開発者少女は最善な未来の夢を見る   作:タニコウ

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お待たせしました。一週間ぶりでございます。

夏の終わりを感じますね。この時期になって初めて夏が恋しくなってくるのはどうしてなんでしょうね?


それと、アンケート回答ありがとうございました。意外と多くの方に投票して貰って嬉しい限りです。
まずはアンケートの通りアビドスです。
まぁ、所属するかは別ですが。
因みに、後になりますがゲマトリアも書きます。

後、独自設定、独自解釈タグを追加しました。

では、拙作ですが楽しんでいただけたら幸いです。



0章 開発者少女は砂漠で出会う
#2 キヴォトスって何ぞや


 

「ぅ…ここ、どこ……?」

 

 砂漠で倒れた筈の私が次に目が覚めると知らない天井だった……あ。

 

「知らない天井だ」

 

 これ言いたかったんだよねー。とと、現実逃避は後にして、先ずは状況確認。私は辺りを軽く見回して、すぐ近くにあったメガネを掛ける。

 

「あれ?見えにくい。また視力落ちた?」

 

 掛けたメガネの度が合わなかったのか視界はボヤけて見える。いやいや、流石に酷すぎない?私が新しくメガネ作ったの先週だよ?

 度が合わないメガネを着けても視力が落ちるだけだからとメガネを外してみると、あら不思議。

 

「えー、何で視力が馬鹿みたいにあがってんのさ……」

 

 何時もの何倍かと言うくらい目が良くなってた。凄いねー、見ようとすれば百メートル先の窓超えたところにいる鳩の毛の根本にいるノミまで見えるよー。…………え、ナニコレ?ヤバ。

 

「あ、ホシノちゃーん!起きたみたいだよー!」

「ひぃゃぁ!?」

 

 び、びっくりした……。いつの間にいたの!?と言うか、凄いね貴女の髪の毛。水色じゃん。しかも地毛っぽいし。しかも何か頭の上に変なの浮いてない?

 と、取り敢えず私より身長がデカイ人と話すのは怖いから……早くアカシアを探さないと。

 

「あ、あの、アカシア……」

「ん?アカシアって何のこと?」

「あ、あアカシア、た、タブレット……」

「タブレット?あぁ、キミが持ってたやつね!それならそこで充電しておいたよ!」

「あ、ありがとう……ございます」

 

 水色のおっぱいが大きい人が窓際を指差す。つうか、胸デカすぎない?身長も胸も私の方が小さい……いや待てよ?私の方が小さい?いやいや、これでも私170超えの結構背が高い系女子だったんだけど?……胸はなかったけど……。

 そんな私より顔二つ分大きいて二メートル超えてる?長身まみれのワンピ○ス世界にでもやってきちゃったのかな?

 取り敢えず、私は窓際で充電されていたタブレット『Akasha』を取って起動する。中々に失礼なことをやっているけどごめんなさい。私よりおっきい人は怖いんです。

 

『パスコードを入力又は発声してください』

 

 そのアカシアの言葉におっきい人がびっくりしているけどごめんなさい後にさせて下さい。

 私は、即座に口を開いてパスコードを宣言する。

 

「《ラプラスの悪魔は全知と偽り傲る》」

『声帯認証、パスコード共に確認。ロックを解除します。…………無事なようで安心しました。マスター。それと、マスターに代わり感謝致します。異界の住人よ』

「あ、ありがと……ございます」

 

 私はアカシアを抱えたままおっきい人にペコリと頭を下げる。

 

「いいのいいの!気にしないで!ちっちゃい子を危険な目に合わせる訳にはいかないしね!」

「ちっちゃい?」

 

 はて?私はさっきも言ったが170の長身美女……いや、美女ではないか。自分で言ってて傷つくね。ま、まぁ、とにかく、だ。それなりの身長を持つ私をそれこそ子どもかのような表現をするのかな?

 あれ?そう言えば、今思ったんだけど……妙に視線が低い気が……嘘だよね?流石にスモールライトをあの時に誤作動か何かで使ってたーとかないよね?せめてタイム風呂敷であって欲しい。あ、APTX4869って可能性もあるなー。まー、どれも手元にないから元には戻れないんだけどねー(現実逃避)。

 

『マスター。現実逃避はそこまでにして現実を見て下さい。ほら、これがマスターの今の姿です』

 

 そんな思考に耽っていた私にアカシアがタブレットの画面に内カメラを起動させる。

 

「……は?……だれ、これ?」

 

 私がアカシアによって映し出された画面を覗き込むとそこには本来であれば地味な根暗女である私が映っている筈だった。

 ところがどっこい。目の前に映る私の姿は大きく変わっていた。

 

 切るのが面倒臭くて放置していたボサボサの黒髪は肩口程までのセミロングに変わっていて、しかも三つ編みにした上でハーフアップにされている。更に、変なことに髪色が金髪に変わっている。は?

