開発者少女は最善な未来の夢を見る   作:タニコウ

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やっぱり、小説は書いてて楽しいですね。好き勝手妄想を書けるのたのちぃ。

天裏ララのプロフィール(番外編と2章)両方を読んだ後読むの推奨です。登場した秘密道具達の説明が書かれてます。



#33裏 アビドス砂漠支配者決定戦~初戦・投入~

 

「アズサは突撃して、私が援護するよ」

「了解した」

 

 ライフルを構えて突撃するアズサ。それを援護するように両手で構えた拳銃で、ミサイルの弾頭を撃ち抜いて爆破させるララ。ララはミサイルを撃ったら即座にアズサとの開いた距離を詰める為に走り出す。

 

「――――――――!」

「アズサ!こっち!」

「ああ」

 

 ミサイルで排除できないララとアズサを脅威と見たビナーは、形容しがたい轟音をスピーカーから流し、砂漠の砂を掻き分けながらララとアズサへ突進する。

 ララはアズサに声を掛けて近くへ呼ぶ。アズサはララへと近づき、ララはアズサを俵のように脇で抱えて上へ跳ぶ。

 

「おお、話には聞いていたがこれは凄いな」

「でしょー?ヘルメスの靴、空中ジャンプできちゃうロマンアイテム!コンマ数秒のクールタイムあるけどね」

 

 上へ跳躍したララは空中でもう一度ジャンプするように足を曲げて、空中を蹴る。普通であれば、全く無意味な行動だが、ララの身体は更に上へと上がっていった。

 五回程、空中を蹴るとビナーの突進には当たらないであろう高さへと上る。そして、ビナーが下を通る直前に、ララはアズサへと声を掛けるのだった。

 

「アズサ、不安定だけど撃てる?」

「当たるかは分からないぞ?」

「それでいいよ、お願い」

「分かった」

 

 ララの呼び掛けにアズサはララの腕の中でもぞもぞと動いて、ライフルをビナーに照準を合わせるために下へと銃口を向ける。そして、そのままビナーへと向けて引き金を引く。アズサのリコイルは、ララが上手く空中を蹴ることで逃がして、体勢を崩すことを防ぐ。

 放たれた弾丸は真っ直ぐビナーの頭へと飛んでいき、着弾。カァンッ!と甲高い音を立てて弾かれる。

 

「うへー……随分と頑丈な装甲だねぇ……」

「そうだな、恐らくララの拳銃でも無理だろう」

「ま、だろうね」

「――――――!」

「おっと、ミサイル」

 

 突進を避けられたビナーは、未だ空中にいる二人へ向けて一発の大きなミサイルを撃つ。そのミサイルは、二人へと真っ直ぐ向かい、ララの迎撃の銃弾を食らって、

 

「っ!子弾なの!?」

 

 破裂して、中から無数の子弾がバラバラと飛び散り、再び二人の元へと推進する。ララは、拳銃を仕舞って胸ポケットから無数のグレネードを取り出して迫り来る子弾へと投げる。

 

「アズサ、撃って!」

「了解だ」

 

 空中にいるにも関わらず、アズサの放った弾丸は的確にララが投げたグレネードへと命中し、グレネードを爆発させる。そして、ララが未来を視て配置したグレネードは連鎖的に爆発して、全ての子弾を落とした。

 

「流石、アズサ」

「ララの方が凄いだろう」

 

 ララとアズサの前髪が爆風で靡く中、軽口を交わして地面へと着地する。アズサを下ろしたララは、胸ポケットから再び二丁の拳銃を取り出す、ことはなくビナーの方を見据える。

 ビナーもまた、ララとアズサを見据えて威嚇するかのように身体を大きく見せ付ける。その身体には、全く傷が付いていない。それは、二人も同様だった。

 

「仕切り直しかな」

「そのようだな」

「んじゃ、そろそろあれを使いますかねー。んーと、これじゃなくてあれじゃなくて……」

 

 そう言って、ララはポケットに手を突っ込んで何かしらを探るように動かす。時々、ポケットティッシュやらヤカンやらのゴミが飛び出すが、気にしない。

 

「ん、あった!てれてれってれーん『ぷーれーあーでーすー』」

 

 猫がたロボットの声真似と共に出てきたのはドローンが一機。それを放り投げると、自動的に起動して空を飛んでいく。その後、同じものをポケットからぽんぽんと六機同じものを取り出して放り投げていった。

 

「これを後2セット出すから、ちょっと時間稼いでくれる?」

「ああ、任せてくれ。このドローンは私が使っていいのか?」

「うん、任せるよ。操作はアカシアがしてくれるから、命令すれば勝手に動く」

「分かった、行ってくる」

 

 アズサは手早くリロードすると、砂の上を駆け出した。それを見送ったララは、ポケットからどんどんとドローンを取り出しては空に放ち続ける。

 

『マスター、戦闘用アンドロイドの投入はしますか?』

「うーん、もうちょっと後かなー。流石に蛇が元気な状態で出しちゃうと一掃されて無駄になっちゃうし」

『承知しました、用意だけはしておきます』

「うん、よろしく」

 

 3セットの『Pleiades』が空を飛んでいくと、更に別の武装ドローン『satellite』を飛ばしていく。飛ばしたドローンは、飛んですぐにふわっと姿がブレると消えていく。約80機程のドローンを飛ばしたところで、一人でビナーと戦うアズサの様子を見る。

 

「うわ、スッゴ。Pleiadesがあるとは言え、渡り合ってるってヤバ」

『ですね、正直私も想定外でした。アズサさんの戦闘能力は高いですけど、それでもホシノさんのような強さはないですからね。どちらかと言うと、マスターのような道具を駆使するタイプだったんでしょうね』

「ね、Pleiadesの使い方が滅茶苦茶巧い」

 

 ララの視線に写るアズサは、無敵性のあるPleiadesを盾にしながら突撃して接近し、装甲の隙間に銃口を挟み込むようにして、引き金を引きワンマガジン分撃ち込んだ。それに追い討ちを掛けるように、周りのPleiadesを筆頭にドローン達が武装として取り付けられたミサイルポッドから小型のミサイルを打ち出す。

 アズサの銃弾と大量のミサイルに晒されたビナーは悲鳴のような爆音をスピーカーから流してのたうち回り、ミサイルを乱射する。

 

「私、いる?」

『いりませんね、このままアズサさん一人で倒せそうな勢いです』

「いやー、流石にそれは……ないよね?ないはず……自信なくなるなぁ」

 

 ララは、若干落ち込みながらもポケットから薬が入った圧力式の注射器を二本取り出す。首筋に押し当てようとすると、アカシアの端末から声が飛び出す。

 

『マスター、流石に早いです。効果が切れたら倒れるんですよ?タイミングを誤らないで下さい』

「うーん、そうだね。分かった」

 

 ララは素直にアカシアの忠告を受けてポケットの中に戻す。そのまま、ポケットから二丁の拳銃を取り出すとマガジンを外して、ポケットから新しいマガジンへと入れ換える。

 

「さてと、力が増えないならアイテムで、それが私の戦い方だからね。まずは、属性弾が効くのかどうかだ」

 

 そして、ララは拳銃を構えて、アズサの元へと合流するために走り出した。

 

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