開発者少女は最善な未来の夢を見る   作:タニコウ

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本作のホシノはとても良い空気を吸っているので、原作みたいにお労しい空気はないし、めちゃんこ元気です。…………このままいければね。

それはそうと――今回はアズサのターンと見せ掛けたアカシアのターンじゃ



#27 天裏ララと白洲アズサ……の前に

 

「うあぁ……足が痺れて力が出ないぃ……」

『自業自得ですね。これに懲りたらもう少し節度を持って行動してください』

「いやぁ、無理かなぁ」

『またホシノさんを呼びますか?』

「……善処します」

 

 ホシノ恐すぎてワロエナイ……。どうも、昼過ぎまで説教食らった天裏ララです。絶対零度の視線を向けられて、正論と言うときんときんな言葉のナイフがグッサグッサと私の胸にぶっ刺さるんだよね。それが3時間ずうっと止まらないの。私のメンタルはボドボドだぁ。

 因みに、何であんなことやこんなことをしたのか聞かれたんだけど、ユメ先輩が死ぬ未来を視たってのは言ってない。一応、言うつもりはあるんだけど、取り敢えずは直近に迫った鉄道開拓の護衛に専念して貰いたいから、その後に伝えるつもりでいる。

 

『時に、マスター』

「うん?」

『こちらの資料を読んでください』

 

 私が痺れる足に鞭打ってベッドの縁に腰掛けると、アカシアが私を呼んで端末に一つの資料を写した。どれどれ?

 

「……神名十文字(デカグラマトン)とその預言者?」

 

 キヴォトス版の聖四文字(テトラグラマトン)とかそこら辺なのかな?でも、あれって、何か神様を表してるーだとか、色んな説あったけど結局分かってないんだっけか?

 私は分かるのかって?いやー、ムリ。そこら辺はタイムマシンで実際に見に行って確かめてみようと思ってたんだけど、ほら、ね?初稼働でここに来ちゃったもんだからさ。あーあ、こんなことなら神学とか哲学とかも勉強しておくべきだったなー。神秘学は面白いし応用方法も沢山あるのに、「哲学とか神学ってよく分からん古臭い本眺めてジジババとよく分からん答弁して、そこから何を学べばいいんだよ」だとか、「百聞は一見に如かず」とか言ってサボってたツケが回ってきたね。何か今になってスゴいモヤモヤしてきた。

 

『マスター、気持ちお察ししますが、私の話を聞いてください』

「あ、うん、了解。で、この、デカグラマトンってのが何なの?」

 

 アカシアの言葉で思考を表に向け直して問い掛ける。アカシアは私の言葉に端末の画面を切り替えることで答える。……これは?

 

「電脳空間を映像化したもの……かな?」

『はい、これは私が骨董品(デカグラマトン)と対峙した時のログを映像データに変換したものですね』

 

 ほーん、器用なことするね。うわ、何この私の好みドストライクの銀髪美少女は…………え?アカシアなの!?これが!?あー、確かに言動とか完全にアカシアだわ。それにしても、開口一番に宗教勧誘は帰ってくれは草。しかも、信仰対象ただの十文字で更に草。しかも、その中身が自販機のお釣り計算AIって……分不相応にも程があるでしょw

 

「ん?何でセフィロトの樹?……あ、もしかしてデカグラマトンの10(デカ)って、生命の樹が10個揃ってますよってこと?」

『それは分かりかねます。が、その可能性も無くはありませんね』

「ブフッ……てことはさ、もし仮にこれがあってたら、あの自販機、アカシアを仲間にしてたら自分の名前を神名十一文字に換えてたってこと?くふっ……つまり、デカグラマトンがウンデカグラマトンになる、じゃん……ウンデカ、ふふっ……ダサすぎw」

『マスター、流石にそれはないかと……』

 

 いいじゃんウンデカグラマトン、スッゴいネタキャラ感出てて私好きだよ。絶対、何かスゴい強キャラ感出しといて、めっちゃ雑に退場するパターンでしょ。

 なーんて、笑いを堪えている私が出している能天気な緩い空気は、呆れた様子のアカシアが写した画面で全くの真逆なものになるのだった。

 

『はぁ、マスター、楽しんでる所申し訳ありませんが、これは前振りですよ。本題はこちらです』

「ふふふっ……ん?あ、これ見ればいいの?……………………うーんと何々?アビドス砂漠に拠点を持つデカグラマトンの預言者『ビナー(理解)』……ね」

 

 移動方法は、砂の中を泳ぐように掘ったり、蛇みたいに地面を掘ったりする、と。そして――

 

「――砂が途切れたところでは砂嵐を巻き起こして砂漠化を進行させる、ねぇ……」

 

 なるほどなるほど。

 

「みつけた」

『えぇ、ではマスター命令を。私はどのように動きましょうか』

 

