開発者少女は最善な未来の夢を見る   作:タニコウ

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本日二話目。取引が終わると言ったな?あれは嘘だ。もう一回続きます。



#12 大人の戦い~中盤戦~

 

 

 私としては、不可能なことがある。と言うことを認めたくないのだが、こと肉体の『性別における男女の両立』や『卵生と胎生の両立』などの生物学的にあり得ない、矛盾が生じえるものに関しては絶対に不可能だ。恐らく神秘と恐怖の両立に関しても同じだろう。

 納得するかどうかは不明だが、先ほど述べたふたなり化を例にして軽く説明すると、そもそも、性別と言うものは、男と女と言う二つの相反する要素であり、表裏一体となることはあり得ない。それは、祖先であるホモサピエンスから続く絶対不変の(ルール)である。昔の人間は神が創った故の理だと言っていたな。今の私はそれに同感している。

 勿論、昔は神などいないと、その存在を否定するためではないが、哺乳類の雌雄同体(ふたなり)について研究した。ここからは長くなるため割愛して結果だけを言おう。結果は、肉体に限っての雌雄同体(ふたなり)は可能だった。

 諸君は、おいおい、言ってることが違うぜ?と思ったことだろう。だが、それは飽くまで肉体のみならばの話だ。

 

 駄目になったのは、精神()の方だ。私の実験方法は、第一に男の身体に女の身体機能(乳房や子宮等)を取り付けること。また、その逆もしかり。第二に、一度、男を女へと性転換させてからその女体に男としての身体機能(陰茎や睾丸等)を取り付けること。また、その逆も。

 

 と、こんな具合な実験を行った。そして、どちらの手段を用いても、肉体的には成功し、精神的には失敗(廃人化)した。理由としては、文字通り精神が関係しているだろう。

 男と女と言う二つの性別の内どちらか一つを持つ身体に入る精神()は基本的には肉体と同じ精神が宿る。まぁ、例外もあるにはあるが殆どがこれだろう。そして、肉体に宿る精神も一つのみ。これにも多重人格と言う例外があるが、極めて稀な上に、元から多重人格と言う事例は、私の研究では、あり得ないとの結果が出ている。まぁ、腹立たしいことに幼い子どもが物心付くより前に、酷い家庭環境の影響で自己防衛の為に別の人格を生み出し、その人格を拠り所とする。と言う例は何度も見たことはあるがな。

 

 とまぁ、話を戻して、男と女。この二つを併せ持った肉体に宿る精神は果たしてどうなるのだろうか?

 

 その答えは、男の精神()と女の精神()が一つずつ、計二つの精神が一つの肉体に宿るのだ。

 これってただの二重人格と同じだろう?と、みなは思うだろうが、これは全くの別物だ。今回の実験の場合、一人の身体に男と言う一人の人間と女と言う一人の人間、つまり人間二人の精神が入っているのだ。そして、多重人格の方は、一人の精神から分離して二つの人格が生まれる。と言うイメージだ。

 超簡単に言うなら、多重人格の場合、肉体を1とすると、元の精神が1で二つの人格を生み出すと、0.5+0.5となり、合わせると1。つまり、肉体と精神の均衡が整っているのだ。

 まぁ、ここまで言えば分かるだろうが、ふたなりを現実にすると、1の肉体に、元から宿る1の男の精神と、身体を作り替えたことで男とは全く別人に変わった1の女の精神が混じり、互いに別要素である2つの精神が出来上がる。つまり、肉体と精神の均衡が崩れ、全くの別物である二つの魂がぐちゃぐちゃに混じり合い、その崩れたバランスを治すためにぐちゃぐちゃになった精神()を削り、魂の情報がぶっ壊れ、自我が崩壊し廃人となるのだ。

 余談になるが、これこそが、私が世界に神は存在したと言う事実を考え始めるに到った理由だ。神が(アダム)(イブ)を、そうあるべきと定め、作ったが故の絶対な理。奇跡的なバランスでなり立つ再現不可能な生命の神秘で、理を破り禁忌に手を伸ばそうとしたものの存在を消滅させる法でもあるのだ。まぁ、私は手伝っただけで、別にふたなりになろうとした訳ではないから天罰はなく、全くの無傷なのだが。神と言う存在もなかなか理不尽で馬鹿だよな。

