開発者少女は最善な未来の夢を見る   作:タニコウ

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何か渋でブルアカイラストを漁ってたら、皆さんのコメントでうごあつが心無いとか言われとったんやけど、なんなん?もしかして、ユメパイの最後の一言がうごあつだったのかな?もしそうだったら、運営はガチで人の心無いっすね。まぁ、よーすたーはアークナイツとかで十分人の心の無さは露見してますけども。
早くストーリーを読みたい。でも、読めない。未だ、非エロに勝てないんだもん。圧倒的戦力不足。一体も限定持ってないもんなー、僕のサブ垢。初期キャラしかいないもん。ちな、先生レベルは42です。これで非エロ勝てないなんて、新しくアカウント作った方が早いまであるんじゃね?




#30裏 天裏ララの出立

 

 

「はえー、最近ずっと気になってはいたのだけど、中ってこんな風になっていたんだねー。凄くキレイだし、涼しくていいところだよねー。もう、私は気に入っちゃったかな」

「地下だから涼しいんじゃないですか?」

「ホシノ正解」

 

 はろはろーん、天裏ララだお。今私達がいるのは、アビドス高校から徒歩2分程度離れたところにある、アビドスの地下に作った駅だよ。しかも、東京駅並に広い駅を作ったんだ。そう、地下に。

 何でそんなバカみたいに広い駅をわざわざ地下に作ったのかって言うと、リニアって言う全速力で走らせると周囲に影響が出まくる代物を運用するからって言うのと、地下は地上よりも格段に涼しいからって言う理由からかな。ゆくゆくは、全線を地下に張り巡らせる予定です!

  

「ララ、ララ!あれは何だ?自販機なのに、歯ブラシとか下着があるぞ!?それにあれは……冷麺?そんなものまであるのか!?」

「あー、アズサは見るの初めてだっけ?ま、それもそうか。飲み物以外の自販機ってあまり見かけないもんね」

 

 最近では、需要が無さすぎて撤去されてるやつとかあるんだっけ?まぁ、コンビニが便利すぎるだけなんだけどね。因みに、ここの自販機に売ってる冷麺はちゃんと盛岡仕込みだから、滅茶苦茶おいしいよ。

 冷麺は買って直ぐリニアでも食べれるようになってるから、弁当屋の焼肉弁当と合わせて食べるといいよ。あ、でも学生ならお財布的に冷麺だけになっちゃうのかな?まぁ、盛岡の高校生たちは焼肉屋に冷麺だけを食べに行くからね。冷麺祭りでお安くなってる時はちゃんと肉も食べるんだけど。

 

「それにしても、広くない?迷いそうなんだけど」

「いやー、キヴォトスの交通の中心地にする予定なんだからこれくらいの広さは欲しくない?」

 

 キヴォトスってば、野蛮過ぎて航空機をそんなに飛ばせないから流通は基本的に全部列車か車みたいな地上からなんだし、余計駅は整えておきたいよねっていう。

 そうなんだよ!聞いて欲しいんだけど、一回だけアビドス内を旅客機の試験飛行で飛ばしたら、国境沿いに行っただけなのに警告もなく一瞬で撃ち落とされたからね。あれマジで意味分からん。アビドスの領空で落とされたもんだから、抗議飛ばしたんだけど、それも受け入れられなかったし。無人の航空機だから良かったものの、あれに人が乗ってたら私は秒でその自治区を雲で出来たキノコを生やしていた自信がある。次はないから、気を付けて欲しいところだね。てか、戦闘機ならともかく、旅客機落とすんじゃねえよ。

 

 こほん。口が悪くなってたね。ごめん。さてさて、私達は何だかんだ言って、地下のホームに来た訳なんだけど……。

 

「さてと、ここで待ってればノノミちゃんと担当者が来るらしいんだけど……それにしても、もうここだけ線路敷いてたんだね。知らなかったや」

 

 まぁ、地下だし襲撃される心配がないからやったんだろうね。一応言っておくと、この近くに私の秘蔵っ子である航空機ちゃん達が格納されてる地下格納庫だったり、私の研究室があるんだよ。だから、そこに穴を空けさえしなければ何してもいいとは言ったんだよね。それにしても、手を出すのが早すぎる気はするけど。

