俺の隣人が悪の首領達ってどういう事なんだよ 作:塩焼きそば啜郎
「イタダキマス」
「……そろそろ慣れませんかね」
「馴れないな」
今俺の横で朝食を食べているのは、ハワード・コネクション総帥のギースさん。あの日以来から週に一回はここで食べていっている。どれだけ豪勢な食事なのだろうか……。
「しかし、梅雨か。これにはいつまで経っても慣れん」
「まぁまぁ、四季がある日本ならではですよ。ギースさんも今日は休みじゃないですか」
「確かにな。では貴様の部屋に入り浸らせて貰おう」
「何で?」
と、こんな感じで会話をしながら食べている。今日は休みという事で少し豪華だ。昨日の残りの生姜焼きにもやしの卵とじ、そして緑茶。仕事終わりの休日に食べられる自分へのご褒美なのである。
「ふぅ、ご馳走になった」
「いえいえ、それでこれからどうするんですか?」
「言っただろう、部屋に入り浸るとな」
ギースさんは後ろのソファーに寝転がる。
「最近デスクワークが続いていたからな……どれ、少しゆっくりさせて貰うぞ……」
「えぇ……」
だとしてもいきなりソファーで寝始めるのはおかしいだろ(正論)まぁ文句を言える立場じゃないので、棚から漫画を取って読み始める。そういえば新刊の発売日だったな……後で買いに行こう。
◇ ◇ ◇ ◇
「んん……」
「あ、おはようございます」
「今何時だ」
「十一時です」
「結構寝たな……おかげで疲れが取れたぞ」
「良かったですね」
ギースさんはムクリと起き上がり、背伸びをする。なんか雲の上の人だと思っていたけど意外と日常に溶け込んでるな。いやしっかり雲の上の人なんだけどさ。
「……龍成、少し行きたい場所がある。付いてこい」
「は?」
雲の上の人はみんな傲慢なのか?……暇だから良いんだけど。と、思っていたのも束の間、なんと連れてこられた場所は近くのゲーセンだった(超展開)
「いやなんで?」
「したいゲームがあるからだ」
「おーん……いやなんで?(理解不能)」
突っ立ってる俺を無視してギースさんがし始めたのは、アーケード版F-MEGA。総帥がF-MEGAをやるのか……。
「フン、俺の腕前を見せてやろう」
「いやそれ結構難し……ってランク高ァ!」
「このゲームを始めて早三年!休暇はほぼこいつに費やしたッ!!」
「だからなんで誇らしげに言うんだよッ!?」
ギースさんは肩慣らしとばかりにCPUをぐんぐん抜かしていく。あっという間に一位に躍り出た。その後も様々なテクニックを駆使して後続とどんどん差をつけていく。そのまま余裕で一位フィニッシュ。
「うっめぇ……」
「そうだろう。さて、対戦でもするか?」
「さっきの見せられて勝てる気しませんよ……」
とは言っても断れる気がしないので、渋々対戦する事に。お互いにA車を選択した。
「よし、俺の腕前も見せますよ!」
「ハッハッハッ、いつまでその口が聞けるか楽しみだな!」
勿論滅茶苦茶惨敗した。