前回言った通り、ゴルデカです。ゴルコンダはともかく、デカルコマニーがムズすぎるンゴ。お前は一体、誰なんだ。と、悩み抜いた結果、こうなりました。
Q「そもそも、何でゲマトリアメンバーを人間だと思ったの?ブルアカって神話モチーフでしょ?」
A「ブルアカが神話モチーフなんではなく、キヴォトスが神話モチーフだと思ったから。だから、外の世界から来たゲマトリア達は地球から来たパンピーだと考えた。更に、ゲマトリアの由来と思われるゲマトリア変換とは、聖書の内容を、より精神的に理解する為に使用する方法だから、彼らが神話の世界にたどり着いたと言うことを表してると考えた。聖書を理解しようとするのなんて人間しかいない。神や天使はそもそも自分達の言葉を記したものだし、悪魔は聖書なんて唾棄すべきものだし、動物なんてそもそも文字読めないから」
「テクストと言うものは、有形無形問わず万物が持つ『記号』を組み合わせて1つの詩とすることで、有形は1つ上の存在へと格を上げ、無形のモノは噂や都市伝説などでその存在をより広範囲に正確に広まることで実体を持ちます。そして、具現化した実体がまた存在感を放つことでその存在の認知が高まり、より高みへと上り、やがて『崇高』へと至ることを目的としています」
『そういうこった!』
「ふーん、要するに、素材に含まれた記号を組み合わせて1つのモノを作る。錬金術みたいなものかな?噂とかの場合は、そのものが実体化する……説明付かない現象を妖怪に例えるのと似てるのかな?それなら、マギレコのウワサみたいだから、エンブリオ・イヴに似せたテクストで作った『都市伝説を喰らう都市伝説』とか作ったら面白そうだよね」
「成る程……1つで崇高へと至れないのなら複数を合成することで至れる。そういう見かたも出来ますね。参考になります」
「それならよかったよ。正直、私にはまだ無理っぽい。『複製』の比にならないくらい難しいし……」
「それは、仕方ないと思いますよ。どんな人にでも向き不向きはあるんですから。幸い、時間はまだありますからね、気長に上達すればいいですからね」
『そういうこった!』
「はーい」
Salut!天裏ララです。『テクスト』難しすぎワロタw 何かパズルみたいで楽しそうだなー。とか考えて舐めてた頃の私をぶん殴ってやりたいよ。
ん?『テクスト』ってどんなのかって?うーん、難しい質問だね。そうだなー、簡単に言うと単語を縛ってお題通りの詩を作るって言えば分かるかな?
デカルコマニーは、名前はともかく見た目普通じゃん?顔以外はね。でもさ、ゴルコンダって見るからに画家……ていうか絵画じゃん。絶対、絵に関する何かだと思ってたのにまさかまさかの詩ですよ。最初に説明されたときは、マジで目が点になったよ。
まぁ、でもゴルコンダが使うなら何となく適切かなー。とは、思いましたよ?彼自身の絵に対する言葉でもあったしね。だけどさ、素材をぶちまけて錬成するんじゃなくて、もっと別な方法あったじゃん。キャンバスに素材を描いて作るとかさ。
しかも、錬成する時にいちいち、素材に含まれた『記号』を組み合わせた詩を作って謳うのは止めてくださいよ。多彩な私でも流石に詩人の才能はありませんことよ?更に更に、ゴルコンダの詩がこれまた上手いのなんの。それに対抗する素人私。恥を晒せと?まぁ、晒すんですけどね。だって、使いこなせばめっちゃ便利なのは目に見えてるし。
「そう言えば、ララさん」
「んあ?何?」
「1つ。お聞きしたいことがあります」
いつも通り、ろくでもないことを頭の中で考えながら、目の前にある素材達の為の詩を考えていたら、ゴルコンダが話し掛けて来た。珍しいね、いつもは悩んでる私を気遣ってか、一段落付くまで静かにしてるのに。
にしても、聞きたいことか……何だろ?
