開発者少女は最善な未来の夢を見る   作:タニコウ

16 / 50

唐突に頭に湧いてきたユメ先輩甘えんぼ概念のせいで少し詰まりかけてギリギリになりました(間に合ってない)。でも、後悔はしていないです。

時間ギリギリ推敲出来てないんでもしかしたら誤字が酷いかもしれないです。シテ‥ユルシテ…


#9 束の間の一時

 

 

 私がホシノちゃんに腹パンされた日から一週間とちょっとが経った。あれから喜ばしいことにホシノちゃんは多少ユメ先輩に素直になってる。え?私?……止せやい、悲しくなるじゃん。まぁ、100%私が悪いんだけどね。

 

 それと、他にはアカシアが気付いたら大量の廃工場をハッキングして起動させ、ドローンとか既に開発を終え量産態勢に入れた私の秘密道具達を量産しているみたいで、事後報告を受けた私の背後には多分宇宙が広がっていたと思う。何かキヴォトスに来てから行動意欲が凄いことになってないかい?他にも私に何か隠れてやっているんじゃないの?(大正解) まぁ、私の不利益にならないだろうしアカシアの好きなようにやらせてあげよっと。

 まぁ、そのお陰で私は自分の作りたいものを夜の時間に作れるようになって幾つか新しい物を作れたのだ。これでようやく私がMon3tr抜きの単独で正面戦闘が出来るだけの装備が整ったんだけど。まぁ、不良を相手するくらいしか真面に出来ないんだよね。因みに、何を作ったのかはまだ内緒。目の疼きが言うには、近々使わされる予定みたいだからその時にね。にしても、本当に便利ね、この目。

 

 さて、こうやってぼーっとしながらモノローグに耽っているのにはちゃんと理由があって何があったのかと言うと、

 

「うぅー、ララちゃーん。私疲れたよ~」

「あー……はい、そうですか……頑張ってますもんね、ユメ先輩……」

 

 ユメ先輩の疲労が限界まで来てしまったのだ。それで、疲れたユメ先輩の抱き枕になって保健室(私の部屋)で寝ているのが今の私ってわけ。

 

 元々、ユメ先輩は真面目な性格なんかでは無かったみたいなんだ。何ならどちらかと言うと怠け癖が強い程で、今までは大好きなアビドスの為に文字通り粉骨砕身してきた訳だ。まぁ、言うなれば電池切れになったんだと思われる。

 と、こんな分析をしている私だが、何でこんなことをしているのかと言うと、そりゃあ意識しないようにしてるからですね。……え?何をって?

 

 えー、こほん。では、今の私の状態を再度説明しますね。あ、ちょ、ま――

 

「ん~、ララちゃん、いい匂いする~」

「ア,ハイ…ソッスカ…ヨカッタッスネ…」

「んへへ~」

 

 ………………は!危うくユメ先輩の胸に殺されるところだった。えーと、何だったっけ?あー、そうだ今の状況ね。まぁ、今のやり取りで分かる通り、私とユメ先輩は現在、窮めてひっじょーに困ることだが、密着してベッドで横になっている。本当に困っちゃうなー。ホントダヨ?ヨロコンデナイヨ?ワタシ,ウソツカナイ。

 こほん、まぁ正直に言うと理性の戦いになってるよね!ユメ先輩の美少女おっぱいが私の顔面に押し付けられ顔全体でその幸せを享受出来る。しかも、脳蕩けてるユメ先輩もめちゃんこかわいいし、控えめに言って最高です。でも、私の首に顔を埋めて鼻をすんすんと鳴らしながら匂いを嗅ぐのは止めて欲しい。流石に恥ずかしいっす。

 

 まぁ、そう言いつつ、私もユメ先輩の匂い嗅ぎまくりっすけどね!めっちゃいい匂いする。因みに甘い匂いです(ボキャ貧)。私、女で産まれて良かったよ。

 とと、私だけ癒されるのは違うよね。今はユメ先輩が疲れてるからこうなってるのだから、しっかりとユメ先輩を労うのが道理だろう。

 

