俺の隣人が悪の首領達ってどういう事なんだよ   作:塩焼きそば啜郎

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秋の味覚を堪能して投稿です


夏の海水浴with総帥〜クッソ長いアスレチックレース編〜

後で知った事だが、このアスレチックはなんと一周二キロもある特大の施設らしい。こんなぶっ飛んだ設定を書けるのもフィクションの良さだろう。……こんな語りまがいな文はほっといて、現在トップは俺、続いてギースさんが二位だ。ベガさんはツルツル滑る坂道に苦戦している。

 

「クソッ海水が滑る!」

「ベガ!シャドルー総帥でも海水浴には行っておくべきだったなってうお!?」

「フハハハ!貴様もだギース!」

「何やってんだ……」

 

俺は元々こういうのは得意だし、あの二人が不慣れだと言うのもあってか先程とは真逆にどんどん差を離していく。

 

「ええい奥の手よ!」

 

ベガさんは高い所から思いっきりジャンプし、着地の反動で更に高く飛び上がる。……なんかサイコパワー纏ってないかあの人!?

 

「サイコクラッシャーッ!!」

「うええぇ!?」

 

なんだあの技ァ!?(驚愕)ベガさんは体を錐揉み回転させながら高速でこっちに突っ込んで来る。畜生プライドってもんは無いのかあのケツアゴ海パン坊主ゥ!

 

「反則ですよ!」

「何をする気だ龍成!」

 

俺は着地地点を予想する。あのスピードだ。減速しないと必ずコースアウトするだろう。こちらもサイコクラッシャーの高さに合わせた所に登り、ベガさんを待つ。予想通り減速し始め、サイコパワーも消え始めた。そこに……

 

「オルアァッ!!」

「ゥゴッ!?」

 

渾身の裏拳!ベガさんはゆっくりと落下していく。

 

「ぶるあぁぁぁ……」

「良くやった龍成!貴様が最下位になったとしても少しはまけてやろう!」

「そこは譲らないんですねギースさん!」

 

ギースさんはいつの間にかすぐ後ろまで来ていた。ベガさんには抜かされる事は無いとはいえ、前回のF-MEGAの件もある。ここでは負けたくない。

 

「負けませんよ!」

「臨む所だ!」

「まてぇぇぇい……」

「あ、ちゃんとサイコした所からスタートですよ!」

「畜生ォォォォ!!」

 

 

 

◇ ◇ ◇ ◇ 

 

 

 

まだまだ先は長い。ギースさんとは抜きつ抜かれつを繰り返しているが、まだ四分の一を通過したかしていないか位の所だ。誰だよこんなん作った奴……。

 

「ヒィ……長すぎません?」

「体力は貴様の何倍でもあるぞ」

 

ギースさんはそのスピードを緩めない。持久戦では彼が有利だ。どうやって追い抜かすか……。考えながら進んで行っていると、突然視界の隅にヘリコプターが現れた。ボディーにはハワード・コネクションのロゴが……ハワード・コネクション!?

 

「ギース様、お仕事です!今すぐお戻り下ださーい!」

「ええいいい加減にしろ!レイジングストーム!!」

「何それぇ!?」

 

ギースさんが水面に手を叩き付けると、巨大な水柱が上がった。ヘリコプターは巻き込まれてコントロールを失い、海に墜落した。

 

「どうするんすかあれ!?」

「構わん!後で部下に回収させる!それにしても我が社の社員は休暇をなんだと思っているのだ!」

「あのー、ギースさん……」

「なんだ龍せガボゴバァ!?」

 

上がった水柱はいつまでも宙に浮いている訳じゃ無い。ヘリコプターの墜落で上がったのも合わせて、ほぼ全てがギースさんに降り注いで来た。不意を突かれ、あえなく押し流されて行った。

 

「避けてって言おうとしたのに……んじゃ、お先行きますね」

「龍成貴様ァ!こうなる事を予測して告げ口したのかッ!!」

「んな訳ねぇだろこの日本かぶれェ!!(咆哮)」

 

ギースさんが這い上がるのに苦労している間に、俺はコースの半分を越える事が出来た。ここから折り返してビーチまで戻る設計だ。

 

「うわぁ……」

 

俺の前に広がるのは、垂直の壁。所々に出っ張りがあるのでそれを登る感じだろうが、問題はその高さ。

 

「うーん、五メートル……?」

「そのくらいだろうな」

「!?」

 

いつの間にか来ていたベガさんが呟くと、出っ張りを掴んで登り始めた。呆気に取られたが、俺も登り始める。

 

「ちゃんと戻って来たんですか?」

「当たり前だ!……ここからは楽になりそうだな!」

 

ベガさんとほぼ同時に登り切ると、なんと長いスライダーが待っていた。いくつかのレーンがあり、ゴール直前まで繋がっている。

 

「下りは当然重い方が有利!この勝負貰っ

 

ズボッ!

 

「いやぁねぇ……そりゃ重い方が有利でしょうけど、あなたの体型だとハマりますよ」

「なぁぁぁにぃぃぃ!?」

「ベガよ、残念だったな!」

 

お、ギースさんも来てたのか。早かったな。

 

「龍成よ、一体一だ!」 

「はい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ふぅ、疲れましたね」

「まだまだだな」

「それにしても……」

「……奴には、あれが丁度いいだろう」

「ですね」

「ここから抜けぇぇぇぇッ!!」

 

ベガさんはレーンにはまったままだった。合掌。

 

「殺すなァッ」

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