よし、書くぞ。えーっと、今日は…………金曜日?オワタ\(^o^)/
今週一本目です。
私に向けて何十発と言う弾丸が私に向かって飛んでくる。
「ふざ、けんな……!」
えーい、ままよ!悪魔の偽眼起動!銃口から射線を割り出し、風向き、周囲の壁から反射角その他諸々を演算。そこからコンマ5秒後の未来視によって得た情報から再演算。ここの子達が徹底的に教育されていて助かったよ。お陰で計算が直ぐに終わった。
私は、手に持った拳銃を素早く構えて一度だけ引き金を引く。パスンッと言うサイレンサー特有の銃声を伴いながら解き放たれた弾丸は――
カンカンカンカンカン!と甲高い音が立て続けに教会内に響き渡る。
――1つの銃弾を弾き、弾かれた銃弾が別の銃弾を弾き、壁に当たった私の銃弾が跳弾によって戻ってきて別の銃弾に当たり、やがて全てを地面へと叩き落とした。
「先に手を出したのはそっちだからね。悪く思わないでよ」
私は、アリウスの生徒に銃口を向ける。が、銃口を向けられた子は即座に身を引き遮蔽に隠れた。うん、普通なら混乱する筈なんだけど、流石に訓練されてるだけはあるね。でもさ、
「今、跳弾みせたのにそれは悪手じゃないかな?」
私は、ポケットからもう1つの拳銃を取り出し、私に向けられた銃口の数だけ引き金を引く。再び、銃弾が壁を弾く音が響き渡りコンッと小気味良い音が聞こえ、その後にトサッと人が倒れる音が聞こえた。
私は、いつの間にか後ろにいた黒服に車椅子を押してもらう。……いや待てや。
「まさか、黒服達って銃弾のこと目視してたりする?」
「なわけがあるか。我々はただ神秘を観測しているに過ぎない。奴らが気絶したことによって神秘の反応が薄れたからこうして動いているのだ」
私の質問に答えたのはマエストロ。マエストロは、倒れてるアリウスの子を指さしながら言葉を発した。マエストロの指の先を見ると、アリウスの子は気絶したことによってヘイローが消えていた。一応、悪魔の偽眼を使って見てみると、確かに神秘の反応が希薄になっている。
と言うか、何気に銃弾を見ることより凄いことをしていることに突っ込んだ方が良いかい?なんて考えていると、ゴルコンダが私に話しかけて来た。
「それにしても、一発の跳弾でよく気絶させられましたね。幾らララさんの神秘でも不可能だと思うのですが」
「え?まぁ、普通に考えれば無理だよね。でもさ、私はここを狙ったんだ」
私は、側頭部を指でトントンと叩く。
「成る程、蟀谷ですか」
「うん、そうだよ」
私が思うにキヴォトス人の一番の急所ってここだと思うんだよね。流石に一人の子を実験台にして試してはいないから分からないけど、ヘルメット団とかと戦っていて一番ダウン取りやすい場所だったんだよね。ん?ヘルメット被ってるなら銃弾が当たらないだろって?いやいや、神秘を纏った弾丸だよ?ヘルメット如きで防げる訳ないじゃん。ヘルメット貫通からの脳みそ揺さぶって終わりだよ。
「……やはり、ララさんは手慣れていますね」
「黒服もそう思うか?」
「えぇ、ララさんは悪魔の偽眼を使った。と言っていますが、それにしても正確すぎると思いませんか?」
「そうですね。ララさんが視た通りの未来にするには、1mmどころか、刹那の時間、タイミング、座標。その他諸々をピッタリと合わせないと成立しないですからね。蝶の羽ばたき一つで未来が変わる。それが、拳銃の照準であれば尚のこと」
『そういうこった!』
「わ!びっくり、耳元で叫ばないでよデカルコマニー」
うぅ、耳がキンキンするよ~。それにしても、いきなりデカルコマニーが叫ぶことって珍しいね。それとも、私が考え事に夢中で話を聞いてなかっただけ?過去の映像見せてねー、えい、悪魔の偽眼。
……って、思ったけど今日の稼働時間あと3分しかないから後でにしよ。
「ねね、なんの話してたの?」
「いえ、何でもありませんよ。さて、ここがベアトリーチェに伝えられた大聖堂です」
黒服に聞いてみるも、はぐらかされた。まぁ、彼らだけで話したいことだってあるでしょ。私にも利がある話だったら普通に混ぜてくれるし。
とと、さっさと終わらせて帰りたいし、早く中に入ろっと。私は、
「ようこそ、アリウス自治区へ。それにしても、随分と遅かったですね。天裏ララ」
「初めまして、ベアトリーチェ。熱烈な歓待を受けちゃって遅れてしまってね。その節はどうもありがとう。せっかく出されたのだから楽しまないとと思って、それで遅れてしまったの。ごめんなさいね」
大聖堂の奥に佇む、白いドレスに包まれた赤い肌を晒す大量の目玉を持った化け物――ベアトリーチェ。彼女に盛大な皮肉を返したけど、ベアトリーチェは大したことなさそうに口を開く。