 私はユメ先輩のおっぱいから顔を離してユメ先輩の目と視線を合わせる。

 

「本当にお疲れ様です。ユメ先輩」

「うぅ~、ララちゃ~ん」

 

 私はユメ先輩の頭を優しく包み込むように抱えて、ユメ先輩の綺麗な水色の髪に右手の指を入れて軽く撫でる。そうすると、ユメ先輩は私の首に回していた手を引き寄せてギューッと抱き締めてきて、頭を私の肩に押し付けてくる。もっと撫でろってことですか……了解しました。

 何時もはどっちかと言うと甘やかす側のユメ先輩なんだけど、こうなると凄い甘えてくるんだよねー。めちゃんこかわいい。因みに、大体月一ペースでユメ先輩はこうなる。

 

「むふ~、ララちゃんあったか~い」

「ユメ先輩も十分あったかいですよー」

 

 そんな感じで大体一時間くらいはこんな状態が続く。にしても、今回は遅いなー。ん?何がって?そりゃあ、

 

「またやってるんですか……二人とも」

「お、ホシノちゃん」

 

 ホシノちゃんが来るのがだよ。そして、何時もホシノちゃんが来た時に言う言葉があるんですよ。それが、

 

「ホシノちゃんも一緒にどう?」

「私はいい。そんなことより、生徒会室に行きますよ」

「えー?どんな生き物にも休憩は必要だよー?」

「そうだよ~、ホシノちゃんも私達と一緒にお休みしようよ~」

「いいですから、早く行きますよ」

 

 そう言ってホシノちゃんはユメ先輩を優しく起こして、私の首根っこをひっ掴んで無理矢理起こす。あらやだ、ホシノちゃんったら大胆ね。

 まぁ、こうなったら生徒会室に向かうのが何時ものパターンなのだ。よって、私はユメ先輩に抱き付かれて嫌そうな顔をしつつも引き剥がそうとはしないホシノちゃんを連れて生徒会室へ向かう。

 

 これが当たり前の日常。だが、私はすっかり忘れていた。ここは争いが絶えないキヴォトスで、私達が過ごすアビドスには大人の魔の手がすぐそこまで近づいていることを。

 

「じゃ、今日の活動をしよっ――っ!」

 

 生徒会室に私達が入って早速作業を開始しようとした時だった。私の目が酷い痛みを発して私に異常を知らせる。私は内ポケットに手を入れる。

 

『警告。空間に何者かの干渉を確認。マスター、最大限の警戒を』

「分かってる!」

 

 アカシアの警告の声と共に明確に何処で異変が起きているのかが分かるようになる。私は内ポケット(四次元)から愛用してるあの日ユメ先輩に貰った拳銃を抜き、躊躇することなく私の目が教えてくれる場所に照準を合わせると、即座に撃鉄を起こして(コッキングして)引き金を引く。銃口から放たれた弾丸はパチパチと青いスパークを纏いながら真っ直ぐ飛んでいく。

 

 察しのいい人は気付いただろうからもう言っちゃうけど、この弾が新しい秘密道具の一つね。名前は決めてないや。適当に『属性弾』で良いんじゃないかな。あ、ちょっと中二チックに『属性弾(エレメンタル・バレット)』とか?いや普通に恥ずいし長いから属性弾でいいや。

 当たり前だけど、属性弾には種類がある。とは言え、私の技術で作れたのは今使った電気の他に、電気より強い雷と炎、炎を改良した爆発に氷、氷を強くした凍結の細かく分けて六つ、大きく分けると三つだけ。他にも色々と作りたいんだけど、まぁ無理。頭の中のイメージと現実が上手く噛み合わないんだよね。多分、神秘って言う不可思議に魅入られた影響でちょっと誇張した思考になっちゃってるんだろうね。

 

 性能なんだけど電気の属性は簡単に言うと、弾速が大体1.5倍で、着弾時に放電される。それで、電気以外の属性弾の細かい性能は後で(番外編)に纏めて見せるからその時ね。

 あ、そろそろ弾が当たりそう。

 

――バチバチバチィ!!