 本当に出来た片割れだね。私がこの蝮を潰すつもりなのが分かってる。

 

 こいつが間違いなくアビドスが砂漠化する最大の原因だ。

 

「取り敢えず、この蝮の場所を探して。それと、見つけたら常時監視を付けること」

『始末しなくてよろしいのですか?』

「うん、潰すなら学校でってところかな」

『学校ですか?工場ではなく?』

 

 心底驚いたように言うアカシア。うん、言いたいことは分かるよ。だって、数時間前の私だったら絶対そう言ってたからね。

 

「学校の方が防衛設備とか万全だし、何よりホシノがいるからね。当日はホシノと私以外の皆には外に出て貰って、蝮を鹵獲する。だから、アカシアは蝮がアビドスに近付いてくるタイミングを教えてね」

『……変わりましたね、マスター。マスターの命令、委細承知しました、そのように遂行します』

「うん、よろしく」

 

 そこで、一度この話題は終わり、私は次の話題を口にする。

 

「ところで、ユーレイちゃん達はちゃんと馴染めてるの?」

 

 そう、私が気になっているのは、私がアリウスから連れてきた双子の鬼灯ユウちゃんと妹のレイちゃん。正直な話、アズサちゃんよりもユーレイちゃんの方が心配なんだよね。だってさ、年単位で地下牢暮らしだったんだから当たり前だけど、もしかしたらがある可能性が高いからね。

 

『マスターが懸念していることは一切ありませんでしたので、ご安心を。ただ、一つ……』

「え?なに?めっちゃ気になるところで区切るじゃん。もしかして、どっかに爆弾抱えてるとか?」

 

 ど、どうしよう。もしそうなら、は、早く検査して対処法を考えないと――

 

『違います。彼女達は心身ともに健康ですよ』

「……?じゃあ、何処が問題なのさ」

『そうですね……簡単に言いますと、ユメ元生徒会長に懐きました』

「は?」

『それも、寝食を共にするばかりか、入浴まで共にすると言わんばかりです』

「…………うっそぉ」

『挙げ句の果てには寝言で「ママ」と』

「…………わーお」

 

 流石にそれはびっくりですわー。【悲報】ユメ先輩、弱冠18歳にして双子の母となる【シングルマザー】。みたいなスレが脳内で立ち上がりかけましたわね。流石、胸には母性(脂肪)の塊。おっぱいだけで言えばワンチャン、ノノミちゃんにも懐きそうですねー。ないだろうけど。

 まぁ、誰だってユメ先輩の包容力には勝てんのよ。私も勝てないし、ホシノだって勝てない。優しいし、ちょっと抜けてるところもかわいいし……最強か?最強だな。

 

 閑話休題(長い惚気擬きが続き)

 

 取り敢えず、当分の間はユメ先輩に双子ちゃんを任せることにして、私とアカシアは休憩がてら雑談をしている。

 

「ねえ、そろそろさ、息抜きがてら()()作ろうかなって思ってるんだけど、付き合ってくれない?」

『構いません……いえ、ちょっと待ってください。アレ、とは何ですか?』

 

 とても嫌な予感がします。と、続けたアカシア。全くもう、私がアホなことを言うと思う?そんなにポンポンと厄ネタを生み出す訳ないでしょ。因みに、私が作ろうとしているのは――

 

「まぁ、パラサイトだね。ミギーと話してみたい」

『何が厄ネタを生み出す訳ないでしょ、ですか。バッチリ、アホなこと言ってるじゃないですか、十分厄ネタですよパラサイトは。ヘイロー持ちが脳乗っ取られたらどうするんですか。最悪、強すぎて手付けられませんよ?せめて、具現化カードゲームくらいにしてくださいよ』

「いや、そっちも十分厄ネタでしょ」

 

 デーモンハンドとか掴まれたら一撃死でしょ?厄ネタ過ぎる。……いや、待てよ。使えるカードはあるよね?絶甲氷盾とか、死者蘇生……は厄ネタか。あ、あと確か、デュエマで水文明の呪文にオンセン・ブレインってあったよね?あれ使えば――

 

「ワンチャン、アビドスに温泉出来るんじゃない?」

『可能性としてはあるかと……まさか、作るつもりですか?』

 

 まぁ、作るよね。温泉欲しいし。観光地として再開発出来る絶好の機会じゃんね。

 

 そう言えば温泉で思い出したんだけど、半年くらい前にユメ先輩が温泉だか、水脈だか、財宝だか、何だったか忘れたけど、アビドスの地下に何かしらが埋まってるらしいみたいなこと言ってたね。まぁ、その地域は私が地質調査終わらせてたから、「そんなものありません」の一言で終わったけどね。

 

『では、今度の休みから作業に入りましょうか』

「え?いいの?」

『えぇ、構いませんよ。……但し、今回限りです。それ以外のカードを作るのは禁止ですからね?』

 

