俺の隣人が悪の首領達ってどういう事なんだよ   作:塩焼きそば啜郎

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第一章最終話、投稿です


春の終わり

……ここに入居してから早二ヶ月。今年の春は本当にぶっ飛んでると断言して良いだろう。ちょっと腹黒いシャドルー総帥に、普通の朝食を要求してくるハワード・コネクション総帥。喋れるようになったクレムリン軍団総帥と正体を隠してるパッショーネのボス。そしてマンションの地下に巨大施設を保有しているイレギュラーハンター第17精鋭部隊隊長。

うーむどうしてこうなった?(疑問)まぁそれを真面目に考えるだけ無駄なのかもしれないが……それはそれとして。ここでの生活が賑やかなのは間違い無いだろう。二週間に一回はベガさんの部屋にお邪魔して小さな飲み会をやっているし、一回だけだがギースさんが来た事もあった。勿論ギスギスしたけどね。

 

(後は……)

 

後、こないだドッピオさんが「部屋を整理してたら昔のゲームを見つけまして……良ければ一緒にやりませんか?」とお誘いを受けた。

彼が見つけたのは「F-MEGA」というレースゲーム。偶然にも俺がやり込んでいたゲームだったので意気揚々と勝負を挑んだが……なんとドッピオさんはそれ以上やり込みプレイヤーだった。隣で涼しい顔して「いや〜久しぶりなんですよ。覚えてるかな……」なんて言いながら鋭いスピンで俺の車をコース外に弾き飛ばしてくるし。

やはりギャップが凄い人だ。

 

話は変わるが、もう少しでGWがやって来る。住人達に何をやるのか聞いてみた所、クルールさんは実家?のクレムリン島に帰省すると言っていた。何やら大掛かりな企画を立ち上げるらしい。こっちにとばっちりが来ない物であって欲しいが……。

ベガさん、ギースさんはGWでも組織の運営で忙しいらしい。そっか、ベガさんってそういやぁシャドルー総帥してたな(失礼)あの性格でよく犯罪組織のトップが務まるもんだ。ひょっとしてそこらのブラック企業より治安良い?

 

「……こんなもんかな」

 

俺はペンを置き、日記を閉じる。スマホのアラームが付いている事を確認し、寝ようとスイッチに手をかけた時。

 

「ドッピオさんから?」

 

ちょうどスマホが鳴った。彼からのメッセージだった。

 

『今度のGW、近くの山にキャンプに行こうと思うんですが皆さん予定が外せないらしくて……宜しければ僕とキャンプに行きませんか?』

「おっ、キャンプかぁ……やった事無いし、休みだから行ってみるか!」

『ぜひお願いします!』

『ありがとうございます!詳しい事は後日連絡しますね』

 

今年のGWはキャンプに決まった。やっぱり退屈しないな。ここは。




次回から夏編に突入です
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