早く仕上がったから投稿します。
「ダメよ!ララちゃんはかわいいんだからお洒落しないと!」
「いやー、ダボT着てのんびりしてるユメ先輩には言われたくないですね」
ハロー、皆さま。天裏ララです。いやー、外の寒さが骨身に染みる季節になりましたねぇ、ヨホホホホ(骨だけに)。なーんて、冗談は置いといて12月ですよ12月!年の瀬、和尚さんや神主さんが走り回る季節、師走です!
そんな和尚が忙しい時期に炬燵で食べる蜜柑は美味しいよね!ところで、さっきダボT着て私と同じように炬燵の中で溶けてるユメ先輩が戯れ言を言ってた気がするんだけど?
「それで?一体どういう風の吹き回しですか?いきなり買い物に行こうなんて」
「言葉通りよ。だってララちゃんいっつも
ユメ先輩の言葉に私は顔を自身の服へと向け、今の姿を見る。私が着ているのは制服と同じ繊維で作られた真っ黒の膝上までのワンピース。以上。あ、ちゃんと下着は上下ともに着けてるよ。
因みに、私服はこれ一着だけ。一応、水族館に行った時の為にわざわざ買ったワンピースもあるよ。何で二着しかないのかって?だって、温泉玉で服まで綺麗になっちゃうからね。服に割くリソースはないのだよ。それで、話は最初に戻る訳なんだけど、ユメ先輩はどうやら私を着せ替え人形に仕立て上げたいらしい。
「別に買い物に行くのは構いませんけど、ホシノちゃんはどうするんです?」
そう、問題があるとすればホシノちゃんだ。ホシノちゃんは今時間の無駄とか言って、アビドスの校舎を見回りしてくれてる。まぁ、ドローンが警備してるから無理してやる必要はないんだけどね。それでも、警備の穴はあるからホシノちゃんが行ってくれるのは凄く助かってるんだけどね。
「もちろん、ホシノちゃんも連れていくわよ?」
「ならいいです」
「よくないでしょ」
およ?この声は!
「おかえりなさい、ホシノちゃん」
「おかえり。で?よくないってどういうこと?」
「ただいま。――そんなの、守りが手薄になるからに決まってるじゃん。最近ヘルメット団攻めてこないから、いつ来るか分からないんだし」
巡回から帰ってきたホシノちゃんがそんなことを言いながら炬燵に入ってくる。あ、顔緩んだ。かわいい。まぁ、外すっごい寒いからね。その気持ち分かるよ。
それで、ヘルメット団か……。本当に面倒くさいよね。カイザーの手引きで何回も何回も襲撃掛けてきちゃってさ。それに、私のお金で攻めてくるなら、せめて戦車とか装甲車みたいな大きい兵器を持ってくる。とか、銃弾を大量に用意するとかしてくれないと、採算が取れないんだよね。赤字だよ赤字。まぁ、借金を返してそのお金が少しだけとはいえ、戻ってくるって考えればボーナスステージも良いところなんだけどね。
で、アビドスの守りね。それなら全く問題ないよ。
「ついに"Stella"が完成したんだ。だから、実験投入としてデータが欲しかったから丁度いいかなって」
そう、戦闘用のアンドロイドである"Stella"が漸く完成にこぎつけたのだ!性能は、機械の身体を如何なく発揮させ、そこら辺の貧弱キヴォトス人より少し強いレベルにまで引き上げ、型は戦闘特化の人型、獣型、偵察特化の虫型、鳥型を揃えています!武装は人型がアサルトライフルを持って、属性弾をばら撒いて来て、他の型は己の肉体のみに頼っていくスタイルで、爪や牙に当たる部分に電気を纏わせて攻撃してくるよ。
何か初期構想よりも物騒になったけど、性能が上がってるからヨシ!
「それなら、いいのか……な?」
「ホシノちゃんも行くってことだし行きましょうか」
「そうね!」
「え、ちょっとまっ――」
何か言おうとしてるホシノちゃんを無視して、ユメ先輩がホシノちゃんの脇の下から手を回して持ち上げる。私は、暴れようとするけど、ユメ先輩をケガさせたくない。と言う葛藤をしているホシノちゃんを横目に、どこでもドアを取り出してショッピングモールの前に通じさせて、ドアノブを回して中に入る。
「いやー、一杯買っちゃったわね!」
「まぁ、そうですね……」
疲れた……。あ、ども。本日二度目の天裏ララです。え?買い物風景はどうしたって?二時間近く着せ替え人形にされてた話を延々と聞きたいかい?嫌でしょ?だから丸々カットです。はいそこ、非リアだから女子達との買い物の経験がなくて上手く言葉に落とし込めなかっただけだろとか言わない。その通りだよ、私に女の子との買い物の経験なんぞないわ!