 全く以て、エロ漫画やエロゲが好きな人には申し訳なさで頭が上がらない事実だが、これが現実で真理だ。諦めたまえ。

 

 あ、そう言えば一つだけだが、成功例があったな。まぁ、私はあれを成功したとは認めない。確かに、あれのお陰で精神が関係していることは分かった。が……だからといって、認めたくないし、思い出したくないのだ。

 

 オカマ怖い…………。神に真っ向から喧嘩を売るオカマ達。あ、ヤバい、思い出しただけで、身体の震えが止まらなくなった。

 

 

 が、しかし――(気を取り直して)

 

 

 それは飽くまで地球にいた頃の話。そして、この私が不可能のまま問題を放棄する筈がない。解決策を見つけている。

 その解決策と言うのが、

 

「成る程、全く同じ魂を持つ『クローン』。ですか……確かにそれならば」

「そうだ。一人分の魂しか肉体に入らず、一人で神秘と恐怖の両立が出来ないのならば、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()のだ」

 

 そう、魂が一つしかないと言う理由で問題が起きるのなら、コピーして増やしてしまえばいいのだ。まぁ、神秘の対極に位置する科学では、所詮は机上の空論。叶わない夢物語。だからこその不可能。

 そして、また、その程度の方法で解決するほど柔な問題でもないのも、また事実。この問題には本当に多くの高くて大きい壁がある。それが――

 

「ですが、一つの肉体に魂は一人分しか入らない。と言う点や、その他の問題はどのように解決するので?」

 

 そう、二つの身体を用意して、魂を神秘と恐怖に分けた後に一つへと纏めたとしても、一つの身体に二つの魂が入っていると言う状況は変わらない。精々、精神が崩壊しない確率がちょびっと上がる程度の効果しかないだろう。

 それでも、ゼロではなくなった以上、いつかは成功するようになったのだと言える。だが、人間を使う以上コストが馬鹿みたいに掛かるがな。ん?心は痛まないのか?って?

 

 …………それはないな。実験体なんて所詮は、私のクローンだからな。大して心は痛まない。それどころか、ホシノ達の安全に繋がるなら喜んで使い潰すつもりだ。

 これが、小さな子どもとかだったら話は別だが、私だったり、下らない阿呆どもなら一切気にしない。

 

 む、また話が逸れかけたな。私は、黒服達へクローンについて書かれた詳細設計書をアカシアに写して見せる。

 

「長々と話したが、早い話、これを読んでくれれば全て分かる」

 

 言葉だけでは難しくて説明しきれない部分が多々あるからな。こうして目で理解して貰った方が何十倍もマシだろう。

 

「成る程、この方法を神秘に置き換えたとすると…ふむ………マエストロ、こちらは貴方の技術で再現可能ですか?」

「……これは!あぁ、ここまでは可能だが、ここからは私の力では不可能だな」

「そこからでしたら、私達が適切かと思います」

『そういうこった!』

「確かに、ゴルコンダとデカルコマニーであれば、可能でしょう。では、私は最後のこの辺りが出来そうですね」

 

 わいわいと私の研究成果を見ながらこれはこうした方がいいとか、ここはこうではなくこうなのでは?とか、相談し合い、気付けば、

 

「いやいや、ここは魂を半分に割って、一つの身体に纏めた方がいいでしょ!!」

「いえ、二つの身体を縫い合わせることによって、『神秘』と『恐怖』を持つ二つの魂を同居させた方が確率が高いです」

「そんな、メンゲレの双子実験みたいなことを私は認めないよ!」

「その通りだ。人体と言うものは、既に完成された芸術であり、人体そのものに神秘が宿るのだ。そんな人体を歪なものに改造するのは私も賛同しかねる」

「まぁまぁ、三人とも、逸る気持ちは分かりますが、落ち着いて下さい」

『そういうこった!』

 

 どうしてこうなったんだろうね!?