「別にいいけど、何?」
「マエストロについてです」
「? マエストロがどうかしたの?」
「大したことではありません。ただ、彼からかなり興味深いことを聞きまして」
「??? 興味深い?何それ?」
「えぇ、どうもララさんがマエストロの、生前の名前を推測したとか」
「……うん。したけど……」
もしかして、私今から怒られるんじゃない?確かに、全面的に私が悪いから仕方ない気がするけどさぁ……。今の集中してるタイミングじゃなくてもよくない?
「やっぱりそうでしたか。では、1つ頼みたいことがあるのですが?」
「え……う、うん」
うぇ!?も、もしかして説教されたくなかったら言う事聞けや!ってやつ?勢いで了承しちゃったけど、今から全力で謝れば許してもらえないかな。
「ありがとうございます。ララさんには、私の名前を教えて欲しいんです」
「ごめんな――え?」
怒られなかった。ていうか、今なんて言った?教えろって?何を?ゴルコンダの生前の名前を?自分の名前を忘れた、と?あ、そうなんすね。大変だったでしょう。お気の毒に。
「今まで困ったことは無かったので、大して気にしていませんでしたが、マエストロが随分と上機嫌でしたので。それに、生前のうろ覚えな記憶で、今もなお消えていくそれもまた私自身ですからね。今の絵画の身体では感じることの出来ない貴重な記憶を思い出せなくなるかもしれない。と言うのは、存外に寂しいものなんですよ」
「だから、名前を手掛かりに記憶を紐づけようと?」
「そうですね」
よーし、情報の大洪水に処理が追い付かないから、ちょーっと情報を纏めようか。まず、ゴルコンダは私に生前の名前を推測して教えて欲しい。と。まー、ここまでは分かる。で、次。ゴルコンダは生前の記憶がうろ覚えである。
これ、結構重要な問題じゃない!?多少の記憶は残っているとはいえ、名前を忘れるってのは、大問題でしょ!?あー、でもここは地球じゃないし、ゲマトリアが偽名を使うの前提だからそこまで気にする必要がなかったのか。
でも、ここで私がマエストロの名前を言い当てちゃったことでマエストロが上機嫌になって……何で上機嫌になるの?もしかして、マエストロも記憶喪失?あ、それは違うのね。ゴルコンダだけなのね。よくはないけどよかったよ。
確かに、名前を含めた重要な記憶の喪失だったら、名前と言うアイデンティティの代表みたいなのを思い出せば、芋づる式に記憶が掘り起こされる可能性は充分にある。なら、答えは簡単。
「分かった。少し時間を頂戴」
「えぇ、よろしくお願いいたします」
さて、考察の時間だ。まず、私は初対面の時、彼らをルネ・マグリットもしくはそれに近しい存在が彼らなのではないか?と思っていたが、どうも違いそうだということに最近気づいた。と言うか、黒服に教えて貰った。
ゴルコンダは性格や『テクスト』の性質上間違いなくルネ・マグリットだろう。が、問題なのはデカルコマニーが与えているかもしれない影響だ。
その理由なのだが、デカルコマニーの中には別の人格とも言えるものが眠っているらしく、確か、『フランシス』なるヤバいヤツがいるらしく、黒服達からもしそいつが表面に出てきたら気を付けるように言われてる。その時に写真を見せてもらったんだが、確かに不気味な絵画とやばそうな面をしていた。
ゴルコンダとデカルコマニーと言う二人の関係性が、ゴルコンダが言うには『非実在』と『虚像』なんだとか。どちらがどっち。とは言っていなかったから私の完全な憶測にしか過ぎないけど、恐らくはゴルコンダが『虚像』で、デカルコマニーが『非実在』だと思う。で、そんなデカルコマニーの何が問題なのかっていうと――
――もしかしたら、彼には前世がない。つまり、
