俺の隣人が悪の首領達ってどういう事なんだよ   作:塩焼きそば啜郎

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近隣住民の迷惑を考えながら投稿です


早朝から乱闘する総帥二人組

「……ん?」

 

ベガさんの部屋に招かれた次の日、俺は不意に目が覚めた。おかしいな、いつもならスマホのアラームで起きる筈なのに……時計を確認してみると、まだ朝の五時。外を見ても薄暗い。俺は再びベッドに身を沈め、六時に起きようと目を瞑った。

 

ドンッドンッ!

 

「……え?」

 

ドガッ!

 

「上、だよな。これ」

 

ここは最上階。上は屋上の筈……何となく嫌な予感がして、俺はベッドから出た。寒気に震えながら顔を洗い、サンダルを履いて外に出る。すると、さっきの音がより鮮明に聞こえて来た。それと同時に聞き覚えのある声もかすかに聞こえてくる。

 

「まさかな……」

 

俺は急いで屋上へと通じる階段を上り、扉を開けた。

 

「今日という今日は許さんぞ!ギース!!」

「フン、そんな些細な事で切れるとは貴様も年をとったな、ベガ!」

「……は?」

 

なんか屋上で乱闘が起こってるんだけど。何これ?(思考停止)薄暗くてよく見えないが、ベガさんともう一人が戦っている。目を凝らすが、まだ暗いのと何より二人の動きが早くてろくに見えない。取りあえずベガさんに声をかけてみた。

 

「早朝から何やってるんですか!?」

「ヌゥ、貴様か!見れば分かるだろう!!」

「分からないから聞いてるんだよッ」

「安心しろ、この年寄りがただ喚いてるだけよ!」

 

もう一人の男が言う。確かギースって呼ばれてたな。よーく見てみると、ギースと呼ばれた男は紅白の袴を着ている。なんでここにはブッ飛んだ格好の男しかいないんだ……?

困惑している間にも戦いは続いている。互いに攻撃を行っているが、どちらも決定打を与えきれない状況だ。すると、互いに間合いを広げた。様子見でもするのかと見てみると……

 

「サイコショット!」

「烈風拳!」

「……は!?」

 

ベガさんが振り上げた手からは紫に光る光弾が、ギースが振り上げた手からは地を這う……その、なんだろう何か風みたいなものが発射された(語彙力壊滅)てかよく初見でベガさんのを光弾って判断出来たな、俺。二つの飛び道具は衝突すると同時に相殺され消えて行った。その後も何発か撃ち合うが、全て空中で相殺され消滅していく。

 

「このままでは埒があかんな……ヌン!」

 

ベガさんは特大のサイコショットを放つ。それは光でベガさんの体を覆い隠す程大きかったが、さっきまでと比べてゆっくりと空中を滞空していた。

 

「そんな速度では、こちらに来るまでに打ち消せるぞ!」

「では、その前に仕留めるとしよう!」

 

その瞬間、ギースの背後にベガさんがワープしてくる。なんでもありだなこいつら。既に烈風拳の発射体制をとっていたギースは避ける事が出来ず、ベガさんの蹴りをもろに喰らった。

 

「グオッ!?」

 

吹っ飛ばされた先には、滞空している巨大なサイコショットが。それに衝突したギースはまたしても吹っ飛ばされ、ベガさんの元に帰ってくる。

 

「喰らえ、ダブルニー!!」

「グハッ!」

 

無防備な胴体に炸裂したのは、ベガさんの蹴り。その場で一回転し、かかと落としのように両足でギースを踏みつけながら攻撃する。一回転するだけでどうやってあれだけの推進力を得られるかは不明だが、とにかくそうなるんだから受け入れるしかないだろう(順応)

 

「老いぼれにしてはやるようだな……!」

「若造が、その忌々しい口を聞けなくしてやるわ!」

「ストーップ!!」

 

俺はそこで待ったをかけた。二人の間に入るにはここしか無かった。

 

「貴様、何を止めるのだ!!」

「あのですねぇ、今何時か分かってるんですか!?まだ早朝ですよ早朝!こっちはあんたらの騒音で目を覚ましたんですからね!」

「そうなのか……それは悪い事をしたな。ベガよ、ここはひとまず休戦だ」

 

なんと、ギースと呼ばれた男はあっさりと引き下がった。ちょうど朝日が見え始めたので、彼の方を向く。そこには、袴を着た金髪の男が立っていた。あれ?

 

「……?あの、えーっと……」

「なんだ」

「ハワード・コネクション総帥のギース・ハワードさんで……?」

「そうだ」

「やっぱこのマンションおかしいよ!!」




初戦闘描写です。よければ感想貰えると嬉しいです
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