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「んで、ここにその少年を連れて来たっちゅうわけか」
「ああ、どうかな?」
オラリオ内、『黄昏の館』──【ロキ・ファミリア】の
片方、【ヘルメス・ファミリア】から、神ヘルメス、副団長アスフィ、預かり少年ベルの3人。
もう片方、【ロキ・ファミリア】から、神ロキ、団長フィン、副団長リヴェリア、先2人に並ぶ最古参ガレスの4人。
その内、神ヘルメス、ベル、神ロキ、フィンが椅子に座り向かい合っていた。ちなみに、ベルはずっと『
閑話休題
さて、別にこの会談特に一触即発の空気が流れているわけではない。しかし、神ロキにはある一つの疑問があった。ベルの目的はもう既に
だが、
だから、ここで聞いてみるのだ。未だに自分達に姿を見せない『
「ベル・クラネル。ジブンは一体、この先にどんな未来を描いとるんや?」
「……ロキ様、僕が望むのは、
ベルはロキの目をしっかり見て、そして身につけているその兜を両手で外す。そして、
「僕は、英雄になりたいです」
『!』
その揺れる白髪、覚悟を秘めた
「良いね、さすがの気迫だよ。あの時は終ぞ会う事は叶わなかったがよくリュールゥ達から話は聞いていたよ」
「やはり貴様は変わらんなぁ! その姿を変えてもなお変わらぬその大言、相変わらずだな!」
フィンもガレスも笑う。いつかのように、楽しそうに。そんな様子を見て、ベルは少し呆けていたが、すぐにそう言うことかと納得した。
「全く、やはり付いて来てたのかキミたち。この様子からすると、他にも来てそうだなこの暇人どもめ」
「自ら多忙に突っ込んでいってる君に言われたくないなぁ。役目を終えた君が、再び役目を取りに行くのは最早気味が悪いぞ、この英雄主義者」
「だが、それこそがこやつらしいとも言える。どれだけ弱くても、気味の悪さは誰にも負けなかったからな」
「言いたい放題だなキミたち、それが戦友にかける言葉か?」
急にとんでもない速度で同級生くらいの距離感になった3人組。この状況に置いて行かれた4人は目が点になって思考が【ウィン・フィンブルヴェトル】している。
一通り笑った後、フィンは咳払いして場を整える。
「さて、ロキ、
「皆まで言わずとも、賛成に決まっておる! これからどう変わっていくのか楽しみじゃ! のう、リヴェリア?」
「ハァ、全く。急にどうしたんだお前達は? まぁ良い、私は元より賛成している。特に問題はない。この中で1番渋っているのはロキ、お前だけだからな」
リヴェリアはそう締めくくり、ロキの方を見た。何やら、ぐぬぬと唸っているようだが、ここまでくれば残された道は一つしかない。
ロキは諦めたように椅子の背もたれに身体をダランと預けて、降参するかのように右手を挙げてヒラヒラとさせる。
「分かった分かった、ウチの負けや! こんなんどうしようもないわ、根っからの英雄気質め、
まさに五体投地。ジタバタする様は、小柄な容姿も相まって駄々をこねる子供のよう。
ロキは右手を自分の顔にかぶせ、その指の間から眼をのぞかせベルを見る。
「……ええで、ここまで来たならもうやらなきゃあかん。ウチらをここまで引っ張って来たんや、気張れよベル・クラネル。もうホンマに何が起きるのか神ですら見通せんぞ」
「はい、百も承知です。
「……ハッ。ほんなら、見せてもらおか。ジブンの新たな『
ようこそベル・クラネル、この【ロキ・ファミリア】へ。