 





分かりにくいと思うから簡単に纏めてみました。男を神秘、女を恐怖に置き換えると、黒服の実験になります。

魂が入った身体(肉体、魂ともに男)

身体をこねこねして女にする(コラテラルダメージとして、魂もこねこねされて女になる)

元とは別の身体になる。それと同時に、魂は似て非なる存在に変わる。(ここまでが、性転換手術)
↓ 
もう一度こねこねして男の特徴を取り付ける

元の身体に付随している魂(元男)に元の魂とは別の男の魂がくっつく(原理を考える余裕は僕にはなかった。イメージとしては、女の肉体にくっついた男の特徴を取り入れる為に男の魂をインストールする感じ。
 物でこの状況を例えると、キリマンジャロコーヒーにブルーマウンテンをぶちこんでかき混ぜたもの。似てはいるけど、違うものを混ぜたらどちらでもなくなる。とかそんな感じ)。
 その影響で一つの身体に二つの魂が入っている状態となり、肉体が耐えられず魂が削られてしまい魂の情報がぐちゃぐちゃになる(器から零れるイメージ。絶対に元には戻せない。コーヒーで例えると、キリマンジャロとブルーマウンテンのブレンドコーヒー一杯分からキリマンジャロだけを綺麗に一杯分抽出しろと言われるようなもの。絶対に不可能)。
 ↓
 魂が多くの情報を失い、体裁を保てずに崩壊する
 ↓
 廃人と化す。
 
仮説(正解)
魂を抜き取った身体(男)

身体をこねこねする。

元とは別の身体になる(魂抜き、身体は女)

抜き取った魂(男)をインストールする

元とは別の身体に入ることにはなるが、魂自身がこねこねされてない為に変質はしない。が、魂と肉体は共に紐付きされているため、魂は男であり女でもあると認識する。このまま、放置すると徐々に女に変わっていく。

男の特徴を取り付ける

前述した通り、魂は男であり女でもあると認識しているため、変な魂をインストールすることなくふたなり化する。


おまけ
オカマの場合
魂が入った男の身体(オカマ)

身体をこねこねして女にする(魂もこねこねされるが、元から男でもあるが、女でもあるため被害を受けない)

元とは別の身体になる。(魂は女になれて大喜び)

男の特徴を取り付ける。魂と肉体ともに無事

あらやだ❤️これで、男の子も女の子も食べれちゃうのね❤️うれしきわぁん❤️

オカマ、阿部花子(ララ)を発見する

ご想像にお任せします(花子のトラウマ)

結論:オカマ最強!!
 

 要するに、魂と肉体は繋がりがある間は紐付けされ、どちらかが変質すると同様に変化するが、繋がりが絶たれてるときは紐付けされずに、肉体や魂が変質したとしても、変化は起きることはない。
実は、大体のオカマキャラが強いのは魂がめちゃんこ強いからなんですねー(適当)。


アンケートやるつもりでしたけど、すみません今回はなしです。その代わり、明日もう一話投稿して、そこでこれからララちゃんがどう行動するかのアンケートを取ります。



ここから、ハロウィン番外編の進捗についてです。興味ないかたは飛ばしてどうぞ。

現在、アンケート結果の暫定一位がアンケート欄にあるように過半数で魔法少女になっています。これから変わるかもしれませんが。
ですので、今は設定を色々と練っている訳ですね。ここで、僕は思い付いた訳です。魔法少女にはペット枠がいるではないか。三人で一匹のペット(例:クソねこ擬きのインキュベーター)。一人に一匹のペット(例:プリティでキュアキュアなミップルとメップル)とかですね。
で、今回はどっちのスタイルでいこうか?と、悩んだ結果、考えるのが楽しそうと言う理由で一人一匹与えることにしました。ホシノはクジラとか隼後は狼とか蛇とか色々浮かびましたし、ユメ先輩は名前から夢食いのバクとか一富士二鷹三茄子から鷹とか色々思い付きましたし、二人の能力もそれに似たものにするつもりです。
ただ、ここで問題があるのが、ララちゃんです。皆さんも既に知ってると思いますが、ララちゃんのモチーフはラプラスの悪魔です。明るくてふわふわ可愛いイメージの魔法少女とは真逆。そんなララちゃんのペットはどうすればいいのか?もういっそのことキュゥべぇでよくね?あいつ悪魔みたいなドブカスだし。と思ったことは数知れず。
ですが、ここで僕は閃きました。僕が考えられないなら皆に考えて貰おう。と。

と言うわけで、以前設置した仮装でこれ着て欲しいよ。の、活動報告にてララちゃんのペット枠を募集します。マジで困ってるんで助けてください。リンクはすぐ下のです。

https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=303471&uid=420333
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