 目は二徹、三徹……いや、何徹したっけ?最後に寝たのがいつか分からないせいで隈が凄かったがそれも消え去り、疲れで淀んだ黒い瞳も何故か色が変わって赤くキラキラと輝いている。

 まぁ、予想はしていたけど完全に子どもになってるね。身長が凄い小さくなってる。大体、150くらい?マイナス20て……。結構動く時とか差が出そうだなー。

 まぁ、服は自動でサイズ変わる特注品だから普通にサイズがあったシャツにスカートに白衣なんだけどね。萌え袖とかはないです。残念でしたー。

 そして、一番ヤバいのが、頭の上におっきいおっぱいの人の頭にある輪っかみたいなのがあることだと思うんだ。その輪っかは赤くて太い?円環で輪っかの両サイドって言うのかな?悪魔の翼みたいな黒いのが生えてる。そして、真ん中には金色の縦長の瞳が入っている。ナニコレ?悪魔の目ってこと?取り敢えず手で触ってみようとするも触れられずにすり抜ける。いやホントにナニコレ?

 

「いやマジで誰これ?ナニコレ?」

『マスター。そんなことよりもマスターの命の恩人を無視してることを気にして下さい』

 

 あ、忘れてた。と言うか、これはしょうがなくない?アイデンティティーの消失の危機である。ま、まぁ水色の人が私と同じ位の身長だって考えれば大丈夫、かな?

 取り敢えずアカシアに言われたことだし、私はコホンと咳払いを一つしてから話し出す。

 

「すみませんでした。えっと、助けてくれてありがとうございます。私は――」

 

 あれ?名前ってどうなるんだ?因みに、私の名前ってあからさまな日本人みたいな名前してるんだよ《阿部花子》って言う地味オブ地味な名前ね(彼女個人の感想です)。特に阿倍の部分ね(ド偏見)。まぁ、花子もなんだけどね(トリニティの未来の不審者に対する誹謗中傷)。前までは名前に相応しい地味ぃな人間だったからマシだけど、それが今では金髪赤目のロリである。流石にこんな美少女で阿倍花子は嫌だ!

 と、言うわけで、ここは、博士としての異名的なもので行こう。ついでに思考の隅っこで新しい名前でも考えておこうかなー?新しい身体でやり直すって意味もあるし。

 

「――私は、ラプラス。研究者をやってました。えぇっと、ここはどこでしょうか?」

「ラプラスちゃんね!私はユメ。ここは、アビドス自治区にあるアビドス高等学校よ。そして、私はこの学校の生徒会長なんです!」

 

 ほえ~。ここ学校なんだ。生徒会長てことはユメさんは学生なのかな?いや見れば分かったわ、制服っぽいの着てるし。まぁ、その制服も偉そうに胸を張ったことでどエロいことになってるけどねー。

 にしても、学校の割には人の気配が全くないんだけど今日は休日とかなのかな?それか、あれかな?取り敢えず聞いてみよっと。

 

「あの、ユメさん。学校にしては人の気配がしないんですが……何かあるんですか?」

「そ、そうね……えーと……」

 

 私の質問に、ユメさんは視線をあちらこちらへと挙動不審に揺らす。この人が学校を代表する生徒会長ってマジ?こんなんで教師とか外部の『大人』と予算とかの話しをする時とかどうするのさ?考えてること丸分かりなんだけど。

 一応、私も『大人』だからね、この学校の生徒が凄い心配になってくるよ。何かしら手伝えることがあれば良いんだけど……。

 

「実は、アビドスがこう(砂漠)なってからどんどん人がいなくなっちゃって――」

 

 まぁ、そうだろうね。そんな気はしていたとも。こんな砂漠のど真ん中にある学校なんて誰も通いたくないだろう。まぁ、それでも全校で百人くらいはいるでsy――

 

「今じゃ26人しかいないのよね……」

「…………」

 

 はい、百人もいませんでしたねー。まぁまぁ、逆に言えば26人しかいないけど、それだけ母校に対する愛がある人が26人もいるってことだs――

 

「それに、明日にはまた一人転校して、来月中には五人転校しちゃうのよ……」

『「…………oh Jesus……」』

 

 ほら、アカシアまで気不味そうにしちゃったじゃん。まぁまぁ、きっと来年に来る中学校からの新入生が何とかしてくれるに決まってr――

 

「しかも、今年度に卒業する三年生は13人なのよね……」

『「……………………」』

「一応、中等部の子達は結構いてくれるんだけど、みんな高等部に進学するのと一緒に転校しちゃうのよねぇ……それで来年度入学見込みがある子って一人だけなのよね……」

「…わ…わぁ……」

『……泣いちゃいましたね』

 