「何のことか分からないですね。元からここは争いが絶えない場所ですし、貴女を襲った生徒が私の部下だとは断言できませんね」
そういって、悪趣味な扇子で口元を隠してクツクツと笑う赤女。うっわ、なんだこいつ。黒服達は、最近のラスボスみたいな不気味さとカッコ良さを併せ持った感じだけど、この赤女はRPGの四天王最弱みたいな、所謂かませ臭がする。とにかく、会って早々で悪いけどこれだけは分かる。
私はコイツが嫌いだ。赤女は子どもをただの自分の野望の為の駒としてしか見ていない。私と赤女はまさしく水と油。蛍と汚水と言っても差し支えないレベルで合わないことが分かった。勿論、私が水や蛍であるなんてことは口が裂けても言えないし、赤女がそうであるとも言えない。むしろ、目的の為であればどんな犠牲も厭わないと言う点で言えば限りなく似通っているとも言える。さしずめ、私達は水でも蛍でもなく、ドロドロに濁り異臭を放っている廃油だろう。それだけ、この女と私は手を汚しているのだ。
「お二人とも、そろそろ本題に入ったらどうですか?」
私と赤女が言葉の応酬を続けること数回程。黒服の仲裁にベアトリーチェが私をアリウスに呼んだ理由を話し出した。どうやら、私にアリウスへと移籍――転校させようとしているみたい。代償は、私の研究に投資すること。まぁ、私の答えは最初から決まっている。
「話にならない。帰らせてもらうよ」
「何故です?貴女にも利はある筈ですよ?」
「何が、利があるなのかな?お前は最初から取引を満了するつもりはない。そうでしょ?」
だって、私の
あの指輪って、一番最初が肝心で、取引内容を遂行する意思がないと発動しないんだよね。だから、最初から完遂する意思がない赤女とは、今は契約を交わすことが出来ない。それに――
「そもそも、取引相手に伏兵を仕掛けてる様な相手は信用できない」
私は言葉を切ると同時に、拳銃の引き金を綺麗に1マガジン分の7回引いた後に、すぐ拳銃をポケットに戻してスナイパーライフルを取り出すと、右を向いて窓ガラスから覗く廃墟に銃口を向けて即座に引き金を引く。
放たれた銃弾は、チャーチチェアに隠れていた3人には、1つの跳弾とチャーチチェアを貫通させた電気の属性弾が襲い掛かり、主祭壇に隠れている1人には電気の属性弾が木材に焦げ目を付けながら、隠れていたアリウスの子に突き刺さり放電する。そして、遠くから私を見ていた子に愛銃の7.62mm弾が当たり意識を飛ばす。
と、そう思っていたが、現実はそう甘くないらしい。私から発砲音がしたと同時に隠れていた伏兵の全員が大袈裟と取れる程に回避行動を取り、そのまま立ち上がりSRからHGへ切り替えた私へと銃口を向け、躊躇いなく引き金を引いた。私は、遠くに視える水色、この場にいる黒に近い青、茶色、薄紫、そして、白い髪を持った少女たちが放った銃弾を視ながら右手に持った無針注射器を首に刺して、中に入った再生促進剤を打ち込んでから痛む身体を抑え込んで立ち上がる。
「さてと、正面戦闘って何気に久しぶりだなー」
何年振りだっけ?――――たしか、8年くらいかな?
おまけ~とある女のお話~
女は理不尽が嫌いだった。何も知らない子どもが騙されて死んでいくのが嫌いだった。
幸運なことに、女が生まれた日本ではそう言ったことは無くはないが、かなり少なかった。では、世界に目を向けたらどうなるか。飢餓、貧困、干ばつに砂漠化。そして、戦争に紛争。
女には、技術があった。姉から教わり、母が最期に遺した遺伝と言う才能で昇華させた、モノを作る技術、ヒトを治す技術。逆に、モノを壊す技術。そして、ヒトを殺す技術。警察で英雄だなんだと持て囃された父が、自身を痛めつける為に使われた身のこなしや、所々に滲み出る殺意からその技術を持て余すことなく吸収した。
母と姉から受け継いだモノには自信と、何より誇りを持っていた。だから、社会の貢献の為に使うことを躊躇うことはなかった。女は、その技術を最大限活用して、多くの人を救ける道を選んだ。そして、紛争地域へと支援に向かった時のこと、父から遺された力を如何なく発揮し、図らずとも忌み嫌っていた父と同じ英雄と呼ばれるようになる。
英雄……『人を一人殺せば殺人、百万の数を殺せば英雄。数が殺人を神聖化する』チャップリンの『殺人狂時代』より
アンケートなし。ではでは。
ベアおばに何を要求する?
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ヒト!
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モノ!
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カネ!