 

 なんてことを考えていると、トンネルの奥からきゅいーんって感じのブレーキを掛ける音が聞こえてくる。 

 

「来たみたいだね」

 

 私の呟きに駅のホームを見て回っていたみんなが集まってくる。そして、ゆっくりと駅に入ってきたシャープな車体が特徴のリニア新幹線。色は、白と青をベースにしたのぞみカラー。私としては、はやぶさモチーフにしたかったって言うのはここだけのお話。

 そんなスーパーカッコいいリニアなんだけど……今回は残念ながらそこまでカッコよく無いんだよね。何せ、そのシャープなヘッドには無骨なアームが4つほど付いていて、2車両目には天井を取り払って四次元空間に繋げた貨物車両。因みに、中身はご察しの通りレールが大量に入ってる。

 さらにさらに、ノノミちゃんパッパにこの貨物車両を言い値で買わせて欲しいって言われたよ。まぁ、丁重にお断りしたけど。流石に一企業に肩入れしすぎちゃうことになるからね。この技術を他に渡さないことを約束して諦めて貰った。まぁ、既に手遅れ感は否めないけど。その時は、アビドスをここまで追い詰めたクソ共(ヘビと皇帝)を恨んで欲しい。ワタシ、わるくない……ホントダヨ。

 

 それはさておいて、大人も来たことだし、久し振りにあれを使いますかー。

 

「おはようございます、アビドス高校の皆様。私、この事業の一時的な責任者となります。本日から一週間の間ですが、よろしくお願い致します」

「これはご丁寧にありがとうございます、(わたくし)はアビドス高校の生徒会長を務めさせて頂いている天裏ララと申します。こちらこそ、御社との合同プロジェクトとのことで、私達も身に力が入る思いです。互いの利益の為にお互いに励んでいけたらとも思っております。どうぞ、よろしくお願い致します」

 

 リニアからぷしゅーっと音を立てて開いた自動ドアから顔を出したスーツに身を包んだロボットが此方へと歩いて来て、私達へ向けて定型的な挨拶をしてきた。私もそれに返して握手を交わしつつ、目の前の相手を悪魔の偽眼で一瞬だけ思考の表層を除き見る。……此方に対する害意は感じられない。カイザーに対する感情も良いものは感じられない。シロと見ていいだろう。

 目の前のロボットに対する警戒度を少しだけ下げて、私は今回お留守番のホシノを除いたユメ先輩とアズサへ軽く自己紹介を促す視線を送る。私の視線を受けたユメ先輩はピクリと緊張からか目に見えてガチガチになる。おい、大丈夫か?今年18歳だろうに。

 

「え、えっと、梔子ユメです!えーっと趣味は――」

「合コンか……」

「え、えっと、本日はお日柄もよく……?」

「お見合いか。そこはよろしくお願いしますとかでいいんですよ」

「ひぃん…。よ、よろしくお願いしますー…」

「白洲アズサだ。よろしく頼む」

「おいこら、アズサ。挨拶くらいちゃんとしろや」

「む。そういうものなのか。それは、すまない」

「はぁ……次からはちゃんとしてね」

 

 あぁ、任せてくれ。何て言う全く信用出来ない返事に思わず、タメ息を漏らしてしまう。これは、帰ったらマナーの授業を組み込むのを真剣に検討しないとだ。

 

「ハハハ、はい、皆さん大変仲がよろしいようで何よりです。此方こそよろしくお願いしますね」

 

 危うくキレられかねないと、内心ヒヤヒヤしていたが、そんなことは無かったようで安心した。そう言えば、忘れていたのだが――

 

「ノノミ……嬢は何処に?まだ見られないのですが」

「申し訳ありませんでした。お嬢様でしたら、中でお待ちになってます。ご案内しましょう」

 

 ん、ノノミちゃんは中にいるのか。じゃあ、

 

「私はここで見送りですね。気を付けて行ってきて下さい。特に、ユメ先輩」

「あぁ、任せてくれ。必ず生きて帰る」

「もーう、ホシノちゃんに心配されなくたって私はちゃんと出きるもん!」

 

