罠とか使って戦う感じなんだよ。神秘で結構強くなってるのに、何故か正面からだと、真面に補給も出来ていなさそうな不良にも勝てないんだよな……。でも、今はMon3trがいるからね!そう簡単にはやられない自信があるよ!

 

「そうですねー。でも、私はユメ先輩の方が知らない人に付いてったりしないか心配ですねー」

「そんなことないよ!?ホシノちゃんもないと思うよね?」

 

 ええー?ほんとにござるかぁ?ユメ先輩だったら、アビドスの借金減らすの協力するからさぁ。とか言われたらホイホイ付いてく未来しか見えないんよ。

 そして、ユメ先輩の涙目上目遣いと言う特大コンボを喰らって同意を求められたホシノちゃんはと言うと、

 

「…………」

「何で目を逸らすのよぉ!?」

 

 無言でプイッとそっぽを向くホシノちゃんと、ホシノちゃんにも私と同じことを思われていたことにショックを受けるユメ先輩。だって、ねぇ?

 私もホシノちゃんもユメ先輩が必死こいてアビドスを立て直そうと頑張ってるのを見てる訳だし。ユメ先輩のアビドスに対する想いが強いからこそ、アビドスの為に危険なことをしないか心配しているんだよ。

 

「それで?今日は何をやるんですか?ユメ先輩」

 

 私は話題を変えつつ今日のタスクをユメ先輩に聞く。まぁ、休日はいつもビラ配りだし今日も多分同じだろうけど。

 

「ふっふっふ、よく聞いてくれたわね!ララちゃん!」

「そんなタメ作っても、どうせ何時ものビラ配りですよね?」

 

 あら、ホシノちゃんも同じことを思ってたのかい?私達、気が合うね?これが相思相愛!…………まぁ、私って絶望的なまでにホシノちゃんからの好感度低いから、そんな可能性ゼロなんですけどね……。

 

 でも、どうやら私とホシノちゃんの予想とは違ったようで、ユメ先輩はいつも使っている学生鞄から一枚の古ぼけたポスターを取り出して、私とホシノちゃんがよく見えるように掲げた。

 

 えーっと、何々?

 

「アビドス砂祭り、ですか?」

「そうなの!昨日ララちゃんが地方特有のがって言ってたじゃない?」

「え?それで態々探したんですか?」

 

 もしかしてユメ先輩が今日早く来たのってこれを探しに?いやー、まさか昨日の今日でこれ見つけて来るって何気に凄いね。その行動力をもうちょっと仕事に向けて欲しいなーって私は思うんですよ。

 

「いや?別に探してはいないよ?」

 

 あ、違うのね。やだ、私ってば勘違いしちゃった。まぁ、ユメ先輩だしそんな直ぐに行動するだけの考えはないか(失礼)。あれ?だったら、

 

「え?じゃあ、何処からこれを?」

「え、えぇっと、……私の、お家?」

 

 ははぁん?さてはユメ先輩、このポスターを結構前に見つけてて、それを持ち帰ったけど今まで存在を忘れていたんだけど、昨日、私に言われて思い出したパターンだね(解説口調)?それで、これなら私も納得するって思ってウッキウキで登校してきたわけだ。成る程、理解。

 図星だからって目を背けるのは自治区の長としてどうなんですかね?

 

 にしても、砂祭りねー。多分砂で城とか胸像とか作る感じの祭りなんだろうけどさ……これ開催したからってアビドスに移住する人来る?……ま、まぁ、祭りとしての観光客は見込めるかな?

 ただ、一回目を成功させた場合は間違いなく皇帝さん(笑)が利権云々かんぬん言い掛かり付けてきて二回目は皇帝(笑)が主導するんだろうなー。そうなると、ユメ先輩には申し訳ないけど、

 

「申し訳ないんですけど、アビドスへの利益を考えると最低でも二年……いや、三年は待った方が良いかもしれません。一回目が成功したとしても、精々数百万の利益しか見込めません。恐らく、ちゃんとした利益を見込めるようになるのは二回目からです。ですが」

「ですが?」

「カイザーが邪魔をする?」

「exactly!その通りだよ!ホシノちゃん!」

 

 ホシノちゃんは私の言いたいことを理解したようで、ユメ先輩はホシノちゃんの言葉でちょっと分かったようで、いつも通りほわほわした感じで、そうなんだー。って雰囲気を醸し出してる。何なら砂祭りが出来ないことだけは分かったのか少ししょんぼりしてる。絶対、話の半分も分かってない。

 

「と言うわけですので、今は諦めて下さい」

 

 本当に申し訳ないんだけど、あんまりカイザーと関わって欲しくないのが私の本心なんだよねー。そんな私の思いが伝わったら良かったんだけど……

 

「むぅ、ホシノちゃんはどうなの?」

 

 昨日と全く同じ流れになった。私とユメ先輩の視線は自然にホシノちゃんへと向く。ホシノちゃんはと言うと、ユメ先輩に近づいてユメ先輩の手からポスターを取る。

 

 もしかして、これはホシノちゃんがユメ先輩に心を開いた可能性があるのでは!?

 

「こんなの、時間の無駄です」

 

 ないんだな、それが。ホシノちゃんは手に取ったポスターをポイッと投げ捨てる。ありゃ、やっぱり人間ってのは直ぐに態度は変えられないもんなんだねぇ。

 まぁ、確かに砂祭りの準備するくらいだったら傭兵の仕事数回やるだけで千万は稼げるからね。ホシノちゃんの言う通り、効率だけを考えれば本当は時間の無駄なんだよ。まぁ、それでも、二人が笑えるならやるけどね。勿論、皇帝(笑)には邪魔させないようにしてから。

 

「……ホシノちゃん」

 

 あらら、ユメ先輩がめっちゃ悲しそうな顔してホシノちゃんを見てる。それに気付いたホシノちゃんは気まずそうにそっぽを向きながら口を開いた。

 

「ぅ…………せ、せめてララが納得してから言ってください。そうしたら…………きょ、協力、するかも、しれません」

「「………………」」

 

 え、これ誰?本当にホシノちゃん?デレた?凄いお顔赤いね。それにしても、何この……なに?デレのホシノちゃん、めっちゃかわいいんだけど。ユメ先輩も信じられないものを見たって顔してるよ。

 

「ら、ララちゃん――」

「ユメ先輩――」

 

 そして、私とユメ先輩は顔を見合わせ、頬を真っ赤にしているホシノちゃんを見ながらこう言った。

 

「「やっとホシノちゃんがデレた!!かわいい!」」

「な、なぁ!?……ふ、二人して何なんですか!?」

 

 ホシノちゃんは、私とユメ先輩の言葉に元から赤い顔を更に真っ赤にして抗議の目線と言葉を繰り出す。いやー、やっぱりホシノちゃんは変わってたんだなぁ!

 

「ホシノちゃんはかわいいなぁ!」

「っ!……死ねっ!」

「かふっ」

「ら、ララちゃん!?」

 

 ホシノちゃんに抱き付くのは早かったか……。やっぱり人って直ぐには変わらないんだ、な、ガクッ。

 

 私は、ホシノちゃんの痛烈なカウンターによって意識を飛ばした。





次回は頑張れたら金曜日、遅くとも土曜日です。アンケート通りに進めます。ゲマトリアは多分、最後にチョロっと出るくらいだと思う。

では、また。

今日はアンケートなしです。

ハロウィン決選投票!

  • 吸血鬼、人狼、幽霊
  • 魔女、天使、死神
  • 猫又、吸血鬼、雪女
  • 吸血鬼、吸血鬼、吸血鬼
  • 僕と契約して魔法少女になってよ
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