理由なんだけど、まぁ、デカルコマニーが『非実在』である。って言う点もなんだけど、そもそも彼って『そういうこった!』みたいな相槌しか打たないじゃん?つまり、自分の意思がないんだよ。ただただゴルコンダの言葉を肯定するだけの人形。いや、もしかしたら逆なのかもしれない。
ゴルコンダは『虚像』だ。虚像って言うのは「実際とは異なる、作られたイメージ」と言う意味でしょ。要するに、そもそもゴルコンダ自体がデカルコマニーに作られた人形の可能性もあるわけなんだよ。だって、デカルコマニーの和訳って「転写」だし。
だから、私はこう考えたわけだ。
『非実在』であるデカルコマニーは実在していたルネ・マグリットと言う人物の精神を『虚像』として、ゴルコンダと言う絵画の中に転写し、自身とリンクすることでデカルコマニー自身も実在する存在になろうとしたのではないか?と。まぁ、要するに、
だから、私の結論はこう。ゴルコンダは――
「過去に実在した画家達の魂が寄り集まって出来た集合体。そして、
転写された人格だから無理だ。と、私自身思うけど、人間てのは本当に不思議でそれが有り得るんだよね。人類の可能性は本当に無限大なんだよ。
「ふむ……合っていますか?デカルコマニー」
『……どういうこった?』
「「え?」」
もしかして、
「間違えた?私」
「……いえ、確かにララさんの説明は納得がいきましたし、現状判明している事実での解としては充分だと思います。恐らく、デカルコマニー自身も全てを理解してはいないのでしょう」
『そういうこったぁ!!』
うっわ、今までで1番元気のいい返事だね。要するに、デカルコマニーは馬鹿、と。いや、むしろ無自覚でテクストを使いこなす1番の天才肌なのでは?
と、色々と謎を残しつつもこの日はこれで解散となった。何か不完全燃焼だから、これからも考察は続けるけどね。
後日、ゴルコンダから今回のお礼として、私が考案したドローンの『Pleiades』を作ってレシピと共に送り付けてきた。助かるけど、キミは何処から情報を手に入れたんだい?まぁ、レシピを貰えたお陰で少し『テクスト』についての造詣を深められたからいいんだけどさ。
次回は土日中に一話投稿したいですね。遅くとも月曜日までには上げます。
アンケートはなしです。
前回に引き続き妄想です。興味ない人はブラバ推奨します。
デカルコマニーは『ゴルコンダ』や『フランシス』と言う、中身を収める器ではないのか?そう思ったのが今回の考察に至った経緯です。ゴルコンダは自身を『非実在』と『虚像』の関係だと言っていました。この二つの言葉は1つの共通点があります。それは、『存在しないもの』。つまり、虚構である。と言う点です。『非実在』はそもそも存在しないもの。と言う意味ですが、『虚像』とは、真実を実際とは異なる形に作り替えること。です。
では、なんで僕がデカルコマニーを『非実在』、ゴルコンダを『虚像』と認識したのかについての理由を、見た目の観点からそれぞれの視点で1つずつ。
まず、デカルコマニーを『非実在』と捉えたかと言うと、その前に、何故僕が見た目から考察したのかについての説明をする必要があります。
理由は2つあって、1つ目は、僕達が一番情報を得られるのが視覚的な情報である。と言う点。それと、2つ目はブルアカが
ここで、デカルコマニーの姿を思い出して下さい。彼は、コートに革靴にスラックス、そして杖を持っています。手は真っ黒な影のようで、顔は首から上がなく、首元からは黒い靄のようなモノが出ています。露出しているのは手だけです。
ですが、それも、ズボンや靴が影のようになっていることから手袋を着けている可能性もあります。なので、ここでは、手袋を着けていると仮定します。すると、どうでしょうか。デカルコマニーは露出している部分が首元から出てくる靄以外無くなります。つまり、気体である黒い靄では中に何がいるのか分からない。そして、明確に分かるのは頭が無い。と言うことです。頭と顔、これは美術分野では大きな意味を持ちます。顔に特徴があれば誰かの特定が可能ですし、それ単体だけで絵画に色が生まれます。特徴がなければ一般人としての認識はします。