 アズサは戦場に行くつもりかと思ったが、強ち間違いではないんだよな。ユメ先輩は……まぁ、心配されたくないのならまずはその、もんをやめた方がいいと思う。子どもっぽいからさ。

 

「じゃあ、二人とも先に行っててくれない?私は後から向かうから。お願いしていいですか?」

「えぇ、ではご案内します」

 

 かなり緊張している様子のユメ先輩と、逆にいつも通りなアズサがこっち――ホシノに手を振りながら「いってきます」なんて言いながら車内へと消えていった。――さてと、

 

「やっぱり不安なの?ホシノ」

「当たり前でしょ、それに私だって行きたい。だって、もしかしたら――」

 

 ホシノは言葉をそこで止める。まぁ、ホシノの言いたいことは口に出されなくても分かる。誰だってそうだ、親しい人が戦地に向かって自分はお留守番だなんて普通なら出来っこない。それが、アビドスで一番強いホシノだったら尚のことだろうね。でも――

 

「私は、ホシノが残ってくれるから後顧の憂いなく戦うことが出来る。ホシノだったら、何があっても私達の帰る場所を守ってくれるって思ってるからね」

「そう……」

 

 私の言葉で多少は表情が和らぐ。それでも、まだホシノは何か言いたそうな様子を見せているから、私は再び言葉を発する。

 

「それと、ホシノが心配しなくてもユメ先輩達は必ず生きて返すよ」

「……ララは?」

 

 私が安心させようと吐いた言葉に、ホシノが鋭く返してくる。今すぐ、ついさっきの私をぶん殴りたい気分に陥る。

 

 正直、全て上手く行くとは思えない。何せ、クソ皇帝とクソヘビがぶつかり合うのが今から一週間後で、私達がクソ皇帝の背後を叩くのは、依頼が終わった後に車両ごと砂嵐に突入する予定だから更にそこから1日ズレる。

 つまり、私の未来視が今の段階では効かないんだ。幾ら明日になれば、ある程度は見えると行ってもこんな大きな戦いが1日で終わるわけもない。もし、戦線が一週間以上続くようならその時には手遅れ、詰みだ。一番最初に撤退なんて決め込もうものなら、待ってるのは集中砲火による全滅。そうならないために、一番状況判断能力に長けてて、リニア以外の撤退手段がある私が殿を務めることになるだろうね。と言うか、他の子が殿をやるとか言ったら気絶させてでも止める。

 そして、こんなことをホシノに言える訳がない。

 

「善処するよ」

「…………」

 

 結局出たのは大人が使う狡い逃げの言葉。努力はするけど、出来るかどうかは分からない。と、言外に告げた意味がホシノに分からない筈がない。追及するような視線を感じる。

 

「そろそろ時間だし、行くよ。それじゃあね、ホシノ」

 

 私は、無言の圧だかで済んでいる今のうちに、これ以上の追及を避ける為に立ち上がってホシノから離れる。このまま、話し続けていると決意が鈍りそうになるから。もし、生きて帰ることが出来たのならその時は謝るから。

 俯いて何も言わないホシノの脇を横切って、乗車口へと向かう。ホームと車内の境を跨いで乗車しようと足を上げた。そんな時だった。

 

「……ララ!」

 ――ジジジっ

 

 私のことを呼ぶホシノの声と、それに反応したかのようにもう長いこと訪れることの無かった私の神秘(未来視)が暴走しようと、脳内で神秘が暴れ始めるのは同時だった。

 

 ――ど…………て、わ……が……残……ユ…先………の?