とは言え、何も言わずハイオワリ。は、余りにもかわいそうだから買った物を教えてあげよう。
今回買ったのは冬用の分厚めのワンピースとスウェット、ブラウスをそれぞれ数着ずつ、それと何故か膝上までのミニスカートまで買うことになった。冬服を買いに来たのに何でミニスカなんだよ。と思ったそこのキミ、私も同じ気持ちだよ。ユメ先輩曰く、おしゃれとは我慢なんだとか。意味わからん。仕方ないから、ミニスカ履く前提でタイツも買った。
それと、皆でお揃いの柄でマフラーを買ったよ。色は私が黒で、ユメ先輩がピンク、ホシノちゃんが水色のヤツを買った。真ん中にラインが入ったマフラーでね、ホシノちゃんが黒いラインで私とユメ先輩のには白いラインが入っているんだ。二人とお揃いだよ、いいでしょ?羨ましいだろー?何か私リア充っぽいことしてない?これは、キミ達なんかより十歩も百歩も先に行ってると言っても過言ではない!……ん?
「これって……」
「どうかしたの?ララちゃん」
私の視線の先にあるものはネックレス。金色のチェーンの先、トップについているのは楕円形の頂点にポツっとボタンが付いてる飾り、所謂ロケットペンダントがあった。丁度、在庫が残り3個。いやー、これは買えって言ってるようなものでしょ。値段もそんなに高くないし、買っちゃお。
と言うわけで、買ってきました。因みに、今回は皆でお金を出し合いましたね。やっぱり、簡単にはプレゼントさせてもらえないね。一芝居は必要だったみたいだね。で、買う物も一通り終わってもう用はないってことでアビドスの生徒会室に帰って来て、早速ロケットに入れる写真を撮ろうってことになったよ。それでね、このロケットって表と裏に合計二枚まで写真を入れられるタイプだったから、一枚は制服で、もう一枚は私服で撮ろうってことになったんだ。まぁ、案の定ホシノちゃんが渋ったけど、特効兵器のユメ先輩が頼み込めば即落ちした。いつもの。
『ロケットに収まるようもっと近づいて下さい。……もっとぎゅっと固まるように』
「このくらいかしら?」
『もっとです』
「んー、アカシアー、このくらい?」
『もうすこしです』
「……狭い、暑苦しい」
ホシノちゃんを挟んで私とユメ先輩がギュッと身を寄せる。でも、アカシアからロケットに収まらないなんて言われて、もう殆ど全部密着することになった。ホシノちゃん、本当に暑そう。
『このままだと、ユメ生徒会長が見切れてしまいますね』
「あー、ユメ先輩だけ大きいからね」
『マスターとホシノさんが小さいだけでは?』
「うわ、いきなり刺してきたよ。何だあのAI」
「何か凄いイラッて来た」
確かに、私とホシノちゃんはキヴォトスでは小さい方かもしれないけど、アビドス生徒会での中央値は私達の方が近いんだ!だから、決して私達がチビな訳ではない!Q.E.D、照明完了!
何てことを考えていたら、グイっと左に引っ張られる感覚に襲われる。それもすぐに、左肩にぶつかったホシノちゃんの肩と、右肩に回されたユメ先輩の右手で何が起こったのかを理解した。それと同時に――
――パシャリ
三脚の上に設置されたアカシアのタブレットからフラッシュと共にシャッター音が聞こえた。続いて、プリンターからすぐに現像される音が聞こえて来た。インクが乾くのを待ってる内に、私服に着替えて、ユメ先輩を真ん中にしてもう一枚撮る。今度は、しっかりとカメラを見て撮れたと思う。
制服に着替えなおしてから現像された写真を手に取って見てみる。一枚目は満面の笑みを浮かべたユメ先輩が私とホシノちゃんの肩に手を回して抱き寄せていて、抱き寄せられた私は驚いて間抜けな面を晒していて、ホシノちゃんはカメラから目線を外して何時もの仏頂面を見せていた。うん、私達を表すには超いい写真だね。まぁ、アカシアの撮影だから当然なんだけどね。
二枚目の写真は、私とホシノちゃんの肩に手を置いた笑顔のユメ先輩と、今回はちゃんと笑えた私、ホシノちゃんはぎこちなく口元だけを引き攣らせたような笑顔をしていた。これもいい写真だね。出来れば、ホシノちゃんには本当の笑顔を見せて欲しいけど、それはこれからの、私の頑張り次第だ。
私達は、二枚の写真をロケットに入れてパタンと蓋を閉じる。
私は首元に感じる新しい重みを噛み締めながら、今日も研究を続ける。
ホシノちゃんとユメ先輩が笑って暮らせる未来を手に入れる為に――
次回は火曜日。もしかしたら明日か明後日には出せるかも。
アンケートは今回もなしです。では、また。