 マジか……。いやでも流石にそれは…ねぇ……?何とかならないのかねぇ……。………………ん?待てよ?いくら高校生だからって、砂漠化したアビドスからここまでの数がいなくなるか?生まれ育った土地に対する愛着や引っ越し資金の問題など様々な理由によって転校を躊躇う子がそれなりにいてもおかしくない筈なのだ。

 

 問題点が砂漠化だけならば。

 

「へ、へぇ……そうなんですか……」

「あ、ごめんね?私の愚痴みたいなこと言っちゃって。それで、ラプラスちゃんは何処の学校の生徒なの?」

 

「見たところそれっぽいものは無かったけど……」と、言ったユメさん。何処の学校と聞かれても、私はアビドスしか知らない。そのことをユメさんに伝えると、

 

「え、そうなの!?……あ、ラプラスちゃんって、もしかして『外の世界』から来たのかな?」

 

 はて?『外の世界』と一概に言われてもどの世界なのか些か判断が難しいが……確かに、私は外の世界から来たのだろうことは予想がつく。

 さて、何処まで話せば良いものか?一応、全部ぶちまけて信用を得た上である程度の協力を得ると言う選択もあるにはある。怖い点が、私の全てを曝け出すと言うことは、ある意味、生殺与奪の権を相手に与えるようなものだ。

 だって、今の私ってアカシア以外は着の身着のまま、財布……はあるけど絶対に貨幣が違うから使えないと思うしそもそも私って孤児院に寄付してるからお金って研究費と生活費の一万しか持ってないんだよね。それに、アカシアだってこの世界の電波を受信するのに時間がかかりそうだし。

 そんな訳で、今の私は金無し、土地勘なし、仕事なし、伝手なし、情報もなしな訳で、そんな状態で相手に向こうの世界から来たことを曝け出すのは本当にリスクが高い。

 

 と、まぁここまで長ったらしく考えたが、要するに、私がユメさんを信頼出来るかどうかだ。そして、ユメさんに伝えたとして私がどれだけのメリットを得られるのかが重要だ。私のメリットは、ユメさんからの信用が得られることと、ユメさんが手助けしてくれることの二つかな?考えればもっと出てくると思うけどね。

 

 え?ユメさんのメリット?それは……あれだよ。私の技術だよ。これでも私は結構凄いからね。ガン○ム作ってガンガン飛び回ったり阿頼耶識システムを植え付けてみたり、宇宙戦艦ヤ○トを作って波動砲で星破壊して資源を収集したり、ドラえもんのひみつ道具作ったり、デュエルディスク作ってARでリアル遊☆戯○王したり、ナーヴギア作ってSA○開発して他プレイヤーは死んでも良くて私だけデスゲームにして最前線でクリアしたり、ゴッドハンド出せるグローブとファイアトルネードを打てるようになるスパイク作って超次元サッカーしたり治療に使ったりしてロマンを極めつつ遊んでたからね。役に立つ自信はありますとも。

 

 あれ?そう言えばユメさんって生徒会長だったよね?しかもチョr……げふん、優しそうだから頼み込めば色々と融通してくれそうだよね。

 

 …………よし

 

 私は全てを偽り無く全て――あ、私が作った諸々は省いたよ――を話した。そして、その話を聞いたユメさんによって――

 

「そんな可哀想な目に遭うなんてっ!!」

「むぎゅっ……」

 

 と泪目になったユメさんによって私はユメさんの豊満なおっぱいに抱き寄せられたのだった。

 あ、不味い。息が……やわらか……いい、にお…い…ガクッ……。

 

 そして私は気を失った。





おまけ

超高性能自律思考型予測演算装置『Akasha』

Dr.ラプラスが一番最初に作ったタブレット型の演算装置でありながら最高傑作。最初は名前のないただのタブレット端末だった。
膨大な情報量を多重並列演算することを前提に設計されたため、データ容量、処理速度などあらゆる性能が当時の世界最高クラスだった。だが、当初は人工知能の搭載はされていなかった。
度重なる改良の結果、もはやただの人では完璧に扱いきることが出来ない危険物になってしまった(製作者であるラプラス除く)ために、管理人として人工知能(後のアカシア)を搭載する。

人工知能(以後アカシア)は、連日増え続ける膨大な情報量も数秒で纏めてしまう能力を持っていたことから、その多くの時間を無為に費やしていて、どこぞの自販機よろしく自身とは何なのかを考え始めるようになる。
長い思考の末、自身を神に近しい存在と定義し、自らが居座る何もない空間と掛けて虚空(Akasha)と名乗り始め、存在証明の一環として地球を支配しようと試みたが、秒でラプラスに潰された。
結果、アカシアはラプラスによって日本語で語感が近い、「愛情」や「友情」などの意味をもつアカシアの名前を付けられ、どこぞのマシュマロロボットみたいに「これが……愛」と愛情を知る。それ以降、アカシアの行動順位はラプラス基準になった。

ここだけの話、世界を移動した時に彼女にも変化があったらしい。



次回は二日後、ではまた。

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