 

 脳内にぶちこまれた音に近いナニかが脳ミソを揺らすのと、私の背中に衝撃が走るのも、また同時。背中に衝撃が走ったことで、脳内に溜まった神秘が霧散し思考がだんだんと鮮明になってくる。

 

 今のは何だったんだろう?何時の未来なのか?誰かの叫び声だと思うけど、彼女は一体私に何を伝えたいのだろうか?分からない。思考の深みに嵌まっていくのが分かる。けど、止めることが出来なかった。でも、

 

「………るからっ」

 

 近くから、だけど蚊の鳴くような小さい声が、内に向かっていた私の思考を完全に表層へと押し出した。私は、後ろに振り返る。そこには、私の肩甲骨の辺りへと強く顔を埋め、私のお腹へと手を回してこれまた強く抱き付いているホシノがいた。

 

「ホシノ?」

「――まってる、から」

 

 んー?何だってー?聞こえないでござるー。いや、これマジで。待ってるからー。ってのは聞こえたんだけど、私の肩に顔面押し当ててる関係でその前が聞こえない。何か、ぼそぼそ言ってんのは分かるんだけどね。

 

「私、行かないとだから」

 

 まぁ、生きていたらその時は、後で改めて聞かせて貰おうと思って、ホシノの腕を解こうと手を動かす。でも、

 

「私は!」

 

 ホシノは抵抗するかのように、腕の力を強めながら、きっと恥ずかしいんだろうね。自棄糞気味に口を開いて大きな声を出した。

 

「ララが、私達のことを、その……た、大切に思ってくれてるのは分かる。で、でも、それと同じくらい……私達だって……」

 

 と、ホシノは最初の勢いは何処へやら、だんだんと言葉が尻すぼんでいって、またさっきみたいにもにょもにょとした感じになって聞き取れなくなる。何となく、ホシノが何を言いたいのかは分かったよ。まさか、こんなことをホシノが言うとは……。私の肩に押し付けられてるから顔は見えないけど、耳が真っ赤になってるし、かなり恥ずかしいのだろう。うむ、滅茶苦茶嬉しい……んだけど、今はやめて欲しかったなー。決意が鈍っちゃいそうだよ。

 何て、自分の中で悶々とした思考を回していると、恥ずかしいパートが終わったのか、ホシノの言葉の勢いが戻ってきた。

 

「それに、負ける想像をしてるララは何か違う」

「何か違う!?」

 

 何その厄介オタクの解釈が一致しないうんたらかんたらみたいな言葉は!?思わず、反応しちゃったじゃん!確かに、自分でもここまでネガティブになるとは思わなかったけどさ!ホシノに言われると何かその、何?言葉にしづらいんだけど何処かモヤモヤする!

 

「ララはバカみたいに前だけ向いてればいいんじゃないの?今回も、さっさと全部片付けて帰ってこればいいじゃん」

 

 いやー、それは出来ないかもしれないし……。なんて言い訳をして逃げようとするけど、今回はホシノが一気にトドメまで持ってきた。

 

「私、信じることにする。ララなら全員で帰ってこれるって」

 

 そこまで言うと、ホシノは顔を私の肩から離した。私の視界にほんのりと顔が赤く染まっているホシノの自然な笑顔が映る。

 

 あー、ダメだ。欲が出てしまう。

 

「いってらっしゃい、私はここでララの帰りを待ってるよ」

 

 ここにまた帰ってきたいって言う欲が。

 

 ホシノからの、いざと言う時に判断を鈍らせかねない劇毒(想い)が、私の心に浸透していく。

 

「分かったよ」

 

 私の葛藤に反して、思わず口が勝手に動く。

 

「私も帰ってくる。ここにね」

「っ!……待ってる」

 

 今思えば、この時の私は視えていなかったのだろう。

 

 

「いってきます」

「いってらっしゃい」

 

 

 神を自称する存在の執着がどれ程強いのかを。

 

 

 (キング)ホシノ(クイーン)は互いに笑い合って一時の別れを告げる。

 

 

 

 それが、最後の会話になるとは知らずに。アビドスが砂嵐に覆われ、閉ざされたのはそれから半月後のことだった。

 





はい、サブタイトルで悟った人はいると思いますけど、このルートはバッドエンドです。まぁ、一番のヒントは前回のラストでララが机に叩き付けた駒がクイーンであるってことですね。他にあげるなら、ララは防衛戦向きであることもあげてますし。後はアリウスとの戦いでララがそれなりに戦うことが出来る時間が短いことも書いてますね。

これから、5~6話くらい後までは普通にバトルしたり、日常回入れるので、バッドエンド嫌だよーって人でも多分読めます。

ではまた、ばいちゃ

依頼の時に学校に残るのはどっち?

  • ララ
  • ホシノ
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