開発者少女は最善な未来の夢を見る   作:タニコウ

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Q「どうしてこんなに遅れたの?」
A「ブラックフライデーなる魔のイベントによってバイト3連勤とか言う事態になって昨日は疲労で死んでたから。バイトを始めてから20日と30日が嫌いになりました」



#18 天裏ララと二年生

 

 いやはや、時の流れは早いと言いますが、タイムマシンの誤作動(?)で黒い渦に呑み込まれ早1年。私は二年生に進級いたしました。

 さて、二年生に上がったと言うことは、一年生がいなくなる。と言うこと。でも、一年生がいなくなったら学校の存続が危うい!だからこそ、迎え入れるのです。そう!新入生をです!

 

 そして、気になる新入生ちゃんなんですが……何と!このアビドス高校にも来ております!

 

「と言うわけで、今日から私達と同じ学校に通う大切な仲間の十六夜ノノミちゃんです!ララちゃんもホシノちゃんも仲良くしてあげてね!」

「十六夜ノノミです!これからよろしくお願いしますね☆」

「……よろしく」

 

 まぁ、一人だけなんですけどね、初見さん。でも、アビドスなら一人増えるだけでも大きいんですよ。何せ、先月で遂に在校生はここにいる私達四人だけになりましたからね!卒業生から向けられた憐れみの視線は今でも忘れません。クソが。

 それにしても、ホシノちゃんがちゃんと挨拶をした、だと?私と初めて会った時にショットガンを背中に突き付けてきたホシノちゃんが!?……いや、あれは私が大人だったからか。でも、大分ホシノちゃんは丸くなったよね。まだ私には視線だけで冷B撃てるんじゃないかってレベルの睨みを利かせてるけどね。お陰で私の肝っ玉はこおり状態ですよ。

 あ、忘れてた。私も挨拶しないと。

 

「久しぶりだね、ノノミちゃん。3か月ぶりかな?」

「お久しぶりですね☆ララ先輩!」

「あら?二人は知り合いなの?」

 

 いやー、本当に久しぶりだねー。ん?何で私がノノミちゃんと知り合ってるのかって?そりゃあ、私がノノミちゃんのお父様と商談をしているからですよ。

 砂漠横断鉄道なるぶっ飛んだ(面白そうな)ことをやってたからちょーっとテコ入れしてるんだよね。

 具体的に何をしたのかって言うと、エネルギー回りのことを改善してあげたよ。列車を普通のからリニアに変えたり、リニアのモーター部分を大気中の無垢なる神秘(イノセンス)を取り込んでエネルギー変換させる神秘炉に切り替えたりしたよ。

 その結果、技術関係は私が文字通り全部担当して、設計は私、開発はネフティスの役割分担で外部委託なしの上、保守費用も燃料がいらないから定期的なメンテナンス代だけだけど、それも私がやるから実質無料。まだ、敷設前の段階だから皮算用でしかないけど、例え利用者がいなくても長期的に見れば黒字を見込めるレベルはある。まぁ、最悪リニアの中身をミレニアム辺りに売れば一瞬で黒字になるけどね。因みに、私達に何の得があるのかって言うと、

 

 (あんまり)ないんだなぁ、これが。

 

 一応、技術提供とかでお金は貰ったけど、何処から聞き付けたのかクソ皇帝どもがリニアの技術を寄越せとか言ってくるもんだから、そのお金プラス少し色付けて渡してお帰り頂いたけど、借金は減らされてなくて飽くまで資金提供みたいな扱いにされてたんだよね。ホント、クソ。一年半後、覚えてろよマジで。二度と外出歩けなくしてやるよ。

 と、こんな感じでお金関係では、利益なしどころかマイナスになったんだけど、ネフティスに潜ってたスパイ擬きのクソ野郎達を見付けてキヴォトスからさよならさせてあげてストレス発散出来た。お陰で、ノノミちゃんのお父様からの覚えが良くなったってのと、クソ野郎どもの機密を手に入れられたのはプラスと言えるから実質プラマイゼロ。

 って言うのを、色々と端折って(隠して)ホシノちゃんとユメ先輩に説明する。二人には私が天才メカニックであることは話してあるから簡単に納得してくれた。

 

 でも、

 

「何でまた私達に何も言ってくれなかったの?ララちゃん」

「……」

「ぐえっ……いひゃい、いひゃいれふ」

「あら~、皆さん仲良しさんなんですね☆」

 

 どうやら、それと同時に私の熱心な(不摂生な)研究(生活)もバレちゃって、ユメ先輩に問い詰められながら、ホシノちゃんに右手で胸倉掴んで持ち上げられ、左手で頬をグイーッと引っ張られる。あれ?ホシノちゃんにしては、ちょっと弱い気が?あ、私の神秘だって出力が上がってるんだった。でも、意識してないんだけどなー。無意識で出力出来てるのかな?ま、今はいいや。折角のホシノちゃんとの戯れタイムですから堪能せねば。

 