ただ、それを持たない顔がない存在と言うのは不気味に思うでしょう。何故、不気味に思うのかは、ある筈のものがないから。正体が分からない上に、首から上がない存在はいない。と思っているからです。まぁ、実際に首がない人間はあり得ないですからね。
デカルコマニーは頭がないから生きていない。顔がないから正体不明。この二つから、転じて、デカルコマニーは『
次に、ゴルコンダを『虚像』とした理由です。
ルネ・マグリットの作った『ゴルコンダ』は、同じ格好をした同じ顔の人間が大量に敷き詰められ、それぞれが違う角度を向いている。と言う、どことなく不気味さを感じつつも興味をそそられる作品です。そして、ブルアカのゴルコンダは、作品の方のゴルコンダに写る男性の頭部を後ろから描いたものです。ですが、作品の方の『ゴルコンダ』には一番確認しやすい最前列には後ろを向いている男性はいません。つまり、ブルアカのゴルコンダは『ゴルコンダ』ではないゴルコンダと言うことになります(分かりづらくてごめんなさい)。つまり、本物に近い偽物。要するに『虚像』と言うことになる。と考えました。
で、デカルコマニーとゴルコンダ、そして前回で話したマエストロの考察を正しいものとして、ゴルコンダの正体を『過去に実在した画家達の魂が寄り集まって出来た集合体』としたのかについての考察です。
まず、なんでマエストロの考察を含めたのかについてです。マエストロの見た目は双頭の人形です。デカルコマニーの時に顔や頭について色々と言いました。なので、頭と顔を2つ持つマエストロは自身と父の2つの人格を持っていてもおかしくありません。なのに、マエストロの人格は1つしかありません。
じゃあ、マエストロの考察がおかしいのか?と思いましたが、こう仮定すると解決します。1つの肉体には1つの魂しか入らない。と。少し前にララがオカマやらふたなりについて真剣に考察した時にも書いたことです。これは、地球の常識を前提としたモノなので、そもそもの考察としては穴だらけですが、死は覆せない。と言う生命の大前提は一緒なのである程度は一緒だと思ってます。
ここで、『フランシス』についてです。フランシスもまた独自の人格を持っています。これを多重人格に近いものと仮定します。ですが、フランシスのモチーフであるフランシス・ベーコンは自身の内面を「悪魔のよう」だと表現したそうです。そして、フランシスも黒服達が警戒するレベルの悪辣さを持っていることが伺えます。この共通点からフランシスもフランシス・ベーコンに近い人格を持っていることになります。そう考えたら、後はすぐでした。魂が0.1ずつ出し合って1の魂を作ったもの。それがゴルコンダなのではないか。と言うのが僕の結論です。
そんな魂のより集めなんて出来るのかは知りません。ですが、僕はデカルコマニーはただの不思議生物ではないと思ってます。それが何かは知りませんが、デカルコマニーは不老不死だと言われてます。でも、おかしいじゃないですか。クズノハさんもキヴォトスでは死は絶対。黒服達も『デカルコマニーは』と言っているので彼らにも死はあるのでしょう。キヴォトス人も
一体、デカルコマニーはなんなんでしょうね?もしかしたら、彼自体が『崇高』の1欠片だったりするかもしれませんね。そこら辺は考察ガチ勢に任せます。
この小説ではデカルコマニーは正体不明のナニかでいきます。
長尺とってすみませんでした。ここまで読んでいただきありがとうございます。良ければ皆さんの考察とかも教えてくださいね。それと、前回も言ったことなので簡単に。これは僕の妄想です。絶対に正しくはないです。
ではでは。