 えー、面白くないなー。

 

『研究室と工場を爆破しますよ?』

「ぶーぶー。それで脅すのは狡いぞー」

『5……4……3……』

「わー!!分かった!分かったから!カウントダウンを止めて!!」

『状態ですよ、マスター』

 

 絶対冗談じゃないんだよなー。アカシアだったら、やりかねないからね。

 そんなやり取りをしていると――

 

 ――コンコン

 

「ん?誰だろ?今開けるよー」

 

 私は、腰掛けてたベッドから離れて、保健室のドアを開ける。そこには、白い綺麗な髪を持つ美少女

 

「あり?アズサちゃんじゃん。どうしたの?」

「話がある。今、時間はある?」

 

 白洲アズサちゃんが立っていた。





寄生獣、分かる人いるかな?ミギーかわいいよね。「シンイチ、つめたい」が個人的に一番好きです。隙自語


前回の最後にいれようと思ってたけど、ド忘れしてたQ&A

Q「どうして、ララは3日も寝込んで、その上心臓まで止まったの?」
A「本文中で、ララは黒服の薬のせいと言っていましたけど、これには少し間違いがあります。あの時、ララが服用していた薬は黒服の薬以外にも再生促進剤を使用していました。簡単に言い換えると、2つの馬鹿みたいに効果のある薬を併用していました。
後はどうなるかは言うまでもなく、相互に反発し合いその結果、ああなりました。つまり、ララが再生促進剤を服用しなければこうまでにはならなかったと言うことです。つまり、自業自得」

Q「黒服の薬って、どんな効果なの?」
A「黒服の薬は神秘を上限以上に引き出せるようにした上で、キヴォトス人以上に精密な神秘のコントロールを行えるようにする。と言う薬で、その代わりに膨れた神秘(中身)肉体()に絶えず痛みが続きます。つまり、どういうことかと言うと、ララの神秘を最大90とすると、この薬を使うと100以上まで伸ばした上で、防御力、攻撃力等々の細かなステータスを随時調整することが出来るようになります。その代わりに、常時持続ダメージが入る。と言うイメージです。ここら辺は番外編にあるステータスを見ながらの方がいいと思ったので、そこの神秘の項目に細かなところは追記しておきましたので、そこで見てください。なお、追記するする詐欺は今も継続中な為、他のところは一切追記してません」

Q「そもそも、何で再生促進剤を使ってるのに黒服の薬が効いているの?再生促進剤って薬が効かなくなるんじゃないの?」
A「黒服の薬は(神秘)に干渉する薬だから。黒服の薬の本質は神秘を増やしてコントロールする。と言うものであって、身体に痛みが走るのは飽くまで副作用でしかありません。
再生促進剤はその肉体に及ぶ副作用を抑えることは出来ますが、神秘にまで及ぶ影響を留めることは出来ないのです。イメージ的には、限界以上に空気を入れた風船が割れるのを無理矢理割れないようにしている。みたいな感じです。そのせいで、黒服の薬はもっと神秘を増やしても問題ないと判断して更に神秘(空気)を増やします。すると、既に限界以上に空気を入れられた肉体(風船)は再生促進剤の保護が無くなった瞬間に肉体が耐えきれずに気絶、そこから心肺停止になる。と言う流れです」

Q「何でララはここまでアホなことをするの?」
A「ユメ先輩が死なない為の行動であったのと、プラスでホシノに嫌われているかと思っていたから。ユメ先輩に止められたとしても、死ぬことになる張本人に止められたところで止まる筈がなく、ホシノには嫌われてるから『最悪、死んでもユメ先輩おるし大丈夫やろ』の精神で動き続けていた」

この説明だけで1000文字行くマ?これ本分に書きてぇなぁ。(サボり癖◎)
まぁ、本文中での説明が足りてない無能と言うことの証明でもある。文才なくて、ごめんなちゃい。許してヒヤシンス。

そう言えば、これって曇らせに入っちゃうんですかね?ホシノは何か一週回ってキレ散らかしてたから大丈夫だと思うんだけど……どうなんだろ?個人的には雑な曇らせはやりたくないんだけど……どうだろ?
でもまぁ、そもそも、曇らせは他者視点あってこそ成り立つものだから、他者視点がないこの小説には当てはまらない。つまり、これは曇らせじゃない。大丈夫だな!ヨシ!(超暴論)


ララ→神学やら歴史において、百聞は一見に如かずって言うから、君たちと話すよりもタイムマシン作って実際に見に行くよ。とか言う頭おかしい発言をしておきながら、実際にタイムマシンを作った頭のおかしい女。


今回はアンケートやろうと思ったけど、内容忘れたからなし。次回はアズサのターンじゃけぇ。
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