「なにニヤニヤしてるの」

「ふぁ、そんふぁことないほ」

 

 私の引っ張られてない左頬が無意識で吊り上がってたらしく、それにイラついたホシノちゃんが私を地面に戻してから両手でぐにょんぐにょんと私の頬を捏ね繰り回す。…………ふむ、悪くないね。ホシノちゃんのおててはすべすべですな。

 

 痛いけど。

 

 それはそうと(閑話休題)

 

「ノノミちゃんがアビドスに入学するのは嬉しいですけど、これから授業はどうするんです?」

「そうなのよね~、どうしようかな~?」

 

 私の疑問にユメ先輩は悩むように腕を組む。ん?何のことだって?そりゃあ、授業をどうするのかについてだよ、言ったばっかじゃん。ウチにはDBなんて高級品買ってないから、教材はそんまま地球と同じ紙ベースの教科書。

 それに、アビドスには教師も一人とていないから、自習擬きの授業しかない。まぁ、私達はホシノちゃんとユメ先輩が分からないところだけ私が教師役をして普通に授業してたけどね。

 

 なんて少し前までのことを思い出していると、ユメ先輩が何かしらを思いついたらしく、パンッと手を一度叩いてから名案だとばかりに自信満々そうに口を開いた。

 

「じゃあ、こうしましょう!みんなでここ(生徒会室)を使いましょう!」

 

 4人で一緒に勉強をする。と言う事かな。まぁ、それが妥当かな。私が3人の勉強見てあげれば良いし。三年課程まで完璧に履修している私には余裕なのですよ。

 

 私は、ユメ先輩の提案に賛成の意を示し、ホシノちゃん達も否定的な意見は無かったことから決定した。ふんふん、ある程度話はついたし、初日だから今日はこれで終わりかな?なんて思っていると、

 

「今日はこれで解散ね。それと、ララちゃん」

「? なんです?」

「明日から生徒会長の引継ぎを始めるから準備しといてね?」

 

 ふむふむ、生徒会長とな?

 

「えっと、ユメ先輩は誰を生徒会長に?」

「? ララちゃんよ?」

 

 マジで?いいの?

 

「いいんですか?」

 

 好き勝手やっちゃうよ?

 

「出来れば無理はさせたくないのだけど、ララちゃんは生徒会長になっても(権力を手に入れても)ならなくても(持たなくても)無理をするんでしょ?」

「まぁ……はい」

「それなら少しでも負担を軽く出来ればって、ホシノちゃんと話し合って決めたの」

 

 おぉ……!ユメ先輩が初めて頼もしく見える……!それにしても、私に対する理解度の高さよ。私は挑戦し続けるしかないんだよね。『無理を通して道理を蹴っ飛ばす!』とか、『一度、故郷を離れたからにゃ、負けねぇ、引かねぇ、悔やまねぇ!前しか向かねぇ、振り向かねぇ!ねぇねぇづくしの漢道』てね?私、女だけどあのセリフめっちゃ好き。私が例え一人になったとしても止まらない。って言う勇気をくれるからね。どうやら、私の心のバイブルはグレンラガンらしい。

 

 ユメ先輩が私を生徒会長にしてくれるのなら引き受ける以外の選択肢はない。生徒会長は権力の塊みたいなもの。これさえあれば、アビドスに限れば連邦生徒会なんかにお伺いを立てる必要がなくなる。今まで抱え込んで来た計画が一気に進む。

 色々と面倒なことが増えるけど、それを差し引いても余りあるお釣りを貰えるのが生徒会長という役職だからね。あって困るものではないし、社会で暮らす生き物は私がこの座についている間は絶対にアビドスを害することが出来ない証明でもあるからね。最高権力者ってのは皆を守る為にいるのだよ。

 

「分かりました。でも、今更引継ぎすることってあります?」

「うーん……そんなにないわね。大体の仕事は知ってるでしょ?」

 

 そりゃあ、半年前までユメ先輩が怠け始めた時の仕事回してたの私ですし。まぁ、あのゲマトリアと会った日からはホシノちゃんが変わってくれたけどね。

 

「あ、それと、ララちゃんの負担を減らすために新しい委員会作ったからノノミちゃんとホシノちゃんはそっちに入ってね!」

 

 ふむ、つまり私が一人で生徒会を回すのか………………は?何で?

 

 





ララちゃんの性格はカミナに大分汚染されております。世代なので。シモン枠はホシノです。でも、ララちゃんは一度メンタル落ちたら、父親の死を知った時のカミナみたいに割り切って行動するまでの精神力は持っていません。何なら、一度落ちぶれたら一気にシモンよりもひどくなります。
 因みに、ホシノとララの超絶合体はないです。どっちかというと宿命合体感がある。アカシア?アカシアは兄弟合体でしょ。

次回、アビドス廃校対策委員会。今作では、ちゃんとお仕事します。決して、銀行強盗をする犯罪集団ではございません。…………あの問題児が来るまでは。
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