 

 何もない空間に着弾して高圧電流を放出して、そこに隠れているモノを引摺りだそうとする。だが、

 

「……ふぅん、やるね?にしても、これは何だろう?黒い、影、かな?」

 

 弾丸を電気ごと飲み込むかのように、床から這い出てきたどろりとした黒い液体のようなナニかがそのまま立体的になっていく。……これは、もしかして、ゲート?

 

「ララ、何あれ?」

 

 異常を察して、すぐに武器を持っていた私の後ろに避難していたユメ先輩を抱えたホシノちゃんが聞いてくる。いやー、聞かれても私に詳しいことは分からないんだよなー。

 

「多分、空間干渉型の転移。道具(アイテム)神秘(アーツ)かは分からないけど」

「? どういうこと?」

「あーっと、……要するに襲撃が来たってこと。だから、ユメ先輩連れて撤退して銃持ってきて」

 

 私はホシノちゃんにそう告げて、黒いナニかに目を向けようとした時だった。

 

『いえ、その必要はありませんよ。私は彼女にも要件がありますからね』

「ッ!…………姿を見せないで要件もへったくれもないと思うんだけど?」

 

 唐突に黒いナニかから聞こえた声に私は動揺を悟らせないように皮肉で返す。

 

『クックック、これは失礼を――初めまして、天裏ララさん。それと、お久しぶりですね?小鳥遊ホシノさん」

 

 私の皮肉に謎の声はそう答える。声は徐々に人間らしさを得ていき、違和感を持たなくなったのと同時に声の主は姿を現した。全身真っ黒なコ○ンの犯人さんみたいな男だった。

 それにしても、どうやら犯人さんはホシノちゃんと面識があるみたい。はてさて、彼の目的は何なんだろうね?

 

「ッ!黒服!何でお前がここに来た!!」

 

 わーお、びっくり二人とも知り合いだったんだ。それにしてもホシノちゃんや、今私のすぐ後ろにいるの分かってる?耳キーンなったんですけど!と言うか、ホシノちゃんがあそこまでグレたのって、もしかしてコイツのせい説ない?

 にしても、この犯人さんがカイザーの裏にいる黒幕さんっぽいね。だから黒服って名前なのか!!

 

「んゅ?あれ、ララちゃん、あの人ってお客さん?」

 

 あら、漸く正気に戻ったんすねユメ先輩。でもね?今スッゴい真剣な空気だったのよ?

 

「いやー、どっちかと言うと襲撃者?それとも、取引でもしに来たのかな?」

 

 まぁ、ここで襲撃者って断言しちゃうともう対話の余地がなくなりかねかないからこう言うしかないんですけどね。私のその言葉にユメ先輩は黒服に視線を向ける。それを見た黒服がスッと横へズレる。すると、

 

「うっそでしょ。まだいるの?」

 

 未だに残り続けていた黒いナニかから、双頭を持った木製のデッサン人形っぽい奴と、後ろ向きの肖像画を持った首無し男が出てきた。そして、黒服が二人の前に立つと私達に向けて恭しく一礼をしてから口を開いた。

 

「我々はゲマトリア。この世界において天裏ララさん、貴女と私達は同じ存在です。本日は貴女に取引を持ち掛けに参りました」

 

 そう言って黒服は顔を上げると私に向けてニヒルな笑みを見せてきた。どうやら、今日は久しぶりに大人としての振る舞いをした方がいいみたいだね。私は表情を消しながら思考を切り替えた。

 





次回は火曜日です。

今回もアンケートなしです。流石にゲマトリアとの会話内容を複数考えるのは無理だったよ……。

ハロウィン決選投票!

  • 吸血鬼、人狼、幽霊
  • 魔女、天使、死神
  • 猫又、吸血鬼、雪女
  • 吸血鬼、吸血鬼、吸血鬼
  • 僕と契約して魔法少女になってよ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。